ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。
とうとう買っちゃいました!(...先月に。)
気合いを入れてじっくり選んで買いたいときはここへ。と決めている青山の書斎館に行ってきたのでした。
今回狙っていたのは、ペリカンの新作万年筆「Place de la Concorde(コンコルド広場)」。
1回限りの限定生産(ワンタイムエディション)です。
国内流通500本とのこと。こういうものを喜んで買う人が日本に500人いるかどうかについては微妙なので、レア度については正直ちょっとわからんです。
ペリカンの万年筆は、スーベレーンシリーズの縦縞軸が文具店ではおなじみで、品質も安定していて素晴らしいですが、やはり、これが限定バージョンになって出てくるとマニア心がうずきますね。
いままで、世界の都市シリーズということで、「アテネ」「上海」等のタイトルで定期的に美しいデザインの軸の限定品が出ていまして、そろそろ売り切れて簡単に手に入らないモデルも数多くあります。
この流れが近年から「世界の史跡」シリーズに変わったようです。
前回は「ピアッツァ・ナボーナ」というタイトルのもの。ローマのナボナ広場ですね。
こちらで紹介されているとおり、なかなかの質感です。
大理石模様、なんですね。
私はあまり金色の部品がついた万年筆というのが好きではなくて、今までもモンブラン以外は、値段にかかわらずなるべく銀色パーツの仕様のものを選んできました。
というわけで、今回の「コンコルド」は銀色クリップであるうえに、なんともかわいいパステル柄!とネット上の写真をみてひとめぼれ。
実際、書斎館の宝石店のようなディスプレイのなかで眺めてみると、予測以上の質感の良さでした。
青空の下の噴水、といった世界が凝縮されてる感じ!
ネットでみていた(通販サイト等での)写真では全く判らなかったのですが、すーっと刷毛ではいたような白い模様の光沢が埋め込まれていて、これがまた、雲のような水しぶきのような?贅沢なアクセントになってるんですねー。(゚∀゚)
だから、このランクの万年筆には珍しい軽めの配色にもかかわらず、ぜんぜん安っぽくないんです。
女性へのプレゼントなんかにも今までになく向いている高級万年筆なんじゃないでしょうか。
こういう質感は写真ではうつしにくいものなのかと思っていたら、これでもかというほど「グラビア激写」しているページも(笑)みつかりました。堪能。↓
Pelikan Place de Concorde October 2005 Stylophiles Online
さすが、外国の人はペンへの思い入れが違う。気がする。
この、Stylophiles Online Contentsというサイト、万年筆好きな人には要チェックでしょう。
雑誌(写真集)的に眺められる貴重な情報の場所だと思います。
更新が隔月くらいのペースですが、私はアンテナに入れて楽しみにしてます。
この、限定シリーズは、スーベレーンのM600という現行品の型と太さ等が同じだそうで。
青縞模様で持っているM405がちょっと細すぎて携帯用になりがちな私にはぴったりな軸直径です。
ペン先は、今回初めて、M(中字)で購入してしまいました。
EF(極細字)やF(細字)でしか持っていない私にとってはこんな太字ペン先、大冒険に近いかもです。
ただ、以前カリグラフィペン先のLamy Joyを買ったときに、細字ペン先では得られないインクフローや滑らかさに感動したわけで。
「もしかしたら太めペン先って楽しいのかも!」とうっすらとこちら方向に物欲が向いていたのは確か。
というようなことを話してみたら、じゃあ試してみましょうとお店で言われてMで書いてみたら、思わず、「これで買います..」と即答。
思い切ってB(太字)では?とすすめられましたが、まあ私的実用の範囲内で考えるとまずはMでしょうということで、今回は見送り。
(いつか廉価なペンで試してみたいとは思ってますけど。)
14金のスーベレーンシリーズと違って、限定版になると18金ペン先なのですが、かなり硬い感じはします。
モンブランのしなしなした筆っぽいペン先とは全く別方向の書き味というか。
しかし、太字になったせいで、インクも潤沢に放出されて、スルスルとした、今までにない面白い書き心地です。
インクの色味がよりくっきりと濃くなり過ぎず、紙の上で鮮やかに映える感じ!(LAMYの青、ホントに良い色だなあ)
手帳にコマゴマ書くには全く向いてませんが、太い幅の罫線のノートには最適。
手に負担がかからず、実にきもちよく大きめの(個人的従来比)文字が書けます。
ペリカンのペン先の特徴みたいなんですけれど、わりとまっすぐに先が切ってあるため、カリグラフィペン的に「筆記に適した角度」で書き出さないとちょっと違和感が。
私がちょっとひねりがちな角度の癖がついてるからなんですが、持ったときのほんの一瞬の注意力がまだ必要。
しかしだいぶ慣れてきました。
自分の筆記角に合わせて、よいかんじにまるくペン先が削れてくれるのは、さて何年後のことでしょう。
それもまた万年筆マニアとしては楽しみなのです。
あと、箱も水色ですごくかわいい!
ペンがセットされていた中ブタをとると宝石箱的に使えそうなクオリティの高さです。
というわけで、とてもよい買い物でした。
筆記具好きな皆さん、おすすめですよー。
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★その後、2011年2月にボールペンもお揃いになりました!
さらにその後、2015年9月にローラーボールもお揃いになりました!
というわけで10年がかりで全種集まりました〜
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コメント
>金色の部品がついた万年筆というのが好きではなくて
私もそうです。
私の場合、筆記具に限らず、金色の部品が苦手ですが。
いいですね。これ。
私も実はチェックしていて、
欲しいなあなんて思っておりました。
…学生の私には手が出せないので、
諦めて眺めておりましたがw
投稿: TOMOKO | 2005.11.09 22:14
うーん、TOMOKOさんが妹だったら(笑)、就職(卒業)祝いに買ってあげるのに!
投稿: ほしの | 2005.11.09 22:44
う~。
これ、毎日ネットショップを見てはポチっとできずに悩んでた万年筆だー。
購入しちゃったんですね~~~。
羨ましいですぅ。
それにしても綺麗ですね、やっぱり。
私はやっぱりモールスキンカバーを
ポチッとすることにしようと思います…(苦笑
投稿: shibahime | 2005.11.10 00:46
しかも書斎館だから、お茶をご馳走になったとはいえ勇気の定価買いですよ(笑)。
女性向けな柔らかい雰囲気をもつ万年筆って少ないんで、すごく気に入ってます。
このごろは、こういう買い物を原動力にして日々勤労と修行に励んでます。
投稿: ほしの | 2005.11.10 01:16
コンコルドだけは一体誰があんなの買うんだろう・・・・と考えていましたが実物を見てナルホドと思ったモデルです。画像で見るのと違うなぁと一番思ったです。
実際ゆーざーの感想を聞いてみるとまたナルホド。女性には良いですね。男の視点だけで考えていました。女性が持つと優雅なイメージがします。
なんていうかペリカンのスーベレーンのイメージが個々まで変わるのか!と思ってしまう限定モデルですコンドル。
投稿: かものはし | 2005.11.10 02:24
あーわかります、はじめてネット通販の写真で眺めたときは「ファンシー文具っぽい」という正直な感想もほんの一瞬。
ほんと、写真うつりが悪いペンでかわいそうです。
ホログラムみたいなすごく綺麗な模様が入っていてきらきらしているのに。
実物は、今までの都市シリーズにまったくひけをとらない高級感があるのでかなり好きなペンになりつつあります。
投稿: ほしの | 2005.11.10 03:00
すてきな淡い色の万年筆だ~、すてきですね。書くときの角度というのも
あるんですね、ほしのさんのレポは大変参考になります♪
投稿: さっちん | 2005.11.10 10:10
マーカーペンみたいな感じですかね。
太字でももう少し丸く切ってあるブランドもあるそうなので、これはペリカンに特有なものなのかもしれないです。
ペン先もかなり硬いので余計そう思うのかもしれないです。使いやすいですよ。
モンブランの太字とかも使ってみたいなあ。
と、思うだけは無料。
投稿: ほしの | 2005.11.10 14:14
このシリーズだと、模様は1本1本微妙に異なるのですよね? やはり、人(文具マニア)と万年筆は一期一会という気がします。
自分も以前は銀>金だったのですが、オヤジになってきたので、金も良いかなと思い始めたところです。
ところで、何色のインクをお入れになったのでしたっけ?
投稿: cretin | 2005.11.10 19:00
遠目にはあまり差はないかもしれないデザインなのですが、縞を構成する色味も若干濃淡ありますし、白い光沢模様の入り方がそれぞれ個性が出てくるんじゃないかと思っています。
モンブランの金クリップの色味はちょっと薄いので黒軸とのコントラストが上品で、気に入ってるんです。
あまりおとなしくなってしまうのも好きじゃないし、結局は軸色との配色バランスなのかもしれないですね。
今はとりあえずラミー青をいれてます。
Mペン先だと、液が紙の上に広く行き渡るから??なのか、EFとは全く違った鮮やかな発色になるのが不思議なんです。
これが本来の色なのかもしれません。
投稿: ほしの | 2005.11.10 20:19