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2009.05.17

InDesignの超初心者本で学習してみました。

夫の仕事を手伝っている関係でときどき、告知ポスター的なものやパンフレット等の印刷物(のデータ)を作ることがあります。
書き出したPDFを印刷屋さんのサイトにアップロードすると、あっというまに完成品がドサッと送られてくる仕組みってすごいよね!
…も、もちろんお金払って申し込むんだよ!

3月に訪れた、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)のミュージアムストアで手にとってみたところ、レイアウトのお手本になりそうな感じがしたので購入してきたのが「The Designer's Toolkit: 500 Grids and Style Sheets」という本。
かちっと堅実な感じにまとまった印刷向けの誌面構成+Webサイト向けのCSSデザインの見本がたっくさん載っています。
パッと見はいかにも教科書的で真面目そうなのばっかりなのですが、そのぶん長く活用できそうです。
もちろん全部のデータが付録CDに入ってます。

…と、ここで帰宅して試してみてはじめて気がついたのですけれど、レイアウト見本用のデータが全部InDesign形式だったのでした。
(QuarkExpressのデータも別フォルダに入ってます。)

まあこういう本なんだから当たり前といえば当たり前なんですけど...ぜんぶIllustratorで済ませてきた私には、ほとんど開いたこともないくらい不慣れであったInDesignが立ち上がって、「ああっやられたーこうなることを忘れてた!」的に打ちのめされたのでした。
ひと昔前は(それほど本格的でもないけれど)DTP的なお仕事をする派遣社員だったこともあるのですけれど、専門ソフトの操作含めてスッカリ忘却の分野で。
InDesignは、ちょっとでも覚えたら便利だろうなあ思っていたソフトのひとつでした。
(もちろん私が仕事してた当時はInDesignなんてこの世になくて、いちばん"強い"のはQuarkで、AdobeだとPageMakerというのがあった頃。
Photoshopはver5くらい、Illustratorはver7くらいの時期だったか..?


これからはじめる InDesignの本 〈InDesignI CS3対応〉 (自分で選べるパソコン到達点)というわけで、いい機会だから勉強しようと思って購入したのが「これからはじめる InDesignの本」。
売場で見た初心者本のなかで一番親切そうな感じだし、チュートリアル形式でいろいろ作りながら覚えていく形式なので、飽きないんじゃないかと予想。
(内容はCS3対応ですが、超基本からの操作が大半ですので、それほど離れていなければバージョン関係なく動かせるとは思います。)

作るのは、広告チラシ/ワインのリーフレット/雑誌のマスターページ/雑誌の紙面/料理レシピページ/書籍の紙面/水族館のパンフレット が、この順で章ごとにわかれていまして、解説されているとおりに作っていく仕組み。
そのなかでさらにこまかく5~10くらいの手順で細分化されたレッスンになっているのですが、付録のデータがすごくちいさい刻みで入っているのにはびっくりしました。
第1章用のフォルダの中に、スタート時点とその完成品、の2データづつ位の感じで収録されているのが普通だと思うんですが、この本の教材はコマカさが違う。
だいたい本文2ページ分すすむごとに「とりかかり用のデータ」と「ここをやり終わった時点のデータ」がひと組になってどっさり収録。
なので、どの行程から突発的に始めても(または、しばらく挫折して(笑)、作っていたデータをなくしちゃっていても)困らないようになっています。

また、判型は正方形に近いので例えばキーボード下などの手元にひろげたまま固定しやすく、活字もくっきりと大型。
そして、クリックすべき場所に大きく赤丸がついたスクリーンショットを全行程のさいしょから辛抱強く掲載。
(つまり、「ここまではさっき説明したのと同じ手順なのでまた言わなくてもわかりますよね」的に圧縮省略しない。いちいち全部言ってくれる。これはすごーく助かる。)

集中力が途切れなければ、1回で一章ごとに進めることは短い時間でじゅうぶん可能なので、1週間から10日くらいで全ページ制覇できるかと思います。
こんなんじゃまだまだ基本中の基本といった感じでしょうが、けっこう「触った」気になるくらいのものは出来るので達成感もそれなりにあり。
普段あまり気にしていなかったけれど美しい字面づくりにはいろんなことに気をつかわなければいけないし、少し手をかけるだけでもがらりと見た目が変わってしまうのだということは学べました。
上質な日本語フォントも欲しくなってきますね。

それにしても、10年ですっごい進化したな~!
とにかく、自動で出来ることがすごい増えたし、インターフェースは使いやすく整ってるし、近代のてくのろじーはすごいと思いました(いわゆる浦島状態)。

とはいえ売場で"仕事で使う"レベルのInDesignの本を手にとるととんでもなく難解。
初心者本一冊やった位じゃまだまだ道は遠いのはわかりますし、操作法云々だけでなく、もっと感覚的に鍛えられたものをもってないと実務としてやっていけない世界であろう...ことは他のAdobeのソフトと同じか~。
しっかし、このタイミングでDTPWorldが休刊になってしまったのは結構残念だったのでした。
Illustratorや写真補正の記事が勉強になっていたので、かなり昔からずーっと読んでたんですよね。


そんなわけでこの「これからはじめる○○の本」というシリーズ、調べてみるといろいろあるみたい。
このInDesign本と同じコンセプトで作られているのなら、ほぼゼロの状態から始めるとき用として、まずは独学のためのとっかかりの一冊目としておすすめできます。
Adobe系だとその他にIllustrator、Photoshop、Dreamweaver、Flash。
(AfterEffectsがあればいいのに...でもFlash買ってみようかしら)
WordやExcelなどのOffice系も揃ってますし、MovableTypeやAutoCADなどの分野も網羅しています。
(何か3DCGのソフトでこれ作ってくれないのかなあああ!!「林檎とかカップとか戦闘機じゃないもの」を最初から作らせてくれる内容で!)
...という心の叫びのごとく私はけっこう"チュートリアル本マニア"なのですが、そんなふうに、この系列で存在するなら早速勉強を始めたいソフトがたくさんあることに気づきました。
いや、もちろん、本に頼りすぎてはいけないんですけどね...

いわゆる"超初心者レベル向けの本"の王道を行くような親切さなので、自分が他人に対して「ツボを押さえつつ効率的に指導する」ためのマニュアルとしても使えそうな気がします。
こういう親切な本でもくもくと勉強できるなんて、良い時代になったものです。

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