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2010.02.27
テキストサーファーゲルが3色揃いました。
どこの店に行っても品切れていて、「見つけ次第、捕獲。」と珍獣並みに目を光らせて狙っていたのが、ステッドラーのテキストサーファーゲル。
初めて購入したのは売場に唯一残っていたオレンジでしたが、暫くしてなんとか、ピンクを在庫ギリギリのところで買うことが出来ました。
あと一色、イエローで揃う!・・・となってからが時間が掛かったなあ。
入荷したてだったのか、什器に一本も欠けずにびっしりささっていたのを目撃したときは感動しましたよ。
受験シーズンも一段落付いたので、手に入りやすくなってきたのかもしれません。
・初めて買ったときのレビュー記事:蛍光ペン「テキストサーファーゲル」を買ってきました。
私の場合、ノートを内容ごとに書き色を分けたりするような丁寧なことは、ボールペンでも滅多にやりませんし、万年筆のインクも、コレと決めたらずっと同じペンを使っていることも多いので、手帳含めて紙面はかなり地味なのです。
定期的に赤鉛筆などで囲ってマーキングしておかないと、せっかくの大事なメモ書きを見落としそうになることも。
(そのかわり、日ごとの愛用万年筆はコロコロ入れ替わります。
昨日が一面に細字のターコイスブルーで爽やかに埋まっていたかと思うと、今日は真っ黒インクでカリグラフィペン先、という組み合わせで妙に重厚感溢れるページになっていたり。
最近、パリ土産のPILOT Plumixにモンブランの黒カートリッジを差してみたらすご~く気に入ってしまいまして。
インクフローも良くて、すべすべと書けます。
どうやらブラックの魅力に目覚め始めたよ!ますます、インクの趣味が地味化促進してます。
ノートは、新年から使っているウッドストックMoleskineを順調に消化中。
いまだに意外と飽きてないのは、ページごとに微妙な紙質差があって「うわっ今日は裏抜けるのかよ!」とかツッコミどころが多い不思議なノートだからだと思う。
精鋭メンバーが後ろに控えているので、早く今年の1冊目を使い切りたい気持ちもありますけれど....)
テキストサーファーゲルは、蛍光色をぐりぐりと太線で描ける上に、どんな紙にも裏へ抜けない機能性がすごい。といつも思います。
「書いた字の上に、すぐにマーキングできること」もよく讃えられている件ですが、完全に乾いていない水性インクや、半日以上経った日付スタンプなどの上でも、そこに引いてしまうと意外と"こすれてしまう"感じで引き摺られるような時が多いです。
その傾向はオレンジ色がもっとも強かったのですが(書き味のヌルヌル度も高め)、ピンクを買ったときに若干キメの違いを感じ、イエローがいちばんサラッとしていて粉っぽい(「蛍光色チョーク」っぽさがある)という感想をもったのですが、どうでしょう。
ごく微少な違いですよ。でも、イエローが一番使いやすいんです。
この製品、あと一本新色が出てくれるならグリーンが重宝しそう。
欲張って更にもう一本なら明るいブルーの蛍光色だったらいいなあ!
こういうメモはデジタル方面の内容が多いですが、複数日に渡って延々となにかの設定や制作法を試すことがあり、その数値などをメモ帳の片隅に並べたりしています。
で、翌日はそれと違ったアプローチで行くのでまた少し離れたページにメモする。・・・というようなことが続くと、専用のノートでも作れば整理しやすかったかなと軽く後悔するのですが。
しかしとりあえず、そんな「同じ要素の箇所」をぐりっと同色の蛍光で囲んでおけば、例えページが飛んでいても視認性は抜群になります。
後日自分がどういう流れでここに至ったのかをぱらぱらとめくりながら容易に確かめることができるので、重宝しています。
「多ノート」は使いきれないことが多くて無駄が出やすいので、道具をうまく使った上で情報はなるべく一元管理したい。というのが今の気分です。
もちろん、ネオンのごとくきらきらと多色マーカーを使いすぎるのは逆効果でしょうから抑えめ路線は心がけたいもの。
しかし、気持ちが重い日はあえて、日付位置やタイトル欄をビシっと蛍光で囲むと、ちょっと励まされる感じがします。
そんな一見無駄な使い方もおすすめなのです。
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2010.02.25
「真空断熱タンブラー」を買いました。(夏期レビュー追記有り)
★9/3追記
季節柄、検索ワードでいらっしゃる方が多いので夏期の使い心地を書き足します。
・2,3時間は余裕で、浮かべた氷が溶けないので節電+快適効果大。
3-4個の氷を入れておくだけで、最後までヒエヒエのままの麦茶が大容量で飲める。
・ハイボールやビールなど、食事中に少しづつ飲んでもずっと冷たいお酒のまま。
・結露しないので机上に丸い跡がつかないし、周囲を濡らすことがないのでコースター不要。
書類などがのっている仕事机置き用にも最適。
冬→夏とおして使ってみましたが、氷の溶けにくさに驚愕。むしろ夏場のほうが大活躍中です。
もう普通のコップが使えない!
販売は二個セット基本のようです。
・THERMOS 真空断熱タンブラー← Amazonではこちら。
--楽天ではこちら(私はこちらで買いました)--
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*-*-*-*-* ↓ 冬期レビューはこちら↓ -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
主に机上作業中に傍らに置いておく飲み物用で、あったかいお茶がたっぷり入る大きめのものが欲しくて、何かないかと探していました。
せっかくだから「さめにくい」「コースター要らず」という付加機能がついてたらありがたい。
というわけで、ネットの評判をあてに思い切ってみたところ、先日届きました。
・THERMOS 真空断熱タンブラー← Amazon
うちのテーブルに乗せた、開封後の写真は撮ったんです。
しかし、カップ表面が鏡のようにツヤツヤしているせいで、仁王立ちにカメラを構える自分がクッキリ写っててびっくりだ。掲載は見送らせて頂きます..。
上の画像ではつや消し加工のようにみえるかもしれませんが、ぴかぴか鏡面加工です。
黒字のロゴは(ない方がいい気はするけど、)他にもいろいろ映り込むせいか、それほど目立ちません。
水筒やポットなどの"断熱モノ"ではよく知られているサーモス製なので期待はしていたのですが、その機能性にとても満足しています。
とにかくすごいのは、カップに触れたまま熱湯をいっぱいに注いでも全く手が熱くならないのです。
そして、金属製にも関わらず、口をつけてもこれまたぜんぜん唇が熱くない。
飲み物が間近に迫ってきて、顔に当たる湯気のせいでようやく、これがホカホカしたものだと気付くのですよ。
これだけの断熱性能なので外側への結露もありませんので、机の上に直置きできるのも大きな利点だと思います。
もちろん、冷たいものを入れても同様の効果なはずなので、夏場も相当活躍すると予想します。
ただ、これは上部が完全に開放されているコップ型形状なので、フタ付のタンブラーや水筒のような相当に長時間の保温は期待しない方がいいでしょう。
(それにしてもかなり長いこと冷めないので、机上で使うぶんにはこれで充分な感じはします。)
手入れも、余計なパーツがないのでスポンジで洗うだけなので特に不自由はないです。
こういう構造なので厚みはありますが、飲み口となる上部1.5センチからが、スっと薄くなっていてエッジもほどよく丸められており、この口当たりの良さも素晴らしい。
お酒飲み用に使えるクオリティですよこれは。
0.4リットル容量なので、350ml缶などを注ぎきることができます。
(と、くればビールなんだよね~。氷をたっぷり入れた冷え冷えのハイボールも試したいところです。)
そんなわけで、とにかく満足はしているのですが。
「口に触れるまで中身の温度がわからない」ほどの性能の良さってちょっと危ないかなとも正直、思いました。
特に、すごく熱いものを入れている場合、勢いよく傾けて飲み込んでしまうと火傷につながりますし、結構いつまでも温度が下がらない機能なのでどうぞご注意下さい。(特にお子様方には。)
そういう意味では、逆に、全身でホカホカと放熱しつつ内容温度をアピールしてくる陶器の良さをあらためて認識するという結果に。
まあもちろん、使い分けなんですよね。
「こういうのも、あって損はない」のはもちろんなので、うちは夫婦揃って毎日絶賛しております。
今も、熱々のココアを注いで、これを書いてるところなのです。
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2010.02.17
無印良品「手のひらサイズポケットノート」を買ってきました。
文具好きの皆さんの間でなかなか評判がいいようなので、さっそく1冊買ってきました。
「紙クロス 手のひらサイズポケットノート」、180円です。
コクヨの測量野帳と中身が一緒、とコミミにはさんで半信半疑だったのですが、売場で手にとってびっくりです。
表紙が黒い以外は確かにそのまんまだ!
昨年はじめてコクヨの野帳を使ってみて、手持ちのあらゆるペンで試しても鉄壁だった「しっかり・上質」の紙に惚れ惚れしました。
薄板が入っているかのようにきっちりとしたハードカバー表紙のうえ、200円を切るお買い得さ。
その名の通りのお仕事専用としてだけでなく、普段のメモ帳としてのヘビーユーザーも多いときいていましたが、納得です。
無印野帳は、「言われてみれば」という程度ですが、コクヨと較べれば僅かに3mm方眼の青みが濃いような気もしますし、表紙の作りも基本的に同じながら材質がなんとなく柔らかいかな?
表紙をくるむカバー紙も、コクヨのほうがキメの細かい編み目模様になっている一方で、無印のはツヤのある大きめのシボ模様。
むしろこの光沢のせいで手への馴染みもよくて私は好きですね。
帳簿や、出席簿のような真面目かつ懐かしめの雰囲気もいい感じです。
表紙に金文字が押してある緑色のコクヨと違ってこちらは、無印のシールをとってしまうと全面まっくろけ。
レギュラーデザインのMoleskineと同じく、"シールでデコり"への野望が拡がる外観となっております...。
とまあそんなわけで、大きな声ではいえませんがこれまでは紙質で使用断念することが多かった無印文具。
今回、私としては「やれば出来るね!」と誉めてあげたい気分です。
無印良品の文具の大部分は、気がつくと大幅に値下げられ、その後あっというまに売場から消えているのがお約束のようになっているのが哀しいので。
これは良い!と思ったらはやばやの複数確保に動いたほうがいいかもしれません。
・・・と、さっそく大人買いを実行のたこぶろぐさんを読んで思いました。
後の記事でも、コクヨ版との詳細な比較をされています。
やっぱそれなりに違うんですね。
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私が、それまでなんとなく敬遠していた(←趣味で使うものとは違うんじゃないかと、ちょっとだけ"遠慮"していたのだ。)にもかかわらず、「測量野帳使ってみようかな」と初めて思ったのは、写真術のお手本として"発見"以来、更新を楽しみに見ているブログ、shiologyさんを読み始めてから。
下記の記事にリンクがまとまっているのでご紹介。
野帳の横向き使いのお話など、とても勉強になりました。
・1787-091001 測量野帳に万年筆のまとめ: shiology
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2010.02.10
ペリカンの青色透明軸万年筆を買いました。(M205)
これは、昨年の暮れに買ったペンなのです。← 今年は「まだ」であることを主張!
ペリカン M205、ブルーデモンストレーター軸です。
夏頃からいろんな通販サイトの画像で眺めていて、クールで格好いいなあと。
その後伊東屋などで実物を目撃して(想像していた色味と若干違うものの)、やっぱり"今度こそ"欲しいかも、と再確認。
このシリーズ前回の限定であった無色透明軸は、スーベレーンのM800購入計画と決行でおなかいっぱいになっているうちに売り切れてしまいました。
昨年は昨年で、秋頃に中屋万年筆が魂(と予算)を奪っていったので、年内はとりあえずもういいか...などと考えていた12月、うちの近所の文具店に何故か2本も入荷。
こんな可愛い風景見ちゃったら我慢するのもう疲れたよパトラッシュ...
頭を冷やすためにいったん帰宅して「通販だとどれくらいの値段なんだろう」と調べてしまったのが決定打に!
この日の夜は軽く酔っぱらっていたことを言い訳としておきたい。
やがて数日後、速やかにうちの宅配ボックスに入っていたのでした。
この青色は照明によってはだいぶ違って見えるので、「思ってたより暗い」と思う人も結構いるんじゃないかと思います。
私はもうすこし鮮やかに水色っぽいイメージだったのですけれど、実際はずいぶん大人しめの沈み加減。
まさにペリカンの青インクをそのまま薄めたような、水中のブルー。
・・・というと格好いいけど、私が最初に連想したのは「うちにある、ゴハンを1膳ごとに冷凍保存しとく容器の蓋の色」だなあと。(←わかる人にしかわからない、ジップロックコンテナやその類似品のフタだ。)
好き嫌いが分かれるタイプの青かもしれないんですが、そんなに濃い色でもないのにずいぶん落ち着いている。というギャップが私は面白いと思ってます。
だから銀色クリップが視覚的に浮き上がることなく、そんなに安っぽくみえないのも強みかも。
もちろん透明軸の宿命として「すごく高そう」にも見えないんですが、まあホドホドで留まっている感じ。
とはいえ、パソコンの画面や空中の明るいところに透かして、中のピストンやら首軸付近の中身をみているのは楽しいです!
インクは、私の手持ち在庫ではおそらく何を入れても暗く黒く映りそうですが、ふとしたときの水滴状の溜まりでうっすら本来の色が綺麗に透けて美しいのです。
(軸色に最も近いことを狙って、純正のロイヤルブルーを入れてみました。)
選んだのはEFです。
私の場合、実用即戦力と言えば細字なので、これにしておけば引き出しの肥やしにはならないであろうという判断から。
インク注入後、ちゃんと「人差し指と親指の間に置いてスーッと引き摺って(つまり自重だけで)途切れ無く線が引ける」、ペンクリニック川口さん推奨の状態。
通販でもこの点は大丈夫だった。嬉しいよー。
ペン先はとても硬く、鉄ペンぽいシャリシャリも特に無いです。
ペリカン特有の丸く滑らかな書き味のせいで、硬さが帳消しにされている感じもあり、柔らかい紙(Moleskineや、使い進めて紙がこなれてきた手帳のページなど。)には特に気持ちよく書きつけることができます。
有り難いことに国産ブランドのFニブに迫る細字なので、5mm方眼のカードなどにもびっしり書けてしまうのが重宝!
ペリカンのロイヤルブルーは、淡い儚めな色味ですよね。
フローは問題無いものの、これくらい細い字幅には少々存在感薄めになるので、次はパープル色のインクでも入れてあげようかな~
(私は、ペリカンのインクは少々水分が飛んだくらいの時期のマットな感じが好きなんですよね。)
今、これとほぼ同じ体格であるM400のEFのほうにターコイスインク入れて使ってるんです。
購入4年を経て、いくらか太めの線になっているのですが、ほんっと素晴らしい書き味に成長中で。
当初は、想定より細字過ぎるのと超軽量であることで「M400は向いてないな」とすら考えていたのですが、今ではすっかりこの、「指の骨の延長」みたいなコンパクトさと、経年で培った柔らかい紙当たりがお気に入り。
この透明軸もきっと、4年後にはこんなふうにまで育ってくれることを期待しています。
M205は、ニブのデザインはかなり素っ気ないのだけは少々気になります。
軸もペン先も華やか仕様のM400と較べると物足りなさも感じるのは仕方ないのですが、それは別腹として考えたい。
きっと、このシリーズでまた好きな色の透明軸が出たら今後も買っていくと思うんです、確実に。
そんな不思議な愛着を感じます。
次回に生かしたい反省点でもあるけれど、どうせならBニブくらいで購入してインクをじゃばじゃば使いまわしながら気軽に楽しめる位置づけにしたかったかな。
(EFクラスはこだわった結果、あまりにも精鋭を揃えてしまったという個人的事情も...。)
もちろん、ピストン吸入式の万年筆を初めて使ってみたい初心者の方が、手帳用に携帯したり勉強にもバリバリ使うための最初のものとして選ぶものとしてもM200台のシリーズはおすすめな気がします。
鉄ペンではありますが、コストパフォーマンスが良い上に、所有の満足感は大きいです。
というわけで、私が購入した通販サイトは楽天のこちら。
価格に加えて何が決め手になったかというと、ボトルインクが「2本」もオマケで付いてくるという特典。
(大好きなターコイスとロイヤルブルー、これでもう、しばらく先までの備蓄は完了した!)
専用箱での包装ももちろん丁寧で、良いコンディションのペンが届いたので今回の買い物は大満足です。
ちなみに、Amazonの場合は最安で8500円。ニブによって販売元や価格が違います。
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★今までの「透明万年筆」の記事まとめ(新しい順)
・透明軸の万年筆が届きました。(パイロット カスタム74)
・レシーフのクリスタルが届きました。
・透明万年筆と空色インクを買いました。(ラミー サファリ)
★今までの「ペリカンの万年筆」の記事まとめ(新しい順)
・金ペン堂でペリカンの800を買いました。
・ペリカンの400が増えました。
・ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。
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2010.02.07
「1ヶ月のパリジェンヌ」を読みました。
パリ関連本を読むのがすっかり趣味になっているのですが、これは装丁があまりに素敵だったので、店頭で衝動買いした本です。
・1カ月のパリジェンヌ
金文字の押された濃いめの紫ピンク(この色大好きだわー!)の表紙、ベージュの外箱に巻かれたターコイスブルーの大きな帯etc. の配色にうっとりしたのですけれど、なんといってもリング綴じ製本ってところが良いのです!
表紙裏にもボールペンで走り書きしたようなメモや、チケットなどの紙片が押し込まれたポケットが実写印刷されていたりして、すごく凝ってます。
---というようなことが、Amazonの商品画像だけでは全然といってよいほど判らないのはショックだ.....。
こういう本に出会うためにも、書店で選ぶことって大事なんだなと思いました。
約一ヶ月のあいだの、ホームステイしながら地元の人達と交流したり型押し(カードや便箋などへのエンボスのことですね)の職人に弟子入りしたり、の淡々と語られる日記文の合間に、スナップ写真やスケッチやコラージュがこまごまとはさまれていて。
まるまる1冊、荷作りのリストから帰国の日までがかきこまれた、旅の記録帖になっているのです。
平澤まりこさんの本は以前もレビューを書きましたが、内容は全く違うながらも前回となんとなくつながっているような気がするのは、ラッピングペーパーやメモの方眼に直接描かれたスケッチなど、「お気に入りの紙」の質感が、コラージュの中から味わい深く伝わってくるからかも。
(今回も、フランス罫の用紙にこまかくかきこまれた街の地図がお気に入りです。)
そういえば、前回レビューで気に入っていた「表参道茶寮」、先日とうとう閉店しちゃったんだ.....(涙)
きちんと「型」そのものを彫ることからはじまる、型押しペーパーアイテムを作る仕事の詳細な工程解説なども、全く知らない世界なのでさすがこういうのはフランスの文化なのだなあと勉強に。
市場に買いに行く新鮮な野菜や、通りすがりの露店で買ったものや、パーティでふるまわれる家庭料理等々、美味しいものの話も度々出てきます。
観光や買い物に徹する「パリ日記」でなくても、ごくふつうの生活の中で発見する小さな感動から始まり、異国での生活から来るうっすらとした疲労までがこまごまとメモをとるように描写されていて、それがかえってこの場所の空気を思い出させてくれるんですよねぇ。
なーんてツウぶりたくもなるけど、私は1ヶ月どころかたった1週間のパリジェンヌなのだった。
最後のページに近づくのがつらいけど読まずにはいられない気分に悶々とする、近ごろ珍しいほどにお気に入り度の高い本となりました。
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こういう旅日記は現地でも相当量、書いたり描いたり情報をまとめたりの作業をしたと思うのですけれど、そのあたりの制作裏話的なノウハウも知りたいです。
近年とくに、旅から帰ってきて「語学力以外で」私がもっとも反省するすることは、以前はホテルやコンベンションセンターのロビーでも延々とパソコンを打ち続けてネット上の日記を更新していたくらいの、旅行記録に対する執念と根気がなくなっていること!
(トラベラーズノートのプロモーションでよく掲載されているような、現地での緻密かつ丁寧なスケッチ日記みたいなのを作る人ってホントすごいなと思う。
私なんか毎回寝る前にへとへとになりながら「なにかを貼るだけ」なんだよ?)
それでもなんとか直近のパリ旅では、いつもよりは幾分多めに帰国後のいろんな記事を書くことが出来たのは、いままでになく大量に写真を撮りまくってFlickrにupできたことや、一応旅日記らしき記述をtwitter上にライブでぽつぽつと数件づつですが毎日書き残せていたから、かもしれないです。
年々、ものぐさを助けてくれるテクノロジーがすすんでいくのは有り難いよなあ!
ちなみに、自分のtwitterのログはTwilogでブログっぽいカレンダー形式にまとめておけるので登録して利用すると便利です。
チャット的な交流よりも、情報の発信にウエイトを置いた使い方をしている人には特におすすめ。
私もちょうど旅行期間のログを抽出して、あとから記憶を引き出すのに結構役に立ちました。
ブログに纏めるほどのエネルギーが湧かない小話でも、140文字制限のカードの如く、ウェブ上にぽつぽつと置いていく感覚は楽しいものです。
twitterは今となっては大流行中のシステムですがだからこそ、初めて知った頃の第一印象に返って「メモ用のミニブログ」として活用したい気分にもなってます。
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2010.02.06
Twitterrificの「オリー」が届きました。
ひさびさの海外通販に挑戦。
・・・てほどの大袈裟なものでもないんですが、その日は1ドル90円を切るくらいの円高だったことに背中を押されてポチってしまいました!
Iconfactoryから出ているtwitter用のソフト、Twitterrificのマスコット、青い鳥のOllieフィギュア。
わーい!可愛い!
アイコンイラストから結構自然に立体化されているのでびっくりです。
おしりのぴょいっと上がってる感じとか、足先のふっくらした形状など、こまかいところもそっくりにつくられていて満足。
濃いめのそら色もうつくしい。
あえてちがうところがあるとすれば、けっこう下向き姿勢なんですよ。
ディスプレイ枠などの「目線より上」に置いてちょうどいい感じの表情をみせてくれる角度に作られていて(くちばしのなかまでちゃんと見えるように塗られている...)、まさにこの位置専用フィギュアって感じで。
箱も全面カラフルで、中に青空もはいってる(のでそのまま飾れる!)くらいのコレクターズ仕様になっていて、もちろん完全保管しておかなければ。
ちなみに、日本への送料込みで31.71ドルでした。
約一週間ほどで届きます。
購入ページはこちら。
掃除しやすいと思われるソフビタイプのほうにしたんですけれど、ほんのり起毛加工してあるほうも可愛い。
いや、そっち買うくらいならソフビで三羽くらい仕入れて画面上に並べたら大迫力。
などとニヤニヤ考えてしまいます。
いいかげん、こういう置きモノはやめて「スッキリ・こざっぱりな生活をする奥さま(笑)」をするつもりだったんだけどなあ。
負けてしまったよ。
Macの進化と共にどんどんデザインも変わっていったIconfactory自体は昔から欠かさずチェックしてまして。
それこそ、私の"インターネット歴"そのものと同じくらいの10年以上前から見続け、勉強させてもらっていたサイトなのです。
いままでも、シンボルマーク付のTシャツなどを買ってみようかしらと思ったことは何度もあったんですが、今ようやくこんなにすてきな記念品の入手が叶って、古株ファンとしてはとっても嬉しい。
Ramp Champという、さすがのイラストクオリティが生かされたゲームアプリ、興味津々なので(オリーが景品になってるゲームも入ってるらしい...!)たぶんこれも買ってしまうだろうと思われます。
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2010.02.03
デスクトップアイコン新作です(誕生石ことりセット+α)
毎月の誕生石をくっつけたカラフルなことりが1年分、12羽のセットです。
ビミョーに顔、というか目線がそれぞれ違うところが特長。
(テキトーな不揃いが面白いのであえて直さなかっただけですが..。)
OSX版とWindows版それぞれダウンロードできますのでこちらからどうぞ。
←そして、別ページ(HP目次ページ)の単品配布コーナーでもお揃いのハートチョコ版のことりを作りました。
というわけで今回の更新分で13羽という大型団体セットでお持ち帰りいただけます。
さらにオマケで、iPhone用の壁紙も同じパーツで作りましたので、こちらもよろしくお願いします。
(QVGAサイズもあります)
更新放置気味になっていたところを、どーんと更新できたのでとてもすがすがしいです。
あとは新しいデザインでページそのものを全面改訂したい(ちゃんと格好いいドメイン取って、大容量のあたらしいサーバ借りて。)等々の大整理を粛々とすすめたいという気分なので、他人様の感想をききとりつつ調査中です。
月あたり数百円から借りられるところも増えてますが、HPで配りものをやってると転送量制限が心配でなかなか決められません。
勉強することが一杯だ~。