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2006.02.24

ボールペンもお揃いになりました。

stars !
先日、ちょっとそんなことがあったのをここでつぶやきましたが。
綺麗なペンをみつけたので通販で注文してみたら実は品切れで、あまりの悲しみに背中を突き飛ばされて、つい、きっと在庫がありそうなもっと高いのを注文してしまった!

...という、かなり屈折した経緯でやってきたのが、マイスターシュテュックのボールペン、164のボルドー軸です。写真では右側。
ちなみに、当初買おうとしていたのはジェネレーションのほう。
そもそも廃番なんだそうで。
そら色(ターコイス)のやつ、いつか欲しいなあ。

上等なボールペンはいずれは買おうと思っていたのですが、このレベルはさすがに「今年中」の物欲リストにすら入ってませんでしたー。
私、ボールペンに関しては、記憶にある限りでは1000円を超えるものを買ったことがないのです。
別にそれでも困らないだろうな、とも思うのですが。
それほどに無頓着。
個人的に家では、宅急便の複写式送り状を書くとき、くらいしかボールペンが連想できない。

しかしここ最近、大人として(?)、外出先でもオーラを出しつつ携帯できる書き道具がちょっと欲しくなってきた。
人前でとっさにメモや署名などをしなくちゃいけないような用事も時折、ありまして。
ノック式で簡単にキャップの開け閉めができる「キャップレス万年筆」などもかなりターゲットにあったのですけれど、まずは「1000円以上のボールペン」かな、と思いまして。
(ま、キャップレスはいずれ欲しい!丸善でたっぷり試筆して確認済み。)


話を元に戻すと、昨年より既に愛用していますが、万年筆の145が見かけ・書き(持ち)心地含めてたいへんに気に入っているので。
この感じなら、いくらボールペンに縁遠い私でも一生モノで使いこんでいけそう!という期待と共にお揃いにしました。
万年筆と並べると、白い☆がふたつならんで可愛いと思いませんか!
光源によってはちょっと赤味の効いたチョコレート色にもみえるボルドー色、やっぱりすごく好きだし。

デフォルトだと、黒インクのリフィル(M:中字)がついています。
くるりと回すだけで芯が出るのって、やっぱ万年筆よりはラクだなあ。
と思いつつ手元にあった紙に試し書き。

わー!
この感触は、昨年夏に、モンブランブティックでペンケースを買ったとき「カードをサインするとき店員さんに貸してもらったやつ」を強烈に思い起こさせました。
(ずっしりシルバー軸の、その書き味に感動していると、店員のお兄さんは「もう廃番の品なんですけれど、気に入ってるんです」と誇らしげに。
羨ましかったなあ。)

なんというか、「ねろねろした」書き心地です。
(私が今まで使ってきたような)油性ボールペンにありがちな書き出しのかすれとか、線がダマになるような症状が皆無で、ひたすら滑らかで柔らか。
そしてくっきり。
軸内部に厚い金属が詰まっていて、イイ具合の部分にバランスよく重みポイントがきていて。
だから、万年筆の145と同じく、細め直径なのに手元がとても安定するのです。

これはよいなあ。こういう筆記具として、気に入りましたよ。
でも、つらいのは「湯水のように」は使いまくれないこと。
だって、替え芯が1000円以上するんですよこのペン。
万年筆のインクひとびんに匹敵する勢い。
わたくし、ボールペンにまったく不案内なのですけれど、このタイプにも、多色ボールペンファンの皆さんがやっているような感じで、他ブランドのリフィル入れたりとか出来るもんなのでしょうか?
でも、モンブランならではの書き味は変わってしまうんだろうな。
うーむ。
ケチってはいけないのかもですね。

このブランドのボールペンでは、クリップに青い宝石装飾が付いた「ボエム」も視覚的には気になっていたけれど、まずは164で揃えて良かったです。
だって、このペンケースのなかに、万年筆とボールペンが仲良く2本セットで入ることを発見したのですよ。
柔らかい革で出来た筒状のスペースのほうに145を入れて、そのとなりに、筒にクリップをはめる感じで164をセット。
特に無理して並べて突っ込んでいる感じもなく、もちろんウマイ具合に2本とも触れあわず、の絶妙な位置におさまります。
感心!

でもこのコンビで外出させることはほとんどありえない(旅行なんかにはもちろん怖すぎる)ので、しばらくは贅沢に、このボールペン専用の携帯ケースにして活躍させたい気がします。

というわけで、突発的結果によるイタめな出費でしたが、スゴイ勢いで自分を納得させることができました。
それどころかなんとなく、ボールペンという新次元を覗いてしまったような危ない予感がします。
さてさて、もう月末はみっしりと用事をこなしてとりかえしますよ。
花粉も飛び始まってるみたいだし..。

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コメント

わおぅ!このモデルだったんですか。モンブランのBPは確かに中身が高いですよね。だから私はノータッチのままです(^^;)
でもあの赤いペンケースからスッと何気なく出てくると其の時点でいろんな意味でKO勝ちでしょうね(笑)ボルドーEっす。何時ラインから消滅するか判らないカラーですから見る度に迷う色・・(-_-;)

投稿: かものはし | 2006.02.24 08:58

やっぱりいい色ですねぇ。

万年筆の方を買うための貯金を始めました。今のところ予定は1年後(!)ですが、その時に手に入れられればブログで記事にしますから見てやってください。

投稿: ゲンガー | 2006.02.24 14:03

>かものはし さん
書き用事のほとんどすべてを万年筆で乗り切っている現在、基本的に外出用に活躍してくれそうなのですが...。
私はそもそもこの10年くらいは確実に(笑)一本のボールペンを最後まで使い切った記憶がないので、このペンの今後の減りペースが全く予測できないです。困ったなあ。
とりあえずつい、ぐりぐりっと嬉しげに試し書いてしまう毎日が続きそうです。

モンブランのボルドーラインの今後については、実は145を買ったときに「もう生産が終わる」というようなことを銀座のスタッフの方に聞いたんですね。
ただ、それがその方の予測なのかモンブラン的な事実なのか、それとも145ボルドーに限ったことなのか、確かめるのを忘れてしまいました。
(あ、今調べてみたら14「6」のボルドーは廃番表示が出ている通販サイトがあります)

黒軸も文句なく素敵ですが、ボルドーはモンブランのやさしい金色にすごく合うお洒落な色だと思います。
ま、この姿を鑑賞できるだけでも思い切った甲斐があったか..。
と自分を納得させてます(笑)


>ゲンガー さん
達成の日を楽しみにさせていただきます!
私も、長期の貯蓄期間を設けてでても欲しい(衝動買いはありえない次元の値段の)ペンがあります。
万年筆って、そういう苦労(笑)をするにふさわしいアイテムですね。頑張らないと...。

投稿: ほしの | 2006.02.24 15:26

あっ、買ってる! 先を越された!

いや、おめでとうございます。やはり、164は良いですね。本気で欲しくなってきました。2本とか3本セットで揃えると、本当に楽しいですね。

オプティマもボールペンとセットにしたら感動的ですよ。アウロラなら、パーカーと互換性があるので便利です。

ところで、ほしのさんも花粉症?

投稿: royalblau | 2006.02.24 18:28

20年来のベテラン花粉症患者です。しくしく。

まだ買うのか?って感じですが、オプティマのボールペンもかなり優先順位で上なのです。
(グリーンで揃えればこれでクラシックが3色揃うし.....でも大好きなバーガンディの誘惑に抗い難い。)
芯がパーカー互換なのは魅力的です。
パーカーそのもののBPも、見た感じかなりいいんですけれど、チェックシリーズなどは結構高いんですね。
デュオフォールドは、やっぱり最初は万年筆から入るべきか...(モンモンとする)

投稿: ほしの | 2006.02.24 18:52

先月マイスターシュテュック146を買ったのですが、ボールペンとペンシルも欲しくなってきているんですよね。(笑)
何故かセットでそろえたくなるから不思議です。
と言うか危険です!(笑)

投稿: Ketzer | 2006.02.24 20:21

わー、146買われましたか。
お揃い、楽しいですよ!
この満足感がたまりません。ぜひ!(道連れ

投稿: ほしの | 2006.02.24 20:32

私の花粉症歴は15年位かな?

オプティマのブルーを買おうかと思ったけど、絶対にグリーンも欲しくなる気がして手が出せません。とても危険です。
さらに、ブラックもなかなか格好良いし、困っています。
なお、デュオフォールドはセンテニアル(ブラック)とモザイク(ブルー)を持っていますが、モザイクは万年筆とボールペンのセットです。最初は万年筆だけ買うつもりでしたが、結局セットになってしまったのです。
デュオフォールドなら、万年筆とボールペン、どちらも素晴らしいと思います。
と、いうことで、こちらもお揃いの購入を勧めておきます。

投稿: royalblau | 2006.02.24 21:32

あくまでも店頭ぱっと見の感覚ですが、デュオフォールドはセンテニアルだと大きすぎるし、インターナショナルだと小さすぎる...気がしているのです。
でもたぶん、買うんだったらセンテニアル万年筆のほうかな。
(高いけど...「今年中の買(ってみた)いものリスト」には入ってます)
現在はパーカー75を愛用中の私です。

投稿: ほしの | 2006.02.24 23:35

デュオフォールドは、少し細長い万年筆ですね。
だから、センテニアルは、“太さは良いけど長過ぎる”、インターナショナルは、“長さは良いけど細過ぎる”、という印象です。
だから、キャップを後ろに付けない方が使いやすいと思います。でも、私は我慢して付けています。
インターナショナルも魅力的です。(慣れれば)145あたりの良きライバルになると思います。だけど、狙うならセンテニアル・・・かな?

投稿: royalblau | 2006.02.25 06:37

奇しくも(というか、今そういう類の贈答シーズンでもあるわけですが)、今日の朝日新聞に、パーカー(デュオフォールドのチェックシリーズ)のすごく綺麗なカラー刷り広告が!
黒地に映えたカラフルな画像にうっとりしました。

投稿: ほしの | 2006.02.25 22:23

お揃いおめでとうございます!
2つ並ぶと壮観ですね(モールスキンも凄い!)。

モンブランはボールペンもとても良いと聞いていたので羨ましい限りです。
受け売りの知識ですが、
モンブランのボールペンは、
万年筆と違い他の人に貸して使わせる機会があるので、
軸に使われる樹脂(プレキシグラス)が二層構造になっているそうです。
芸が細かいですね。

投稿: rodeot | 2006.02.26 08:20

モールスキンは、あの、黒一色の地味なところが我慢できないので(笑)、必ずデコレーションしてしまいます!

おお、新知識です。軸が丈夫ってことですよね。
じゃあ万が一落下しても救助率が高いと。
万年筆を持ち歩くのもいいんですけれど、人に気軽に貸せないのも大きな弱点だと思ってます。
(学生時代にそれをやって、微妙に書き味が変わってしまい、ホントに悲しかったので絶対にやりたくないんです。)

コレはもう本当に一生モノになると思います。
と言いつつ、なんだかボールペンも各社いろいろ味わいたくなっている自分が本当に怖い!

投稿: ほしの | 2006.02.26 17:21

今更こんなところにコメント入れて気付いてもらえるか「?」なのですが…。

お揃い、とっても素敵です。
ホワイトスターが2つ並ぶとやっぱり迫力がありますね。
(なーんて。ボルドー、上品でいいですね~)

私はやっと念願のLAMY2000FPを購入し、晴れて4色BPとセットになりました。
買うまでに何度ほしのさんのレビューを読んだことか…。

ペンケースまで「お揃い」だと特別感&嬉しさがアップしますね!

投稿: tenn* | 2006.03.06 17:46

コメントはメールで届きますのでどんなに昔の記事でもばっちり気付いてますよー。

モンブランは、自分の名前に☆の字がついているからか(笑)、このブランドに限ってはつい名入れをしてしまったり(実は今回も。)余計にはしゃいでしまうんですよねー。
ま、でもほんとに「ときどき」しか買えない値段のブランドなので、気長に増やしていこうかと...

2000FP、よいでしょ~。
他のペンより寡黙だけれど、ふと気がついたらいつもそばにいる...な持ち心地と書き心地。
お互い、たいせつに愛でていきましょうね!
(それにしても4色BP、私も買わなくちゃ。)

投稿: ほしの | 2006.03.06 18:28

23日にモンブランブティック銀座本店に行き、2本差しペンケースとボールペン161を買ってしまいました!
ローラーボールとペンシルもそろえてしまいそうで怖いです。(笑)

投稿: Ketzer | 2006.03.26 18:13

わー!ブログも拝見しました。
銀座でがっちりお買い物されたのですね。
146のお揃いということは、堂々たるボリュームの軸ですね~。
ペンケースもかっこいいです。

ボールペンは今やかなりの頻度で外出でも持ち出していますので、万年筆以上に触っていると思います。
他の安いものをあまり使う気になれないので、コレは本当に買ってよかったと思っています。

投稿: ほしの | 2006.03.26 18:46

少し前の記事でしたがTBさせていただきました。
このボルドー,落ち着いた色ですね。男性の私が持っても浮いたりしません。

投稿: SHINN | 2010.09.02 08:28

こんにちは。
良い色ですよね!赤すぎない、ブラウン寄りのボルドーなのがかっこいいと思うんです。
このときからさらにボエムのボールペンも買い足しましたが、やっぱりモンブランの書き心地はいいなあ、とボールペンでも大満足しているところです。

投稿: ほしの | 2010.09.02 13:38

お初にお目にかかります。マイスターシュテック ボールペンで検索して辿り着きました。
実は、本日出張先でフラッと立ち寄った文房具屋さんにおそらくマイスターシュテック164 ボルドーが置いてあったんです。あんまり詳しくないので断言できませんが…。
定価は¥20000だったんですが、見た目は164によく似てました。あまり時間もなく店を後にしたんですが、ボルドーのボールペンなど初めて見て、非常に綺麗で気になって帰ってからネットで検索しまくりました。
廃盤だってわかって余計に欲しくなってるんですが、そもそも164は¥20000で売っていたのでしょうか?次回訪れた時にまだ残っていたら迷わず買うべきでしょうか?わかる範囲で構いませんので教えていただけませんか?何故買わなかったのか自分を責めつつ悶々としてます…。

投稿: ともき | 2013.04.24 22:08

こんばんは。
これを購入したときの記録をつけてあるのですが、2006年当時、定価は31000円(2013年現在の同型黒軸は39900円に値上がり)でした。
それを通販で26000円弱で購入しました。
こういう件はあまり詳しくないのですが、Used品ならともかく20000円が定価というのは、相当大昔の時期じゃないと当てはまらないかな?と思いました。
現行品として売られていたならばおそらく、モンブランではなく、セーラーやパイロット、プラチナといった国産メーカーのものではないでしょうか?
(↑だとすればボールペンとしては相当高級な価格なのですが
万年筆などもそうなのですが、ぱっと見はモンブランにそっくりなの出してるんですよね....)

投稿: ほしの | 2013.04.24 22:24

こんばんは。
早速の御返事ありがとうございます。

メーカーは間違いなくホワイトスターを冠してあったのでモンブランでした。他にも¥10000のボールペンもありました(これもボルドーです)。隣にノブレス万年筆のステンレスがあったので同時期の物かなと思っておりました(定価は¥15000)。
メチャメチャ気になるので、来週も出張の時には買って帰って報告したいと思います。

投稿: ともき | 2013.04.24 23:02

大変うらやましいお話です。
昔の掘り出し物の多い、良いお店をみつたのですね!
私も1度、万年筆でそういう時代のものを購入してみたいと思っているところなのです。

モンブランはやはり書き心地も、持っているという満足感も、私には他と別格に感じられる楽しさがあります。
どうぞ良いお買い物ができますようお祈り致します!

投稿: ほしの | 2013.04.24 23:15

おはようございます。

先日は夜分にお邪魔いたしました。
昨日、急遽かの文房具屋のある地へ行くことになったので、これはもう買うしかない!と言うことで買ってきましたー!

思えばちょうど今年が結婚10年目であり、記念に嫁さんとお揃い(モデルは全然違うのですが…汗)にしようと思い、164の隣にあったクラシック?のボルドーのボールペンと2本買いました。完全に私が欲しくて選んだので、嫁さんは興味ないと思いますけどね。笑

何にせよ、無事に?手に入れるコトが出来ました。
私事で貴ブログの貴重なページをお借りして申し訳ありませんでした。ありがとうございました!


投稿: ともき | 2013.04.27 09:10

おめでとうございます。
(連休中外出していたので返信遅れてしまいました〜)
ご夫婦お揃いでモンブラン、何てステキなんでしょう...
奥様もきっとお喜びかと思います。
(普段づかいとまでいかなくとも、大きな買い物の契約や重要な書類への書き込みなど、なにか節目になるようなときだけでも使うと非常に思い出深くなるのがモンブランのいいところ。)
どうぞ末永くお楽しみ下さい!

これを機会にともきさんがますます高級筆記具にハマっていただけることも期待しております(笑)

投稿: ほしの | 2013.05.07 01:14

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