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2008.10.04

デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす 後編

前編から続く→

そして今回、いつも読んでいる「デジタルクリエイターズ」のブログで吉井さんがリポートされていた「マインドピース」というソフトに心打たれて、早速DEMO版をダウンロードして試用開始しました。
■グラフィック薄氷大魔王[152]アウトラインプロセッサとマインドマップ/吉井 宏 : 日刊デジタルクリエイターズ
公式サイト→・アイデア粘土細工ソフトウェア・マインドピース

このソフトのHPの、「アイデアをビジュアル化し、まるで粘土細工のように自由自在に操るソフト」という説明書きがなかなかツボにきた感じです。
サイトデザインやアイコングラフィックも今どきをおさえてあるというか。
このタイプのソフトにありがちな、社員研修だとか、ビジネス(人生)で成功うんたらかんたら系の渋い香りがないのも良い。

ソフトの特徴や、出来ることのおおよそのところは、"2分でわかる"というプロモーションムービーで把握できるかと思います。
この、スピード感ある操作がまさに「どうせデジタルでやるならこうじゃないと」な気にさせてくれます。
・関連リンク:理解力をグンと向上させるためのヒント

検索してみても、世間的にもおおむね高評価のようです。
二日ほど試用した、ざっとした感想ですが


●気に入った点●
・見た目がかなり綺麗な仕上がりで目に心地よい
 (グラデーションや色づかいが「web2.0」(←適当に言ってますが)っぽい。)
 印刷しても視認性が良く使いやすいであろうと予想。

・キー操作だけで相当な操作が割り当てられており、ストレス無く書き並べることができる

・「こうかな?」とやってみたことがたいていその通りの結果になって直感的に操作でき、自分仕様のカスタマイズも可能

・マインドマップだけじゃない、「フセン大量貼りならべ」の方式で存分に使える
 (触手?を書かず、位置関係だけで分類しても良いし、あえてリンク足を書いて透明化することも出来る)

・「ノート」入力+シェイプの拡大 によって、長い文章を書く場所としても使える(OneNote的にも使える)

・「置くだけ」で思考が整理できるよう、マップの下地画像がいろいろなパターンで用意されていて便利。

・Win-Mac版との互換はほぼ完璧。サーバに置いて同じファイルを両方のOSから編集なんてことも出来た。
 アイコンがかっこいい。Win版の場合、Vistaにも対応しているなら48pixより大きいリソースも入れて欲しかったけれど、とにかくデスクトップにそのまま置けるクールなデザインは良いです。

・画像やURLも使いやすくフセン化できるので個人的なリンク集や資料集をつくるのも簡単


●気になったりする点●
・機能を思えば高すぎるというわけではないけれど、「ちょっと買ってみる」というには絶妙にムズカシイ価格。
 (せっかくなので両OSで使えるダブルライセンスで買うと思うし)
 とりあえずDEMO期間をいじり倒してみます。

・落ちたときのショックが大きいのでOneNoteのように自動保存の機能があって欲しい。

・複数ファイルをひとつの場所で閲覧できたり内容別に分類するバインド機能があって欲しい。

・「ノート」で長文を書いているとき、HomeとEndキーが行頭・行末でなくフセン全体の頭と末尾に行ってしまう。
 書きもの用途としてはこれに慣れずに困っている。

・違う「親」や離れた場所にあるフセンどうしをリンク線で結びつけられない。
 (これが出来ないのはマインドマップ的には惜しい気が...もしかしたらできるのかな?そもそも必要ない機能かな?)

・下地ファイルがいろいろ揃っているのは使いやすいし画期的だが、メモボード・手帳として使えるバックグラウンドを作って欲しい。
 テキスト用シェイプが綺麗(完全透明化も可能)なせいか、紙のリアルなテクスチャーの画像とかでもかなり違和感なく美しく使えるんで、楽しい。
 そのへんに凝りたかったら自己調達しかないのかな。紙っぽいのは、「白地に方眼」しかないのが惜しい。
 (ありがちだけど、オンライン付箋サービスのlinoみたいなコルク地とか、木とか毛皮とかあってもきっと面白いよ!)


とまあ、そんなところです。
買うとなれば要望で入れようかな。
こまかい改善希望点はありながらも、「Mac版OneNote」として今までになく「近い」満足感はあるかもです。

後回しにしがちだった、気になっていることややりたいことのマップ(というか、フセンボード)をもくもくと作っていると、かなり思考がクリアになって、実現化するまでのさまざまな手順ややるべきことが、つぎつぎと具体的に浮かびます。
機器内に保存しておくのはもったいないので、印刷しておこう。
しばらくは(購入を損しないだけの期間は少なくとも)重宝して使っていける予感はします!

こういうのをペンや紙できっちりやれてこそ、「真の文具好き」といえるのかもしれないんですけれど.....流れる時間や姿勢が違うので、それはそれ、これはこれ。っていうことで、使い分けです。

そのときどきで自分に合ってるものがクルクル変わるっていうのも、手帳探しと同じかな~。

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コメント

10日の試用期間が切れたままでしたが、結局数日前にシングルライセンスを購入しました。さっそく付箋ボード的星新一方式的に使ってます。キャラクターのアイディアスケッチしてるときに、手探りでバリエーションを作るのではなく、文字でバリエーションを作っておいてから絵を考える方式を最近やりはじめたので、それに利用してます。せいぜい付箋の色を変えるくらいしかしてませんけど、かなり便利。これなしでアイディア作成とかできなくなっちゃうんじゃないかくらいです。

投稿: yoshii | 2008.10.08 21:11

私は.....あと3日、DEMO期間残ってます!
(毎日使ってます。
むしろMacで使いたいからやっぱりダブルライセンスかー!)
ネタ出しとネタ練りには最適なソフトですね。
良いものを教えて下さってありがとうございます。

そうそう、SketchbookProの、前のバージョンのときにダウンロードできた(今はサイトからはリンクが消えているような....?)バックグラウンドファイルですが、紙のテクスチャや各種罫線枠等々の画像のセットでいろいろありましたよね。
あれがいい感じにマインドピースの背景イメージ設定で使えるのでオススメなのです。

投稿: ほしの | 2008.10.08 21:46

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