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2006.02.24

ボールペンもお揃いになりました。

stars !
先日、ちょっとそんなことがあったのをここでつぶやきましたが。
綺麗なペンをみつけたので通販で注文してみたら実は品切れで、あまりの悲しみに背中を突き飛ばされて、つい、きっと在庫がありそうなもっと高いのを注文してしまった!

...という、かなり屈折した経緯でやってきたのが、マイスターシュテュックのボールペン、164のボルドー軸です。写真では右側。
ちなみに、当初買おうとしていたのはジェネレーションのほう。
そもそも廃番なんだそうで。
そら色(ターコイス)のやつ、いつか欲しいなあ。

上等なボールペンはいずれは買おうと思っていたのですが、このレベルはさすがに「今年中」の物欲リストにすら入ってませんでしたー。
私、ボールペンに関しては、記憶にある限りでは1000円を超えるものを買ったことがないのです。
別にそれでも困らないだろうな、とも思うのですが。
それほどに無頓着。
個人的に家では、宅急便の複写式送り状を書くとき、くらいしかボールペンが連想できない。

しかしここ最近、大人として(?)、外出先でもオーラを出しつつ携帯できる書き道具がちょっと欲しくなってきた。
人前でとっさにメモや署名などをしなくちゃいけないような用事も時折、ありまして。
ノック式で簡単にキャップの開け閉めができる「キャップレス万年筆」などもかなりターゲットにあったのですけれど、まずは「1000円以上のボールペン」かな、と思いまして。
(ま、キャップレスはいずれ欲しい!丸善でたっぷり試筆して確認済み。)


話を元に戻すと、昨年より既に愛用していますが、万年筆の145が見かけ・書き(持ち)心地含めてたいへんに気に入っているので。
この感じなら、いくらボールペンに縁遠い私でも一生モノで使いこんでいけそう!という期待と共にお揃いにしました。
万年筆と並べると、白い☆がふたつならんで可愛いと思いませんか!
光源によってはちょっと赤味の効いたチョコレート色にもみえるボルドー色、やっぱりすごく好きだし。

デフォルトだと、黒インクのリフィル(M:中字)がついています。
くるりと回すだけで芯が出るのって、やっぱ万年筆よりはラクだなあ。
と思いつつ手元にあった紙に試し書き。

わー!
この感触は、昨年夏に、モンブランブティックでペンケースを買ったとき「カードをサインするとき店員さんに貸してもらったやつ」を強烈に思い起こさせました。
(ずっしりシルバー軸の、その書き味に感動していると、店員のお兄さんは「もう廃番の品なんですけれど、気に入ってるんです」と誇らしげに。
羨ましかったなあ。)

なんというか、「ねろねろした」書き心地です。
(私が今まで使ってきたような)油性ボールペンにありがちな書き出しのかすれとか、線がダマになるような症状が皆無で、ひたすら滑らかで柔らか。
そしてくっきり。
軸内部に厚い金属が詰まっていて、イイ具合の部分にバランスよく重みポイントがきていて。
だから、万年筆の145と同じく、細め直径なのに手元がとても安定するのです。

これはよいなあ。こういう筆記具として、気に入りましたよ。
でも、つらいのは「湯水のように」は使いまくれないこと。
だって、替え芯が1000円以上するんですよこのペン。
万年筆のインクひとびんに匹敵する勢い。
わたくし、ボールペンにまったく不案内なのですけれど、このタイプにも、多色ボールペンファンの皆さんがやっているような感じで、他ブランドのリフィル入れたりとか出来るもんなのでしょうか?
でも、モンブランならではの書き味は変わってしまうんだろうな。
うーむ。
ケチってはいけないのかもですね。

このブランドのボールペンでは、クリップに青い宝石装飾が付いた「ボエム」も視覚的には気になっていたけれど、まずは164で揃えて良かったです。
だって、このペンケースのなかに、万年筆とボールペンが仲良く2本セットで入ることを発見したのですよ。
柔らかい革で出来た筒状のスペースのほうに145を入れて、そのとなりに、筒にクリップをはめる感じで164をセット。
特に無理して並べて突っ込んでいる感じもなく、もちろんウマイ具合に2本とも触れあわず、の絶妙な位置におさまります。
感心!

でもこのコンビで外出させることはほとんどありえない(旅行なんかにはもちろん怖すぎる)ので、しばらくは贅沢に、このボールペン専用の携帯ケースにして活躍させたい気がします。

というわけで、突発的結果によるイタめな出費でしたが、スゴイ勢いで自分を納得させることができました。
それどころかなんとなく、ボールペンという新次元を覗いてしまったような危ない予感がします。
さてさて、もう月末はみっしりと用事をこなしてとりかえしますよ。
花粉も飛び始まってるみたいだし..。

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2006.02.21

「趣味の文具箱」新刊を買いに。

趣味の文具箱 Vol.5本日は第5弾の発売日ということで、うきうきと書店へ。
趣味の文具箱 Vol.5
過去の号と較べると、表紙が格段にお上品にまとまっていますね。
まさに「大人の道楽」という風格です。
実際、ものすごいレベルのコレクターさんの何人も紹介がされており、スゴイ世界ではありますよ。

表紙の裏にいきなりドーンと、ペリカンの史跡シリーズ新作の「ピカデリー・サーカス」の大写し広告が載っているわけですが、これはまだ一度も現物を目撃したことがなく、ネット通販のページでも写真の明るさやら彩度やらがバラバラすぎて、その度に物欲が上がったり下がったりしています。
つまり現時点でビミョー。
おそらくいちばんの「お見合い補正」がされているであろう、この広告写真のような鮮やかさだったらぜひ欲しいのですが。
愛用中の「コンコルド」以上に、見かけの個体差も激しそうで実際に手にとってみないとわかんないだろうなあ。
というわけで、物欲順位がまったくわからないながらも妙に気になる新作です。
今まで買ったのはM405(EF)・M620(M)ときているわけなので次はM800(F)狙った方が後々もたのしいかなあ。

新作情報としては、ほとんどだいたいコミミにはさんだものだったけれど、モンテベルデの、とても綺麗な樹脂でできた竹型デザインのボールペン(ラグーナ)に鮮やかなピンクが出る、ということがかなり個人的に朗報。
先日丸善のショーケースでじっと眺めていて、あと5分、時間があったならば絶対衝動買いしてしまっていた..くらいに気に入ってしまったペンなのです。
そのときは、赤か緑か..でぐらぐら迷っていて決められなかったのですが。
うーん、ピンクが出るか。うーん。(悩)
その他、渋いモスグリーンも出るみたい。まさに文字通り竹。

あと、興味深い特集としては、ペンの収納に関して。
持ち歩き用の革のペンケースと、室内ストック用のコレクションケース両方の、いろんな種類が載っています。
いずれ、3本差しくらいの仕切り付ペンケース(革のいいやつ)が欲しいんだよねー。現状は無印のポーチで間に合ってるんですけれど..

見開きの特集で、万年筆に適したノートや紙類の一覧もあって、これはけっこう参考になりました。
まだまだ、買い込んだ各種ストック(ロディアやモールスキンなど含)が貯まっているのですけれど…。

これからじわじわと多忙期に入っていくので、まずはこの本を眺めつつ物欲の方向修正をしながら、来るべき万年筆祭り(のあたりがちょうどヤバい。来月半ばに日本橋三越でやるそうですよ。)に備えたいと思います。

あ、そうだ。
ウォーターマンの「カレン」を、このブランドの定番として大きめに解説(48ページにて)しているのですが、肝心の写真が、既に廃番になったリエゾンというやつになってますよ!
あきらめてたのにまた欲しくなったじゃないかっ。
今のところカレンもかなり欲しいですが。
最近ウォーターマン贔屓なのです。
とりあえず入門的なものながら、かなり気に入って使い出しているペンがあるので。
その話は後日。


おそらく、これからもたくさんのブログでレビューが掲載されるかとは思いますが。
「趣味の文具箱」については、バックナンバーもかなり資料性が高いので、見かけたら揃えてみるのも損は無し、です。
ウチのブログでのレビューは、vol3がこちら
vol4がこのあたり

既刊分のamazonでのリンクはこちらなので、どうぞご参考に。
趣味の文具箱―文房具を愛し、人生を楽しむ本。 (Vol.1)
趣味の文具箱 (Vol.2)
趣味の文具箱 (Vol.3)
趣味の文具箱 (Vol.4)

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2006.02.20

美味しいものとか、ウィルコムのアレとか。

060218 Dinner 060218 Dinner
060218 Dinner 060218 Dinner

各人公私諸々の打ち上げを兼ねて、地元のおいしいイタリアンレストランへ。
2人分5千円というコース(パスタやデザートは個々で選択制)を食べてみたのだけれど、素晴らしいですよ。
焼きチーズのリゾットというやつ、目が回るほど美味。
撮影前につい隅っこを食べてしまった。
ケーキのイチゴは、ひとくちじゃ無理なくらい巨大。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
W-ZERO3ご主人が本日、京ぽんを卒業してW-ZERO3に乗り換えてました。
カッコイイ!
無線LANの無料サービスが期間限定であるようなので、それも申し込んでいたみたい。

これはもう、ちっさいパソコンという雰囲気ですね。
仕事絡みで使いこなすならとても便利でしょう。
物欲としてはたいへんそそられるのですが、私個人には激しくオーバースペック(カメラは別に持ち歩いているので、赤い京ぽんで全く不自由なし!薄くて軽くて良いですわ。)な持ち物となりそうなので、ときどき触らせてもらう程度でいいか…

両手でこう、ぴこぴこと操作する分にはステキなのですが、電話として耳の横にもってくると、大逆転的にヘンな感じです。
携帯としては違和感のある、靴底的な大きさなので、ひと昔以上前に「最先端だわ」とうきうきしつつ持っていたNokiaの重くて黒くて電池がもたなかった懐かしいやつ、をホロニガく想起してしまうのですが。

いまだに携帯でメールを打つのが超苦手なので、普通のキーボード配列はかなり羨ましいです。
もっと安いやつでこのタイプ作ってくれないでしょうか。

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2006.02.18

北欧と東欧の雑貨本。

北欧のかわいいデザインたち―日用品をたくさん集めてみました以前ここでご紹介した「スーパーマーケット・マニア(欧州編)」と同じような内容なのですが、その豪華版と言って良いでしょう。
フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・デンマークといった、ヨーロッパの国々の日用雑貨品がぎっしり並べられた、素敵な本です。
北欧のかわいいデザインたち―日用品をたくさん集めてみました

食品パッケージやショッピングバッグといった「スーパーマーケットもの」から、郵便グッズ含めた文具類、街中の看板や布地の模様まで!大量の商品写真が整然とジャンル分けしてあって、個別の商品に関する説明文は少なめ。(だがソレがいい。)
コンビニに置いてありそうなちっちゃなヨーグルトのカップやら、ティッシュの袋やら、スーパーで配ってる割引券やら、がなんでこんなにクールな(高そうな)色柄なのか。
と考えつつ、ぱらぱらめくっているだけでうきうきしてくるほど楽しいです。
(ハナウタBGMはシベリウスのフィンランディア)

北欧特有の配色、というのはあるもんなんですね。
けっこうな厚みのある本ですが、10秒弱程度の速度でざーっとページをめくって眺めても、なにか統一感を感じます。
青みがかっていて、寒くて、きゅっとした無駄のない感じ。

地域がだんだん、気温が高くなったり東(アジア)方面に進んでいくと、がちゃっとしたアソビというか、版ズレ感(?)が加わってくるのは面白いです。
ちなみに、チェコやハンガリーといった、ほんの少しながらアジアの香りが入ってくる、東欧系の雑貨デザインも眺めたい人にぜひおすすめなのが、「チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記」。
私はこっちも大好き。
正方形にちかい判型がとてもかわいくて手にとりやすいんです。
最近まで、外出時は必ずカバンに入れていたほど。

蚤の市や町工場などで、生活に密着したオタカラ雑貨を買い付けつつ嬉々として歩き回る様子が詳細にリポートされていて、すごく楽しい本なのです。

SCOSのお店で動けなくなってしまう人は、むしろ「東欧~」のほうが好きかな。
いや、雑貨や海外文具が好きな方は、「北欧」とセットでぜひ。
ぼんやりでもいいから頭の引き出しに入れておけば、全然関係なさそうなときにふと「ネタのタネ」になるのだということに気付きつつある最近。
色見本帳としても使えそうです。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

あそびやさん経由でとても感心したのでメモ。

なにかのモノについて、純粋な解説とか、買った人が語る「感想」を知りたいときは、

・探したいキーワードに加えて、「-ショッピング -税込 -送料 -お支払い -定価 -楽天 -通販 -決済 -リサイクル -商品一覧 -友達にメールですすめる」で検索

すると、たいていの、いわゆる通販サイトが除外されるので、都合よいそうな。
もちろん、通販サイトも重要な情報源として必要なときが多いけれど、コレは知っておくと結構便利かもですよ。
元情報の記事はこちら。ネット通販サイトを除外して,資料的な情報を徹底的に調べる:IT Pro

私はいままで、購入レビューを知りたいときは「買った」とかのキーワードをうしろにつけて検索していたけれど、これは効果が薄くて大変だったんですよね.....

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2006.02.17

はるのてちょう。

journal 2006春始まりの手帳がたくさん並んでいることに気がつきました。
年末に売り出されていたものよりも、表紙の雰囲気が明るくて軽やかなものが多い。
ついつい物欲がざわざわして、手にとってしまうわけです。
デルフォニクスなどは、ハワイアン柄やブロックチェック柄の布張りタイプがかわいいなあ。
やさしい書き心地な紙質が好きだから、いつも気になってしまう手帳ブランドのひとつです。
今月から、サイトもオープンしたようです。
表参道ヒルズの店舗が面白そうなので気になりますね~。

エグゼクティブ(クオバディス)のサイズを使い慣れている今、ここの手帳を使うとしたらB6判くらいが自分には最適なような気がします。

でもまあ、去年のように、気になる度に何冊も手帳ジプシーして使い散らしてたら閲覧が不便きわまりない。
クオバディスも調子よく愛用しているので、我慢我慢...。
だいたいこんな感じの密度で今も続いているのですよ…
一週間の見渡しと計画、そして物欲まみれのメモ書きまで(笑)非常にやりやすいレイアウトなのでとても役に立っているのです。
行動日誌的にちゃんと記録しておかないと一日が終われない気すらします。

クオバディスも春始まり版が発売されてます。
うちの近所にソニープラザはないし、駅前Loftにも置いてないようなのだけれど、インテリアショップでおなじみのフランフランの文具雑貨売り場に何故か置いてあります。
青やオレンジの「クラブ」のカバーの隅に、ここのブランドマークである家型の図形が型押しされていてそれが結構かわいい。
「エグゼクティブ4」「ビソプラン4」といった名前がついていて、その名の通り4月始まり。
私のも「クラブ」ですけれど、色も綺麗で、厚地でしっかりしててヘタらないので、合皮でもかなりおすすめです。

月間タイプのVisoplanは、ノート類と組み合わせて使うと便利だろうなとずっと思ってきたけれど、微妙に大きいことと、横に回して使うひと手間が面倒だなあと個人的には。
うーん、でもやっぱり、4月始まり版があると知ってしまうと気になる...。

Executiveは月間スケジュールのページがないことが唯一使いにくいので、11月くらいにA6サイズの薄いマンスリー手帳を買いました。
(写真のもの。これは10月始まりなのです。本格使用を開始したのは1月からでしたが。)

この「薄手A6サイズ」って便利なのです。
普段はいつもの手帳の後ろに(クオバディスのカバーの内側に)差し込んでおいて、月間予定表として使っているわけですが、外出時は、コレだけ抜き出してバッグに入れるか、または文庫サイズのノート+ペンといっしょに(ほぼ日の革カバーに)セットして持ち出せます。
この程度のサイズも持ち歩くのが面倒で未だにExecutiveは机上専用なので、マンスリーだけでも薄い手帳に分離して持ち出せるのはなかなか便利です。

確か、これは丸の内OAZOのブルーブルーエで数百円だったような。
刺繍(の写真)が印刷された表紙が気に入ってます。
他の手帳もノートも青系のカバーをつけているので、どれと組み合わせてもそれなりに似合う絵柄なところも。
こうして眺めると、ペリカンのConcorde万年筆は、まさに春の色ですね。

この手帳、ほぼ「表紙惚れ」で決めてしまいましたが、月間予定表としてはブロックタイプで普通に使いやすいレイアウトですが、巻末の鉄道路線図がむちゃくちゃわかりにくいです。
2色刷りで東京の地下鉄を表現するのはキビシかったみたい。
だから、わざわざ地下鉄の駅でもらってきたカラーの路線図カードを貼り付けてます。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
あーあと10日くらいで今月が終わっちゃうんだ。
もうもう、あっっというまですよ!

某件が一段落したのが嬉しくて、昨日、つい某通販サイトでぽちっとやってしまったのです。
廃番品でとてもかわいらしかったし。
しかし、速攻で「もう在庫がないのですよ完売表示してなくてスイマセン」なメールがきました。
カッとなった勢いでもっと高額な現行品を申し込んでしまいました。
レビューはそのうちいずれ。

この出費のせいで、表参道視察計画は無期限延期です。ちぇーっ。(゚ε゚)

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2006.02.13

オプティマ・クラシックの青いやつ。

Blue & Burgundyイタリア(トリノですよ)産、AURORA(アウロラ)のオプティマ・クラシックという万年筆です。
何度かここでも書いていますが、下のバーガンディ色のほうはペン先Fを昨年に青山の書斎館で。
...というわけで、青いのが1本増えているようです...ね!

実はこのブルー軸、購入自体は12月になったばかりの頃。
ちなみに太さはM。

数々の不具合を治療すべく、年を越してだいぶだったあたりでようやく「退院」してきたのです。
定価に対して非常にお買い得に入手できたのですが、インク窓をははさむ位置のリングが緩んでいて、動かすとちゃりちゃりと音が鳴ったり(これはこれでまあ、可愛らしかった。)ペン先がいわゆる「馬尻」の酷い状態で、文字の筆記にはあまり使えるレベルに到達してませんでした。

相当な値引きプライスでの通販の場合、どこまでが自己責任として我慢すべきか考えつつ、そして焦りつつぐるぐると試し書くこと数日。
ダメモトで購入元に相談してみると、その日の内に電話をもらい、引き取り便を手配してくれたのでした。(涙)
その後一ヶ月以上過ぎたので、さすがにどうしちゃったのか問い合わせてみると、「メーカーにて修理・調整中」とのお返事。
…イタリア??
まさか日本でも直すところくらいはあるか。
でもイタリアで年越しだとしたら持ち主より贅沢...
等々妄想の数週間を経て、元気に山奥の我が家に帰ってたのでした。

軸パーツの不具合は完全に直っていましたが、書き味は、うーむ微妙といえば微妙。
書き出しに全くインクが出なかった点はちゃんと調整されて改善してはいますが、おそらくもう少しの使用を重ねることで完全治癒に至るのだろう、程度の「もうちょっと」な段階か。
インクのボテ感も実用の範囲内におさまって、これは有り難い。
いずれ機会あればペンクリニックへ持って行って、もう少し絞ってもらえたらベストという気もする..。

問題ないじゃない?と言いたいところなのですが、書斎館で選んだバーガンディが、Fとは思えないほどカチっとまとまった(しかしとても滑らか)引き締まり感のある書き味であるのに対して、ブルーのほうは、一段階太字とはいえ、いかにも「大味」な感じ。
ま、個体差のうちかもなーとは思うのですが。
それにしてもこの対極な個性!
良く言えば(笑)、今後の育て甲斐ありすぎなコンビなのです。


そもそも、オプティマは私の手には少々軸直径が太く、ペン先もとても硬いのでしなりを感じられず、あまり「万年筆らしい」字を書けるペンではないのです。
実のところ、もう少し重量も欲しい。
(しかし、ボールペンに手が慣れた人にとっては違和感のない、心地良い堅牢さ。
万年筆初心者の人にこそおすすめしてみたいペンです。
贈答品としてもインパクト満点。)

というような、ベタ誉めまでは難しい評価なのですが、オプティマ(特にきらきらのクラシックモデル)は、私にとって「これこそが美しい万年筆!」と思える典型の容姿なのです。

宝石が埋め込まれたように光るこの軸、アウロロイドというオリジナル配合の樹脂を、大きなカタマリの状態から削りだして製作するのだとか。
これもまた個体差かもしれませんが、バーガンディとブルー軸、ちょっと光り方が違います。
バーガンディが1層下にキラキラ部があるような距離感があるため、全体的に暗めで奥行きがある模様であるのに対して、青はもっと表面に近い場所にキラキラが存在している感じ。
だから、違う種類の「石」のように思えるのです。

以前は金色部品のついたペンは無駄にゴージャスっぽくて嫌い、と思ってきたわけですが、モンブランなどを毎日手にとっているうちにその信念も崩れてきてしまいました。
楽しげで、活気があっていいじゃないかと(笑)。

実際、この鮮やかな青軸の上に、黄色みの強いゴールドがバーンと映えて、このコントラストが意外なほどに清々しいのです。
これで銀色部品だったらちょっと寒々しく、寂しい感じになるかもしれません。

というわけで、なんだかんだ言いつつ、私はAURORAファンなのです。
これからもうっとり手にとっていきたいので、コレクションは徐々に。

今回初めて利用した店ではあったのですが、購入店には非常に誠意あるよい対応をしていただいたので、それに対して思うことはないのですが、購入以降にかかった手間や時間をたっぷり味わってしまったお陰で、万年筆を通販で(しかもかなりの値引きで)購入することに対して、多少のビビリ感を抱くようになってしまいました。
今までも、何本も通販で買ってきてはいるのですが..
ま、いずれ克服できるハズ。

と、これをアップしてから見に行ってみたら、ミクシのAURORAコミュニティでこの写真がトップ画像として採用されていました。ビックリ、でも楽しい偶然!

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2006.02.12

キーボードの「フタ」も買いました。

keyboard roofいままで、キーボード関連ネタのときは必ずこのお店の商品ページを参照してリンクしていたけれど、それは商品解説と豊富な写真群がすごくわかりやすいから。
とはいっても、実は今までココでは一度も購入したことなかったのです。スイマセンでした..

しかし昨日、新調したリアルフォースの記事を書いていて、このお店のいろんな商品を眺めていて、コモノながらとうとう衝動買いしてしまいました。
キーボードルーフ RF-DV2です。

何が驚いたって、昨日のブログを書きつつ「これ欲しいかも...」とつい、ポチっと購入ボタンを押してクレジット決済したのがだいたい午後4時頃。
その後まもなくきたのが「発送しました」のメールですよ(驚)。
で、届いたのが今朝!
私が今まで体験したネット通販の中では最速でした。
開封すると、丁寧な手書きのメッセージカードが入っていて更にビックリ...
と、いうわけで、大変満足な買い物だったのでした。

このキーボード使って初めて気がついたんですが、真っ黒いキーボードってちょっとしたゴミがのっかると目立つんですよね~。
(以前はキーは黒くて周囲が銀色のものでした。)
せっかく極上キータッチを楽しみたいと東プレにしたわけなので、いくら大事に使いたいとはいえ、よくある「キーボードカバー」は避けたかったのは当然。

使わないときの埃よけ、という感じでしょうか。
しかし、それ以上にこのハードタイプの覆いにした理由は、前回書いたとおり、キーの押し下げが非常に軽い力でもイケてしまうため。
前のキーボードが硬めだったので、わりと無頓着にキーを触る癖が抜けません。
線がなんでまっすぐにしか引けないんだろう...と真剣に悩んでいたらshiftキーに小指がほんのちょっと触れていた!こ、この程度で?...とか。

そんなわけで、キーボードの上に資料やメモ帳などを「ちょい置き」したままのパソコン操作ができなくなってしまったのは残念。
しかし今回購入した、この「フタ」をかぶせた状態ならもちろんそれらが可能になるし、キーボードを下敷きにした状態で、タブレットやソフトのマニュアル本や大判の雑誌etc...をイイ感じの角度に保って目の前に設置しつつ画面に向かうことが出来て非常に好都合なのです。
もちろん、おやつを食べながらネットを眺めていても、菓子の粉がキーの隙間に侵入しないのも素晴らしいです(笑)

断面まで、きちんとつやつや磨かれているので、思ったより高級感があります。
キーボードに当たる下辺に薄くて細長いスポンジ足がつけられるのもフタをはめたときの傷を避けられて良いです。
使用可能サイズもサイトに明記されているのでご購入の際は要確認ですが、たいていのフルサイズキーボードで不都合なくハマるようですよ。
(他にHHKのようなテンキーレスサイズに対応する型も有り。)

今でこそガラスのように美しい透明度ですが、そのうち傷とかついてくるのでしょう。
どうせだったらなにかドーンとステッカーとか、貼って剥がせるタイプのシールでも貼って楽しもうかなとか考えたり。

そうそう、後々の清掃メンテナンスに備えてキートップ引き抜き工具というやつも一緒に買いました。
そこまでのクリーニングはやったことないんですけど、いつか必要なときもあろうかということで。
(まあ不器用なんで、本体が新品のうちからいたずらに試す気は起こりません。引き出しの奥にしまっておきますよ。)


トトトトト...と不思議な音を立てながら文を書くのにようやく慣れてきました。
「叩き」に使用するエネルギーと心理的負担?は以前の半分くらいといっても過言ではなく、これがブログ更新の頻度向上に作用するといいなあと淡い期待中。
だからといって筆力は上がらないのはわかってるんだけどねー!!

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2006.02.10

キーボードを新調しました。(Realforce)

Realforce 106UB今までFILCOのパンタグラフ式(現在は英語版しか販売していないようだけれど、私は日本語版の)を愛用していたのですが、酷使による刻印剥がれが進んできていることに悩んでました。
つまり、よく使うキーに限って無刻印化が進んでいたわけで、例えば「これはNだったかMだったか」と考えたりする、一瞬我に返るときのストレスが意外に負担だったんですね。
普段あまり下を見ないで打っているつもりでしたけれど、いざまったくのツルツルキーになってしまうと手と脳が動揺するものなのだ..と実感した次第です。

キーボードの上に貼る文字シールで応急処置をするべきか正直スゴイ迷いましたけれど。
パンタグラフ式で滅多に指を傷めなくなり、快適な打鍵はできましたけれど、若干タッチが硬いのが気になっていたのは事実。
(押し下げて「スイッチ入れる」状態にするのに意外に大きな力がいるキーボードでした。
データによると、55±15gの力が必要、らしい。
これはパンタグラフ式の中でもわりと大きい数字だと思います。
浅打ちながらも、最初の瞬発力が要るのね。)

そんなわけで、もう少しラクな力で高速に文字が吐き出せるのがあればと思ってました。
理想は、脳-指-機械が直結している感じ。
タイプスピードに依るところも大きいけれど、頭の中に流れるものと打ち出すもののタイムラグが極力ないのが理想。
(これが「万年筆」にもとめるものと大きく違う点なんだけれどね...。)

あと、意外に本体とキーのあいだが空いているので、爪先が入り込んでキーを画面に向かって吹っ飛ばしたことは1度や2度でなく。
そのたびにはめ込んでますが。


というわけで、思い切って選んでみたのがRealforce 106UB
(写真はこっちにも。)
事前学習はひととおりして検討したけれど、とにかく軽くてイイですわ、これ。

打ち心地は、プカプカした(浮いてるなにかをつついているような)感覚。
底まで押し下げるにはずいぶん距離が感じられるのですけれど、実際はかなり浅い位置でスイッチが入るので、底打ち前の深度でこちょこちょとくすぐるような動きでも余裕で大丈夫。
これがかなりラクなんだなよなー。
静電容量無接点方式というんだそうですよ。カッコイイですね。(←浅い感想)

このキーボード、なんと使う指ごと(正しいタイピングの場合に該当する指ごと)に押し下げ荷重が違うという素敵な特徴があります。
全キーの中では、55・45・30グラムと分かれているそうで、小指で使う位置のキーなんかはとても軽くできているのだとか。
テンキーなんかはずしりとした感じがするので、これが50グラムなのかな。
(それにしても前のキーボード(55±15g)より全然軽いわけだ。)

「a」などのキーがたぶん30グラム位置だと思うのですが、この軽さのせいで、指をのっけてボーっとしているだけで「あああああああああ」と画面に2列ぐらい続いてしまうのはびっくりですよ。
今までのように、キーボードの上に一時的になにかのっけたりは無理かもですね。

複数(2つどころではなく、4つでも5つでも)のキーをダブって打ち込んでもちゃんと表示されるという特性もあるらしいので、慣れるまではとにかくいろんなミスタイプに驚くことになるかもしれないです。


打鍵音は、打ち方によって大きく違うとは思います。
しっかりと底打ちすればカタカタ音は決して小さくないでしょう。
(ただ、底に着いたときの衝撃は柔らかくて、それ自体は低音。キーが上下するカシャカシャ音が、今までパンタグラフ式でやってきた身としては、懐かしいというか、「会社のパソコン」っぽいというか。)
でもまあ、どのへんでスイッチが入るかのコツを飲み込んで、より効率的に押し下げが出来るようになれば、たぶん、劇的に音は変わるはず。という予感がします。

まあとにかくラクですよ。これは、買ってよかったです間違いなく。

キートップは、レーザー刻印ということで、セピア色の印字。
これが黒地のうえであまり目立つことなく、落ち着いた感じなのが気に入っているんですが、さて耐久性はどうなんでしょう。
レーザーならいかにも強そうだと勝手にイメージして期待しているのですが、手汗をかく夏以降が勝負です。トホホ。
経年変化次第では、今度こそ(上記で購入を迷った)印字シールが必要になるかもしれないなあ。
リアルフォースにはサイズがぴったりだそうで、ま、こういうメンテナンス用品で永く使っていけるだろうと安心はしています。

全体で1.4キロもあるため、非常にがっしりと机に固定される感じがイイです。
表面のつや消し加工もレベルが高く、落ち着いた反射があって、石の板みたい。
あと、「NumLock」等の表示灯が青色LED!
これは小さいながらも明るく鮮やかで、すっごいカッコイイのです。


…とここまで打ち込んで、だいぶ慣れました。
キーボードとしてはずいぶん値が張りますが、たいせつな筆記(描画)道具としては非常に満足。
手入れに励みつつ、一緒に頑張っていきたいと思います。
長生きさせるぞ...(茶こぼし注意!)

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2006.02.08

ボディショップの苺シリーズにハマりそうな予感。

業務がいろいろ一段落したので楽しくボンヤリ中。

今夜から使い始めてみた、The Body Shopのストロベリーのボディーソープ(正式名:シャワージェル)
甘いほんわかしたイチゴシロップ香が風呂場いっぱいに!
泡立ちもたっぷりだし、こりゃいいなあ。

一方、シャンプーのほうはもう1年くらいLUSHの固形のやつを使い続けてます。
(これはもう、液体使ったときと頭皮の感覚・髪の手触りが全然違うのでやめられませんです。)
体を洗う石けんもLUSHのものを少量(100グラムとか。)づつとっかえひっかえ選んできましたが、ひととおり試してしまったのでちょっとお休みしようかと。
泡立ちとか手間(とか、体力や気力のないときの入浴)を考えると、体用は液体石けんのほうがラクな気がして、LUSHのお向かいにあるボディ・ショップのほうにふらりと入ってみたのです。
(この立地のせいで付近の空気はたいへんなことになってます。
どちらのお店もひとつひとつの商品は、控えめで良い香りのものが多いのに...)

と、いうわけで。
私は果物の中で、イチゴだけはもりもり食べられる程の大好物。
このイチゴのボトルを選んだのも、店に入ったちょうどそのとき空腹だったからなのです。
ホワイトムスクなど、香水っぽいお洒落な香りの商品もとても人気があるようですが、果物シリーズのほうをひととおり使ってみたい気がしました。
(冬場はマンゴーなどの柑橘系より甘いベリー系がいいなあ。
ストロベリーの他にかなり気に入ったのがクランベリー
イチゴより大人っぽくてホントによい香りだ!)

ストロベリーは、他のラインナップが近日中に次々と発売される模様。
店員さんがもってきていろいろお試しさせてくれたのですが、スクラブジェルなどは、つぶつぶが入っているのでほとんどイチゴジャムな質感。(ほ、欲しい..)

ボディソープに関しては、それほど香りがしつこく後残りしない(ビオレなどのほうがよほどきつい感じがする)気がするんですが。
この程度だったら、こんどの新発売だというボディクリーム(正式名:ボディバター)というやつを試してみたいのですが。
冬はさすがに手足の乾燥が気になるお年頃に(とっくに)なってますので、こういうのも気になります。
たぶん買ってしまうと思いますが、さてどうでしょう。

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2006.02.04

2月のこまごまニュース

2月の壁紙カレンダまた、「当月になってから作成」という失態をやっちまったので、昨晩深夜にひっそり作って更新しました、2月の壁紙カレンダー。
HPから500pix四方サイズのものを入手できます。
デスクトップに使っていただければ。
ダウンロードはHPからどうぞ。

この、ふわふわハートはデスクトップアイコンでも同じものがあります。
わりと以前に作って、冬期には好評(夏は暑苦しい..)の「毛はえセット(fluffy~のシリーズ)」です。
アイコンのページの過去ログから探していただければ。
このフワフワは、LightWaveのサスカッチで毛をはやしましたよ。

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ほぼ日刊イトイ新聞オマケショップ、3日から新シリーズ始まりました。
今回のオマケ箱ですが、アイコンとしての収まりのよさとデスクトップでの優秀な視認性(丸いアイコンは流行るの法則)のもので作らせていただいたので、今まででいちばん気に入っているかもです。
(「6」と記されてはいますが)普通に使ってもカッコイイと思うんですよね!
というわけで、ぜひ。

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そうそう、この前東京駅で食事したあとに、barBAR Tokyo(バーバー東京)という所で飲んですごく良かった。
ビール系立ち飲みバーなんですけど、雰囲気がとてもお洒落。
ご主人なんかは流れてる音楽が気に入ったと言ってました。
土曜日だったから実はほとんどの時間、私たちしか店内にいない状態でした。
平日のほうが会社帰りのひとびとで混雑する店なのだと思います。
よく冷えて泡もみっしりと細かいギネスと、トマトとモッツァレラのサラダで、ウマーい。
さくっと飲んで良い気分で帰宅できました。
地ビールなども種類豊富なのでこまめに通って制覇していきたいと思います。

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吹き替え版や字幕版や日中版や深夜版(それぞれストーリーのシーズンが違う)、と繰り返し放送されているのでほぼ毎日、FOXチャンネルでアリーmyラブを見ているここ何ヶ月かの私。
今もちょうどやってます。
主人公のキャラクターはどっちかといえば敬遠したいくらいのタイプなんだけれど、いろんな魅力的脇役が出てくるし、毎回歌謡ショーみたいなのがついてるし(笑)、面白いです。
長続きしたのがわかるなあ。
ボストンの街が舞台(といっても地域色はほとんど出ない。でもときどき街の風景映像が劇中にさしこまれる。)なんだけれど、今年、シーグラフが開催されるから、この件で行けた暁にはきっと「アリーの街」としても感動できること必須。

で、何が言いたいかというと、弁護士の皆さんがコメディ的に毎回ドタバタする筋書きなのですが、アリーが小道具としていつも仕事中にモンブランのボールペンを持ってるのです。
べらべらと何かを喋ってるときに振り回したりも、する。

それでだんだん洗脳されてきています。クラシックの黒軸金トリム。
(ちなみに現在の恋人役の人はボルドー軸のお揃いだ。男の人が赤いのを持つのもよいね~。)
もともと万年筆とお揃いということで欲しかったんだけど、このせいで毎日テレビで目にするため、物欲に拍車がかかってます。
どうしよう。術中にはまってるだけじゃん?
ドラマの小道具として使われたモノがよく売れる理由を今にしてはじめて実感中。
物欲(文具部門)優先順位はいまコレが3位くらいになってきている。

ボールペンならディスカウント系通販でも大丈夫かな?
とかいろいろ調べてしまう最近。

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2006.02.01

ミュージックな万年筆。

Platinum  #3776 Music penLamyのカリグラフィペン、Joyを購入して以来、このタイプの進化版としていつかは使ってみたいと考えてきたのが、「ミュージック」というペン先の万年筆。
マーカーペンのように、縦線は太く・横線は細く、の めりはりある線をつかった文字が書けます。
その名の通り、楽譜制作にも好都合。
(譜面を書くなどという作業は学生時代以来まったく無縁ですが、とりあえず、これだとト音記号がかっこよく書けます。)

Joyの愛用(ちょこちょことほぼ毎日)で気付いたことですが、このペン先は案外、日本語文章を書くにも独特の「味」が出て使いやすいということ。
日付やタイトルなどの太字書きにはもちろん、しっかり記憶に留めたい事柄を太罫のノートにばりばりと書いていきたいときにもおすすめなのです。
宛名含めて手紙に用いるのも悪くないですよ。


一応、このペン先でどんなものがあるのか通販サイト等でアタリをつけてからOAZOの丸善へ。
買う気満々のオーラが出ていたからなのか(笑)とてもよい対応をして頂きました。さすが丸善。
国産ブランドにはちゃんとこのペン先のラインナップがあり、パイロットのカスタム,セーラーのプロフィット(14kと21k版でそれぞれ有)なども試しました。

プロフィットは、ペン先純度の差ですが、私には正直書き味の差がよくわかりませんでした。
サイズは手にフィットしてよい感じでしたが、あまりにマイスターシュテックそっくりさんな外見なので、(元祖を愛用しているだけに)なるべく避けたい気が。
カスタムは可もなく不可もなく。でも決め手に欠ける..ちょっとシャカシャカするし。

そして出て来たのがプラチナの♯3776。
な、なんと、インク供給溝が2本ついてます!
こういう特殊な(奇っ怪な)ペン先があることはうろ覚えで知ってましたけれど、コレのことだったのかー。
と、既に半分ヒキの気持ちで試し書きをしてみたのですが。

正直びっくりです。
この、「2本切り割り」のおかげで、(接紙?面積が広いペン先にもかかわらず)ぬめぬめすらすらと、なんとも表現しがたい滑らかな、まーるい書き心地!
そして、何とも気に入ったのは、「多少傾けたところでインクが途切れない」という利点。
そこそこの速書きにも耐えてくれるし、私の癖である、内側に捻る持ち方でも、ちょっと線が細くなる程度で、ちゃんとついてきてくれる。
(ちなみに、いちばん傾けた、切り割り1本走行状態だと、通常のFくらいの線に。メリハリ無しの普通の万年筆に早変わり…まああんまりこれはやらないつもりですが。)
これはさすがにJoyではなかった現象です。
面白ーい。


線幅は、ほぼ、1.5ミリサイズのJoyと見分けがつかない感じ。
ペンポイントがしっかりとついた14Kペン先です。

とにかくこの滑らかさは、メモ書き含めて毎日無理矢理にでも使いたい快感です。
そのかわり、インクはどんどん減りますので、カートリッジよりはコンバータ入れてボトル利用推奨です。
インク吸入のヨロコビがしょっちゅう味わえるペンですね(笑)

私はラミーの青入れてますが、黒なんかでもド迫力だし、きれいなカラーインクならそれはそれできっと普通の万年筆以上に楽しい筈。

軸は樹脂製で驚くほど軽いです。
比較的細身で、あまりすぼまってはいませんがペリカンの400よりちょい太い程度の持ち心地。
プラチナの万年筆は今回生まれて初めて使いましたけれど、店員さんのお薦めどおり、いちばんクセがなくて「手についてくる」感じ。
こんなに高レベルで15000円(通販ならさらにお安いでしょう)とは、国産ブランドの万年筆ってなんて素晴らしいんだろう。
と思うのですが、プラチナに限らず、揃いも揃って「モンブランの遠~い親戚」のような見かけなのが残念。
どうせならイタリアっぽい綺麗なの作らないのかな?

とにかく、ふだんも楽しく使えるミュージック(カリグラフィ)ペン先を買うなら、プラチナ製で。
と自信をもってオススメしたいです。
ファニーフェイスのペン先も、2日目くらいにはこんなもんだろ、と慣れてきますよ。

特殊ペン先ではありますが、「こういう筆記具」として、今後も永く酷使していくペンになりそうです。
ああ、イイ買い物をしました。


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わー2月だ。
1月はよい月でした。
そのぶんブログとかHPの放置度が増加したのが反省点..。
2月もさらに、いろいろよびこめますように。
これからまた1週間くらいはボゥっとイラレフォトショのコンビが火噴き予定。

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