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2009.02.27

2月も終わりに近づくこまごま(春のインクや日記帳のことなど)

090219最近急にペリカンM405(青ストライプ)のEFを愛用しまくっています。
全体の写真はこちら

購入当初は、「これこそ万年筆っぽい」と勝手に考えていた理想よりも、小さすぎ・軽すぎ・字幅細すぎ、でちょっと失敗したかとすら感じていたのです。
細字大好きな今となっては、そんな自分を叱ってやりたいほどに手放せないです....。

このサイズゆえに「指の骨の延長」みたいに扱えて、ストレス無く書けるところが特にいいんですね。
もちろん、涼しげな青の軸もすごく気に入ってます。

毎年、今くらいから夏にかけて、水色のインクが私の中で大ブームになるので、この青縞氏にしっかり担当してもらっているのです。
ペリカンのターコイスを入れていますけれど、これがまた、すべすべ書けて気持ちいい。

細字でもわりと濃淡つきがちで、時間が経ってちょい煮詰まった感じの深みもまた良し。
「紺碧」インクよりは黄(緑)色がかった水色なので、実用度ではたぶん、深みのあるあちらの色味に負けますが。
しかしこれこそまさに地上から眺めた、日光(と、花粉とか黄砂とかが)だたよう春の空のなのです。

手帳の1ページ全部をこの色で書き込むと、(ちょっとチカチカするものの)すがすがしい達成感が..。


M400では他にBニブ(赤ストライプ)をもっていますが、こちらはいま、10年日記にて活躍中。
限定100冊といいつつもひっそりと再販メールが来ていたので、在庫は復活していますね。
2ヶ月分をせっせと振り返るのもまあそれほど苦じゃないので、これを機会にいかがでしょう...。

博文館の日記帳の紙って、ほんとに良いですね。
適度な柔らかさでものすごく書き心地が良くて、インクもフローたっぷりなBニブ使っても全く支障ないのが不思議。
むしろ太字専用日記として、149のMと交代で書くのがお気に入りです。

忙しいと1週間くらいは溜めてしまうのですけど、手帳をひっくりかえしつつなんとか続いてます。
太字ニブ使っていることもあって、小さな幅のなかにせいぜい1日5~6行のペース。
足りないと思うくらいがちょうどいいのかもしれません。

正月明けの頃は、いかにもスケジュールの転記という感じの箇条書きばかり書き連ねていましたが、そのうちに、所感や希望などを織りまぜつつの日記らしい文体になってきました。
これは10年日記に書いておくべき(つまり、単年より長い規模で残しておくべき)ことかなと思った件は、あらかじめCOUSINの隅っこにメモるようになり、おかげでこれを見ながらそこそこの日数分のまとめ書きにも耐性ができてきたのです。

たとえば今月だと、月初の「予記」の欄に確定申告のざっくりとした収支データをメモすることに決めて、今年のぶんは書き込みました。
同じページに10年間の記録が積み上がるのは怖いような楽しみなような。
(今後のことは全く謎ですが、なにかをこつこつ頑張っているといいなあ、自分...。)


デスクトップマシンのある部屋は真北向きですので、この季節ですと昼間もすごーく寒いのです。
日の当たる場所へノートを持っていって、確定申告用の作業をもくもくと終わらせました。
数字を打つにはテンキーがないと不便なので、iMacのキーボードを借りてきてつないだのですけれど。
ひらべったいデザインやがっちりしたアルミ板な質感等々、本当に素晴らしい。

…しかし薄いぶん、とにかくキーの押し込みが浅すぎて、東プレのリアルフォースで鍛えている私の機関銃打鍵(?)にとっては、Macのほうがおシャレかつクールすぎて全く手がついていけないのです。

最初にこれを使ってそれなりの長文を書き終わったあとに、肩凝りと頭痛と吐き気で悶絶してばったりと寝込んでしまってからは、近寄らないようにしていました。
いやーあれは怖かった!

今回の作業で、ぱたぱたぽつぽつと電卓的に数字を押す分にはとっても使いやすいと気づいたし、やっぱり見かけがステキだと思ったですけれど..
書き道具は、ペンだけでなくキーボードも奥深く悩ましいモノなんだよなあ。と思った次第です。

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3月1日発売の「Mac100%」(晋遊舎)にて、HPを紹介して頂けることになりました。

小さなドット絵は苦手の私がこれ幸いとデスクトップアイコンを作り始めた理由である、OSXが登場してからもうずいぶん経ちまして。
今年はなんとかして、古い技術(と、感覚。)で作ったものを大幅に削除し、新規の作成物と入れ替えたいと決意しています。
こういうことも、コツコツ頑張ってやっていかなければ!

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2009.02.22

ボトルインク終了。

090219万年筆のボトルインク、ふらふらと物欲のままに買ってとっかえひっかえ使っていると、どれもがなかなかカラにならずに蓄積するばかりだったのですが。
しかし先日とうとうラミーの青を綺麗に使い切りました。

「Moleskineに滲みにくいから」という理由でほとんどのペンにも入れていた時期もあったのに、いろんなノートを使いだしている近年は少々ご無沙汰でして、ようやく。
(ちなみに吸引のトリをかざった(?)のはLamy2000でした)
ボトル底中央のあの凹みから、インクがスーッと消えていったあとに残ったのは、写真のコレです。

ラミーのボトルをお持ちの方にはお馴染みな、下からテープ状につながった吸い取り紙が引き出せるこの仕掛け、これも最初は喜んで使っていたのですが、見慣れるにつれていつのまにか存在を忘れていました...。
ペン先を拭うには、ティッシュなんかよりも毛羽の立たない、こういうものを使うのがベストであるとわかってはいたのですけれど、つい。

カラになったボトルは処分したかったので、余っている吸い取り紙は別にしておこう。
と考えて引っ張ってみたんですけれど、これがまた!
抜いても抜いても、まるで手品みたいに果てしなく出てきて焦りました。
ふたたび丸めた結果、まるで包帯のロールのようになっちゃった。

ミシン目や裏紙もついていて、けっこう機能的に出来てるんですよね。
今まで使わずにもったいないことをしました。
ペン先ケア用に、これから活躍してもらおうと思います。

もうすぐモンブランの青インクもからっぽになりそうなんですけれど、これの空き瓶は捨てるのに惜しい。
いい雰囲気なので、よく洗ったあとに何かに転用したい気分ですけど、さて。

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2009.02.16

赤革の手帳カバーが届きました(カズン用):後編

HERZ leather cover前回記事からの続きです。

-------(2009.8.28)追記:
★2010年版の製本法変更により、ごく僅かながら、2009年の寸法と差異があります。
 ジャストサイズで作りたい方のための推奨寸法を書き換えました。
 2010年版仕様表の数値から計算したものです。
 今後(2011年版以降)もこの程度の変動はありえますのでご了承ください。
 ちなみに昨年注文したサイズでも、A5版で市場に出ているノートや書籍類は問題無く装着して愛用しております。
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今回のオーダー手帳カバー売場にて注文した寸法ですが、この申込みページの上のほうで算出法が説明されています。
実は私は、ここに書かれている採寸の手間をふっとばし、公式手帳ページの仕様表の本体サイズから電卓計算して申し込んでしまいました。

横着せずに実物をキッチリ測るべきであったかと心配していたのですけれど。
結果は、いわゆる「ジャストサイズなカバー」としてほれぼれするような大きさで仕上がってきました。

☆ヨコ 32cm ← NEW!!

☆タテ 21.5cm ← NEW!!
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※2010年版は製本の都合で両ヨコ+厚み合計が約4mm、タテ3㎜大きくなっています!
(ごく僅かな差なのですが、ジャストサイズにてこれから注文される方は2009年版用にご紹介より5mm大きめの、ヨコ31.5cm→32cm ヨコ21cm→21.5cmで作ること推奨!)
「厚みを2mm」で作れば2009年用で作ったサイズでもそのまま入るとは思いますが、少々きつくなると予想しますので、気になる場合は後半の「革のばし法」をお試しになるといいかも?
なにぶん2010年版を試していないので確かなことは言えずスイマセン....

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☆厚み 2mm"以上" です。

ジャストサイズにこだわらず、ほぼ日純正カバー並みのたるみ具合に合わせたいなら、タテヨコに0.5cmを加えるとほぼ(内寸が)同様になります。
本体といっしょに資料等をカバーにたくさん差し込みたい方は特に、寸法を加えたほうが良いと思うんです。
革に厚みがあるので、大きめに作っても変にだぶついたりはしません。
(ちなみに、カバー両翼の差し込み深さは8cmです。)
また、下記に書いたような「差し込みのきつさ」が心配な方には、タテだけでも大きめに発注すると苦労がないと予測します。
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※上記にあるとおり、カズンはまだまだ仕様に変更が重ねられる予感がするので、5mm未満程度ながらも寸法差異が今後も毎年出る可能性を考慮したほうがいいかもしれません。
ほぼ日純正品くらいのたるんだカバーサイズならば、この程度では影響ありませんが。
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正直にいうと、私は厚みを「2mm"未満"」で注文してしまいました。これが今回の失敗です。
皆さんは(縦横をどんな寸法にするにしろ、ほぼ日手帳に関しては)「2mm"以上"」で注文してくださいね!

というのも、ここのカバーは、革の一枚仕立てなんです。
市販の多くのブックカバーのように、滑りのよいナイロン等々の素材で裏貼りがなされていません。
革にしっかりと厚みがあるのでボリュームが物足りないということは全くないのですけれど、一枚革の裏側って、加工されていないのでものすごくザラザラケバケバした質感なのです。

つまり、厚みまでぴったりフィットするサイズで注文してしまうと、ほんとうにしっかりと滑り止めがきいて…手帳の表紙が「動かない(:内部でスライドしない)」のです!
これだけ厚みがある特殊な手帳だからこそなんでしょうが、こういうのこそカバーの内側はある程度滑りがよくないとうまく開かないんだ。
と学習しました!

ぴったりのままの開閉も可能ではありますが、キコキコ音がしたりして背の装丁に結構な負担が掛かっていますので、劣化が加速されると予想されます。
(背が剥がれてきて、"あの穴"がだんだん拡がってくるとか。)
これは、無理しては駄目。絶対。


というわけで、私を反面教師にして「2mm以上」で頼んで頂きたいのですが、仮にそれでも、もうすこしパタパタとラクに開閉できればいいのにと思われた方、下記の2対策をどうぞ参考にして頂ければ幸いです。
特に後者の「あいだに紙はさみ」はわりとオススメ。
(革細工に詳しい方は呆れるでしょうが...、自己流荒療治ですいません。)

★追記:「厚み2mm以上」なら支障なく快適に使えるそうです。
 4月以降現在、ここを読んで注文した方々から感想をメールやコメント等で頂いておりまして、皆様とても満足されているとのこと!よかったー

革が厚くて柔らかめだから出来ることですけれど、まずは厚みの不足を自力で拡張です。
厚紙やほぼ日カズンの下敷き(要するに、縦がA5サイズある厚紙状のもの)などを、両翼に差し込みまして、最初に丸一日放置しました。
これだけでだいぶ入れた感じが変わってきましたが、さらに間違いのないように仕上げ。
20~30枚綴じ程度の薄めのA5ノート(私はツバメノートを使用)を2冊用意します。
これを「型」にするのです。
カバーの差し込み左右に一冊づつ、ゆっくりノートの背中側から、奥まで入れ込んでまた丸一日放置。
とにかく、コツは、負担がかかりすぎないようにゆっくり、すこしづつ拡げることです。


あとはもうひとつ、大事なスムーズ化対策。
手帳本体とカバーのあいだに1枚、なにか薄い紙をはさみこんで使用すると、革裏のざらざらと本体の干渉がほとんどなくなります。
A4がちょうどいいしほとんど見えないので、私はプリンタに使ってるごく普通のOA用紙を入れてますけれど、ちょこっと見えるエッジ部分だけでも、厚みに影響がない程度で色合わせを楽しんでもいいかも。

これ、何年か前のほぼ日文庫版革カバーで私がやってたことなんです。
(今回とは逆で、カバー裏が本体にペタペタくっつきやすい素材だったのです。
湿気のあるときは特に、紙を入れて防御しないと本体がばらばらになりそうに...)

…というわけで、微妙にめんどくさい予感がする方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく上記の作業を経て、今はすっかりお気に入りに。


この値段でこの質感の革カバーが得られたのは本当にお買い得でした。
伊東屋や丸善等、革カバーが充実した売場はカズン購入前からずいぶんまわりましたが、同価格帯市販品とは全く違う満足があると思います。
しかもピッタリサイズだし。

そんなわけでもし、(今後の仕様変更がけっこうあり得る)カズン発売初年度から革カバーを使いたい!という勇者の方(笑)にはおすすめしたい逸品です。
もちろん、A5だけでなくいろんな大きさでカバーが発注できますので、コーナー全体をひととおりみて、ご自分の定番があるかたはぜひ。
とはいえ、仮にこの手帳に使わなくなったとしても、100枚前後の綴じのぶあついA5ノートが余裕で入ることが心強いです。
ライフのノーブルノートや、ツバメノートのボリュームタイプをお持ちでしたら、ぜひときどき差し替えてみて欲しいです。
もちろんA5サイズの他社製デスクダイアリーにも使いまわせそうだし。

本当の話、「ちょっとお試しで作ってみるか」程度のノリで頼んだものだったのですけれど。
思いがけずの素敵なものが届いて、これはもう、ずーっと末永く大事にしようと、毎日ナデナデしています。
これから育っていくのが楽しみな革なのです。

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赤革の手帳カバーが届きました(カズン用):前編

HERZ leather cover

先月末に届いたHERZの赤革カバーです。
「ほぼ日手帳カズン」ぴったりのサイズでオーダーし、3週間経過した頃にようやく到着しました。長かった.....

もともとA5のノートカバーが欲しくて、このときに知ったノートパッドホルダーをかなり検討して、革見本まで取り寄せたんです。
(結局、レポートパッドは専用のカバーを持っているし、ノートと併用するようなつかいかたはしないので、この件は諦めたのですけれど…
問い合わせをしてみたところ、両側のスリットに同時にノート差し込める作りではないそうです。)

しかし、それ以降もずっとここで何か買ってみたい、と思ってたびたびチェックしてました。
今回利用したのは、オーダー手帳カバーのコーナーです。
(おすすめ寸法などの詳細は次の記事で説明します。)


届いてウワーィと感激したのは、その革の質感。
しっかりと分厚く、それでいて手への当たりはふわっとしていて。
どちらかといえば"くったり"方向の柔らかさに育って行くであろう土屋鞄製造所のオイルヌメよりは、(結構似てるけど)もうすこし芯のある触り心地です。
革見本だと指先で触れる程度のチップ状のものなので、手のひらで撫でてみてしみじみと感心しました。

シワ・シボなどはそれほど深くはありませんが、型押しとは全く違う、革独特の自然な風合いが全面にあってそれがみていて楽しいです。
少々の傷などは目立たないんじゃないかと思われますし。
黒や濃い茶などの暗めな色を選んでも地味に沈むことなく、表情を楽しめそうな予感。
このサイズのせいか、2週間経った今でも「あたらしい革の香り」がホンノリしてますよ。

赤の色味は、どちらかといえばブラウン寄りなので、それほど派手ではないです。
年齢層関係なくおすすめな気がします。
(といいつつグリーンも、使うほどに味が出そうで気になる。
色や厚みの感じが見たい方はぜひ革見本の請求を。
このカバーに使われているのは、ソフトタイプのほうですね。)


あと、予想が嬉しい方向に外れたのは、ステッチの色味です。
herzの革製品はどれも「縫い目がしっかり」な印象があり、実際、上記サイトでみたキャメル色革製品の写真の限りでは、わりと太くて明るい色の糸が目立つなあ、と気になってたんです。
赤革でもこんな感じだとすると、カジュアルめな雰囲気になるのかもと考えてました。
(現在愛用中の文庫カバーも白ステッチなのよね~)

実際のところは、革の赤と雰囲気がよく馴染んでいる、"銅"っぽい薄茶の糸。
この色目だったら糸だけ浮くことはなく、落ち着いていて上品です!よかった~。


HERZ leather cover標準でついてくるペンホルダーですが、軸をまるごと通すループでなく、クリップだけを掛けるタイプです。
(この仕様は、キャップから下が抜けたり、鞄の中から取り出すときにペンが捻れて破損したりする悲劇の可能性は限りなく高いので、ササっと短距離を持ちはこぶ簡易用に留めておくべきだとは思います。)
そして、家置き手帳にするなら、あえて「ペンホルダー無し」でリクエスト発注すればよかったかな~と届いた当初は思っていた私です。
(注文後の制作なのでコダワリがある方は、既製品と違ってそれなりの希望に沿ってくれると思うので、お店側といろいろ相談するのも良いと思いますよ。)

しかし今は、なかなか重宝してまして。
小型なので使わないときは内側に畳んでおけば見かけもスッキリですし、クリップ掛けるだけならペンのサイズを選びません。
ちなみに写真の万年筆は、1枚目の赤いシマシマ軸がペリカンのM400、2枚目のほうはモンブランの149です。

本体との接続部分は特に丈夫に縫い合わせてあるので、ペンを付けるときは写真のようにクイっと直角に立てても怖くないんですよ。
ジャスト寸法なので、立てた状態で本体断面にぴったりとはりつくようにペンが掛けられます。

ポケット等は特にありませんが、サイズを生かして、本体差し込み部分にA4二つ折りなどを入れられるでしょうし、左サイド部分に、名刺サイズが入るスリットが開けられており、ここに情報カードなどを挟んでおきたいです。

いや~、いいですよ!

(長くなったので、寸法についての詳細は次のエントリーでご覧ください。)

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2009.02.08

カバーオンカバーと下敷きを買ってきました。(カズン用)

090202先日、近所のLOFTで買ってきたのは、今月から新発売の「ほぼ日手帳カズン」用のカバーオンカバーと下敷きです。
スプリング版の売場は年末の時より少し大きくなっていて、カズンだけでなく文庫版プリント柄のセットなんかもはじめて店頭にでているのをみました。
(ベージュドットのカバーがずいぶん可愛いなあ)

もともとセットになっていた純正ナイロンカバー、機能面での完成度はかなり気に入ってまして、革でないこと以外は素晴らしい。
とはいえ今まで、「ナイロンの織り目に沿って手が滑る感じ」がなんとなく気になっていたのですけれど、カバーオンカバーをつけることで解消されました。

ナイロンカバー内側のポケットの差し込みに干渉しないようにうまく出来た形状なのですが、その(浅さの)分、本体を閉じるときに中身のページがちょっとひっかかる時が多いです。
...最初のうちだけかな?

それにしても、文庫サイズ版のカバーオンカバーときはポストカード1枚でちょうど、くらいの収容量でしたがA5になると大きいですね〜!
12月にシーグラフアジアのエキシビションでもらってきたAnimation Magazineの表紙を縮小コピーして入れてみました。
配布されているのを見た瞬間、手帳に入れようと思ってせっかく一冊余計にゲットしてきたのにちょっと大きかったのだ。
(この映画「BOLT←音出ます」は日本では8/1公開なんだそうですが、今回のアカデミー賞の、長編アニメーション部門にノミネートされています。
シンガポールではちょうど12月当時、映画館で、しかも立体視(3Dスコープ)上映版でみることができました。
ジョン・トラボルタやマイリー・サイラスによる声の吹き替えも話題だったのですが、躍動感があってすごーく面白いストーリーでした。
この夏の公開時、動物好きな皆さまはぜひ、ご家族ご一緒に。
3D版の場合は字幕が出ないので、きっとそのときの"旬"なアイドルが吹き替えると思いますが...)


ナイロンカバー自体はどれだけの頻度で使うかわからないのですけれど、下敷きはけっこう重宝しそうです。
少し柔らかい、爪でツツーっとやると痕がうっすらつくような素材なので。
こういうので350円てどうなのかなという疑問はありましたが(買ってしまった..)。

トモエリバーの一枚一枚は薄すぎてクッション性などは期待できませんが、「重なる」ことでけっこう表情豊かになる(擬似的な柔らかさが出せる)面白い紙だと思います。
めくることや書き込むことで、使い古した辞書的な「ふわふわ」が、わりと早く出てくるんですよね。
だから2月にもかかわらず既に、ページの左側(書き込み済みの紙が蓄積)と右側(新品の紙が蓄積)の書き心地がちょっと違う..

そんなわけで筆記時は、下敷きとのあいだにはさむ枚数を調整することで、万年筆にも書き心地の良い、好みの紙厚をつくることができます。
私はだいたい2週間分(7枚分)くらいの間隔をあけてはさむのが好きですよ。
(もちろん、これから増していくであろう"下敷き無しのふわふわ"も、万年筆にはたのしい書き心地です。
軸が重めな、大きめで肉厚ペン先が書きやすい。ペリカン800とか。)

あと、下敷きそのものがデイリーの栞がわりになるので、その点でも役立ってます。


カズンは自分なりの使用基準やペースがだいぶ固まってきたので、そのへんもちょこちょこご紹介しつつ、このままなんとか飽きずに年間単位で使い続けたいと思っています。

次は、革カバーだな~。
おすすめしたいものがあって実際それを使い始めてもいるのですが、快適に運用するまでのいくらかの試行錯誤と注意点があったので、試してみたい皆さんに無理と間違いのないようにきっちりまとめたいと思ってます。
使用経過も含めて観察したいので、もうちょっと、レビューまでの時間をくださいね。

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2009.02.03

ヒトサマの筆箱をたくさんのぞきこめる本。

筆箱採集帳―趣味しゅみ画報Amazonで品薄状態が解消されるまで待っていたのですが、やっと買うことが出来ました。
筆箱採集帳

59人ものひとびと(職業年齢層さまざま。ネットや雑誌で知っている有名な方々から小学生までも!)の「筆箱の中身」がカラー写真で詳細に紹介されている、実に面白い本です。
常用の文具が1ヶ所に固まっているのを眺めるだけで、そのひとのまわりの世界までほんわりと想像できるような、ちいさな宇宙を垣間見る思いがしました...←大袈裟か。

ピンポイント的に、これ便利そうだから私も使いたい!店で手に取ってみたい!と思うちいさな文具がたくさん出てくるのですが。
この本でとても有り難いのは、これら私物として公開されているほとんどのアイテムに対して、きちんとメーカーと品名が文中で添えられているところ。
(このあたりは、著者の方々の文具に対する超博識があってこそ確立されたものかと思います。)
逆に、自分の愛用品とおなじものが他人様のペンケースにも入っていたりすると、「やっぱいいですよね?コレ」と心の中で握手したくなる感じもまた、楽しい〜。


私の場合はどうだろうと考えると、このごろは「とにかく厳選して最小本数」派です。
ケースとしてほぼ必ず持ち出しているのが、ブルーブルーエで買った革のちいさなペンシースかな〜。
フタもファスナーもないデザインと、バッグの内ポケットにそのまま立てられるコンパクトさがやっぱりいちばん使いやすくて、1,2本の持ち出しのときはこればっかり使っています。
たとえば旅行では、少し大きめのポーチ型のペンケースにそれなりの文具ラインナップで詰めて荷造りしますが、このペンシースは機内持ち込みバッグ常駐という厚遇。
これの4,5本くらいまで入るバージョンがあれば絶対買い足すんだけどな。

ペンケースは買うの好きなんです。
万年筆とおそろいで一本差しのケースを揃えたりするのはすごくゴージャスな気分になるし。
なにかと便利な無印良品のポーチを選ぶときも、「これに文具がどんな感じに入るか」をなんとなくイメージしているというか。

でもじっさいのところ、文具を持ち運ぶような外出用件がそんなにないので、あまり使い切れないのが反省点です。
学生時代や通勤時代、手帳はどんなのだったかけっこう記憶があるんですけれど、ペンケース(やそこに入っていたコマゴマとしたもの)については全然記憶に無いというのも不思議。


近年の私は、ちいさなパソコンやデジカメやiPodはどこに行くにも欠かせない(無いと少々不安な)ものなので、やっぱりこれ含めて揃ってこそフデバコです。
そんなわけで、デジタルアイテムも「文具」として紹介されているページ(アシストオンのオーナーさん)に親近感を持ちました。

いろんな人の「もちはこび」を鑑賞しているうちに、次の旅
(私にとっては旅行がいちばん、ペンケースとその中身構成について真剣に考える時なのです。)
は、何もっていこうかな〜、と荷造りが楽しみになってくるのでした。

☆...どうでもいいですが「ヒトサマ本」シリーズは過去記事があります。
ヒトサマの手帳をたくさんのぞきこめる本。

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