「2012」を観てきました。
"大作あたらしもの好き"なのでさっそく、公開初日に行ってきました。
・2012 - オフィシャルサイト
2時間半以上の長編でしたが退屈せずにあっという間だったのは、やはり視覚効果に力を入れまくっているからですね。
主人公一家が、崩壊するLAの街をギリギリ脱出していくまでの場面は、CMでも予告編でもじゃんじゃん流れていて正直なところ、見飽きた!と思ってたんですが。
これ、映画館のサイズでみるとすっっごいド迫力。
おもわず腹に力が入ります。
(ああフィゲロアホテルが崩れていく...)
その他ほぼ全編にわたって繰り返される洪水や噴火のシーンもかなりリアル。
相当に最先端な技術が注がれているでしょうから、メイキングの記事や、講演をきく機会を楽しみにしたいと思います。
走り抜けるすぐ一歩後ろでどんどん陥没していく漫画みたいな都合の良さや、「他の大勢の人達」が容赦なく地割れや波に飲まれていくほど切羽詰まっているのにホームドラマ的エピソードを混ぜちゃったりしている(場違いながらもこれがまた感動してしまうんだ.....親子愛とかもうホロリと術中にはまってしまうわけで...。)ところや、政府の対応等々、考えるほどに穴が多いことは確かなのですが、そういう冷静なことをあまり気付かせないだけの勢いはありました。
これはスクリーンが大きいほど「観た甲斐がある」映画なので、YouTubeの予告編やらDVDレンタルで済ませるのは実にもったいないないです。
ただし、地震(や洪水)に怖い思い出がある方にはあまりおすすめできない気が。
しかし観終わったあと、なんとなく客席中が暗くて重~い空気になったのが、もうね...。
だって仮に同じような事態になったら(←終演直後のこの瞬間は催眠術にかかったようになってそう考えてしまうのよ)、助けて貰える「条件」と「財力」になにひとつ合致しない、庶民の我々は絶対助からない。
主人公家族のように体力と有り得ないチャンスが連続するとも思えないので、やっぱまあ間違いなく、我々は塵のように天災に飲み込まれていく"あちら側".....。
とその場にいた全員が思ったに違いなく、無言でドンヨリと立ち上がったのでした。
そんなわけで、ディザスター映画お約束のエンディングにもかかわらず、観ているほうは不思議なほどズッシリくるものがあるのです。
(酒でも飲んで早寝するしかないね、的な気分になる(笑)。)
そういう意味でも異色な映画でした。
ま、あまりのめりこまず、心の中でツッコミつつ気楽に観たほうがいいでしょう。
エンディングでアダム・ランバートが熱唱するテーマソングはとても良かったです。
(これも楽しみにしていたのさっ。)
あと、主人公一家の女の子役がものっすごく可愛い。犬もお利口。
どちらもあんなに小さいのに水浸しの撮影は大変だったろうと心が痛くなるほどでした。
というわけで、お金を払ったぶんはきっちり面白かった気がするので、映画館で是非。
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