メモ書き用のリフィルを買ってきました。
4日に伊東屋に行った折、薄型ファイロファックス用のリフィルを、(まずはすぐ翌日から使えるようにしたかったのでその系統のものを。)いろいろと物色してきました。
私がバイブルサイズを常用していた最後の時期は実に9年前、なのです。
保存してあるリフィルの終わりのほうは、新婚旅行の準備リストとか、新居の家具の寸法とか。
ああそういう時もあったねえ...と懐かしさに涙したくなるようなメモで満載!
なので、いくらかストックしておいたリフィルは、ものによっては微妙に紙質が経年変化しているような感じ。
だから思い切って処分してしまいました。
机の引き出しの中には、飴色に使い込んでクタッとなりかけた、ノックスブレインの茶色い革のバインダーが残ってます。
(酷使のために金具が外れて修理に一度出した記憶が...今はベルトのボタンの上の革が剥げてしまっている..歴史を感じます!)
その後は、主婦らしく(?)1年だけB6くらいの綴じ手帳を家事だの料理だののネタでいっぱいにしたあと、ふつうに勤めに出たりし始まったのでミニ6穴システムへ推移。
しかし、綴じ手帳に再び手を出したきっかけは、やっぱりほぼ日手帳の発売(2002年版~)の影響が大きかったかも。
出勤系から家こもり系に仕事の形体が移った時代と重なるので、携帯性はそれほど気にしなくなったというのもポイント。
と「私と、ここ10年くらいの手帳の歴史」を語ったところで。
今回、買ったのは、主にメモリフィル系。
8月にバインダーを買ったときからもともとついていたのは、1ページ1週間のオーソドックスなタイプで、2006年末までのもの。
あとは、数枚づつの横罫や無地やTodoリストやアルファベットごとにタブ付のアドレスリフィル。
住所録については完全にPC内の「筆まめ」で管理してるので外してしまいました。
タブにビニール加工がしてあって良くできているんですけれど..
その一方、「白」と一緒にはいっていたオレンジ色の横罫リフィルは、ことごとく(万年筆の)インクをはじいてしまう紙質でした。
..なので一応、これも使い道がしばらくなさそうなので取り外し。
そのかわりこれ、油性ボールペンにはとてもハッキリ滑らかなのです。
それぞれ特性があるということですね。
●ファイロファックス(「クロス」のバインダーに最初からついてたのと同じ)白いリフィル(5ミリ横罫30枚350円・方眼20枚500円)
●ファイロファックス「CottonCream」(5ミリ横罫500円)
白は、なかなかの書き心地だと思います。
あくまでも私の好みですが、ペン先がシュルシュル呟くような、表面の凹凸が大きめの方が楽しいので。
適度に吸収性もあるので、太字ニブやフローのよい万年筆も向いているんじゃないでしょうか。
(逆に細字すぎるちょっと「埋もれる」感じ。
あと、味として我慢できる範囲だけれど、裏からほんのちょいインクが透けるかな..)
CottonCreamは紙にコットンが混ざってるらしいのですが、薄いベージュ色でいかにも高級感があります。
白リフィルよりしっかりと厚みがある感じ。
いろんなインクで試し書きしましたが、ほとんどまったく滲まずクッキリと書けて裏抜けない優秀さ。
あえて言うとすれば、(私の好みよりは)若干、筆記感が硬質なことくらいか。
あとやっぱり、たくさん使いたいタイプのリフィルとしては値段が高めですね..方眼など特に!
●レイメイ「ダヴィンチ」(5ミリ横罫30枚250円)
いまのところ、ミニ6穴等でも愛用してきて一番気に入っているのがダヴィンチ。
国産ブランドはリーズナブルでいいなあ。
紙の特性(薄いので枚数が多くてもスリムなバインダーに収まる・その割にはインクの滲みや抜けがあまりないので万年筆にも向いている・要するに、「ほぼ日手帳」と同じトモエリバー)がポイントです。
ばんばん使うにはこっちに統一してもいいかな?
薄いにもかかわらず、手帳用としてのテクスチャーづくりに頑張っているのがうかがえ、そこそこの「書き摩擦」も得られます。
なので、鉛筆芯なんかでも意外にスベらないんです。
廉価スチール万年筆の、「ガリガリ系で失敗しちゃったかなあ」的ペン先でも、この紙だとだいぶ滑らかに軽減されて普通に使えちゃうのが不思議。
しかしやはり、欠点があるとすればその特性ゆえにインクがあまり染みこんでいかないんですよね。
たっぷりしたインクで書くと紙の上で盛り上がったままなかなか乾ききらないので、そのまま綴じちゃったりしたら反対のページに転写されますし..。
(こういう乾燥特性や、さすがにひかえめな摩擦感含めて、太字万年筆にはもの足りないだろう、と言わざるを得ません。)
というわけで、メモ系についてはこんな感じです。
それぞれ気に入っているので、もちろん全部を少量づつ綴じ込みつつ使っていく予定。
システム手帳のいいところは、この「混ぜ込み自由」なところでしょうかね。
スケジュール管理用リフィルを確定できていれば、メーカーを統一してしまえて簡単なのですが。
こちらは結局、紙質だのレイアウトを吟味しつつ、ちょこちょこ今年いっぱい試行錯誤なのかも。
(それって去年の「綴じ手帳ジプシー」状態と一緒じゃないか~!!)
というわけで、今年最初のお試し買い(だけどいきなり相当気に入って使い始めている)スケジュールリフィルについては、またこんど。
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コメント
ほしのさん、こんにちは。
わくわくするリフィルの数々…と写真を眺めていたら、うむっ?! 左手後方に見えるものはQUO VADIS の Timer 17 Prestige ではありませんか?!
銀座伊東屋の棚にとりあえず2セット置いてあったこのリフィルを、ほしのさんと私が購入したことに何かの御縁を感じます。(ちょっと無理矢理ですみません)(みんな買っていてがんがん棚に補充されているのかも知れないのに)
> 今年最初のお試し買い(だけどいきなり相当気に入って使い始めている)
私も同じく!です。そろそろブログに書きたいなぁと思っていたところで…次の記事も楽しみにしています!
投稿: ミケランジェロ | 2006.09.11 13:11
わー!すごい偶然ですね!
...というのはウソなのです。...
東京へ出発直前、「ミケブログ」のその記事を読みました。
おお...ちょうどいいかもしれない。と、しっかりとメモして出掛けたんですよ。
(コレのことを書いたらトラックバックも飛ばしますよー)
PTMのリフィルも興味が大ありでしたが、小型リングで使用するなら切らなければいけないというのを知ってとりあえずあっさりと(笑)諦めてしまいました。
でも買ってみようかな?ゆっくり検討します。
投稿: ほしの | 2006.09.11 14:58
ダヴィンチの紙質は、決して悪くないと思うのですが、ほしのさんに指摘された欠点が、どうしても我慢できず、使うのをやめてしまったのです。インクの発色は良好だと思うのに、とても残念です。
結局、無難なバインデックスを使い続けているのですが、バインデックスはあまりに落ち着きすぎて、面白味に欠けます。まあ、基本的に仕事で使うのだから、それを不満に感じてはいけないのですけどね。
来年は気分転換を兼ねて、ファイロファックスで過ごします。さて、どうなることか・・・。
投稿: royalblau | 2006.09.11 21:42
リフィルのレイアウトって各社似たり寄ったりな面はありますが、「紙選び」となるとホントに難しいですよね...
紙自体が薄くて、細い字でもくっきり書けるダヴィンチは、小さい手帳にはとても向いていると思います。
サファリのEFなどを久々に使いたくなる感じです。
しかし、ウォーターマンやペリカンの太字の出番がなくなってしまうのがあまりにも惜しい~
というわけで、まだまだ試行錯誤中ですが、今のところやはり、私もファイロファックスの総合点は高いです。
投稿: ほしの | 2006.09.11 23:04