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2006.10.31

ワケあってインクをいろいろ変えてみる。

MONTBLANC Meisterstuck149先日やってきたモンブランの149、購入後10日ほど経ちますが、これまで強化期間と称して集中的に使うようにしてました。

モンブランブティックでは、試し書き専用の146(各ニブ幅ごとにずらりとトレイの上に用意されている..)しか書き味が試せないのですよね。
これらの、銀座店なら特に長年?大勢によって使い込まれた故に柔らかめかつフロー豊潤なペン先で最終決定をしなければいけないのはけっこうスリリングかもしれません。
新品の実物は、だいたいこれより一段階は細字、と思っても大丈夫なくらい。


149はとにかく、ペン先が頑丈。
しかしひとくちに"硬い"とか"厚い"とかの表現で片付けられないような自己主張をメラメラ感じます。
「へっ。オレサマをそんな簡単に手なずけられると思うなよ?」
とか言いたげな感じ。
うわー調整出しかねコリャ..と悲しくなるほどうまく書けないときもあれば、はっとする程にツボが合うときも..という具合にコロコロと毎日違う顔をみせてくれて、大変なわがままちゃんなのです。

それでも日々が過ぎるほどにこちらもだんだん"入り込めてきた"感じか。
(「向こう」がこちらを理解してきた、とも言えるかも。)

ただ決定的に判断できることは、ちょっとフローが渋いな。ということ。
「ペン先形状がおかしい」というほどでもなく、いますこしMニブらしいみずみずしさに欠ける。
なので、書き出しに難があることも何度かあるし、終始、もう少し筆圧を下げて書ければ..と思うわけで。
(特にペンクリニックで見ていただいた145を使った直後などに。
もーコレが私にとってのモンブランの「輝ける基準」なのですよ。
これは、書き出しがダメどころか文字の途中で途切れるというひどい症状が購入後2ヶ月めくらいから追加発症。
インクを出そうとして筆圧をかけすぎて開いちゃったので、ますます悪化していったんだよね...と教えて頂きました。
もう、同じ失敗は繰り返したくないのだ!)


そんなわけで、このごろ定着しつつあった「ペンとインクのブランドを合わせる」方針を不本意ながら解除することに。
手持ちの中で、モンブランよりはフローが良い(と思われる)青インクを順々に試していくことにしたんです。
ちょっとぐらいの程度なら、入れるインクの性質次第で書き心地が改善されることがけっこうある、とはコミミにはさんでいたので。
以下は検証結果

・ペリカンのロイヤルブルー
フローが多くなって書き出しの調子が非常によくなった。
ただし、薄青な濃淡が情緒がありすぎて(笑)、モンブラン(ましてや149)のイメージじゃない、というか、線が視覚的にしっくりこない。
太字であったとしても、ペリカンのような平らな研ぎでこそ色味が映えて楽しめるインクなんじゃないかなと思う。
褪色が気になると騒ぎはしましたが、嫌うことなく(笑)ずっと使い続けていますよ。

・セーラーの青(ただし、インク工房で調合してもらったオリジナル仕様。市販より明るめの青。)
なんだか書いているうちに、不自然にドボドボインクが出てきた(でも書き出しは渋かったり。)ので慌てて中止。
あと、調合している色素がたまたまこういうものなんでしょうけれど、ペン芯が赤光りするのもちょっと怖い。
長刀万年筆には現在も、このインク以外は考えられないほどに調子よく使えてますけどね。

・ウォーターマンのフロリダブルー
いちばん具合がいいかも。
青が濃くて綺麗にインクが出るし、フローも必要にしてじゅうぶんな、一番好みの出具合。
モンブランの青インクのときよりも、必要筆圧が何割も下がった感じ。
ラミーやモンブランを使うよりは裏抜けする紙も多くなるだろうけれど、ペンのコンディションには代えられないしなあ。

というわけで、しばらくウォーターマン青で馴らしを続けていこうかと。
いずれは純正に戻したいとは思っていますけれど。
現状は、調整に出すとか思い詰めるほどダメなわけじゃない(ような気がする)ので、もうすこしマイルドな手応えになるには今後の育成次第、といったところかな。

そのペン先ががっちりハードなせいか、149はモールスキンのような、すべすべしすぎないタイプの紙には結構相性良く(ススー..とちいさな音を立てながら)楽しく書けることを最近発見しました。
他の万年筆で体験済みなんですが、モールスキンに集中的に使っていると、購入当初の多少の違和感を感じたペン先でも、自分仕様にこなれてくるのが速いんですよ。

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2006.10.29

電話機を買い替えました。

061029 new tel&fax6年使い続けたFAX兼電話機が、以前からなんとなくおかしくなっていたのですけれど、ここのところすっかり子機がダメになり(受信ができない!床に落下したことが何度もあったからなあ..)、親機も音量などが制御不能になりつつあったので。
思い切って買い替えてみました。
以前の機械は、使い切れないような機能がどっさりとついていて(5年ぶりくらいに「ハンドスキャナ」なる機器が電話の裏にくっついているのを、今日取り外してからようやく思い出したり)我が家的にはオーバースペックな感じでした。

一応、個人的に"これがなくちゃ困る"という機能は、FAXの「まずは内容を画面で確認できる(見てからプリント)」というやつだったので、それを装備している以外はなるべくシンプルめなのを探しました。
Amazonなどで検索してざっと眺めて、気に入ったのがこの、シャープのデジタルコードレスファクシミリ UX-D56CLという機種。
色合いなどは、ホントはこっちのほうが好きなんです。あったかい感じだし。
でも、「見てからプリント」がついてないみたいで残念なのだ。

以前の機種が、安っぽい銀色塗装なうえにやたら大きくてメカメカしかったのと較べると、今回の新品は、各パーツのでっぱりも最低限でホントにすっきりしてます。
子機もボタンがほとんど出てなくて、ただの角棒のよう。
スタンドには、無接点充電方式だとかで、向きに関係なく立てることができます。これはけっこう画期的。
(子機のほうはきめ細かいマット仕上げなので慣れないとまた落としそうです。親機は鏡面加工ですが。)
用紙トレイも畳んでおけるので普段はコンパクトな見かけ。これはとてもありがたいです。
というわけで、かなり満足なのですが、ひとつ残念なことが。
こんなに、デザインに気をつかっているのが売りなのに、電源コードが真っ黒(子機は灰色コードなのはなんとか我慢だ..)ってなあ。
置きようによってはそんなこと気にならないんでしょうけれど、ウチの繋ぎ方だと、白い壁のコンセントにささっているのがちょっと目立つので微妙..。

Amazonだと下記のリンクからどうぞ。
SHARP fappy(ファッピィ) デジタルコードレスファクシミリ 子機1台タイプ UX-D56CL

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2006.10.26

まずは「お試しセット」からやってみる。(フランクリン・プランナー)

日付フリーの少量パックだと200円台でお買い得だとわかったので、今月のはじめくらいからぽろぽろとテスト運用し始めたBINDEXのスケジュールリフィル達、の件ですが。

その後、来年も月間ブロックは間違いなく使いそうなので2007年版のパックは買ってきました。
11月はじまりなのでもうじき使用開始です。

あと、お試しならではの気軽さで、以前から気になっていた、1日計画表(日付フリー)を。

これ、見開きで1日(右ページがToDoと時間軸の罫線/左ページが無地)というレイアウト。
1ヶ月分入っているのですが、自分で日付入れるリフィルなので、まあ息切れして毎日続かなくても(2日飛ばしとか(笑))独自ペースで無駄なく使っていけそうかな?とフリー版であることがかえって好都合に思いました。

この、デイリータイプを使ってみたかったのは、ウィークリーレイアウトのクオバディスと机上でうまく連携させたかったから。
(薄型ファイロファックスを「外出用」や「メモ用」にサブとして追いやるのではなく、これに対してクオバディスを週間見渡し用の役割にさせれば、日々重宝するいいコンビになるんじゃないかなあと思ったのです。)

もともと、「ほぼ日手帳」をメモにもToDoにも貼り付けにも、と集中的に使いこんでいた頃、いちばん困ったのが「A6程度の1日1ページじゃ結構足りないんだよね」ってことでして。
それで結局、書き込み用途には使うのをやめてしまった(←前向きな挫折と呼びたい)という経緯があります。
どうせデイリーでやっていくなら、A5くらいの大きさが自分に合っているんだろうなあとも考えていましたが。


しかし、そこで気付いたのが「1日2ページ」というレイアウトも選択肢として有りかも、と。
そう、あの有名な「フランクリン・プランナー」を挑戦してみるべきなのかなあ。
とかうっすらと夏ぐらいから考え始めました。
ボストンで、ショッピングモールを歩いていたら、店全部がフランクリンプランナーの売り場(つまり専門店)、という恐るべきエリアに迷い込んでしまった(笑)思い出以来、かも?

私の、当初聞きかじった頃のフランクリン・プランナーの印象は、ばりばりのビジネスマン達が超システマティックな研修を経て(まあ洗脳と言っては失礼なのだけれど、それに近いイメージ)身に付ける、すごく特殊な世界観。という感じ。
自分の生活形態には無縁な手帳法だとはずっと思ってました。
それじゃなくても、近年各社でよくみかける、「人生」とか「夢」とか「成功」とかの壮大な単語が絡まった手帳の宣伝の仕方ってちょっと違和感があるんですが..いや、本当にそうなるなら!って、釣られかかる自分が恥ずかしいんでしょうな..。


とはいえ、ここの方式を踏襲して、1日2ページというレイアウトが普及してきているからには、ちょっと「元祖」を学んでみたい気はしました。
単に、片面をToDo、片面をフリーメモとして使うという以上の、もっと持続性と成果が上がる使い方を知りたいんですよね。
(やっぱり漫然と使っているだけだと、毎日やろうという気までは起きないし。
だからといって実のない使い方をして「手帳を埋めているから1日がきっちりと充実している」と錯覚するのはあまりにも悲しい..)

フランクリンのリフィルは、普通のバイブルサイズより横幅が大きめなので専用のバインダーをも揃えなければいけないみたい。
しかも(モノの評価はいいようだけど)結構なお値段するので、挫折の可能性を考えるととてもじゃないが最初からどーんとフルセット揃えるのは恐ろしくて出来ません。

それに、リフィルサイズのためだけにバインダーを新調するのはどうかな?という問題もあって、できれば「方式」だけ勉強させてもらい、BINDEX等の他社製の同様レイアウトのリフィル(というより、Moleskineなどのメモノートに対してだっていいと思う)で同じようなことが出来ればいいのに!という狙い。


そうしたら、ロフトにトライアル・セットなるものが売っているのを発見しました。
簡易的ながらじゅうぶん使えそうなプラスチック製の専用バインダーと、二ヶ月分のお試しリフィルと、説明書的な冊子(他にも厚い本が流通しているのはしっているけれど、まあコレで必要にして充分な気はする..)までが入っていて1700円とお買い得~!

というわけなので、早速、今日から開封してざっとナナメ読みし、リフィルも書き込みを始めました。
(せっかくなので付属のバインダー使用。そこそこ質感加工を頑張ってるし、軽くて扱いやすい。
普通のバイブルリフィルの保管用にも転用して長く使えそうだから気に入りました。リング径15ミリくらいかと。
やっぱり、スリムサイズのファイロファックスだと数ミリ出てしまって惜しい。)

少なくとも、この「トライアル・セット」のリフィルについては、私のもっている万年筆群とは相性が悪くなく、むしろ健闘してます。
というか、比較的厚手で、少なくとも青インクなら(モンブラン149Mニブでも)裏にぬけない。
比較的すべすべしているけど、ペン先にちょっとくっつくような平面吸着感と柔らかさがある。
(BINDEXもこの系統。私見ですが。)
個人的に、こういうのは紙として好きなほうです。
紙質は全く期待していなかったのでちょっと意外。
(とはいえ、トライアル版以外がどうなのかは謎。スタンダード版だけでも各種あるようだし。)


というわけで、ゆるーく、うすーく、ですがかじりはじめてみました。
思うところあって、自分の生活回転上で真剣に方向を変えたい点がいくつかあるんです。
今ちょっと改革しないとずっとこのままだな、いう気持ちもあるんですよね。
何が障害なのかがいまひとつ掬い取れてないので、なにかボンヤリでもいいから判れたら御の字なんだけど、まあ書くこと自体が好きだし、紙モノ消費のヨロコビも味わえるだろうし、やってみるか、という感じ。 開き直ってる...?
どーでしょ!

(...その後ここで全く話題が出なかったら「ああやっぱり挫折したんだな」とニヤニヤしてください。)

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2006.10.24

「ノート&ダイアリースタイルブック」を買いました。

ノート&ダイアリースタイルブック外出のついでに、本日発売だとコミミにはさんでいたので早速。
ノート&ダイアリースタイルブック

いわゆる年末恒例の「手帳本」とは一線を画す構成。
眺めるほどに"紙モノ"への物欲がドバドバ放出されてしまうので、非常に危険なムック本です。

「手で書くことが楽しくなる 大人のための ちょっと贅沢なノートと手帳」
と表紙にあるとおり、リーズナブルな消耗品系というよりは、ある程度の予算は覚悟なのでどんな逸品があるのか知りたいという要求にしっかりと応えている内容かと。
ハウツーよりは商品紹介が主。
カタログ的な情報源として、長く重宝すると思います。

前半にシステム手帳、後半が綴じもの系(手帳・高級ノート)、ノートカバーやジョッターなどの革製品、という内容で、商品情報量はかなりぎっしり。
文具に詳しい方のブログや、最近のニュースリリースなどで一度は頭の隅に残した商品が大量に掲載されているので、買い物計画の大きな助けになることでしょう。

システム手帳は、いわゆるファイロファックスなどの専門ブランド以外にも、伊東屋などでしかみたことがないような海外ブランドのかっこいいやつ、や、モンブランなどのペンブランド系、そしてルイヴィトン等のファッション系のものまで網羅。
(ヴィトンのバインダーは丈夫で好きだよ~ミニ6でダミエ柄を持ってます。すごく気に入ってるので、ぜひまた愛用復活させたいのですよ..)
リフィルもタイプ別に各社中身がきっちり載っていて、来年用リフィルをいまだになかなか決めきれてない(ギリギリまで粘るぞ!)私には大いに参考になりました。

リフィル・綴じ手帳なども含めてですが、各種(蛍光ペン・ボールペン・万年筆など)筆記具の裏写りテストを細かく行っている(もちろん検証写真付き)記事がありがたいです。
モールスキンやロディアなどがとかく注目されがちな紙モノですが、伊東屋のノートコーナーでひっそりと置いてあるような、輸入品の革装ノートなども綺麗な写真で載っていて嬉しい~!

あと、去年の手帳フェアで発見して意外なほどに気に入ったのだけれど、このブランドで綴じモノってどうよ、と思って勇気が出なかったファイロファックスの綴じ手帳「ケンモア」が詳しく載ってるのも発見。
中身はレッツ製なので(親会社だというのもこの本で始めて知った..)質も間違いないし、カバーの革の手触りも好きなのです。
値段が値段なのでいつも買うには至らないんですが。
きっと良いんだろうなあ。赤革のA5版ウィークリー欲しい...

美篶堂の優雅な製本ノートや、万年筆に相性よしと評判のライフのリングノートなど、いま気になっているものの特集が私にはツボでした。
最近はモンブランでの買い物でわくわくしてはいますが、今年はどちらかというと国産ブランドの良さを実感、な買い物が多かった..(←既に総括に入ってる?)

こんな本を読んでいると、いくらでも買い集めたくはなってしまうけれど、現状の在庫がそこそこ積み上がっているのがつらい。(のでしばらくは我慢したい。)
というか、システム手帳を取り入れるようになると、リフィルの、捨てたり足したり混ぜたり、な自由度が高いせいで、ノートやメモ帳単体の使用率が減ってきたのが悩ましい。
このあたりの両立も今後の個人的な課題です。

文具好きな方・手帳ジプシー中な方、なら必ずなんらかのツボがはまる役立つ資料になると思うのでぜひ。
ああそうそう、ボストンのLevengerで赤革ジョッターといっしょに、わりと厚手の5×3カードを大量に買ってきたのだけれど、それをシステムリフィルとして使う件、(立ち読みの時点で)目からウロコ、だったのでさっそくシステム用のパンチ買ってきました。
もともと、情報カードの紙質って好きだし、ジョッターと組み合わせて活用できるかもー。(夢はひろがる..。というより、死蔵しそうな在庫の消化にうってつけ~。)

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2006.10.23

増殖するインクボトルオブジェ。

061018これはいま、モンブランの商品(インクや替え芯等以外)を購入するともらえるオマケです。
149を購入時、名入れで預けたにもかかわらず、立派な紙バッグにコレを2個入れて手渡していただきました。
(銀座店のオープン時にテープカットでも参加したというキャサリン・ジェンキンスさんのCD「夢を生きて」も一緒に入ってました。)

そして、出来上がり品を取りに2日後に訪れたときにも、同じものをやはりCDと一緒にもらいました。
そして、その帰りに寄った伊東屋で1本ざしのペンケースを買ったときにもコレを…
というわけで、ウチにはあっというまに大量の黄色い小箱が!

昔、実際に売っていたインクボトルを小さく模型化したものなんですが、もちろん蓋もあけることもできないプラスチックの塊、です。
もう少し重くないとペーパーウェイトにも頼りないんですが、どうにも使い道が思いつかないので、本のページをおさえたりするのに1個開封。

(モンブランに限らないんですが、万年筆に関しては)あんまり、ビンテージものを買ったりすることには興味がないので、古いものに対する知識はまだまだ浅いです。
自分が今もっているものがいずれは貴重な廃番品になるときもくるのでしょう。
ちょっと誇らしく思いつつも惜しげもなくばりばりと使っている日々。になってるというのが将来の理想なんだよなあ。

モンブランのインクボトルは、今も、このオマケの時代と変わらず「靴型」です。
カカトの部分にインクを溜められるので、瓶の中身が少なくなってきても効率よくペン先を浸すことが出来る、という合理的なデザインなのですよね。
(ラミーの瓶も、真ん中に凹みがあってそういう意味で使いやすい。)
横長ですべりどめ?の溝が施されたガラス瓶なので、手の中にもおさまりやすいし、キャップの☆印も可愛いなあと思うので、モンブランのインク瓶は視覚的にもホント好きです。

もっぱらロイヤル・ブルーを愛用していますが、先日の購入時、149の箱には黒ボトルが同梱されていましたし、苔のように渋い緑のレーシング・グリーンや、ボルドーのインクも、実はもってます。
これらは皆、秋冬で活躍しそうな、深くて落ち着いた発色という印象です。
銀座店に行くたびに、ペンのことで舞い上がっているのでつい尋ねるのをわすれてしまうのですが、今年の限定インクもぜひ欲しいです。
こういうものにシナモンの香りがついているという状況が想像できないのですが、ブラウンなら、青字と組み合わせてもオシャレじゃないかなあ。


MONTBLANC Meisterstuck pensモンブランでの文字入れですが、これを頼んだおかげで、銀座店3階のカスタマー・サービスへの侵入(?)を早々と体験できました。
ガラスの階段を、いちばん上まで登り切って、ドアの前のインターホンを押すと、白衣を着た人が工房らしきスペースからササッと出て来て応対してくれます。
待機用のソファなども通路横にあるし、ショーケースの中には、ヴィンテージ品の展示も。
万年筆に関する書籍なども棚に収まっていて、自由に眺めることが出来ます。

ソファは対面式の割には、(混んでるときは相席での応対になるために)入れ替わり立ち替わりいろんなお客さんがくるのでちょっと落ち着かない。
ペン先の交換を相談にきた作家風の初老の方、と同席になったのですが、鞄の中から、使い込まれた黒革ペンケースをあけて149を取り出したせいでもう、「やっぱケースも揃えるか..」と悩み始めてしまった私。
結局買っちゃったし。…メルシー券が欲しくてあえてそれだけ伊東屋にしたのはヒミツだ。

ちなみに、すぐ上の階でこういう作業を請け負っているため、業務がこみいってなければ、当日渡しで文字入れなどをやってくれるみたいです。
(私の時も、購入時に「2時間ほどお待ちいただければ..」とも言われたのですが、夕方近かったのでその日は帰宅してしまいました。)

万年筆はかならずここで名入れを頼んでいるのですが、筆記体にしていることもあって、とても繊細な感じに仕上がります。
文字色も金色で入れてもらってます(色無しの素彫りや、金具の色と組み合わせて銀色も可能)けれど、これが、触っているうちにだんだんと色が薄くなってくる…
セーム革などで、軸をしょっちゅう拭いてぴかぴかにしていたときもあったからなあ。
これもまあ味のうちと納得できる、上品なフェードアウトなので特に不満はないんですけれど、キャップ付で手帳などにもよく使っている145などすっかりここだけヴィンテージ風。
146もちょっとあぶない。

その一方で、以前、通販(ペンハウス)で名入れ付で買ったお揃いのボールペンは、もう、ガッチリと深く彫り込んであるのです。
金色(というより黄色)の染色もくっきりと全く劣化無し。
あまりにしっかりと彫ってあるので、モンブランでの純正文字入れとははっきり触った感じも違います。(少しざらっとする。)
どちらがいいかは好きずきだけれど、持ち歩きにも頻繁に使うボールペンなら、これくらいしっかり彫ってもらった方が有り難いのでOKです。


とまあ、そんなことより、あれだけいろいろともらい物をしておいて、今回の149、シリアル番号や店判入りの保証書(ってつくよね?)をもらうのをすっかり忘れているような気がします!
文字入れのために購入品を一度預けてしまったから、あちらが作業上忘れてしまったのかも?
149は、ペンの制作工程を解説した小冊子も包んでくれるのですが、その裏表紙に保証書等貼り付けるようになっている欄がありますけれど、ここは空白。
箱もあらゆるところをめくってみたりしましたが、今のところ、保証書が入ってそうな隙間が見つかりません。
3階で包装を待ってなんかいないで、下のカウンターで確認すればよかったなー。HPから訊いてみようかな?

というわけで、また(こんどこそ)限定インクを入手ついでに行かなくちゃいけないのか!

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2006.10.21

モンブランで名入れしてもらいました。

MONTBLANC Meisterstuck149今回、先日訪問のモンブラン銀座にて、マイスターシュテュックの149(M)を購入したのでした。
ここの開店待ちで一ヶ月延期されましたが、これは誕生日祝いとして頂きました。感謝。

今回の買い物にあたって、なにより今年の記念になるということで、ずいぶん前から、100周年の☆型ダイヤ入りスターウォーカーを欲しい気満々でいたのですが。
しかしその後、グレタ・ガルボに心惹かれたり、新作のアニバーサリーエディションも見てみたいなあ、とかもう全然、心を決められませんでした。
でもやっぱりいちばん、コツコツと長年書けて使い込んでみたい「書き道具」としての引力が強いものを思い浮かべると、超定番ながら149がどうしても圧勝することに気付いてしまって。

現在、マイスターシュテュックは145(F)と146(EF)を愛用していますが、145はおしりにキャップを付けた状態がとてもバランスが良いと思う一方、146は最近になってからキャップ無しで使うようになりました。
総重量自体は問題ないのですが、私の持ち方でキャップ付だと、やっぱりちょっとおしりが引っ張られるというか、筆記中に持って行かれる遠心力(?)が気になる時が多いんですよね。
本体のみになると急に、手にすっぽり収まりそうなサイズの、なおかつずいぶんと軽量なペンに早変わりするんです。
ペリカンの400のようなコンパクトな持ち心地といいましょうか。
EFのペン先が生かせる、こまごまとした混み入った書きものがしやすくて!
今はすっかり、146のこの軽々したバランスに慣れてしまいました。
(なので、
「それじゃあさらに大型の149だと意外に、キャップ無しなら普通にやっていけそうじゃない?」
という気がしてきたのもこのあたりからです。)

今になって、はじめて持たせてもらったところ、"キャップを付けずに持ったとき"の状態が実に(重量・直径・長さともに)ハマったようにぴったり。
私、自分でも手は大きいほうだと思うんで...。
そして、いつもやってしまいがちなんですが、細めのペンを使いつつ時間が経っていくと下のほうから、角度を立て気味にグイっと筆圧をかけて握り込んでしまう、ボールペン的な悪い癖が、このペンだと出ない。
(というか、ペン先だけでも相当に巨大なので下のほうを持ちようがなく、立てるのが難しい。
そして、親指の根本のカーブにスポっとうまくはまりこむほどの直径なので、強い握り込みができない。)

ペン先は、もうさんざんあちこちでコミミにはさんできたことだし、ときには、万年筆に詳しい人々の間では「現行モデルならではの残念な特徴」として語られているようなんですが、しっかりと分厚くて、硬め。
(でも当然、その先端の滑らかさのせいで、ガリガリとかゴリゴリってのは全くないですよ。
シナシナしないかわりに、まろやかさっていうんでしょうかね。そういう不思議な丸みを感じます。
インクの流れも適度にタップリで、筆記音もほとんどしません。)
ペンだけの自重で、いくらでも疲労なく書いていけそうな頼もしさは、見た目だけじゃなく、手からも伝わってきます。
でもこの硬さは、私の書き癖には歓迎だから、問題なし。
デザインだって、アウロラのように素晴らしく優雅で見とれちゃう!とまでは思わないし、後発の他ブランドでも微妙に見慣れているっていうのもあるけれど(笑)、やっぱりこういうのも好きなんだよね。
なによりこれが、ハイエンド万年筆の典型として憧れて、書きもの好きな少女時代を(遥か昔に)おくってしまった世代なので、感慨深いのです。もー仕方ないのです。


149のMは、私の持ってるペリカン400のBよりは、ほんの僅かに細い字幅。
もちろん、両ブランドとも、書き心地も筆跡も強烈に違いますが。
(そういう個性が、ペンを各種持ってわかる面白さですね。)
大判のノートにばりばり書くような用途になるかと思っていたけれど、クオバディスExecutiveの時間軸程度の罫だったら、全く問題なく手帳にも。
黒インクの瓶が同梱された、重箱のような入れ物に包んでくれるのですけれど、きっぱりと青しか使わない主義なので、これ、どうしよう..。
モンブランのブルーは、持ってる他ブランドのロイヤルブルーと較べてもだいぶ紫がかっている感じがしますが、季節柄、この「濃さ」が目にあたたかい感じで良いですね。
太軸なのでインク窓も大きくて、光にかざすと、まるで建物の中を覗いているような..。

ああもう、しばらくはこれを育てることに専念しなくちゃだめだね。
あれやこれや、欲しいと思っているこまかなものの購入計画はあるけれど、全部来年に廻そうかと…。
といっても今年もあと2ヶ月で終わるけどさ...。
(とは言いつつも、まだレビューしていないものも若干既にありますんで、それはまたそのうち。)

一緒に写ってるケースは、このペン専用の「(持ち歩き用、とかいうよりは単なる)寝床」をつくってやりたい、と帰りがけにふらりと立ち寄った伊東屋で、ショーケースをのぞいているうちに急に決心。
あたりまえながら、測ったように大きさピッタリ、であります。
黒くてシンプルなので男性むけな雰囲気ですが、赤革の手帳達とのコントラストは実に素敵なのですよ。

というわけで、店内の様子やもらったオマケなどはまた別の更新で。
大事にするヨー。

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2006.10.18

銀座で見てきたこまごま。

ひさびさに銀座方面へ。

DIME (ダイム) 2006年 11/7号 [雑誌]手帳特集だとコミミにはさんでいたので、地元駅売店で早速DIMEの最新号を買ってみました。
楽しい電車時間を過ごせたので、なかなかおすすめです。
見出し的には大判スケジュール帳を推している雰囲気ですが。
(「A4・B5は当たり前」と書かれたページにレッツのA4版などがドカンと載ってたりしますけれど...)
その一方で、定番と、今年の最新製品をほどよく織りまぜつつのツボをおさえた網羅ぶりなので、ちょっとでも手帳が気になる人なら、もれなく物欲が盛り上がる構成になっているのには好印象です。
綴じ手帳だけでなく、システム手帳のバインダーやリフィルの情報もあります。

あと、「手帳会社の社員さんの手帳拝見」のコーナーがあるんですが。
クオバディスの女性社員さんのExecutiveは、以前、「みんなの手帳」のなかでも紹介されていて、この、イイ感じに使い込まれた印象がすごくあったのが来年の赤革カバーを選んだ理由として大きい。
今回、DIMEでの紹介でもやはり同じカバーを継続してお使いのようで。
(ここではじめて、かつての記念限定版として出された赤色のコードバン革なのだと知りました。わあ、いいなあ。)
頼もしい仕事道具、といった感じの使い込み方が憧れですね。

というわけで、他にも伊東屋などの売り場で手にとった覚えのある、使いやすげな手帳がたくさん載っていて嬉しい。
ちなみに、表紙にうつっているカラフルな手帳はBindexバイブルサイズの新製品だとかで、海外ブランドのように色鮮やか。
こういうのだったら敏腕社長(というかオジさん)ぽくなくて女性でも持ちやすいかもしれません。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

そんな読みもののあとに伊東屋に行くのはすごく危険なのですが、なんとか今回は巡回と観察だけで(笑)済みました。
(家で待っている来年分の箱入りExecutiveやら、結構な数でストックしてあるノートやMoleskineたちが「これ以上買っても使い切れませんよ?いいんですか?」と、怨念を送ってきたので。
「(忘れかけた)在庫を思い出す」という行為は、かなり抑止力あるかもしれないっすよ...)

万年筆売り場で、パイロット製品の試筆展示をやってたのですが、ここではじめて、キャップレスの新製品であるフェルモを手にとることが出来ました。
今までのようなノック式ではなく、クルっとひねってペン先が出る仕様。
回すと、シュコン、と勢いづいて飛び出てくる手応えがなんとも気持ちよく、握ったときの重量感や長さなんかも好みだなあ。
とにかく、ネットの画像でみていた地味な感じよりずっと良いので、これはちょっと考えようかしら。
...とは思ったものの、やっぱり、デシモのように綺麗な色も出して欲しいです。
ご覧の通り、黒とか銀とか紺とか、なので。
(と、案内してくださった社員の方に述べてみたのですが、実際そのような意見が多いらしい..。次バージョン待ちか?)

その他、10年以上前に使っていたカスタム74に伊東屋バージョンがあることを知って揺れました。
銀色部品で新鮮。赤軸とか、とてもかわいいです。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

061018 Ginza, Tokyoミキモトのショーウィンドー、すごく綺麗で気に入りました。
スノードームのように、中にいろんな世界が詰まったガラス球が、真珠のネックレス仕様に繋げられてます。
美しさに足が止まる、とはまさにこのことで、何人もの歩行者がこのディスプレイの前でぴたっと止まったり、携帯をかざしたりしてるんですよ。

さて、昼どきだったので、待ち合わせしたのですが、ここ何回かの銀座でのお昼ご飯は、松屋デパートの前のというところのランチバイキングが二人とも気に入ってます。
(この名前だからそうかなあ、と思っていたけれど、さっき調べたURLはナルホド、サントリー系列..)
小さな定食を頼むと、あとは野菜系のお総菜をカウンターで取り放題。
切り干し大根の煮物とか、その場でさっと出汁でゆがく小松菜のしゃぶしゃぶとか、とにかくおなかいっぱい野菜が食べられるので。
店内も暗めで雰囲気よいです。
きっとまた行くなあ。
場所も実に都合良し。

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061018先日オープンしたモンブランの銀座本店にも行ってきましたよ。

売り場自体は1階と2階。その上がカスタマーサービス関連のスペースのようです。
ここのページで店内構造がよくわかります。
なんか、「よく探さないと万年筆がみつからない」くらいに、カバンやらアクセサリーやらの陳列の印象が大きかったわけですが。
でも、当然ながら以前よりずっと大きくてカッコイイ店内でした。

キャップにダイヤがちりばめられてるペンをのぞきこんで「ははは200万だって」と呟いてみたり、楽しく過ごして帰ってきたのでした。
今年も、シナモンの香りがついたブラウンの限定グリーティングインクが出ると以前からきいていたのですが、あのきらびやかなお店をうろうろしているうちにそんなことすっかり忘れてました。あらら。
またそのうち出直しますよ!(ふふふ)

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2006.10.17

ラミーの4色BP芯換装。

PILOT BRF-8Fうーむ、写真に撮るほどのものでもないんですけどね(笑)
4月に買ったラミー2000の4色ボールペンですが、先日とうとう、禁断(と自分では思っていた)の他ブランド芯への換装をやっちまいました。

純正芯での、書き出しのカスレ具合がどうにも好きになれなくて..。
しかしながら青や赤の色味は気に入って使っていたので、どうしようかと思っていたのですが。
結果的には手にとる機会がどんどん少なくなってきてました。
それじゃなくても、最近は(前回書いた)ゼブラの透明4色の活躍ぶりが著しい。

このボールペンの換装に関しては、調べればブログでもいろんなリポートを読むことができるけれど、今回私が選んでみたのはパイロットのBRF-8F
同じ型番で4色全部揃ってるし、ペン先近くにぐるりと色が塗ってあるので視覚的にも親切。
というこれらの特長をもつ芯を探すと意外に選択の余地がない。
パイロットだし間違いはないだろう、と通販で注文してみました。1本80円(×4本)。

ちなみに、以前レビューした「ステーショナリーマガジン002」というムック本に、写真付きでとても便利な、ブランド別4C芯一覧があります。
それをみて選びました。

早速つけ替えてみたのですが、うん、この選択はアタリです。
芯先形状が、軸先のデザインとほぼぴったり合っていて(というか、芯の「すぼまり方」などが元のラミー芯とあまり変わらない見かけなので)、無理やり感がありません。

しかし、すっかり変わったのは書き味。
ドライというか、シャリ感があるというか。
筆圧を抜き気味にすると、かなりコマカイものまで書けてしまう。
(いかにも油性、な粘りと勢いのあるゼブラの透明4色とは、同じ0.7とは思えないくらい細字。
ペン先がスベらないぶん、文字書きには向いてます。)

もちろん、書き出しカスレ問題はすっかり解消されました。
紙につけた最初からちゃんと書ける(笑)、という当たり前なことがかなり快感。
これ、もっと早くやってればよかったなあ。
というわけで、またもや日本ブランドのボールペンを誉めるネタになってしまいました。
地味ながらも堅実な書き心地のボールペンとして今後、持ち歩きのお供(のひとつ)として非常に重宝しそうです。


そうそう、ちかぢか、都会に出る用事が出来そうなので、モンブランの新装本店に遊びに行けそう。
楽しみー!なんか欲しいー!
ちなみに、オープン当日は新幹線でかけつけたlove-montblancさんが一番乗りかつ一番レジ(?)だったそうで、レポートも楽しく読ませていただきました。
アップルストアのオープンに世界中から駆けつける人、に通じる情熱を感じますよ....

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2006.10.11

お気に入りの4色ボールペン(学習用)。

ZEBRA 4C-SK350格好付けてファイロファックスと一緒に写したりしていますが、これは手帳用でなく、勉強用の4色ボールペンです。
ゼブラの4C-SK350という型番のもの。
東京の丸善に立ち寄ったときに発見しました。350円。

4本芯にも関わらず太すぎず細すぎずの絶妙な軸直径や、ツヤツヤした美しい透明樹脂なことや、掠れ皆無(どちらかといえばダマ系(笑)の性質ですよね)のヌメッと滑らかな書き出しでくっきりした線がでることや、見かけによらず堅牢に芯が固定されている作りなので疲れない...等々誉めあげるべき点はたくさんあるんだけれど。
なんといっても、最高に気に入っているところは、ラバーグリップがついてないこと!
ラバー握りが絶対イヤってわけじゃないんですが、指にへんな汗をかいて(笑)かえってスベるような気がして最近はあまり使ってません。
どちらかというと、タイヤみたいな摩擦係数大きめの、ゴムゴムした感じのグリップなら許容できる。
最近自分で買ったなかではオプトがそんな感じ。
シャーペンですが書き味気に入ってます。
人間工学的に?工夫してあるという高性能なものほど、私の苦手な触感のラバーがついてるんですよね。
なんでだ。

話は戻りますが、どこまでもつるりと樹脂軸なこのボールペンは、まるで万年筆を握っているような感覚もして、最近のお気に入りなんです。
芯は、クリップオンマルチなどと同じものなので入手もしやすいでしょう。
そのうちの、内外の汚れや小傷なども、透明軸ならではの欠点として目立ってくるのが早いとは思いますが。
やっぱりインクがちょっとづつ減っていくのを眺めていくのは楽しいし、励みになるものです。
透明が一番好きだけれど、白軸や青軸も「オシャレ雑貨」ぽくていい。
小さいシールとか貼りたくなってきた...上下分かれる構造なので、色(透明度)違いでのパーツ組み替えも楽しそう。
買い足しておこうかな?


WEBや3D系統でどうしても勉強しておきたいことがいくつかあって、順次、チュートリアル形式の本を買ってきては孤独に学習中なのですが、最初のうちはA5サイズのロディアに丁寧に万年筆でノートを取ってまとめていました。
あとでバインダーに綴じれば完璧。とか思いまして。

…でも、そんなんじゃ全然頭に入らないんですわ!
書き味とかインク乗りとか、雑念入りまくり。
数行書く度にペン交代させてみたりして、やっぱり日本語は国産ブランドだなとか、ペンクリニックでみてもらったモンブランはすっかり良くなったな、とか、なんだかんだいってペリカンの青インクは綺麗でかわいい色だから好きなんだよな等々、全く違う思考で頭が充満...。

そんな経緯があって、今はこの4色ボールペンで、チュートリアル本に直接アンダーラインや、ページ余白への覚え書きをしまくる方法に切り替えました。
もー、これだと、マッタク脳内修得度が違う!!
三色ボールペンで読む日本語という本がよく売れたという話は聞いていたけれど、今更ながらなるほどなあと思った次第。
性格上、そんなに厳密に色分けしてないですし、線も引きまくってませんけどね。
頭につきささるよう(笑)赤主体で。

ここまで誉めたボールペンには悪いけど、まあとにかくある程度、書くのに雑念の入らない筆記具のほうがデジタルなことを覚える際には、目的(本と画面)に集中できていいみたい。(私だけか?)
道具は使いどころを考えないと、ですな..。
というわけで今夜も「24」見ながらがしがしと。

ちなみに、今回のボールペン、文具の使いどころが非常に共感を覚えるのでいつも(追随した買い物をも含めて)愛読しているKoenigsblau(←読めねぃ)さんの4色ボールペンをストックするの記事を読んだのがコレを欲しいと思った最初でした。
(でも意外に、うちの近所では見つからなかったのでした。みんなラバー付のひとばかり!)

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2006.10.06

野菜ジュースを注文してみました。

Vegetable juiceいつだったかの新聞広告にどーんと載っていた(しかもこれが初めてではない)ため、いつも気になっていた、カゴメの「毎日飲む野菜」。
定期的に配達される会員になったりすると割安になるのですが、とりあえずのひと箱買いだと1本あたり200円と強気なお値段なため、ずっと躊躇してました。
(あっというまに飲み終わりそうな、160gの小さい缶だし。
何より、ご主人はこういう液状野菜が大嫌いなので、我が家での需要は私だけ...)

私自身はトマトジュースや野菜ジュースはよく飲む方で(まあもちろん野菜も食べてますよ)、カゴメはなじみのあるブランド。
だからこそつい(笑)通販限定商品とかいううたい文句にそそられたので、思い切って注文。
丁寧に梱包材が敷き詰められた箱で届きましたー。

早速飲んでみた感想ですが。
無塩・無添加系でここまで美味しいのにはびっくりです。
主にトマトとにんじんのうまみが強めなのですが、酸味よりは甘み優先で、まるで果物が入ってるみたいな爽やかさ。
そのコンセプトの通り、毎日こつこつと消費していくつもりなのですが、その飲みやすさは小型缶なのが残念なほど。

野菜260グラム分、という分量がどうなのかはわからない(けどきっと多めな仕様なのだろう..)のですが、あまりにもさらっとしているので、こういうものが初心者の方には実におすすめですが、野菜ジュース歴が長い私にはちょっと拍子ぬけするほど軽めな飲みごこちです。
まあ、だからこそ毎日飲む気になれるってことなんですかね。

その一方、野菜ジュース百戦錬磨(?)なひとにおすすめなのはオールベジかな~。
これはスーパー等でも売られている「ちょっと高めの野菜ジュース」な位置づけ。
それにしても、ひと缶350グラム分野菜入れてるとかで、もう恐ろしく濃い..
繊維というか「野菜絞りました」的なとろみもたっぷりとあるので缶の小さな口からはなかなか飲めないほどのリッチな味わい。
(だから夏場は氷入れたコップに空けて飲んでました。
ビーフシチューとかの隠し味に使えるかなあ..)

味は、とにかくいろいろ入ってるのがわかる混雑した味(笑)。
とにかく濃さのせいで朝イチにごくごく、という感じに継続的に飲むには難しかったかなあ。
でも、お肌とか胃腸の調子が非常によくなりましたので。
もう少し飲みやすそうな今回の「毎日飲む野菜」を試してみた次第。

味は大いに気に入りましたが、こういうものが果汁みたいにスイートかつ飲みやす過ぎるのもなんだか物足りない..。(マニア?)
定期配達会員になるかはもう少し続けてみてからにします。
とはいえ、明日もまたひと缶飲めると思うと楽しみだったりする。

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飲み物つながりでのおすすめですけれど、無印良品のコーヒー&ティーサーバーを先月くらいに買いまして。
毎日のように食後やおやつどきのコーヒー淹れに使っています。
(無印のネットストアのページだとこれです。)

ちょっと濃いめにして、氷でいっぱいのマグにそそぐと実においしいアイスコーヒーが..。
コーヒーにこだわるような方々からの評価はまた違うのでしょうが、ドリップで淹れるよりはずっとラクなので最近はこればっかり。
容器部分が強化ガラスで一体型の、無印ならではのシンプルさなので、手入れが簡単。
食器洗い機に直行できるし。

これからの季節、あったかい飲み物が美味しくなってきますね。
そうそう、主に日本茶用に酷使しているガラス製急須、まだヒビひとつ入ってません。奇跡かも。
思ったより丈夫ですよこれ。
ときどき漂白剤につけたりして可愛がってます。

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2006.10.01

手帳リフィルをまだまだ試す10月。

060930 Paper Refills (Bindex)
すっかり秋ですね。夕方の雲が綺麗ですよ!

と日記らしいネタを1行だけ振って全然ちがう話に入ります。

お試しを開始したクオバディスのシステム手帳リフィルですが、まあなんとか「紙」自体には慣れてきました。
(厚さがある割にインク裏抜け率高めなんですが、ペンの当たりが柔らかいんですね。この点は「Classic」シリーズの白紙より好きです。滲むというほどではないものの、ちょっと字幅が拡がっちゃうのもその特長ゆえか?)

そんなわけで、他リフィルに完全移行するほどの理由もみつからないので9月もちゃんと(?)使い切りました。
以前の記事にも書いたように、メイン手帳もクオバディスであるために、判型以外はレイアウトがほぼ同じなせいで、気持ち的にほんのちょい、問題を抱えています。

「2冊の手帳に同じように同じこと書いてる...」という、飽きの一歩手前くらいのモヤモヤ感、ですな。

バーチカルにしないのなら、見開き1週間のレフト式(右ページはメモ)で使おうと思っています。
今まで、さんざん試し書いてきた結果、バインダーとお揃いだし、ファイロファックスのレフト式リフィル(標準で入っている、白い紙のもの。インクの乗り具合とか表面の凹凸具合が好み。付属していた今年のリフィルが1週間/1ページ形式だったのが惜しい。)が対抗馬としていいかもな、と方針は固まりつつありました。

でも、2007年版のリフィルは試すにしてもほとんど、早くて12月開始まで待たなければいけません。
そんななか、近所のLOFTをぶらぶらしていて手にとってみたのが、日付を自分で書き込む、日付欄フリータイプのスケジュールリフィル。
これならいつ始めてもいつ止めても、この手帳ジプシーな時節の気まぐれにつきあってくれそうだし。

で、Bindexのものが、良い感じのレフト式レイアウトで売ってました。
というか、典型的な「能率手帳」レイアウトのものですね。
少量パックだし300円だし。
せっかくだからと月間ブロックのフリー版(300円)や、罫線メモ(250円)もカゴに。
(恐怖の「お揃い」買い..)

帰宅後早速、太字ペン(最近黒インクをつけて活躍中のJoy)で日付を書き込んでみたのですが。
さすが、日本の誇る老舗手帳ブランドの紙だ!と感心する書き心地の良さなのでした。
(能率手帳は始めて使うわけじゃないんですが、ほぼ一昔前のその頃は油性ボールペンやシャープペンで書いてました。)
滲みや裏抜けなどのインク周りの課題も、らくらくクリアしているレベルです。
クリーム色なのも好みだし..。

身近の店で手に入りやすいし、何よりお買い得だし、各種リフィルのレイアウトも使いやすくこなれている..。
ああ、今後もここのリフィルでいいかなあ。「灯台もと暗し」だったかなあ。
とりあえず、罫線などのメモ用リフィルに関してはBindexメインで今後もずっと買い続けようかと。
この紙質で100枚パック500円とか、魅力すぎです。
最悪、このバインダーでのスケジュール管理自体を取っ払って「メモ帳」として使ったりするときでさえ、強い味方になりそう。

これじゃいい子ちゃんすぎてつまらん、とかチラリと考えている自分もなんだかなあと思いますが、より「紙らしい」書きごたえのするファイロファックスやいつもの見慣れたクオバディス等々と頭の中で対決(日仏英老舗手帳ブランド対決!)させつつ、年末にむかって更なる検証を続けたいと思います。
ま、そのときどきの気分で、リフィルをフォークダンスのように順繰りに交代させながら使っちゃってもいいわけですよね。
(3ブランドを1ヶ月交替でまわしていくとか。忙しめの月はバーチカルのほうが便利な気もするし..。)
こういう積み重ね方ができるのも、綴じ手帳にはない利点ですかね。

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