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2007.01.31

セルロイドの金魚、愛用中。(その他万年筆ネタ)

もう2月になっちゃうんですが。
「今年はまだ何も」、自分用筆記具を買ってないんですヨ!(誇らしげに言うことか...?)
机と本棚のことばかり考えているからか。
というのもあるんですけど、ぜんぜん都会の文具屋に行けてないのがつらーい。
いまのスケジュールの感じなら、3月の万年筆祭り(日本橋三越開催毎年恒例イベント)あたりまで物欲放出を引っ張ることになるのか...も?

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Platinum #3776 Celluloid GoldFishと、いうわけで、すっかりレビューのタイミングを逃してしまい、昨年の夏に購入以来、いつか書こうと思い続けてきたかわいい万年筆について、やっと。

この、レトロな模様の万年筆は、プラチナの#3776の中字ペン先、「セルロイドキンギョ」軸です。
メーカーHP内だと、このあたり。
暑い盛りに迎えるに相応しいペンだと思いませんか。
以前からうすうす気になっていたのですが、通販サイトなどの写真をいつも目にしているうちに、すごーく欲しくなってきたのです。
プラチナの万年筆では3776のミュージックを買ったときにとても御世話になった丸善本店に出掛け、そのときと同じ店員さん(おそらくプラチナ好きの。)に応対してもらいました。

金魚柄以外のセルロイド軸もいろいろ見せて頂きまして、写真時点では全然欲しくなかった「ベッコウ」柄なんかが実にいい色をしているのに気付いたりして、心揺れましたよ~。

買う前にいろいろと予習した件なのですが、このペンはいわゆる「継ぎ目」があるのが特徴です。
いつも勉強させて頂いている「万年筆評価の部屋」さんのプラチナ #3776 石垣という記事がわかりやすく読めるでしょう。

「なるべく、継ぎ目が書いているときに目立つ側になくて、模様の"途切れ線"自体もあんまり目立たなくて、個人的好みだけど"赤味"が多い模様がいいなと思うので。
そういう軸を『玄人目』で選んで頂けませんか?」

というリクエストをしてみました。

そうしたら、下のほうから、どーんとトレイが出て来て、そこにいっぱい並んだ金魚柄のセルロイド軸。
(ふだんからこんなに在庫があるのか、たまたまなのか、その店員さんの趣味なのか、は謎。
でもすごかったよ。10本くらいはあった。夏だから金魚が売れるのか?)

ペン先は好きな書き心地のもので付け替えてくれるとのことなので、わーい。です。

結果、特にキャップが赤身要素の強い、この一本(一匹)が決まりました。
胴軸のほうの継ぎ目も、うまいこと両側からの「白身」が大きい場所がほぼ一致しているのでほとんど気になりませんし、そもそも軸の真下になって筆記中は見えない位置なのでOK。

ペン先は、先に購入した「ミュージック」を、極太線でガシガシ書きものをする、通常用途でヘビーに使っておりましたので。
今回は、手帳などにも使える細字傾向でいこうと思っていました。
でも、ほんとにプラチナの細字は、すんっごく細い!
それでも滑らかで、カリカリするところが皆無なのは偉いと感じたのですが。
結局、自分の用途のなかで重宝しそうだ、と認定できたのは「中字」だったのでした。
(私にはじゅうぶんに細字なんですけど...)
うーん、この基準で「極細」とか「超極細」があるプラチナ、恐るべし。

で、「中字」ですが、4ミリ罫くらいの幅にも気持ちよく記述できちゃいますね。
(ほぼ日なんかも4ミリ方眼ですし、フランクリン・プランナーの罫線もちょうどそれくらい。
Moleskineへの書き心地もグゥですよ。)

細いんだけど「ちゃんと面がついている」摩擦感というか、硬め傾向なここちよい手応えがあります。
お気に入りの鉛筆の「研ぎたて」じゃなくて、そこから使い始めて数分圏内の、小さいけれど確かな面。これに似てます。
村上春樹風にいうと「小確面」だ。

そこがプラチナの万年筆として(デスクペン等も含めて)以前から実に気に入っているところ、なのです。

ちなみに、2本の#3776には、コンバーターでラミーの青色インクを入れています。
滲みのないくっきりめな線の輪郭と色味が際だって気持ちよく書けるので、相性いいんじゃないかな、と思いこんでるわけですが。
しばらくはこの路線で使ってみようかと。

同じ#3776とはついていますが、1万円代の樹脂軸のほうとセルロイド軸はずいぶん持ち心地も違う気がします。
セルロイド軸はキャップもしっかりとぶ厚くて重いので、つけないで書いた方が私は好き。
そのぶん、華奢めな胴に似合わぬ貫禄のペン先を堪能してます。

(1月の最高頻度使用に間違いない)キャップレスの丸くてモチモチっとした書き味の気分転換、というかおくちなおしとしても活躍中。
そんなたのしい使い心地です。

そうそう当初は、なんだろう、ペンキ?消毒薬?軸が溶けた?と動揺した独特の(しかし癖になる)香り。
指先から薄くたちのぼってくるこれは、セルロイドの匂いでした。
このごろは慣れたのか消えてきたのか、あまり気付かなくなっているのですけれど、いいもんですね。

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昨年は、それなりに吟味したとはいえ、値段も本数もハイペース←従来比で購入していった結果、精鋭メンバー達が手元に揃いましたので。
これらが、しっくりと楽しく手にくっつくように育成することにも心をくだいていきたいと思ってるんです。
(まあ平たく言えば、これ以上買い集めても、道具として面倒を見きれる自信があんまりない。
という気がしてます。)

...とかカッコいいこと言ってても、買っちゃうんだろうな~!

気になるモノは数々あることはあるのですが。
しかし今、最も物欲ロックオンしている1本と言われれば、今度のペリカンの限定モデル(これも史跡シリーズ?)でしょうか。
ナイアガラの滝だって。
数日前、いつもお耳がはやい「道化は踊る 」さんにて知りました。

模様自体はそれほど感動しない(ペリカンらしいといえば、らしい..。)のですが、軸のふっくら形状が興味深いです。
ボールペンなんかも、写真の限りでは形がとてもかわいい。
コンコルドを気に入って以来、M600のサイズは、これぞと思った限定版で。
と計画し続けてきたのですが、やっと2代(本)目にしてあげてもいいかな?と妄想中。
コンコルドもそうですけれど、フェミニン路線なペンが意外に好きなのかもしれません。

で、先代がMニブなので次はBにしようかな。
書斎館で購入したM400のBニブがたいそう調子よくて、日々活躍中ですので。
まずは、そのうち都会に出て見物に行く(気に入ればそのまま買っちまう..かもしれん)ことを楽しみにしたいと思います。

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コメント

どうも、昔トラックバックさせていただいたよっちです。

私は、キンギョのボールペンの方を使ってます。やはり、お店の在庫を全て出してもらって、気に入った柄のものを選びました。
今は、カバンのポケットに刺しています。鞄を持って歩いていると、チラ見するのがいいかなと(笑)。

自分のブログで自慢したら、知り合いの女性がキンギョの万年筆を買っていました。大変満足して、毎日仕事中に使っているそうです。

綺麗ですよね、キンギョ。
継ぎ目がちょっと気になるけど(笑)。

投稿: よっち | 2007.02.01 00:37

こんばんは!
この彩度高めな赤といい、カバンからチラ見するにはうってつけな色柄ですよね~。
継ぎ目もレトロな味付けとして楽しまないと、ですね。
(私のはキャップのほうの継ぎ目が結構よくわかる個体なんですけれど、ま、縫いぐるみのおなかみたいなもんだと思えばOKです!)

投稿: ほしの | 2007.02.01 01:21

金魚・・・
良いですねぇ~
σ(^^)が女性であれば、間違いなく買ってます!!

投稿: しんのじ | 2007.02.01 12:39

私だって、こんなかわいくて若々しい(笑)赤は、単色だったらかなり躊躇するなんですが。
まだらになってるとなかなか趣があって見飽きませんね。
最近の樹脂モノとはまた違った不思議な触感です。

投稿: ほしの | 2007.02.01 13:06

金魚・・・可愛いですね~!!
わたしも、気になっていたのです☆
それと、プラチナの細字にも・・・・・。

セルロイド軸には、継ぎ目があるのですね~!?
勉強になりました。

投稿: みらくる | 2007.02.01 14:00

みらくるさん、ぜひお手元に!
プラチナの細字は気持ちよいです。
コマカイ字が綺麗(←従来比)に書けて疲れない。
これは海外ブランドの高額品でも真似できないことじゃないかなあと思ってます。
詳しい方の解説ですと、継ぎ目もメーカーによりけりらしいのですが、「つくりもの」っぽい感じがしておもしろいかもですね。
気にならない場合も多いのでしょうが、キンギョのような不規則な柄だと1本線浮き上がって見えます~。

投稿: ほしの | 2007.02.01 14:08

美しい!!!もう目が釘付けです。
プラチナサイトを見たら、セルロイドシリーズ全て素晴らしいですね。「イシガキ」もかなりそそられます。キンギョはもちろん、グリーンも良いしベッコウも実物を見てみたい…。
「ミュージック」もカリグラフィーペン好きには外せないアイテムのようですね。
ああ〜、物欲スイッチ入ってしまいました!

投稿: ミケランジェロ | 2007.02.01 15:21

セルロイドキンギョ
セルロイドキンギョ
セルロイドキンギョ
セルロイドキンギョ

今夜夢に出てきそうです(笑)。
いいなあ。
金魚好きだし、セルロイドキンギョの微妙な配分がいいですね。
次はカード用の太字を買いたいのだけど、
まだどの万年筆にするかは未定なのです。

投稿: スエコ | 2007.02.01 16:50

>ミケランジェロさん
セルロイド、店頭で手にとったとき、実物とネット上の写真、かなーり違うと感じました。
(ベッコウもなんだか美味しそうなんです。甘そうで。)
ミュージック、いつか試し書きだけでもしてみてください。
軸のデザインは超地味ですが、そんなことどうでもいいくらい(笑)、極太字で書くのが楽しくなるペン先です。

>カマタさん
ドルチェヴィータの調子はいかがですか~。
キンギョ、白っぽいのから赤っぽいのまで、数々いる中から選ぶの楽しかったです。(まさにキンギョすくい状態。)
セルロイド軸、きっとお好みに合うと思いますよ。
ペン先も、モールスキンの上で"しょりしょり"っと鉛筆のような音をたてるのが気持ちいい、そんな万年筆なのです。

投稿: ほしの | 2007.02.01 20:57

ドルチェビータ、絶好調ですよ〜〜〜!
でもね、カードを書くことも多くて、
やっぱりBが欲しい今日この頃だったりしますよぉ〜〜〜〜(笑)。
書斎館の「1年使いました」というものは、
ものすごく太く感じたので、
育つのを待ちますか。待てるかな。

私も金魚すくいしてみたいなあ。

投稿: スエコ | 2007.02.04 10:36

書斎館の見本のペンのように、筆圧もいろんな人達に日々鍛錬されている(笑)のとはまた育ちスピードも違うような気がするんで、ここはやっぱり、別途太字用のを調達して...
等々と考え始めると、次はインクの色別に欲しいとか、もう止まらなくなるんですけどね。
私の今年の「初書斎館」はいつになることやら...。

(そのうち、ブログでも万年筆経過観察記事、お願いします。
楽しみにさせていただきますよ~。)

投稿: ほしの | 2007.02.04 11:36

 はじめまして。トラックバックをさせていただいた者です。(昨日は昼休みに職場からブログをいじってたのですが、コメントがはじかれて、コメント遅くなってしまいました)

 #3776のセルロイド、ワタクシも持っております。私のはグリーンで、普段はモンブランのレーシンググリーンを入れて使っております。サイコーの書き心地です。

 自分と同じものをお使いの方がいるなんて!嬉しくなってしまいました。(^^)

 ところで、トラックバック、ちゃんと送信されてるかな…。さっきも送ったんですが、もし2重になってたらすみません。(昨日が職場からだったんで、はじかれてないか心配で…^^;)

投稿: しまみゅーら | 2007.03.14 19:19

はじめましてこんばんは!
トラックバックも有り難うございました
(設定した覚えはないのですが、トラックバック、確認表示制になってまして、承認待ちになってました。
先程慌ててOKしましたので表示されているかと...。)

グリーンのセルロイド、実に美しいですね。
ブログの写真拝見して、まるで翡翠のようだと感動いたしました。
レーシンググリーンは、さらさらとよく書けるインクなので、私も愛用しております。

投稿: ほしの | 2007.03.14 19:54

こちらの頁をもう何十回と拝見させて頂きました。
お写真も文章も自然体でとても美しいと思います。
私もこの度、キンギョの飼育を始めてしまいました。
本当に綺麗なキンギョですね。。。

投稿: サウジ小僧 | 2010.05.21 14:52

キンギョの似合う季節になってきました!
セルロイド軸は見た目も手触りも素敵で、今も変わらずよく使っています。
書いて以来、わりと多くの方がこのページを読んでお揃いになってくださって、すごく嬉しいんです。
いっしょにかわいがっていきましょうね~

投稿: ほしの | 2010.05.21 23:24

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プラチナの定番万年筆#3776のセルロイド軸モデルです。 コレは現行でも販売しています、現行モデルは14金ペン先で31,500円。 キンギョ、グリーン、ベッコウ、イシガキ、サクラの5色展開。 http://www.platinum-pen.co.jp/products/fountain/fountain5.html 今回紹介するのは旧モデル、実は旧モデルは18金ペン先になってる上に15,750円で販売されていたんです。コレを先日名古屋丸善でフツーに店頭で販売されているのをWAGNER..... [続きを読む]

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