« 伊東屋「レッドクリップ選定商品2008」を買いました。 | トップページ | 購入後のペン先交換サービスについての覚え書き。 »

2007.10.14

沖縄から149を連れてきました。

Montblanc 149 Montblanc 149
モンブランの149ですー。
これは、先月に沖縄の免税店で買ってきました。
帰宅後すぐに、名入れとペン先交換を銀座の本店に依頼したのですが(たいていのペンがそうだったのですがDFSではMニブの在庫しか無かったので。Fに替えてもらいました。)
先日ようやく受け取ってきたところなのです。

かれこれ何ヶ月もずーっとずーっと、「次に買うモンブランを何にするか」というのをうっすらと、しかしじっくりと考えてきました。
以前から日々の愛用となっている149のMですが、購入後に調整送りになったりの紆余曲折を経ましたが、「実に素晴らしい万年筆だ」と使う度に今も感心。
キャップをつけない軸の状態が直径といい重量バランスといい、"指に溶け込む"というのは言い過ぎかもしれませんがそれくらい、スポっと私の指のなかに自然にハマリこむんですよ。
この大きさゆえの一体感がもうお気に入りなんだよなあ...というわけなので。
贅沢ながらも「いつかは」M以外のニブの149も所有してみたいものだ!とうっとり考えてた私。

通貨事情のせいもあってか最近の欧州ブランド製品の値上がりの著しさに悲しくなっていましたが、沖縄行きを機会に訪れることの出来たDFSの3割引近い値引きに感謝です。
(マイスターシュテュックなどのベーシックなモデルだとそうなんですが、限定系のものだと5%引きくらいでした。)

MとF、ペン先の見た感じもずいぶん違います。
Mは横方向にも広い大きなペンポイントがガシっとついていますが、今回のFは「上から見るとシュッと細いけれど横から見ると厚みしっかり」のまさに長刀っぽい様相。
書き心地は、まあ両方硬いですね。
Fでもまだ新品なので、先端までかっちりとしています。
とにかく149と較べれば146EFなんてシナシナ(?)に思えるくらいです。

でも、上に書いたように、サイズ的な手へのハマリ具合と、かなーり硬質ながらも書き進めるにつれて力加減をマイルドに吸収してくれる不思議な無重力感がホントに面白いのです。
2本目を、B以上でなくあえて細字方向のFにしたのはやっぱり、こまかい手帳みたいな書きものでも堪能したいから。
(とはいえ、フランクリン・プランナーの4ミリくらいの罫線にもMニブ使ったりしてますけどね...1.5行使うくらいがちょうど良かったりするけど。
このリフィルの、適度に吸い込みの良い紙質によるところも大きい。
149も使えるからフランクリンに戻ったといっても良いのだ実は。)

そんなわけで、MとF揃ってれば私の用途では鉄壁って感じがするなあ。

ペン先の状態は非常によいです。
楽々に自重で豊潤に線が出るけれど、締まったFらしい細さ。
完全にMと使い分けられる線が出ます。

Montblanc 149で最後に。2本の149の見た目をどう区別しているかといいますと。
はっきりペン先に明記されているわけでもなく、ましてやキャップを閉じたときの見分けはつきませんので、名入れの書体を変えました。
Mは「スクリプト」で新しいFは「ラウンドスクリプト」で。
ラウンドスクリプトのほうは、優雅に筆記体的に字がつながっている「スクリプト」と違ってひと文字づつ独立しているので、こちらのほうが活字っぽくはっきりしてますね。
でも大文字のYなんかは双方の書体が綺麗な形なので満足です。
(あ、名前なんかじゃなくて「F」とか「M」とか彫ってもらったほうが区別用としては良いのか....?)

というわけで、「今年の」最初で最後の大物ゲットは終了..。
長く大切に使っていきたいと思います。

|

« 伊東屋「レッドクリップ選定商品2008」を買いました。 | トップページ | 購入後のペン先交換サービスについての覚え書き。 »

コメント

あ! 149だ!
結局、そこに行きましたか。

私も149は2本所有していますけど、どちらもMです。ただし、個体差のためか太さはかなり違います。
また、製造年が違うためか若干硬さが異なりまして、古い方が若干柔らかいです。このペンの詳細はわからないですけど2000年前後の製造かな?2年半位前にデッドストックを入手しています。

もっと古い149なら、さらに柔らかいのでしょうけど、私には未知の世界です。
古い(柔らかい)万年筆に対して興味がなくはないですけど、ボールペンを併用、いや、多用する日常では、近年のモンブランの硬さの方が、私には合っている気もしますしね。

それにしても、149のFですか・・・。
私は、手帳用などの細字はM400に担当させていますが、149も面白いかもしれませんね。
来年、最後の万年筆としてP146のFかMを買うつもりだったのですけど、また悩みます・・・。

投稿: royalblau | 2007.10.14 11:00

あれれ?

写真のノートは吉宗万年筆店で直接入手されたのですか?
それとも、分度器でしょうか?

モンブランンとあわせて、絵になるノートですね。

わたしも、近いうちに直接訪問してしまいそうです。

投稿: ねこJ | 2007.10.14 13:28

同じ149が2本! 壮観ですね〜。
名前の書体を変えたというのも素敵です。
インクは、同じにされるのですか?
私はP146(M)と149(B)にロイヤルブルーを入れているのですが、それぞれに発色が異なりどちらもヘビーユースしています。私もキャップ外したまま使いです!
こちらの記事を読んで、他のペン先の149も欲しくなってしまった…149には尽きることのない魅力がありますね。

投稿: ミケランジェロ | 2007.10.14 15:11

>royalblauさん
今年の新モデルの青いスターウォーカーやマレーネ・ディートリヒなどに気を惹かれつつじっくり悩ませてもらおうか...と思って意気揚々と店に入ったのですが、どうもそのようなタイプのものは1年遅れくらいで沖縄の店にやってくるんですって....。
おかげで決断早かったですよ(笑)
私の149達は、定価が1万円づつ位違うだけでばりばりの「現行モデル」ですが、"柔らかい"149って想像もつかない~!
と、古いものに足を踏み入れると大変なことになりそうなので自重します...。

Fニブの146か149はぜひ欲しかったんですよ。
前も書きましたが、プロフィット21がスルりと入り込んできたせいで149に決断できた感じです。
P146もいずれ欲しくなるときが来るのかもしれません。
とにかくFニブ相当の使用範囲の広さは有り難いです。
149で使うことの贅沢さで、気持もおなかいっぱいになります。


>ねこJさん
A5サイズマニアの私としましては、お願いして取り寄せるつもりでおりましたが。
分度器ドットコムで取り扱ってるのを発見してびっくりして3冊も買ってしまいました~!
それにしてもこの赤いラベルが粋で、中身のクリーム色の方眼紙も素敵すぎて、最初の1文字に勇気が要りますよこれは...。

こんなカッコいいノートは、溜め込まずに早く使い始めたいのですが、どの用途を割り当ててやろうかと熟考の最中です。
本当はお店行きたいです。
遠くて機会もなく残念なのです....。


>ミケランジェロさん
今まで使ってきた名入れ書体を変えたのは、こうでもしないともうペンポイントの大きさくらいでしか見分けがつかないんで仕方なく、だったんですが。
意外にラウンドスクリプトも可愛くて気に入ってしまいました。
インクは、やはりロイヤルブルー以外考えられませんね~。
この色は146と149のレギュラーでいこうかと。
確かに字幅ごとの表情が全然違いますものね。
そのかわり、145のFにはボルドー軸にあわせて純正のボルドーインク入れて便利に使っています。
秋らしくてホントにいい色だし、強調役としてもロイヤルブルーといいコンビになってます。
あーやっぱりモンブラン好きなのね私...。

投稿: ほしの | 2007.10.14 16:07

149が2本…。

私の場合はまだまだ万年筆初心者なので、下手に149とか手を出したら、万年筆に対して失礼?って感じなので、149に手を出す日は(金銭的にも。)まだまだ先ですね~(苦笑)

まだまだ皆さんについて行けてない自分ですが、どうぞよろしくお願いします(?)。

投稿: ☆のりぽん☆ | 2007.10.14 19:02

私も前回沖縄のモンブランを訪れたときはそう思ってました。
いつか欲しいなあ、とただ拝んで通り過ぎましたよ...。
値段にかかわらず素敵な万年筆、まだまだたくさんありますから。
149は、長い物欲の旅路の終盤にとっておくべき買い物だと思ってます。

投稿: ほしの | 2007.10.14 19:09

復活146、おそらくM。今のところ好調です。

こちらは、返還前の香港で買ってきてもらったもので、ペン先はツートンにはなってません。

手帖なら分かりますが、やはり、M800のBを使ってからは、太字の魅力から、離れられません。

コクヨのフィールドノートに大きな文字で書きつけるのが快感です。

投稿: nahenahe | 2007.10.14 22:45

こんばんは!
私もとうとう149を手に入れました。
小さめの手の私が意外にも146より149がしっくりきまして。
書斎館で迷いながらも決めてきましたよ〜
これからじっくり育てていきます。
※トラックバックさせて頂きましたm(_ _)m

投稿: とめ | 2007.10.14 23:00

>nahenaheさん
「返還前の香港で買った」というだけでもすごくカッコいいです!
治って良かったですね。
ペリカン800への物欲は今後に向けてこれからもあたためますよ。
「欲しいスタンダード」のフィナーレにするくらいの勢いで、お店も色もペン先もじっくりと作戦を練るのだ!!という決意なのです。

>とめさん
ウーワ大変だ!大シンクロだっっ!(興奮)
私からもTB飛ばそうっと。
手にはまるでしょう?149。
書斎館で選ぶなんて、どんなに愉しかったでしょうね!
いっしょに、大切に育てていきましょうね♪

投稿: ほしの | 2007.10.14 23:06

コメントを書く

コメントは一度保留され、管理者による承認の後に掲載されます。
書き込みから閲覧可能な状態になるまではお時間を頂きますことをご了承下さい。



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 沖縄から149を連れてきました。:

» MONTBLANC MEISTERSTUCK No.149 [不定期刊行かわら版]
三十路になって早1ヶ月(早っ) ようやく記念のブツを買って参りました。 散々悩んで決めたのは モンブラン マイスターシュテュック 149 です。 149ってセット売りだったのですね。 こちらです...と持ってこられたのがゴツい箱だったので...... [続きを読む]

受信: 2007.10.14 22:57

« 伊東屋「レッドクリップ選定商品2008」を買いました。 | トップページ | 購入後のペン先交換サービスについての覚え書き。 »