赤革のシステム手帳を買いました。
カードやレターセットでおなじみの、クレインのお店、Crane'sでの買い物です。
ボストンは、買い物どころが多いとはいえ、かなりの頻度で封筒や便箋売り場を見かけるなあとは思っていました。
サイトをよく見てみると、クレインはマサチューセッツ州の会社なんですね。
どうりで..。と帰国後に気付いた次第です。
クレインの店舗とはいっても、私が訪れたプレデンシャルセンターの支店は、自社製品(やオーダー受付)のスペースは全体の3分の2くらいで、あとはお土産雑貨やガイドブックも扱う文具店のような感じ。
画材も置いてあったし、ペン売り場も充実してました。
万年筆コーナーにウォーターマンのリエゾン黒軸が売っていて、どうしようかグラグラ迷いました。
でも予想以上にドーンとがっしりした大型ペンだったので見送りました..。綺麗なデザインですけどね!
というわけで、ここで購入したのは、クレインと何の関係もない!ファイロファクスのシステム手帳。
Crossのスリムタイプ(チェリー赤)です。
よい色です。
前回記事で紹介の赤革ジョッターより、もう少し暗めの落ち着いた赤。
今回、アメリカでもし文具屋に行けたら絶対買ってこよう、と唯一前々からココロに決めていたのがこれだったのでした。
モノ自体は、うちの近くのロフトなんかにも売ってますのでさんざん触り試しくらいはしてあります。
それでもわざわざ旅先で買いたかったのは、Filofaxの、例えばこの商品の定価が日本(2万円)とアメリカ(80ドル)で全然違うからなんです…:←価格は記事執筆当時のものです。
日本において単なる税金?以上と思われる「なにか」が上乗せされてしまうのはこのブランドに限ったことではないのですが、欲しいものがお買い得に手にはいるとこれはもう、旅先ショッピングならではのヨロコビですね。
この、ファイロファクスの「Cross」という型はこのブランドのなかで一番といっていいほどにサイズバリエーションも豊富です。
ちなみに、革は比較的光沢のあるイタリアンレザーで、おそろいのバッグや革小物まであるのが特徴。
ツルツルし過ぎずにしっとりと手にとまる触感がなかなか気に入ってます。
本格的なシステム手帳というと、リングが大きくてがっしりしたものが多い印象ですが、この「スリム」は、リングが11mm(内径)なのでほっそりしているし、バイブル用のリフィルの横幅に+1センチくらい足しただけのカバーサイズ。
ペンホルダーは内側に平たいのがついてますが、表紙を留めるベルト等はついてません。
なので、リフィルに対して「余白」部分の少ない形のシンプルなカバーであるため、持った感じも普通のノートとか手帳の感覚にかなり近いんです。
外出用やスケジュール管理等のいかにもシステム手帳的な用途にこだわらず、単純にメモバインダー的に使うノートカバーみたいに使っても便利そうだ。
という考えがあったのが「スリム」を選んだ大きな理由。
ほんのちょっとだけあちらのほうが大型だけど、トラベラーズノートに近い雰囲気で使ってもよさげ。
とは言いつつも、ミニ6穴も手にすっぽりはまるころんとした厚みでいかにも使いやすそうでかわいいし、リングが巨大なのでドカンとぶあついA5サイズも意外に気になる..お揃いで欲しいなあとも思うので、来年の旅先にも文具店があることを祈ろう...
コレには、アドレスと1ページ1週間の2006年版リフィルがついています。
まともに箱から出して長時間眺めたのは実は今日が初めてで(笑)スケジュール用に使うかすらまだ決めていないのですけれど、リフィルの(万年筆での)書き心地がよいのには驚きました。
適度にきめ細かい凹凸があってインクの発色もしっかりクッキリ。
ペリカンのBニブくらいの太字(青インク)で書いても滲んだり裏に抜けたりしないですし。
これはいいなあ。
(きっと他社製より高額だろうけれど)他にもどんなリフィルがあるのか早速気になってきました。
このリング径であまりたくさんの量が入るとは思えないので、見開き1週のウィークリーも1年分入れるとパンパンかも...。
見開き月間+メモ用横罫線のリフィルというような使い方だと持ち歩きノートとして使えるかな?
近年こそ綴じ手帳ばかり使っていますが、私にとってはシステム手帳のほうが「愛用の歴史が長い」です。
リフィルを複数年でまとめたり(特に見返すこともないんですが大学4年間分のリフィルは保存バインダーに一冊に綴じて大事に保存してます)、柔軟に分類できるところも好きだし。
でも、バインダーはわりとその場の雰囲気で選んで金具が外れてばらばらになるまで使い込むほうだったので。
ファイロファクスなんてもう憧れブランドだったので~、買ったのは今回初めて。
多分、来年のメインの手帳も、よほどものすごいライバルが出現しない限りは、引き続きクオバディスのエグゼクティブになるんじゃないかなとは思うんです。
でも、いつも売り場を眺める度に、システム手帳に心残りがあるのは事実だったので。
さて、モノがとうとう揃った今、どう折り合いをつけるべきかな…
そろそろ伊東屋に最初の視察(手帳フェアは9/6からですね)に行ってぐるぐると悩む季節がやってきました…
今年はこんな調子なので、去年よりは綴じ手帳のお試し(という名の)無駄買いは、おそらくない、予定...と、したい..。
というわけで、次回の万年筆篇にて米国買い物レポートを終わります~。
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コメント
ファイロファックスのコストパフォーマンスは悪いですね。それでも、何とも言えない魅力を感じるので、愛用しています。
と、言っても、持っているのはバークレーとハムステッドなので、ファイロファックス自体を使い始めたのは比較的最近のことです。
リフィールの紙質なら、断然、“プレミアムコットンクリーム”がお勧めです。何より、ファイロファクスの純正だし、手触りと書き心地が素晴らしいです。
でも、残念ながら、私は使ってないです。やはり、主力として使うバイブルサイズでは、使い慣れたバインデックスから変更出来ないのです。
そのかわり、補助的に使っているハムステッドのミニ5には、“プレミアムコットンクリーム”ではない通常版純正リフィールを組み合わせています。
投稿: royalblau | 2006.08.27 07:47
私はかつての「システム手帳ブーム」の時代に学生時代を送ったので、ファイロファクスは頂上ブランドとして憧れてました..。
実際のところは安価なナイロン製のファンシー文具みたいなのを使っていましたが。
いまは、ミニ5とかミニ横長とか、サイズバリエーションも増えましたよね。
A5もかなり使ってみたいサイズのひとつですし。
リフィルは、紙の薄さが特徴の(ほぼ日手帳と同じ用紙の「トモエリバー」を使っているという)ダヴィンチを買うことが近年は多いです。
バインダーに付属している純正リフィルを気に入ることってあまりないのですが、ここはさすがファイロファクスだなあと思ってます。
評判の高い「プレミアムコットンクリーム」、ぜひとも使ってみたいです..
うーん、私は本当はシステム手帳に戻りたがってるのかな?
投稿: ほしの | 2006.08.27 16:46
先日の記事にありました赤革のジョッターにも興味津々でしたが、このCrossの赤も素敵ですね! ほしのさんブログには、いつもインスピレーションをいただいています。
ファイロファックスのリフィル、以前と見た目が変わったように感じたのですが、書き味は相変わらずいいのですね。やはり「万年筆前提」で作られているリフィルは違うような…このところ他社のものを使っていたのでファイロファックスも試してみようと思います。
私も赤いスリムサイズを使っていて、綴じ手帳を愛用するシステム手帳好きとしては(笑)スリムなら両方持ち歩いても諦めがついていいな、と思っています。
それにしても、もう伊東屋・手帳フェアのシーズンですか…今年も入り浸ってしまいそうです。
入り浸るだけならまだいいのだけれど、またいくつも買ってしまいそうで(泣)。
投稿: ミケランジェロ | 2006.08.28 03:07
こんにちは。
リフィルは、今まで自分が買ってきた国産普及タイプより、凹凸がきちんとついていて(でもざらついてるわけじゃないのが不思議)ペン先のほどよい摩擦感とともにインク乗りがとてもいいように感じました。
リフィルもやはりお高いのだろうけれど、これはいくつか買い集めてみなければ...と興味津々です。
そうなんです、スリムタイプなら綴じ手帳と併用できそうな気もしているんですよね..
私の場合は、母艦になる手帳は大型でも机上専用でもいいんで、もう少し、外出好きなおしゃれメンバーを(笑)並行投入したいんですよ。
この時期の伊東屋は魔界ですね。
きちっと方針を決めて出掛けないと去年のようにアホ買いして、年末には僅かに書き込んだ手帳の残骸が残るのです。気をつけないと!!
投稿: ほしの | 2006.08.28 11:51
こんにちは。
上品な赤ですね。使い込んだらどんな色になるのだろう。
そういえば本国イギリスでは、バイブルサイズが60~100ポンドくらいの定価で売られていました。日本の6割くらい。
アメリカの通販を見ると、もうちょっと安いですね。国際郵便で頼んでも、日本の半額で買えますね。
Crossは革がいいですよね。
投稿: 遠藤 | 2006.08.30 07:38
海外通販て個人的には一度もやったことがないんですが、こういう価格差をみてしまうと挑戦したくなりますね~。
この赤はすごく気に入っているので、もうひとつ大きさ違いで欲しいくらいなんです。
A5がもう少しリング径小さかったらなあと思うんですが、それなりの使い方があるんでしょうね...
投稿: ほしの | 2006.08.30 15:15