「趣味の文具箱 vol.15」を読みました。
毎年、冬の号が届くともう、今年の買い物総まとめに入るなあ!と気づくのです。
(決して「終わったなあ」ではない。「追い込み」なのだ。)
・・・というわけで、趣味の文具箱 15です。
15冊目ともなり、さらに先日発売されたばかりなような気がする「ノート&ダイアリー本」(←レビューした記事はこちら)やらその他同様文具ムック本をあわせると、もう"こういう本ばっかり"の棚が出来上がってきました。
楽しいねぇ!
今回は、「これは買わなきゃいかんな」的な本格レベルの衝動は、実はそれほどなかったのです。
ああ助かった!
既に前述の「ノート&ダイアリー本」に影響されて入手したこまかいモノたちで物欲回転ができているから、かもしれませんけれど。
この趣味文のほうにもコレクト社の木製品の特集があって、情報カードの木箱が紹介されていて、なんだかもう1個、むやみに欲しくなってしまったり。
思いっきり図書館カウンター的な気分が味わえそうな7万円の引き出しはとても無理だけれど、飾り気のないシンプルな木箱でもすごくいい雰囲気。
こういうものこそ、長い年月をかけて大事にしたい日本の実用文具の代表格ですね。
箱のレビューを書いた上記のページに、ミケさんご本人がコメントして下さったことですけれど
「途中経過の、まだ育てているカード」
を机上培養するのに、これほど適した場所はないと気づいた。
万年筆は、セルロイドバカボン軸とか有田焼はろうきてぃ軸などが、写真を見ると意外と「わ!わりと良いんじゃないの?これ..」と思ってしまったんですけれど。
(21万では困るので、樹脂でこの色柄を復刻してくれないかしら、キティちゃん。)
あとやはり、中屋万年筆は素敵です。
掲載されていたのはナガサワオリジナルの朽葉溜塗りの十角軸。
その名の通り枯れた色合いではありますが、かなり好きなコントラストです。
実際に(イベントで)十角の握りやすさを知ってしまうと、ぜひとも、いずれは一本欲しいデザインです。
とはいえ!
「いつかは中屋」という悲願は達成された今年。
漆を育てるためにも毎日使おう、などという余計な努力をする必要もなく、とにかく軸の触り心地も・書き味も好き過ぎるので、仕舞う暇がない一本になりつつあります。
もう、今後何を買うにしても細字しか欲しくなくなってきた気が!
そんなわけなので、万年筆についてはもう「"大物"はしばらくいいね」的な、満たされた思いがあります。
いまのところは。"小物"を勢いで買ってしまうというのは、あるかもしれない...。
今号も、パイロットのヘリテイジ91(中細ペン先って実用的な予感がするので欲しい。葡萄色軸が可愛い)など、うっすら気になる掲載品は目白押しではあります。
今年はって、あと一週間くらいで終わるけど、もういろいろ買っちゃってるし、紙モノも買いためている暇があったら消化しろ!と自分に必死に言い聞かせていますが、年の瀬の賑わいの中、なかなか難しい状況です。
せめて、今年最後の関門(書斎館羽田空港支店)は素通りできますように。と祈るしかない...。
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コメント
私も実はいそいそと、そして又してもこの暮れに買い物になるか!!と思いながらこの本を購入したのですが、ほしのさんと同様にそれほどの衝動にかられなかったのが事実でした。
それとちょっとがっかりだったかな・・・いつもだと最低でも1週間はお茶の時間にペラペラとめくり楽しむのですが、今回はそれもなく本棚へしまいました。
木製品の特集・・・これって本があるってことですか?ほしくなっちゃった(笑)
投稿: Yoko/Tinako | 2009.12.24 09:47
ほしのさん、こんにちは。
コレクトの木箱シリーズの中でもあの7万円の図書目録引き出しは魅惑的ですね…どうにも買えませんが…!
「机上培養」、ぴったりな言葉だと思います。
私の「いつかは中屋」は遠い将来のことになりそうで、今年は(というかここ数年というもの)万年筆の大物買いもなく、ただただ小物を勢いで、という一年でした。
今年最後の関門スルー、それはかなりな難関ではないでしょうか(笑)なんにしても、良い年末をお迎え下さい!
投稿: ミケランジェロ | 2009.12.24 10:37
>Tinakoさん
えーっと(調べている)、43ページにコレクト社の木製品記事があります。
というか、この周辺の黒背景ページは、ペン立て等々の机上小物の特集なのでかなり心を揺さぶられますね〜私は。
(ヴィスコンティのスライド蓋付小物入れなんて素敵すぎるけど私の机に全然似合わない!)
ペン以外の紹介に物欲を動かされることが多いので要注意です(笑)
趣味の文具箱は、だいたいリアルタイムで買いつつ今まできましたが、初期の頃のモンブランやペリカンの特集は、ちょうど自分が憧れていて買おうとしていた時期と一致するので、擦り切れるほど読みました。
あの頃よりは、いろんな新製品が続々と載るようになって、万年筆の世界も再び盛り上がってきているのがわかるので、そういう変遷を眺めるのもなかなか楽しいんです。
投稿: ほしの | 2009.12.24 13:20
>ミケランジェロさん
あの引き出しの図書館ぽさ、雰囲気が良くてとても気になります。
(何千枚もカードを管理するようなアイテムは無縁だと思ってましたが、小物入れにも使えそうなあの写真を見てしまうとね...)
本や文具が好きならば、こういうものを自宅に据えるのが大人買いの醍醐味なのでしょうか?いや、やっぱり買えませんけれど...
私、いろんな方に「中屋は最後の大物買いになるので、それまでは他のペン買いましょう」と(自分のことは遙か遠くにおいといて!)力説しています。
なにしろ軸を決めるのに頭の中で2年以上かけましたから(笑)そのあたりのお楽しみコミで計画なさってください。
榛原の便せんの特集、とても楽しく拝見しました。
いつも思いますけど、ミケさんの書き文字はフォントにして売り出せますね...。
投稿: ほしの | 2009.12.24 13:49
今回の掲載品の中では、いまのところ、まさにあの図書館引き出しがほしいっ!
生産終了なんて、惜しすぎる・・・(でも買うには勇気が)
それと、地球儀に心をつかまれています。
そういえば文具売り場においてありますね。
山脈や海溝のでこぼこのついた地球儀、ほしいなぁ。
投稿: はるる | 2009.12.24 17:56
ああいう木製品に惹かれるのってやっぱり、学校用品的なものにノスタルジーを感じる大人ならでは、なのかもしれないけど....。
半永久的に使えそうなプロ用品って感じがそそられますよね~
地球儀、小学生の時もってたような気がするけど、いまならちゃんと勉強しながら活用できそうな気がっ。
らくがきできるから、ホワイトボード素材の白い地球儀がすごく欲しいです。
投稿: ほしの | 2009.12.24 19:34
私は33頁のペンスタンド群にぐっと来ましたね。
パイプスタンドとか、なかなかお手頃価格じゃん!
投稿: Moto@ | 2009.12.24 21:30
(33ページを開けてみる。)
うわっ。パイプスタンドの値段、感覚的にゼロ1個多く眺めてて、目がスルーしてました!
これ、舞台みたいなゴージャスさがいいですねえ。
とっておきの3メンバーを立てかけて優雅に1日使いまわせるじゃないですか...。
投稿: ほしの | 2009.12.24 23:06
ほしのさん、こんばんは!
こちらには初めて書き込みさせて頂きます。
確かに、今回の号では、思わず溜息をつきたくなるような高価な万年筆揃い踏みで、
前号のように、目移りしそうな程、欲しいものばかり、とならなかったのは、
自分には手が出ない価格ばかりだったからかと思っております・・・。
それでも、今号を見て、気になっていた万年筆を
その翌日、早々に、買い求めてしまったのですが。
「中屋は最後の大物買い・・・」、肝に銘じて、
私も数年かけて、いろいろリサーチしたいです。
パイロットのヘリテイジ91はお手頃価格で、いいですよね。
ちょうど、色彩雫の山葡萄を持っているので、その軸に入れると
ちょうどいいかな、と思ってはいたのですが。
これもまた、来年の楽しみになりそうです。
投稿: ここあ* | 2009.12.25 00:59
こんばんは~。
まあ、(最初は「今回は欲しいモノないわ!」と思って読み終わっても)じわじわと背中を押されて物欲浸食されてしまうのがこのムック本シリーズの恐ろしさなんですよ.....
これからもポロポロ買っては軽めに反省しつつ、楽しんでいきましょう~。
パイロットは、細字だとうんと細くて中字だとだいぶボリュームが出るので、そのまんなかが欲しいなあと常々思っていたので。
こんなにかわいい色の軸で中細ニブが入手できるなら、勢いでそのうち買ってしまいそうです。
(来年の買い物話といっても、すでに来週から解禁ですからね!)
投稿: ほしの | 2009.12.25 01:15
クリスマス前の伊東屋に行く、という暴挙にでました(笑)
地下、1階、中2階だけでしたが人満載でしたねー
中2階は万年筆調整用特設ブース(箱のようにかこまれてる)ができていましたよ。
その前にラミーの今年色(ピンク)がずらーーーっと並んでいました。
ピンクってあんまり好きな色ではないのですが、あのピンクなら買ってもいいかな、と思えました。
カードボックス、以前仕事で使ってました。
海外もののプラスチックボックスでしたが、インデックスをつけて結構重宝しましたねー
どこいったんだろう、そういえば・・・
投稿: yuru | 2009.12.26 08:21
「普通の人」は年末にようやく手帳買いに行ったりするんだろうな~。
田舎なので伊東屋行くまでに疲れ切りそう。(でも混ざりたい。)
ピンクサファリは、Amazonだと2800円だからそっちで買おうと思いますよ!
投稿: ほしの | 2009.12.26 14:49
いつも楽しみにしてる本です(*´∇`)
細かいことですが、44〜45ページの木の素敵な手作りグッズ達。
ふとスペックを見てみると、笑いました!
重さが……(笑)
長原幸夫さんがえらいいい男に見える横顔写真もあって、肝心のペンより見所満載でした!
投稿: ちり紙 | 2009.12.27 02:19
はははっ。腹筋痛い!キログラムになってるー!!
んーやっぱり、さいしょの読後感はサッパリしてるけどあとからじわじわきますね、今号は。
投稿: ほしの | 2009.12.27 17:33
ほ、ほしのさん
ラミーサファリのピンク、Amazonで2,400円になってますっ。
うっわーうっわー
EFほしいーーーーo(><;)(;><)o
で、羽田の関門は無事に通過できましたか?
投稿: yuru | 2009.12.29 23:50
おおっ。ほんとだ!やっすぅぅい。
こういうこと知ってしまうと定価で買えませんなあ....
羽田の関門は、大晦日です。ドキドキ。
投稿: ほしの | 2009.12.30 00:52