太字のサファリを買ってきました。(ペン先B!)
3年以上ぶり、にラミーのサファリ万年筆を購入しました。
海外のどこかの文具屋で見つけられたらそのときに。と考えていたペン先Bです。
(Bニブは日本で未発売ではありますが、並行輸入のようなかたちで仕入れているお店ならば日本でも入手可能です。
在庫のタイミングをみる必要がありますが、例えばレクスタイルさんなど。)
購入は、パリのとても古い時代から続く商店街(詳細後述)のなかにある、これまた歴史ある画材店。
サファリはレギュラーの色味のほかに、オレンジ銀クリップの軸がざくざく並んでました。
ここは原点に返って、赤軸を選択。(Fニブでも持ってるけどお休み中...)
勝手ながら私は昔から、「サファリは、今後どんなに限定色が出ても、見た目の完成度は赤軸と黄軸に敵わない。」と確信しておりまして。
やっぱり、ペン先含めて黒のパーツとの色バランスがたまらなく良いんですよね~。
ゴロンと大きなペンポイントがついているBの書き味は、ねっとりと紙に吸いつくような不思議なみずみずしさがあって、これは愉しい!
太字な上にまだすこしペン先に馴染みが足りないので、若干筆記角を選ぶ面があるけれど。
字幅はロディアの5mm方眼くらいならアルファベットは大丈夫。(漢字はきついかな....)
普段から8mm前後の太罫ノートを愛用する身としては、あらーぜんぜん普通に使えちゃう太さじゃない?という実感があります。
現在所有の黄色軸(EF)の話になりますが、これはもう買ってから5年くらいは経っていますが、私的には史上最高に近いレベルで大当たりペン先で!
その後どんなに筆記具総数が増加しても、これだけは休ませることなく身近に置いています。
ほぼ日などの"毎日書く手帳"+万年筆の組み合わせに目覚めたのもこのペンの功績と言ってよく。
その後勢いづいて、FやEFばかりでどんどん集まったわけですが(同じニブとして買った万年筆にも、はげしく個体差がある!という件はこの時代で学習)、結局現在はほとんどインクを抜いて洗浄休眠中。
当然これに合わせて買ったコンバーターもやたらと余っているわけで。
うぅむ。きっといつか復活させますさ。
ごく最近から、黄軸が微妙に色味変更されたことをコミミにはさんで、半信半疑で近所のLOFTに見に行ったところ、うわ、爽やかな明るい檸檬色になってる!とびっくり。
これはこれでもちろん綺麗なのですが。
いかにも樹脂っぽいレゴ系な原色を愛する私としては、少々寂しい改変ではあります。
サファリが面白いと再び思い始めたきっかけは、はじめて中字(M)で購入してから。
なにかと実用的な字幅である上に、滑らかでまあるい書き味なんです。
これには今、ターコイスのカートリッジを入れて使ってます。
開封したての水分たっぷりなときは、既にボトルで持っていたペリカンのターコイスと見分けがつかないほど似た色味で、若干がっかりもしていたのですけれど、ラミーのこの色は少し時間が経って軸の中で煮詰まってから、くらいが本領発揮。
青み多めなエメラルドグリーンというか、孔雀ブルーというべきか...なかなか美しいので気に入ってます。
というわけで、サファリは、手帳用にはEFなんだけど、さらに良さを味わってみたいならM、機会があればBもいいですよ~!というお話でした。
ああ、いまだにみたことがないけどピンク軸でも欲しいのだよ…
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今回赤軸Bニブのサファリ他、を購入したのは、Passage Choiseul(パサージュ・ショワズール)という、庶民的なアーケード街。
設立は、なんと1825年頃なんだそうで!すんごい古い!
オペラ座や日本食ストリートの近くにあります。
泊まったホテルからもすぐそばでした。
200m近くある、かなりの規模の商店街なのですが、そんなに活気があるわけでも観光向けという感じなく、どちらかといえば近所の人々向け的な地味さがあり。
午前中などは特にひっそりめな雰囲気...。
(通路の両端に門があり、休日や閉店時間になるとここが閉められるようです。)
このなかにあるLavrutという画材屋さんも看板によると1922年開店ということなのかな?
とても老舗ですね。
古い建物のせいか、店内は奥行きが驚くほどあり、画材類の品揃えも本格的。
日本のコピックなどのカラーマーカー類もどっさり置いてありましたし、巨大なカンバスや額縁なども奥の方にたくさん。
まさにプロ御用達のオーラを放っていました。
そんなお店でサファリやクオバディスをちまちまと買っていく私...!
レジのお兄さんがモデルのように格好良くて、思わず目から☆がとびでたことも書いておきたい。
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コメント
サファリBニブについて、4月にコメントしてから早数ヶ月。
今回の仏蘭西渡航でようやく入手できましたね。
サファリのBニブ、不思議と太さが気にならないですよね。
私は、突然9月から太字が使いたい衝動にかられまして、サファリBニブが復活しております。(笑)
またしばらくすると、細字に戻りたくなるのでしょうが、それまでは太字で行きます。
さて、海外での文具購入の楽しみの一つに、日本では売られていない文具を買うと言うものがありますよね。
例えば、国産メーカーの文具でも、日本未発売のものがあります。
三菱鉛筆然り、ぺんてる然り。
海外仕様のものを探すと言う楽しみ方もあります。
次回はその様な楽しみ方もぜひ堪能してみてください。
投稿: Ketzer | 2009.10.02 04:37
こんにちは!
たいして高いもの買ってないですが、仏蘭西は文具屋いっぱいあってホントに楽しかったですよ....
サファリの太字はなかなかいいものですね。感心しています。日記などにも活躍中です。
>国産メーカーの文具でも、日本未発売
あ、そういうのも買ってきましたよ~。
ちかぢかブログにも書きますね!
投稿: ほしの | 2009.10.02 12:04
私も最近LAMYでヤバい事になっています・・・と言うのも、おもちゃっぽいかな?とは思いつつもレッドクリップが頭から離れない・・・
それも、2004年モデルのオレンジ×レッドクリップ・・・これが欲しくてたまらないんです。
ふぅ〜、別に1キャラットのダイヤモンドの指輪が欲しい訳ではないのですが。
しかし、このオレンジ×レッドクリップ・・・みつからないんです、もぉ〜!!って感じです。
私もサファリの太字は大好きです。仰る通り、漢字にはむいてないのですが、横文字を書いている間は本当に書きやすいです。
投稿: Tinako/Yoko | 2009.10.02 15:07
オレンジ×レッドは、廃番のちょっとあとに一度ブームみたいなのがあったと記憶してします。
(ちょうどブログ人口が増えて文具の情報がさかんに廻りだした頃と一致します)
海外から取り寄せたりして、やっぱり皆さん必死で探してたんですよ~懐かしいです。
きょう伊東屋でピンク色軸をみてきたのですが、これはすごくお洒落で良い色でした。
ライムグリーンですとか、やはり終了した色が今頃欲しくなってもいるので、サファリは見かけたときが買い時なのかなあと思います!
投稿: ほしの | 2009.10.02 20:35
ずっと読ませていただいていましたがコメントはお久しぶりです。
Bニブのサファリ!憧れです。いつかきっと…と思い続けているのですが。
私のサファリ・アルスターはMニブだらけになってきました(笑)
2009オレンジもアルスターのオーシャンブルーもラズベリーもMです。
今は全部お休み中ですが、そろそろ交代で起こしてやろうかと思ってます。
投稿: 安藤 幸 | 2009.10.02 21:39
お久しぶりです~。
あ、でも「今後増やすならMで、だな」って思ってるんですよ。
やっぱりいろんな場面で応用きくうえに書き味の良さもついてくるし....
さすがにフローを考えるとBは紙を選びそうです。
アルスターも綺麗な色が増えてきて迷いますよねー!
投稿: ほしの | 2009.10.02 21:56
はじめまして。飴屋と申します。
毎日楽しみに読んでます。
この記事を読んでLAMY即買いしちゃいました。
これからも楽しみにしてます
投稿: 飴屋 | 2009.10.05 21:53
はじめまして。いつも有り難うございます。
オレンジ軸で買われたのですね!
サファリは、これじゃないと味わえない魅力があるので、万年筆が増え始めて何年経っても、度々ふっと使い込みたくなる時がくる、不思議なペンなのですよね....
大事にしていこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: ほしの | 2009.10.05 22:12
しばらく考えて 今頃書き込みです。
サファリのBニブの感じが良くわかりました。ありがとうございました。>「今後増やすならMで、だな」
の お言葉が残りました。
サファリを久しぶりに取り出して使ってみたくなりました。Mニブを中心に構成するのに良いタイミングです。(←フローの良いMニブに枯渇中。)
投稿: Hagy | 2009.10.12 05:48
硬いペン先なのに、インクでねちっと紙に吸い付く感じが気持ちいいし、それが書きやすさの一因なんですよね...なんだかんだいって、こういう鉄ペン系統のほうが運命的な相性を感じることが多かったりします。
面白いです。
投稿: ほしの | 2009.10.12 15:29
こんばんは
私もBニブに嵌った一人です。
以前の話ですが、LAMY2000のEFに色彩雫の山栗を入れてみたところ、フロードバドバでサイペンより太くなってしまい閉口…それ以来LAMYは避けておりました(オーバーフロー苦手^^;)。
ふとしたきっかけでBニブに触れる機会があり、一転すっかり気に入ってしまいました。
他の方のコメントにありますように、硬めながら紙に吸い付くような感触にすっかり魅了されております。
純正BBやBlue、MONTBLANCなど渋めのインクですと濃淡が良く表現でき、手紙や礼状はもっぱらBニブを使用しております。
現在は、初期型ブラック(多分F)にBLK、,スケルトンMにBlue、旧イエローBにBB(以上純正)、アルスターコーヒーBにはMONTBLANCsepiaの4刀流です^^
投稿: plumpapa | 2012.04.21 23:24
こんばんは!
Bニブサファリはいまだにこの一本だけですが、いろんなインクをとっかえひっかえ楽しんでます。
このゴロっと大きいペンポイントの接地感、ほんと好きです。
(カードなどの堅い紙にもソフトな書き心地が不思議)
おっしゃるとおり、同じペンでもインクによって表情が全然違いますよね。
私にとっては、はじめて万年筆の奥の深さを知らせてくれたのがサファリなので。
旅先購入のBニブ、これからもずーっと大事にしたい1本です。
投稿: ほしの | 2012.04.21 23:33