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2006.04.22

ラミー2000の4色ボールペンも届いたのでした。

前回レビューの「クリスタル」万年筆といっしょに頼んだボールペンです。
最近、わりと便利だと気付きつつあった「4色ボールペン」は、クリップオンマルチで十分かなと思っていたけれど、指先が滑り気味なラバーづかいとか若干太すぎることなどがちょっとだけ残念でした。
それならば、と、文具好きな人々の間ではすでに評価が確立している(と思われる)ラミー2000の4色ボールペンにとうとう手を出してみることにしました。
ちなみに、2000の万年筆のほうは昨年より愛用中です。

昨年、いつだったかの伊東屋のラミーフェアのときに一度、試し書きなどして「ホホゥこれが、あの。」と思ってはいたのですが、当時は「ボールペンは安いのでいいや(、というかほとんど使わない)」派の私だったのでスルーしていたのでした。

これもまた万年筆と同じく、スマートな紡錘型。
木軸としか思えないような繊細なヘアライン加工がなされた、黒い樹脂から金属への流れがとても素晴らしい。
これが絶妙な滑り止めになっていて、手へのさらっとしてここちよい密着感を増しているというか。
あと、写真ではもちろん、ちょっと見でも絶対にわからないほどにぴちっと埋もれた(サイボーグのような)継ぎ目を介して中を開けることができるのも、やはり格好いい。

軸にしるされた色を上にしてノックすると、その色が出てくるこの仕組みを振り子式というそうですが、ゆっくりと転がすと、なかでカチカチと時計がすすんでいくような音がするのも好きだな。

クリップは、多少厚みのあるものもはさめるように、あえて少し動きに遊びが入っていて、(あ、裏にちいさく「GERMANY」っていう名札が彫ってある..)たくさん開くようになってるみたいです。

というわけで、工夫されていてとてもよく出来た軸だと思います。
これが7000円なら(定価は1万円ですが通販でお安く。)大満足です。
お洒落のアクセントで持つというよりは、実用の贅沢としてどんどん使い込んでいきたいタイプの見かけなので、躊躇せずいろんなところに連れていくよー


...というわけなんだけど、そう、確かに軸(持ちごこち)はなかなかよいです。
各所サイズもほぼ理想的で。
わけもなく手にとりたくなるほど。

しかし肝心な芯なんですけれど、これは特筆すべき(誉めるほどの)点はないかなあ。
書き出しの掠れとか、ときどきできるダマのようなものが気になる。
夏になったり(笑)握りこんだりして温度が上昇すると少しは解決されるかもしれないのですけれど。
ふつうの油性ボールペンだなあという感想です。
必要にして十分なレベルだとは思うのですよ。
しかしながら、他社製の芯を入れ替えようと試行錯誤する方々の気持ちもとてもよくわかる...と実感しました。

というか、正直言ってしまいますと、モンブランのボールペン芯との間に「越えられない壁」を感じます。
際限なく書き続けられそうな無重力「ねろねろ感」とか、書き始めから変わらないクッキリしっかりした線とか、こういうのを先に知ってしまうと、もう気持ちが他のボールペンに戻れない~…
まあ較べてはいけないのだよね、仕様も値段も全然ちがうから。

多色系はラミーでじゅうぶんだし特に増やすつもりはないので、次は1本芯の綺麗な軸のやつで、またちょっとづつ。
アウロラのオプティマクラシックなどの、きらきらしたイタリア系軸が欲しいのです、やっぱり。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

おぎくぼさんのところのにやちゃん、さようなら、やすらかに。

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コメント

4色ペン届いたんですね~。たしかに最初
の書き味私も???って思いました(笑)
お値段高いペンってこれが初めてだったの
ですがやはりモンブランにはかないませんね(^^;
速記したいとき緩い力でするするかけるのが
気に入ってます
タッチが軽いのがよかったです。

いつかは私もモンブラーン!

投稿: さっちん | 2006.04.22 08:44

2000の4色BPで私も純正よりも他社の芯を色々入れ替えて使いましたが最終的には純正の芯に戻ってしまいました。
使い込むうちにラミーの芯も別に悪くないなぁ。と言うのが実感です。太いので細々としたメモや速筆には向きませんが主にテキストとかである表面がツルツルした紙などではラミーのM21は速筆もし易くていいですね。

投稿: かものはし | 2006.04.22 15:30

>さっちんさん
芯だけなら、クリップオンマルチのほうが滑らかで好きかも..とすら思ったのですけれど..。
まあ適宜使い分けていこうかなと思います。
モンブラーン(笑)の4色ボールペン...は、出ないだろうなあ。

>かものはしさん
私も純正でそのまま使い込んでいこうと思ってます。
ラミー、特に赤色の発色が好きなんですよねえ...ちょっとボルドー入ってて。

投稿: ほしの | 2006.04.22 16:49

今さら、こんなことを聞くのもどうかと思うのですが、ラミーって良いですか?
興味はあるけど、実はまだ一本も所有してないのです。
2000なら、FPと4色BP、どちらを勧めますか?
それとも、2000以外で長く使える良さそうなペンはありますか?

投稿: royalblau | 2006.04.22 22:37

これは、難しい問題です...
ブログで拝見するかぎりのroyalblauさんのご趣味ですと、あまりしっくりこないかも..というのが素直な感想なのですけれど。

私にとってはラミーはどちらかといえば、男の人向けのブランドだという印象があります。
「現代ドイツっぽい感じ」のデザインがどれくらい好きかどうかで物欲が分かれるかもしれません。

ちなみに、2000のなかでしたらFPのほうが断然、「手に面白い」です。
しかし外見が地味なのでしょっちゅう存在をわすれてしまうのが難ですね。

私の場合、手頃でかわいいサファリシリーズと、2000系以外は特に興味がないので、他のラインはよくわからないです..

投稿: ほしの | 2006.04.22 23:35

ほしのさんのご指摘の通りです。“ラミーの良さは認めるけれど、それは私の好みじゃない”、というのが本音です。
無駄を排除したシンプルなデザイン自体は好きだけど、工業製品の匂いが強すぎて・・・。
2000のFPを試し書きしたときは、確かに面白く感じました。人気があるのも当然でしょう。でも・・・。

時計の趣味とも共通するのですが、“心地良い緊張感(ときめき)を味わいながら、決して気疲れすることのないもの”が好きです。

投稿: royalblau | 2006.04.23 07:18

すみません微妙な記事で勝手にトラバしたりして。。コメントまで有難う御座います。
さて、イームズですがシェルサイドのエッフェルベースが一番良かと思います。
木脚もヌクモリが在って良いのですがやはり他の家具でない造りで個性的となるとエッフェルです。毎日見ても新鮮です。
あとシェルサイドは囲いが無い分後ろにしなるのでアームシェルよりも座った感じリラックスできます。
白か赤ですか、私も白黒赤で迷った挙句黒にしましたが白も赤もお部屋のコーディネイトにグッと来るかもです。
店で教えてもらったのは白い部屋に白いシェルサイド置いても雲隠れしないので、それに脚が銀色の白のテーブルとかでも相性良いとの事。
ディスプレイ見ましたがスタイリッシュでした。まあ同色オンリー!とは難しいですが・・・・
「他の物と馴染む華」として赤も捨てがたいですね(^^;)
以上、私の勝手な解釈ですぅ~(^^;;)

投稿: サガ(一応)かも | 2006.04.23 17:14

かー迷うなあ。
というか脚の件はどちらでも既存のインテリアに合いそうなんでじっくり迷うつもりですけれど。
やっぱ座はシェルですかね。しなると聞けばなおさら。
たぶん壁にあわせて白選びそうです。
そのフォルムに惚れて以前からうすうす欲しかったんですが、丸ビルのコンランショップで現物を触ったり座ったりしてからは良い意味で裏切られました。
ま、お迎えは(笑)だいぶ先の話になります。
そのときまた最終確認的相談にのってください。

投稿: ほしの | 2006.04.23 17:46

ほしのさんは私の前を歩いている(ほしのさんの持っているものを私が欲しくなる)のですが、このボールペンは私のほうが先でした。

確かにリフィルは特筆すべきものはない気がします。かすれたりもしますし。私の場合は本を読むとき(3色ボールペン法)にしか使いませんから気にするのやめました。ただ、青ばっかり消費量が多くて…

投稿: ゲンガー | 2006.04.26 13:15

いえいえいえ、これはまさに文具好きの皆さんがイイと評価されていたので、ついに機会が到来という感じでして。
ボールペンに関しては、まだまだ知識も興味も初期段階ですので、ほとんど超・後追いでトボトボついていく(笑)所存です。
あの大好きな「ラミー青色」がボールペンでも味わえるわけなので、私もまず何するにも青基本で使い始めてしまうんですよね...

投稿: ほしの | 2006.04.26 14:39

モンブランのボールペンはそんなに良いですか。とっても気になります。でも値段が・・・というわけで結構迷ってます。

LAMYの4色BPですが、確かにかすれますね。
私は、ワーッと勢いに任せて書きまくる用途(わかりにくいですね)に主に使っているのであまり気になりません。
でも赤や青など濃い目のインクの色は好きです。

投稿: アルマーニ | 2006.05.02 00:35

こんばんは。
すごいにょろにょろに書けるんです、モンブラン。
油性(BP)も水性(RB)もかなりの高レベル芯であると実感中です。
でも、芯が1000円以上というわけなので、とてもじゃないけど「常に身につけて書きまくり」用途に使えないんですよ、庶民にとっては大きな欠点です...。
各種打ち合わせにもっていって、相手の目の前で何か書くとかですね、そういうときに個人的満足ではありますが、「えっへん」な気分になるのです。

ちなみに、ラミーもモンブランも、ペンハウスで買いました。
ボールペンのほうは、通販で買うのにあまり抵抗がないので、お値段的に助かりますね~。

投稿: ほしの | 2006.05.02 01:42

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ドイツデザイン文具と言えばラミー。重鎮です。 こちらはかつてブラウン社のデザイナーとして務めていたゲルト・アルフレッド・ミュラー氏がラミーに加わった後、1966年に2000年になっても古さを感じさせないようにとデザインされ其の名も「2000」と刻まれたラミーの看板品。筆記具のクリップに世界で初めてステンレス無垢材を用いるなど、隅から隅まで当時のコダワリが見える。 本体の加工精度も流石。私は使い込んでいるので白っぽくなっているが実際は木のような質感を再現したプラスチックボディ。シルバー部分はスチー... [続きを読む]

受信: 2006.04.23 00:16

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