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2009.06.15

MDノートを使いはじめました。

MD notebookこれまではずっと、飽きもせずマルマンの文庫サイズノートを使い続けてきました。
伊東屋や丸善に行くたびに一冊は買って帰っていたので在庫もかなりありまして..。

今回、ちょうどキリよく使い終わりの時期を迎えたので、ようやくストックしてあったMDノートブックの文庫サイズの袋を開けました。
最初はメモ帳として使いやすそうな方眼から。

土橋さんのレビューを読んですぐさま無地をゲットし、その後しばらくして、方眼も発売されたと聞いてもちろん買いに行きましたよ。
ぴっちりとビニール袋に入ってるし、本体は薄紙に大事そうにくるまれているし、タイトルシールのオマケも入ってます。
これほど"未開封のときからウキウキできる"ノートってあるでしょうか。

表紙の紙は思っていたよりずっと厚地で、そのまま1枚で問題無く使えそうなほど頑丈な感じ。
パラフィン紙を微かにカサコソ言わせながら開くと
(ノスタルジックでいいですねえ。今は革カバーに入れてますけど、名残惜しくてこの薄紙と一緒に差し込んじゃってます)、
まず驚くのは、新品にもかかわらずぺったりと水平に開ききる製本の良さ。
すっかり気に入ってしまいました。


方眼は、よーく見ると上部が空白になっていて原稿用紙の「升目」のような和風さも出ています。
線色もごく薄いし、2行(列)おき・10行(列)おきに外側に打たれたしるしも、自分で枠線を引いて使う時に便利そう。
方眼は端まででなく、1センチ弱の幅の空白地帯がぐるりと設けられています。
このスペース、一見なんとなく無駄なような気もしますが、こういうところにこそ気が向いたペンの試し書きをするとか某手帳のように名(迷)言を書いてみたりとか等々のラクガキ用に使えてしまいそう。
マルマンのノートもそうですけれど、欄外が大きく取られているノートって好きなんです。


紙質についてですが、同じ「MD用紙」を使っているというトラベラーズノートは、既にリフィル4冊を消化しているにもかかわらず、書き込んだ体験は相当少ないといえます。
(旅先でひたすら貼り付けてばっかりだから。)
ボールペンや鉛筆でも滑らずに細かい書き込みがしやすい上、紙らしい凹凸感がちゃんとついているので、スケッチなどにも向いてそうだなあといつも思っていたのです。

MDノートも、紙色はベージュ色ですが、書いたてごたえは同じ感じ。
マルマンカバーノートほどスベスベではないですが、ツバメのフールス紙ほどシッカリの凹凸でもない。
薄さや滑らかさを重視する傾向の「手帳の紙」というよりは、どちらかといえば、触感や耐久性も気にする「本の紙」に近い属性じゃないでしょうか。

細字傾向のペンで書いていると、ショワショワとちいさな音がして、手にも紙の繊維感が僅かに伝わってきます。
紙自体にしっかりした厚みもあるので、これもかなり、書き心地に作用していると思います。
着地に対する、ペン先のアタリが柔らかいんですね。
好みが別れるところかもしれませんが、描線もしっとりとした雰囲気(言い方を変えれば、インクによっては、細字でも"滲む寸前のふわっと感"が出やすい。)になります。


090613 MD notebookインクの裏抜け具合については、何故かこれはコミミに挟んでいたとおり、トラベラーズノートと全然違って、ちょっと残念な結果になりました。
そしてこれも噂をきいていたのですが、(同じMDノートの無地や横罫線より)方眼は裏抜けるみたいです。
上記リンクの土橋さんの記事中でインクテストがされていますが、トラベラーズと無地MDでやってみたところまったく同じ様子になりまして、この紙はOKだと思ったのですが、方眼だと少し厳しいのです。

「わりとスタンダードなメーカーの、青緑系--青--青黒(BB)系」という、世界が限られた私の所持インクのなかでいうと、

★モンブラン,ウォーターマン,ペリカン等々の海外ブランドの基本的ブルーインク = ほとんど裏抜けない。古典BBはもちろん抜けない。

★上記ブランドの上記色以外のインク(ターコイスや染料系ブルーブラック) = 気になる人は気になる程度に(線端などが)うしろに抜ける。私はこれくらいなら「味」だと思って楽しめますが。

★パイロットやセーラーなどの国産メーカーのインク = 上記よりもっと裏抜け程度が大きくなる。表側でも、線から少しヒゲが出るくらい滲むインクがあるのは困ったなあ。

いずれも、細字~中字程度のニブ範囲で書いてこんな感じです。
幸いにも、私がメインで使う度合いが大きいインクほどこのノートには耐性があるようで!それが幸運でした。


しかしとにかく、書き心地は大好きです。
ほどよくサリサリ感のある筆記が得られるのに細字でも埋もれない繊細さ、コシがあってペン先を柔らかく受け止めるクッション性やインクの吸収性、これまでになく私のツボと一致。
多少の裏抜けも個性として大事にしてやろうじゃないか。と思えてしまうほど。

完璧に守れるとはとても思えませんが「目先の新製品を買うよりはまず在庫消化!」を肝に銘じて以来、最近はメモ帳の稼働率が上がってきているので。
このノートも夏(あと2ヶ月くらい以内)には使い終わっている計算なのです。
方眼と無地に差がある理由がよくわからないのですけれど、次は横罫、そして無地、と印刷要素を減らす方向で(笑)使いすすめていけばいいのかな?
A5マニアとしてはこのサイズでもレギュラー使いしたい!

というわけで、しばらくはMDノートと楽しくおつきあいできそうです。

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コメント

うわ~、ホレボレするノートですね!!
惚れます!!

・・・これは、買っちゃいそうです。
しかも、方眼好きには嬉しい方眼ノートもある!!

・・・財布の紐をゆるめちゃう危険なにおいがプンプンします(笑)

投稿: tomoko | 2009.06.15 20:28

ぺったりと水平に開いてとっても使いやすいですよ~。
ペンホルダーの大きいほぼ日手帳のカバーなどをつければ持ち歩きにも重宝します。
筆記具を問わず書き心地がよいように作ってあることがよくわかる紙ですので、ぜひ使ってみて下さい。
A5や新書版などもおすすめです。

投稿: ほしの | 2009.06.15 22:13

こんにちは。

リンク、ありがとうございます。

方眼MDノート、私も早速万年筆でゴシゴシと
やってみましたが、おっしゃる症状は
多少ありますね。

ご指摘させているように、
パイロットブルーは特に。

方眼はこの前、一冊使い終わったのですが、
全然気づかなかったです。。

今度、デザインフィルの方に聞いてみようと
思います。

投稿: つちはし | 2009.06.16 10:20

こんにちは!
このごろのMoleskineで見慣れてしまっているせいか(笑)
多少の裏抜けは私にとって「あまり気にしない」要素なのですが、インクによって反応の差が大きいので、面白い紙だなあと思ってます。
細字は埋もれないし、海外ブランド青インクに最も強いので、これからも使い続けますよ。
次の無地または横罫線版に移るときもレビューしてみたいと思います。

投稿: ほしの | 2009.06.16 14:35

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