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2008.06.29

ペンクリニックに行ってきました。(Lamy白Studio復活!)

LAMY studio pearlwhite LAMY studio pearlwhite
今年前半については手帳にみんなメモしていたのですけれど結局、東京の大型文具店で催されているような万年筆関連イベントやらフェア等々には、ことごとく行けませんでした…。

というわけで、残るは恒例、年に一度のお楽しみ、地元の文具店にやってきたセーラー ペンクリニックですよ。
どどーん!(←ココロの花火音)

今回、川口さんにみて頂いたのはこの一本。
ラミーのステュディオ、昨年末に購入したパールホワイト軸。

これを買った日、夫が遠方の出張から帰ってくるので羽田まで迎えにいったのです。
空港支店の書斎館のディスプレイで、キラキラとスポットライトを浴びている白軸に吸い寄せられました…
出ると知った当時からずっと欲しいなあと思っていたペンなのですが、話題になり始めでいちばん品薄なときだったと思います。
ここでは、在庫は1本、Mしか無いと言われました。
(どちらかといえばFで欲しかった)

一応試し書きもさせてもらったけれど、時間も迫っていたのですぐ包んでもらってホクホクと店を出て来ました。
(レジ脇に立ててあったカードサイン用のボールペンが、デスクペン仕様のドルチェ・ヴィータで。
その佇まいが格好良くてしびれましたね。)


金属軸でずしっとした重量感があります。
軸表面は、白単色ではなくて、きめ細かいラメが雪のように敷き詰められていて、非常に美しいです。
私の持っている中では、サクラ色デシモタチコマ色キャップレスと並んで、同じような感じで煌めく、メタリック3姉妹となりました。

Studioはクリップ部のプロペラみたいな形状が特徴で、この垂直部を指先でつまんで引き出し内ペントレイから取り出すのが楽しいです。

チャームポイントはそれだけでなく、写真のとおりキャップと軸本体との段差が全く無いので、ぱちっと締めるとスっと一本の流線型の「棒」になるところもまた潔くて綺麗。
この「継ぎ目無し」の感じは2000シリーズよりも徹底してるような気がします。
キャップを後ろにさすときも、クっというやさしい手応えではまる機構のようで、なかなかお上品。
重いので、私はつけて書きませんが。

ペン先は14Kでバイカラーですが、サファリやアルスターと同じ形をしています。
(書き味もさほどしなることなく、エンピツ的な独特のシャリ感があるところまで一緒!
重さがあるだけに、サファリなどよりはちょっと引っ込んだところでサリサリとした気配があるところが金ペンらしい奥ゆかしさなのか...)


前置きがいつものごとく長くなりましたが、こんなに素敵な見かけだったのにペン先の状態は正直いまひとつ、でした。
書き出しがかなりの高率で数ミリ出ないことが多かったし、書いている途中に掠れたり。
インク出は決して渋いわけではないのに、どうも上記の件が使う度にストレスだったので、ときどき思い出したように書いてみつつも、今年度の「診察待ち要員」としてほぼ半年、引き出しで眠ってもらっていたのでした。
これを直してからブログでレビューしたかったわけです。

そんなわけで、やっぱり今年も川口さんは目にも止まらぬ速さで、何種類かのフィルム状のやすりをくるくるとペン先に当てて
「はいこれで書きやすくなりましたよ」
と手渡してくれたのでした。

実際のところ、このペンそのものとはあまり関係のない話でずーっとやりとりがありまして、その間にも手を動かして下さっていた感じでしょうか?
私が申込み用紙のようなものに書いたボールペンの字を見て、
「このペン先(studioのMニブ)じゃあ太すぎるんじゃない?
力の入れ方とか、字の大きさとか、細字向きの書き方ですね?」
とのこと。
それは自分では全く思ってなかった(ガシガシ粗く書く太字向き?の書き癖だと思ってた)のでびっくりです。

とはいえ確かに最近、手帳にプレピーを酷使しすぎたのか、インクの溜まりを拭ったらついでにペン先のカラーコーティングがハゲハゲになってしまい。
もう見るからに安っぽくなってがっくりきたばかり。
(実際に200円だけど。書き味は2000円くらいには育ってる気が..)

以前と違って、主要で使うペンの好みが細字方面に移ってきているので、手にそういうのが出ているのかも?

というわけで、誰もお客さんがいなかったおかげで、直々にポケットから出して(還暦モデルの赤いやつとか)試し書きさせて頂けたり、楽しい時間を過ごしました。
やっぱ私みたいなのでもゆっくり会話ができるって点で、ペンクリは地元文具店開催に限るな~。


Studioはすっかり治りました。
最終的には149のMくらいの、太めの字幅で落ち着いた感じ。
つけていったカートリッジの華やかな青インクがたっぷりと心地よく出て来て、目にまぶしいくらい。
掠れは皆無になったけれど、ショワショワした筆記音は以前よりしっかり出るようになり、私的にはラミーっぽさ満点です。

いまもう一本のMニブ(写真の赤青サファリ)でモンブランのブルーブラックインク用として日々大活躍中なので、さてStudioはどうしようかな。

このまま青インクで使うか、話題の新色、グリーン系色彩雫をここに入ってもらうか...いろいろ考えてます。
細字のほうが合ってる気もするけど、まさに"植物系みどり"って感じの「深緑」狙いだよ!
本日のペンクリ開催店では取り扱ってませんでした。
ということははるばる都会まで行ったときにでも(涙)。

というわけで、3回連続参加。
きっとまた来年の今頃に。
東京と違ってほとんど行列も出来ずお困りでしょうが、どうぞまた開催されますように。


昨年の体験記
一昨年の体験記

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コメント

ラミーのMは、筆記時の角度が限定され、それにうまく合わないと、書きにくいような気がします。
Fなら、そんなことは感じないので、ペンポイントの形状によるものでしょうか。

私のFも、好調です。本音をいえば、もう少しだけフローが控えめなら申し分ないのですが、まあ、許容範囲です。
Fだけど、Mと思って使えば、何ら支障はありません。

>ショワショワした筆記音は以前よりしっかり出るようになり、私的にはラミーっぽさ満点です。

これって、ラミーの特徴なのですか?
今回、初めてラミーを買って、この感覚を気に入っていたので、どうなのだろうと思っていました。

今まで、ラミーを完全に拒絶していただけに、一度拒否反応が薄れると、いろいろ気になってしまいます。

投稿: royalblau | 2008.06.29 09:50

> 夫が遠方の出張から帰ってくるので羽田まで迎えに

なんかキュンとしてしまいました、
私も万年筆買い漁れば、誰か迎えに来てくれるかしらん…。(違

投稿: hiro. | 2008.06.29 11:16

私も、この万年筆とても気になってました!
やっぱメタリックは良いですよね〜。
とゆってもデシモのブルーしかメタリック系は持ってないのですが…(笑)

インク、松露狙いで間違いなく買ってしまいそうです…

投稿: のりぽん | 2008.06.29 11:33

ボクも先日、丸善に行って来ました。そんなに混んでいなかったのに、肝心のパーカーソネットを忘れてきてしまい、筆圧鑑定だけしてもらいました。

それまで、ペン先の太さばかり気にしていましたが、「柔らかさ」もポイントであることに気づかされました。

万年筆を多用しているウチに、柔らかいペン先に合うような筆圧になっていました。

ラミーは2000ばかり、チェックしていましたが、このSTUDIOもいいですね。

投稿: nahenahe | 2008.06.29 14:12

>royalblau さん
ラミーのMニブはかなり(どのペンにも似ていない)個性あるような気がします。
角度等々が手に合ったときの書き心地の良さは抜群です。
サファリのほうでモンブランのブルーブラックを入れて数ヶ月になりますが、もうこのインクとこの書き味以外ありえないくらいしっくりと定着した組み合わせに。
「ショワショワ」は、しならないタイプ(2000以外)のラミーのペン先でいつも感じます。
サファリなんて軽いですから、紙によっては、まるで鉛筆のような手応えで書けますよ。
いつか試してみてくださいね。


>hiro.さん
ふふ。「万年筆が買えるから」羽田空港に行くんだよ!
でも、帰ってきた人にそう思われないように、大袈裟な箱にセットしてくれるのはお断りして、カバン内にさりげなく隠しやすい簡易包装にしてもらうのがコツだよ。
成田空港も「DFSにモンブランが入ってるほう」のターミナルで発着する航空会社を選ぶのが理想なんだよ!


>のりぽんさん
そう、デシモのこまかいキラキラな感じがそっくりですよ~。
樹脂軸のほうがヒヤっとしないし、普段はあんまり重いの買わないんですけれど、これはとっても綺麗だなあと。
インクは松露か深緑で迷うところです!
松露のほうが爽やかでいいかなあ。月夜が気に入って使っているから、その印象とバッティングしないように買いたいんですけど。
来月くらいには入手したいと思います!


>nahenaheさん
どうやら私も、コマゴマと手帳に書き込んでいるここ数年のうちに万年筆むけな筆圧になってきたのかもしれません。
こういうことは客観的に指摘されないとわからないものですね。
ペン先のしなり方なども、当初は「あまり自分の手に合わないな」と思っていたものが、しばらく経ったあるとき突然、ふと書いてみたら大のお気に入りになったりするのです。
人の体というのは面白いものですね。

投稿: ほしの | 2008.06.29 15:35

こんばんは。

studioのパールホワイトはいいですよね!
私はこれを見て、「ホワイトっていい!」と目覚め、
デシモのホワイトを買ったんですよ。
(studioは既にマットステンレスを持っていたので…)
最近とっても書き心地が良くなってきて、一番使っているかもしれません。

夫がパラジウムコートのMを持っていますが、
試させてもらったらとても柔らかいんです。
2000とはまた違った柔らかさで、ショワショワ感も皆無。
ただやはりMなの太いんですけどね…。

投稿: tenn* | 2008.06.29 21:15

こんばんはー!
私、tenn*さんのブログで紹介されていた本、いま楽しく読んでます。
素敵なのを教えてくださってありがとう!そのうちレビュー書かなくちゃ~。

studioのM、けっこう太字ですね。
使いどころを選びますが、ペン先を良くしてもらったのでこれから活躍させないと。
ズシっという金属の重みがいいです。

白軸って万年筆特有の渋いイメージが一掃できるのでいいですね。
プロフィットの細字の試し書きをして「わー、いいですねー」と感心したら、
「でもこういう黒軸、お客さん、あんまり好きじゃないでしょ?」
と川口さんに言われちゃいました(笑)。

投稿: ほしの | 2008.06.29 21:44

 こちらでは、めっずらしく7月12日くらいにパイロットのペンクリが来ます。これでペリカンM320の書き出し掠れも解消!かな?

 ステュディオとM320、さんざん迷って私はM320を選択しました。ほしのさんと同じく、あまり検品もせずに買ってきたら、ほしのさんと同じく、書き出しで掠れるわ書いてる途中で息切れするわで。だから、ほしのさんと同じく、ペンクリで見てもらいます。自分でペン先少しいじっちゃったので、叱られなければいいですが…。(鬱)

 サファリが鉛筆っぽい、というのは同感です。趣味文サファリを持っていますが、これにセーラーのグレーを入れたら、筆跡まで鉛筆っぽくなりました(笑)。お気に入りです。

投稿: しまみゅーら | 2008.07.01 12:55

こんにちは。
パイロットのペンクリ、一度も行ったことがありません。
いつかみてもらいたいなあ。
ペリカンは、先日出たポーラーライトが気になってるんです。
(実物みたら買ってしまいそうなので我慢だ。)

私は趣味文じゃないグレー軸をEFで持ってますが、あのざらっとした質感はかなり好きです!
確かに鉛筆度高いですよね。
最近細字マニアなので使用を復活させようかと...

投稿: ほしの | 2008.07.01 14:33

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