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2009.12.23

「アバター」(3D版)を観てきました。

The ART of AVATAR ジェームズ・キャメロン『アバター』の世界 (ShoPro Books)正確には公開前夜祭ということになるらしいのですが、待ちきれなくてもう観てきちゃった!
映画「アバター」オフィシャルサイト

約3時間の長編でしたけれど、あっという間。
引き込まれて呆然としてるうちにいつのまにか終わっていた感じ…良かったなあ。

大作ということで、初めてこの映画の予告編のようなものをみてから1年は経ってるような気がするのですが、そのときはかなり違和感があったんですよ。
"半端に人型で皮膚が青色"っていかにも「宇宙人」のステレオタイプだと思ったし、かわいくもないし(?)、不気味だなあと。
そういうのがバッサリ裏切られて、むしろ人間の見かけほうが異形のように思えてくる(まさに、主人公の苦悩とシンクロしていく...)ようになっていくのです。


ナヴィ(青色原住民)達の住む星の景観デザインがとても美しくて。
浮かぶ森や、光ったり変形する植物や、鳥や馬やサイっぽい不思議な生き物達も良かったなあ。
こういう、キラキラしたでもほんのすこしキモチワルめな要素があるファンタジー世界ってほんと、大好きなんです!
アバターに接続する装置はえらく地味だと思ったんですけれど、それ以外のメカ(ヘリコプターや戦闘用ロボットスーツ)なんかも格好いいです。
というわけで、コンセプトアート・スケッチ集を買うつもりですよ!!


ところで3Dスコープ版、字幕で観るのは今回がはじめてでした。
正直言って、この映画は立体バージョンで観なくてもいいんじゃないかという思いが終始。

立体視メガネって、レンズに色がついてるせいで一段階以上色味が暗くなるんですよね。
それを計算して映画の色も作ってあるんだとは思うのですが、それにしても、ふとメガネをずらして眺めたときの鮮やかさに感動しちゃって。
この色味が生きてないよなあとがっかりするような瞬間が結構多かったんです。

立体じゃないバージョンの映像(他の映画のときにみた予告編など)で感じた、驚くほどの映像の緻密さも、メガネを通すとあまりよくわからない。
コバルトブルーに近いような青みや、植物が暗がりで発する蛍光なんかもあんまりはっきり出てないから、かも。
(というか、メガネ無しで無理やりスクリーンをチラ見したら、これらの色味がすごく綺麗でびっくりした)
字幕も、前面にぴたっとくっつく距離感で浮き出してるのを追うのが、ちょっと疲れました。

もっとクッキリした色で観たいよね。というのが不満と言えば不満かな。
そんなわけで、2D版、出来れば吹き替えで、また行こうかと思ってます。ええ本気ですよ!
音楽なども大変良いとのことなのですが、あまりにも映像に入りすぎて覚えてないからリベンジだよ。


CG的なものについては、もうどこが実写なのかよくわからないので有名な役者を使う必要があるんだろうかと思ったほど。
メイキングをみた感じだと、顔と体中にマーカーをつけたご本人が合成用の緑の幕のセットの中で闘ったりしているのですね。
そこで抽出した動きにコンピュータでナヴィの顔や体をかぶせる、いってみれば電子着ぐるみです。
「よーく見ればなんとなくこの人?」程度には顔が似せてあるところが面白い。
あと、こういう映画にはやっぱりシガーニー・ウィーバーが似合うので、いい役で出ていて嬉しいです。

というわけで、皆さん、ぜひ!年末に相応しいステキ映画です。


映画鑑賞後にみることをおすすめなメイキング系動画

YouTube - Avatar Exclusive -Behind The Scenes (The Art of Performance Capture)

YouTube - Avatar Human Hardware Featurette


Flickr内の公式Photoセット

Flickr: OfficialAvatarMovie's Photostream

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コメント

こないだカールじいさん見ました。ほしのさんも見たそうですが、なんか3Dメガネが暗くて、あざやかな画面がもったいなくてしょうがなかったです。半ばはずして見てました。映画の本質的にはオマケの立体感のためにあんなきれいな画面を犠牲にするのはもったいないと思いました。
なので、アバターはできれば2D上映で見るつもりなんですけど、やっぱ暗いんでしょうね?

投稿: yoshii | 2009.12.23 10:32

こんにちは!
何十回もメガネをずらしてチラ見している私は、さぞかし変な客だったと思うのですが、アバターは3D版である必要はあまりないと思いました。
(メガネなしだと)色はほんとに綺麗です。
多少メガネの暗さを計算に入れた違いを設定してあるかもしれませんが、それでも絶対2Dのほうが密度の濃さが判別できて、格上なんじゃないかと思います。
メガネでこんなに変わるとは思わなかったので、うちは田舎の映画館だからこんなに暗く見えるのか!と不安になったほどなんです(笑)。

投稿: ほしの | 2009.12.23 13:54

>>不安になったほどなんです

僕も、3Dメガネがこわれてるのかと思って、回収係の人に聞いてみたら、そういうもんだそうです。3D上映は二度と行かないぞと思いましたもん。

投稿: yoshii | 2009.12.23 14:04

今回は特に、あのメガネだと格段に見えなくなる色(明るい青や蛍光色)が多すぎる映画なんです。
シーグラフなどみていると、立体視映画は今まさに旬な分野らしいので、「メガネの進化」もひたすら待ちたいと思います。
やればできるはず。
メガネのレベルが映画についていけてないのが残念でした!

投稿: ほしの | 2009.12.23 14:12

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