ブラザーズ・グリムを観てきました。
中型ホールと思われる入場面積の、縦横ど真ん中付近に席を取ったにもかかわらず、自分たちより前には誰もいない(後ろにパラパラ..)劇場貸し切り状態でした。
・公式サイト→ブラザーズ・グリム
ちょっと怖めのファンタジー映画かな、と予測していたのですが。
(まあ、ジャンルで言えばそうなのかもしれないんですが)なんかユルいかも..という印象が終始拭えず。
「森の中の怖い状況」というのは、ロード・オブ・ザ・リングだとかハリー・ポッター等ですごいレベルの特殊効果を見慣れちゃってるせいなのか、木がにょろっと動いて虫がどばーっと出てくるぐらいではそれほど驚かないんだよなー。
CATVでつい最近「スリーピー・ホロウ」を鑑賞しただけに「怖い森」は余計に見慣れまくり。
虫以外にもけっこう残酷な場面があったりもするのですが、それほど感情移入できずに観ていたせいか..生首もちゃんと人形に見えてしまったし(笑)、虫の大群も「ああいっぱい動かしてるなあ(CGで。でも「ハムナプトラ」のレベルではないよなあ。)」程度でショックはないのでした。
あえてそういう設定にしたか!というほど登場人物の性格がみんなぱっとしない・またはきっぱりと間抜けだったりするのです。
でもって、彼らがしょっちゅう喧嘩したり拷問にかけたりしてるし。
そのドタバタの合間に薄ーく、しかし唐突につながったストーリーがあるので集中しづらい。
話の展開自体はあとから考えると単純なんだけど。
なんでマット・デイモンなのかもよくわからないんだよなあ。(髪型が..指輪物語のサムのようだ..)
監督は、兄弟のどっちかのキャスティングにジョニー・デップを推したけど実現しなかったんだそうで、これはすごく残念なことです。ぜったいこの人のほうがいいってー。
モニカ・ベルッチはすごく綺麗なのでハマリ役です。それが救いです。
もっと出てて欲しかった..。
いろんなグリム童話(のごく一部の設定や登場人物)が各所に埋め込まれているので、そっち関係の話かとつい毎回ココロが引っ張られてしまうのも、注意力散漫になりがちだった理由なのかもしれません。
なにかひとつの話に濃く沿って作ればよかったのかもしれないんですけれど。
だから、「本当は怖いグリム童話」という本の映画化したものだと思うと肩すかしをくらうかもしれないのです。
私は「12モンキース」しか見たことないのでよくわからない(でもこれは面白かった。)んだけど、ご主人が言うにはテリー・ギリアム的にはちょっとひかえめなんじゃないかな、ということらしいです。
女の子の顔パーツを奪って踊る泥人形(この解釈が正しいかは謎)とか、ああいう感じのは興味深かったんだけれど、すぐ終わっちゃった。
ああいう毒っぽい面白さ+不気味さが本来のこの監督さんの特色?
総合評価的には、まあ観たければDVDでいいんじゃないかなあという気分です。
決してダメってわけではないんですが、爽快感も壮大感も低め。
上映前の、ナルニア国物語とかハリー・ポッターの予告編のほうが鮮やかに記憶に残ってしまう私は疲れてるんでしょうか?
鑑賞時期のタイミングを外してしまい、あっというまに夕方のみの上映になってしまった(田舎だから。)ゆえにあきらめた「コープス・ブライド」への未練が増大しました。しくしく。
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コメント
私も昨日見てきました。
あのハッピーエンディングはなんだかなあというかんじ。
ストーリーに集中しづらいといっていた、遊びの画面のところに私は魅力を感じました。
生首とかをあえて安っぽく見せているところも、私は好きだなあ。拷問とか死骸をリアルにすると趣旨が違う映画になりそうで。確かに毒は少なかったですね。
投稿: ERI君 | 2005.11.11 09:47
埋め込まれてた童話をあとから回想して数えてみるのも面白いかもですね。
(虫系映像は特に嫌いなので)意外と怖さ少なめなのは私にはよかったです。
とにかく、劇場内に自分たち以外にほとんど誰もいないことのほうがよっぽどホラーでした。
投稿: ほしの | 2005.11.11 14:00
うおーーー見たくなってきたぞっ
埋め込まれた童話たちを
ちゃんと知ってるか不安だけど
投稿: JF | 2005.11.12 21:31
DVDでみるといいよ...(弱気)
投稿: ほしの | 2005.11.13 00:17
あははっ
シアター行く価値はないのねん笑
投稿: JF | 2005.11.13 00:53