« エールフランスのカップ麺タイムが好きでした。 | トップページ | 「垂直庭園」をみてきました。(ケ・ブランリー美術館) »

2009.09.19

メトロに乗ってどこまでも。

旅行の前、既にパリへの渡航経験のある方から
「とつぜんバッグに手をつっ込まれたことがあるので、くれぐれも気をつけて下さいね!」
と何度かご注意いただいていたので、地下鉄の利用についてはすごく慎重になっていた私。

けっこうコンパクトな範囲内に名所が詰まっているので、徒歩(+よっぽどのときはタクシーとか?)でもなんとか過ごせるかなあという感触が当初は、ありました。
しかしやがて夫が仕事で数日出掛けるスケジュールとなり、私は半日または終日を1人で何度か過ごさなければいけなくなりまして。(さあここが勝負どころだ!)
もともと、いわゆる名画鑑賞系の超有名美術館だけでなく、建築・装飾美術分野の博物館的なところにも行ってみたいといくつか目星を付けておいた場所があり。

・・・しかし、「そういうマニアックな(!)ところこそ、ひとりでたっぷり楽しんできなさいよ」指令が。
びびっている場合ではありません。
好奇心と体力温存への欲求に抗えず、いよいよ地下鉄体験を決行する気になりました。
ちなみに、ホテルからすぐそばのところにPyramides駅があり、便利な立地なのです。

090904 Paris 090906 Arts et Métiers


第一の関門、切符の買い方についてはガイドブックで予習し、さらに他の人が実際に販売機で購入するのをじろじろと観察してなんとか。
(「英語は話せる?切符を売ってあげようか?」と寄ってくる人も時々いますが、お断りしましょう。)

券売機は、ディスプレイ下に、ぐるぐると回転する樽のようなパーツがついており、それをまわしてカーソルを動かして画面選択していくのです。
英語表示に切り替えることも出来ますが、まあ特に迷う件もないので、そのままどんどん進めていっても大丈夫。
いま現在、市内はどれに乗っても1.6ユーロ均一なので、その切符を1枚か、10枚出てくる回数券(Carnet)=11.4ユーロを選択します。
画面の下のほうに2個ボタンがありますが、赤く塗ってある方(A)がキャンセル、緑または無塗装銀色のほうが確定=エンターキー(V)だと覚えておけばやり直しの操作も落ち着いて出来ると思います。
現金は、硬貨のみで紙幣をうけつけない機械もありますのでご注意です。
カードで支払う場合は決済は最後。4桁のコードを押して支払完了です。
毎回緊張しながらモタモタと買わなくて済むし、有効期間なく何日がかりでも、複数人でも分けあって使えるという意味でも、10枚セットの切符を買うのがおすすめです。
改札に通して90分以内なら1枚の切符でどんどん乗り継ぎができます。

090902 Musée du Louvre 090907 Jussieu

その後はだいたい東京と同じ!
切符を入れると扉が開く自動改札も。
(帰りは出口で回収されない駅がほとんどなんだけど、検札があるかもしれないから最後まで持ってるようにどのガイドブックにも書いてあった...)

乗る路線は、その路線の最終地点を覚えておけば方向がわかるし、これも日本と同じ。
(「日比谷線・中目黒行き」的に「○線、○○終点」の表示を目指しつつホームを探します。)
地下通路のあやしい入り組み具合や、乗換えによってはひと駅くらい歩かされるんじゃないのってところもそっくりですよ。
降りるときと乗るときは、手動でドアのボタンを押す(ノブを廻す)必要があり、それやらないと開きませんので忘れてはいけません。

・カバンのくち(ファスナーの部分)を体の後ろにまわさない。←やっぱ斜め掛けバッグ持っていってよかった。
・カバンをやたら開け閉めして地図や財布を握りしめたりしない。←日本の地下鉄と同じく、車内ドア上等に路線図が掲示してあります。これと、過ぎていくホームの表示を凝視しましょう。
・眼光鋭く、できれば見通しのきく位置に立ち、席に座り込んでボンヤリグッタリしない。←乗客が寝たりできるのは日本の鉄道だけのような気がするなあ
・移動時は、同じ駅で降りそうな感じの人・いかにも観光で来てます的な家族連れの人々等々、同じ方向に動きそうな人の流れのなかにササっと同化する。

感覚では、気をつけるべきことは基本的に日本と変わらないような気がします。(こちらだって最近は物騒ですからね。)
乗換路線の複雑さも、東京の地下鉄経験があればだいたい同じで、○線○行きの表示板が解読できれば大丈夫。


絶対覚えておいたほうがいい単語は「Sortie」。
Exit(出口)の意味です。
これを辿ることが外界に出る手段なので、危機管理対策(?)として、いちはやく頭に染みつきました。

「そるてぃーはどこだ!」(←たぶん本場の発音は違うはずだが気にしない!)
地下鉄でも巨大美術館でも、これを何回言い合ったことか....。

|

« エールフランスのカップ麺タイムが好きでした。 | トップページ | 「垂直庭園」をみてきました。(ケ・ブランリー美術館) »

コメント

良い感じにリアルですね。
臨場感が伝わってきます。
これで、パリに行ったときはもう大丈夫。。。な 気がします。

投稿: Hagy | 2009.09.22 09:34

地下鉄はアメリカの方が怖いと思いました。
ラクガキとかないですし、システムも、ちょっと前の日本と同じくらいには整備されているような気がします...。
これに乗れればあらゆるところにあっというまに到着しますので、行かれましたらぜひご利用下さいね。

投稿: ほしの | 2009.09.22 15:32

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: メトロに乗ってどこまでも。:

« エールフランスのカップ麺タイムが好きでした。 | トップページ | 「垂直庭園」をみてきました。(ケ・ブランリー美術館) »