「地球が静止する日」を観てきました。
前夜上映だとかで公開日より一日早く始まっていたので早速。
(まだみてないWall・Eと迷ったよ!)
公式サイト:映画「地球が静止する日」
キアヌ・リーブスやジェニファー・コネリーなど、キャラクター的に割と他の映画での既視感がある、お約束な感じの配役のように思いますが、だからこその期待も。
マトリックスを連想するような場面もあったなあ。
子役はウィル・スミスの実の息子さんなんだそうで。
光の球とか、それを使ってやってきた宇宙からの使者を迎える政府側の反応がけっこう執拗に、ヤな感じ(すぐびびって攻撃しまくったり、自己保身することしか考えてない)に描かれていて、いざというときの人間は本当にこういうイキモノなのかもしれないなあ、「外の人」から見れば滅ぼしたくなるようなあこれじゃ…とドンヨリ。
その一方で、人間にはこんな素晴らしいところもあるよ、という対比を入れることでこの物語が生きてくるんだと思いましたが、残念なことにその描写がちょっと印象浅いんです。
だから、最後のシーンになって「あ、そういうことで?」と考えている直後にエンドロールになってしまうという、終始大型のヤマのない筋立てなのが惜しい。
息子がなにかと拗ねている親子関係になっている背景とか、「使者」が人間の味方をすべきか悩むところ等々がサラっとしすぎているので、こういうのをもっとドラマチックに前面に押し出さないと、終盤のシーンがあんまり「効かない」感じがしました。
そんなわけですが、人間模様の描写が弱い分、VFXがかなり格好良かったので、まあ大画面で観ておいてよかったなとは思います。
宇宙から下りてくる光の球などの降臨シーンもかなり荘厳で美しいし、全てのモノを食い尽くす金属塵の大群もとんでもなくオソロシイ。
(もうあんなのがきたら逃げるのを諦めるね!)
ファンタジー系大作では必ず、といっていいくらいのWetaが制作しているというので、妖精とかクリーチャーものばかりじゃなくてこんなSFみたいなのも手がけるんだなあと思ってたんですが、金属塵の正体を知ってしまうとやっぱりここが作って正解なのかもしれない。
もうこれからしばらくは、何かの大群には近寄れないです。怖いよ~。
参考リンク:How Weta Got a Great Gort, and Other VFX Challenges | Studio Daily
↑Gortというのは、劇中、使者(クラートゥ)のあとに出てくる巨神兵みたいなやつ。無敵で硬いのだ!
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