チョウチョの万年筆が届きました。
前回、母が譲ってくれたプラチナショートタイプの件のコメント欄で、後続モデルの"模様入り"版が半額で売られているとの情報を教えていただきました途端、なんだかマウスがすべりまくりまして...!
...気がついたらうちに宅急便がすみやかに届いていました。
2500円で金ペンが買えるって信じられん(涙)
ウェブ上の写真で眺めてお気に入りだった、蝶々柄ピンク軸を選びました。
すごく可愛いです!
しかも、触った感じは「プリントしてある」的なものよりちょっと上をいく、「しっかり盛られている」立体度があって、パッと見で七宝焼きとか象嵌みたいな印象があるといっても言い過ぎではない。
チョウの形がわりと古風で雰囲気渋めなのが好きです。
樹脂部分は、そんなに薄い色ではなくて、珊瑚色みたいな感じでしょうか。
植物みたいな模様が彫られたクリップといい、宝石のような多面カットが施されたリング部といい、女性らしい味付けが各所にしてあって。
シンプルに徹している古いほうのデザインと並べてみると、かなりバージョンアップされたことがよくわかります。
とにかく、思っていたよりずっと高級感があって、アクセサリーっぽいオーラが出ていることに感動中なのです。
昔からきっとお祝いなどの贈りもの用途にも重宝されたでしょうし、それがはじめての万年筆だったりする場合も多かったのでしょうけれど、もらったときの高揚感が(「元・女の子」として(笑))すごく想像できる。
なんて妄想をしつつ、先輩モデルと較べてみたのがこの写真。
グリーンのほうと、出ているペン先の大きさ自体がずいぶん違いますね。
(ちなみに、この根元のブルーブラック色が、超音波洗浄でも取ることができなかった、古いインクのこびりつきです。
樹脂内部に色素が入っちゃってる感じで、諦めました。)
チョウチョのほうはペン先がはえている根元がまっすぐに近くて、ペン先含めてプレピーと似ている感じがします。
書き味は、もういかにも「新品」という感じでコリコリに硬く、私の書き方に合わせたアタリ面が出てくるにはまだまだ時間が掛かりそう。
とはいえ、カスレなどは全く無くてくっきりと締まった、かなりの細字で出ます。
まあこれが本来の字幅なのでしょう。
書き味含めていかにもプラチナという感じで大満足。
母の万年筆も最初はこんな感じだったんだろうとは思うんですが、オブリークのペン先のようにかっちりと(磨り減った)角度がついていて、これに合わせた書き方をすると、モンブランやペリカンのEFとさほど違いのないくらいのボリュームのある、濃淡が付いた「大人の字の線」になります。
(これって国産万年筆のFではありえないくらい太いってことです。)
というわけで、あらゆる面が全く違うので比較のしようもなくて、チョウチョのほうには今回黒インクを入れて「先輩」といっしょに成長してもらうことにしました。
どうも最近、セーラーのブルーブラックの渋め色(ペンクリで川口さんに「この色が一番好きなんだよ」とおすすめされたインクです。極細字で書くと、限りなくくろい...)をも愛用しているせいか、黒インクにやっと抵抗がなくなりました。
むしろ、ロルバーンノートや能率手帳ゴールドみたいなイエロー系クリーム色の紙上に書いたときの感じは、青より好きになりつつありまして。
ほとんど自発的には買ったことのないインク色なのですが、万年筆購入時におまけで黒カートリッジがついてくるのでいつのまにか各種ちょっとづつたまってきてる感じ。
しかも、モンブランの149なんてボトルで同梱してくるわけなので、しばらくは備蓄分でクロはじゅうぶんです!
ちなみに、少々期待していた、古いほうに「チョウチョのパーツをつけかえ」は残念な結果に終わりました。
チョウチョのキャップは先輩モデルのほうには途中でつかえて入らず。
尻軸側のチョウチョは、つけることは可能なのですが、銀色の色味がキャップ側と全く合わない。
金属の経年変化なのか、使い込んでいるうちにすこし黄色みを帯びてしまってるみたいで、真新しいシルバー色とは違和感があります。
(逆に、クリップは金色めっきが薄くなってきていて、銀色に近づいてきているという...)
そんな感じの個性豊かな2本ですが、これはしっかりと大事に長く使っていこうと思います。
もうほんとに双方、書き味もサイズも手帳のチョイ書きに便利なのでね~!
「これで、今年最後なんでしょうね?」
とダンボーに不安そうに訊かれるも、自信無し。
むしろあらゆる件がラストスパート。
師走ですから!
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コメント
万年筆の書き味が良かったりすると、本当に大満足になりますよね・・・乗らなかった仕事も突如とし乗って来たりして・・・
私もチューリップといちごを体操満足に愛用しておりますので、分かります!!その気持ち!!
私は、画像のグリーンの万年筆の下にあるものが気になるのですが・・・
投稿: Tinako | 2008.12.04 19:37
私もマウスが滑っちゃいましたσ(^_^;)
ホワイトの蝶々にしました!
投稿: tomoko | 2008.12.04 19:44
>Tinakoさん
万年筆の下のバインダーは、フランクリン・プランナーのバインダーで、日々愛用してます。
http://hoshino.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_c7f0.html
少し幅広ですがバイブルサイズのリフィルにも兼用出来るのでこれからもずっと活躍してくれると思います。
>tomokoさん
すべったか~(笑)
このサイズ、ほんと便利です。お揃いでチョウチョ育てましょう!
投稿: ほしの | 2008.12.04 21:31
フランクリンでしたかぁ〜。息子がハワイで学生生活をしていた時には、親の出番も多く滞在中はよくハワイのフランクリンに通いました。
私は今ミニヨンが欲しくって・・・この前スマイソンを買ったばっかりでしょ〜!!って言われそうなんですが、本当に私の欲しいもの病は底なし沼のようで困っています(笑)
投稿: Tinako | 2008.12.04 21:53
あーミケさんところで教わったのに買うの忘れてましたミニヨン.....
見たら欲しくなるだろうなあ。
投稿: ほしの | 2008.12.04 22:00
ブログ5周年おめでとうございます。
毎回更新されるのを楽しみにしています。
投稿: KEN | 2008.12.05 09:54
ありがとうございます!
どうぞこれからもよろしくお願いします。
ほそぼそマイペースでやっていきますので...
投稿: ほしの | 2008.12.05 13:17
ほしのさん・・・私はやっぱり今年最後にミニヨンを購入するつもりです(><)
なんだか夢にまで出て来ちゃいそうな勢いだから・・・言い訳にならないけれど。
そん他、どうしても必要だからって言う事で・・・これは仕事でもちょっとだけ必要になるかもなものなんですが・・・小さなカメラを買わなくてはならず・・・あぁ〜なんだか木枯らしが吹きまくります。
投稿: Tinako | 2008.12.05 17:31
僕も最近は149に付属の黒入れています。
使い始めて思ったことは、「とても表情のある黒だなぁ。」と奥深さに感心しています。
ヨーロッパ人にも墨の世界っつうのが分かる人がいるのかな。
(昔、僕は書道してたもので)
それと、予想に反して水に良く流れますね。
見事にあとかたも無く、、、良く乾かしたら、新品の紙になるくらいです。
使用頻度の少ないペンに入れて置いても安心だと思います。
投稿: まつや@たまに登場 | 2008.12.05 20:16
お久しぶりです。
(あ、私もノックスのウィークリーリフィル、同じの買ってきたばかりです~。)
モンブランの黒、濃淡があってほんとに素敵ですよね。
黒インクは「とにかく真っ黒」であることを求める人が多いと聞きますが、この、いかにも「墨」的な雰囲気の良さを知ってしまうと他を使いたくない感じがします。
今までは青一辺倒でしたが、黒ボトルもこれからちょっとづつ消化していく気満々です。
投稿: ほしの | 2008.12.05 20:28
無事に戻られたようでなによりです。
遅まきながら、同じようにマウスがつるりと滑った結果、白イチゴと蝶グリーンが届きました...(笑)
「もう万年筆は増やさない」という自分とのお約束、これで破るのは何回目だろう。
プラチナのカートリッジは、中のボールがかちゃかちゃ言うのが
なんか可愛いですよねー。
ヨーロッパタイプ用互換アダプターが出てるのも便利。
投稿: イチカ | 2008.12.16 16:15
私にとってもこれは、今年の「予想外に増えた万年筆」となりました(笑)けれど、まあ仕方ないですよね~
お買い得にもかかわらず、一生モノとして愛用できそうな予感もしますよ。
プラチナのカートリッジ、あの金属玉が動くのが楽しいですよね。ラムネみたいで。
プレピーから高額品までおんなじのが使えるってことがなんだか嬉しい!ので意外とコンバータ使用率低めのブランドといえます。
投稿: ほしの | 2008.12.16 16:30
こんばんわです!最近なかなか遊びに来れなかったですが…
シンガポールへ行かれてたのですね!ぶじ帰国されてなによりです☆(最近空港閉鎖とかガクブルなニュースばかりだし…)
実は私も手が滑ってしまった一人です(笑)
ピンクと散々悩んだ末、白いちごに決定しました!
到着が楽しみ〜。
ちなみに、来年の手帳は私もフランクリンにしました。
いたってシンプルなオイルレザーのバインダーで…(使い切れるかなぁ〜汗)
投稿: のりぽん | 2008.12.16 20:26
み、みんな手が滑ってるんだなあ(笑)
イチゴミルク軸、人気ですね。かわいい!
フランクリンプランナー、良いですよ。
規則正しい生活や秩序ある目標の立て方など、得るものが多く、私の性格にはけっこう合ってます。
私の場合、ほぼ日等の綴じ手帳に移行しても書き方はフランクリンのレイアウトを踏襲することになると思いますし、システム手帳が使いたくなったらいずれまた、ここに戻ると思います。
投稿: ほしの | 2008.12.16 22:10