フィフス・エレメント!
ついこの前の夜に放映されてましたね。
97年の公開だからずいぶん経つけれど、この映画、大好きです。
私がかなりのフィフス・エレメントオタクであることはあまり(いやほとんど)知られていませんが。
キャストはぴかぴかのハリウッド系
(ブルース・ウィリス,ミラ・ジョヴォヴィッチ,クリス・タッカーと考えてみればかなりの豪華陣営だけど、ゲイリー・オールドマンとかマチュー・カソヴィッツとかイアン・ホルムも重要な役割を固めていて、うわああやっぱりスゴいんですよってばスゴイんですよ。)
….で固めてるんだけど、この映画は監督やデザイナーチームがフランス人なので。
あと何十年経っても、「オシャレな近未来SF映画(明るいブレードランナー)」として語り継がれる作品だと思うよ。
衣装デザインがジャンポール・ゴルチエなんですよ。
いまCMでやってるような、「色っぽいマクドナルドのお姉さん」はこの映画で既に確立されてました。必見。
宇宙船の客室乗務員のお姉さんもステキー。
そして各種でてくる宇宙人たちも、宇宙船そのものも、すごくお洒落なんだよなー。
(私はゲイリー・オールドマン演じるゾーグが飼っているゾウ型動物のペット「ピカソ」が大好き。)
「フィフス・エレメント リュック・ベッソンの世界」という、今はもう大型書店じゃないとないかもしれないほどに入手困難なのかも、な本なのだけれど、はげしくおススメ。
(アマゾンでは新古品が買えるみたい。)
リュック・ベッソンが書いた撮影裏話日記や異星人語までこまかく解説されているだけでなく、衣装やセットの美しいデザインスケッチの数々がすごく貴重。
資料の価値としてはむしろこれから上がってくるかも。
CG一辺倒のSF映画では出せない味だと思うんで。
この映画、レンタルVHSで出たてのころから繰り返し繰り返しみていたので、台詞(の英語でなく、ヒロインが喋るリールー語)が頭に入っちゃってるくらいなんだけれど、この前の放映、リールー語まで吹き変えて声優がカタカナでしゃべってたので台無し。
(違うよ!アクセントが違う!)
25世紀、古くから言い伝えられてきた地球滅亡を阻止する鍵をにぎる「第五エレメント」と呼ばれるものの存在をめぐって敵味方同士でコメディアクション気味な空気の中でどんぱちやる(←しご)わけですが。
墜落した宇宙船から再生された(この再生マシーンのCGはけっこう素敵。他にはオペラを美声で歌う青い宇宙人のシーンも有名ですね。)、第五エレメントであるリールーが、地球の歴史をコンピュータを使って猛スピードで学ぶ場面があります。
「WAR(戦争)」という単語を打ち込むと、画面につぎつぎとあらわれる、人種迫害や原爆といった過去の戦争が引き起こした(実際の)いたましい写真。
もし今の時点での公開ならイラク戦争なども映し出されたことでしょう。
涙するリールー。
「人間はあんなに酷いことをする生物なのに、救う価値があるの?」
と、隕石衝突の数秒前に決断を迫られたリールーが、主人公にむかって息も絶え絶えに泣きながら問いかけます。
ああ、今観ても(むしろ世界激動かつ分断の今だからこそ)とても深いテーマが隠れている映画なのです。
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コメント
僕もこの映画好きですねー^^
といっても、やたら久しぶりに見ましたが‥‥。
「勉強が『V』まで終わった」っていうリールーのフレーズには、見事にやられました。
投稿: たいが | 2004.11.08 07:46
ちょうど専門学校時代で、メイクの学校に通っていたのですが、先生にかなりおすすめされて映画館まで見に行きましたねぇ。
世界観がすごいステキで私も好きです!あとプリシラも先生に見せられました。
ドラッグクィーンのお話なんですけど、衣装とメイクの派手さとオーストラリアの大自然がなかなかステキでした〜。
投稿: aicoda | 2004.11.08 10:02
>たいがさん、aicodaさん
これ、映画館で見たかったなあ。
公開時は全然知らなくて、ある日突然、レンタルビデオで借りてきてみたらハマった感じでした。
音楽も好きなんだよねー。
投稿: ほしの | 2004.11.08 11:18