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2010.05.12

リーガルパッドが気に入ってます。

100511iPhoneのOSには標準で入っている「メモ」というアプリがありますよね。
シンプルなので意外と使っているんですけれど、この画面に現れる「黄色いメモ用紙」のホンモノを買ってみました。
mead メモパッド ジュニアリーガルパッド 5冊パック MLP59600-5P

アメリカに行くとこの紙に何かを書きつけている人を目撃する機会が多いですし、海外ドラマでもよく見かける小道具。
私にとってはこの"落ち着きのない"配色からして完全に、オシャレ系輸入文具(笑)の範疇なのですが、あちらではお馴染みの廉価な紙文具なんだと思います。

サイズは大小2種類がありましたが、5×8インチ(203×127mm)のコンパクトな方を選びました。
タテヨコだけはMoleskineのラージサイズとだいたい同じくらいですね。
A5よりも巾が狭く、50枚綴じ。
裏表両面に線が印刷されています。
ごく普通の横書きレイアウトですが、左端から1.5cmほどの場所に赤い二重線で縦罫が引かれています。

紙は、いかにも"お買い得"そうな、薄くてパリッとしていてちょっと繊維感のある手触りなのですけれど...。
しかしこの書き心地、私は好きだなあ。
鉛筆芯やボールペンで都合良く使える紙質なのでしょうが、万年筆でもペン先がしっかり止まって程良くインクを吸ってくれるのが心地よくて。
紙の重なりでふわっとペン先を受け止めるクッション性もあります。
(インクによっては盛大に滲みそうですが、私が使っているスタンダードな青や黒系では、中字くらいまでなら大丈夫。
でもエッヂはぼやけがちになるので、そもそもそういうのは気にしない用途で使うべき紙でしょうね。
裏写りは不思議なほど少なめで、優秀なほうだと感じたのですが、紙の薄さのせいで表の字面が透けて見えるので、実質オモテづかい限定といえます。)

もうこういう感覚は、日本の紙のきめが揃った品質では味わえないような気がするんです。
学生時代、ソニープラザで買ったルーズリーフ(アメリカ製の4穴くらいの。)にカスタム74でノートをとっていましたが、ペン先の滑り具合といいインクの染み具合といい、数文字書いただけでまさにその感覚が手によみがえってきて。
「ああこれだよガイコクの(安い)紙!」と感慨に浸ったのでした。
(これがそのまんま私の、書き心地の好みの原点になっているかもしれない。)

罫の間隔は9ミリ程度ありますので、注釈や追加の文章をどんどん行間に割り込ませて書いていける空間が確保されていますし、左端の縦線を使ってリストや箇条書きを連ねるのにも便利そう。
ほんのちょいスリムなA5、という面積のちょうどよさや綴じの薄さも手伝って、かなり気に入ってきています。
毎日のTodoやメモを書き出す場所は、この程度で十分なんだよなあという思いもありますし…
ペンと紙でもって「まずは、手を動かしながら考えをまとめていく」ような使い方にはうってつけの素材感というべきでしょうか。

ミシン目はついてませんが上辺の厚紙はかなりしっかり留め付けられているので、ここに沿ってぺりぺりと破り取る仕組み。
こういう切り取りの仕様は、やがては微妙な"ちぎり残し"が蓄積されてきて、それも味といえば味でしょうか。
(この部分すらもきちんと絵柄で表現しているAppleの「メモ」アプリはすごいと思うんですよ!)


100511 100511

今回、まあやっぱりと言うべきか、数日遅れてこのサイズのリーガルパッド専用のホルダーも注文しちゃいました。
丸善のオリジナル製品なんだそうで、現状は送料無料で735円という安さ(パッドも1冊同梱されています)と、豊富な色バリエーションが魅力。
SEPA 5×8 パッドフォリオ

つや消し加工はあるものの、「合皮」というよりは「ビニールカバー」という感じでしょうか。
この軽快さを楽しむために赤やオレンジやスカイブルーといったポップな色味にするか、あえて大人路線を狙うかでも迷い、ネイビーブルーにしてみました。
ほどほどに地味ですが思ったより青みがあって綺麗です。
(そのうちステッカーなど貼ってしまうでしょうけれど。)

100511リーガルパッド本体とさほど違わないジャストサイズなので、折り返すと(ぺったりと完全平面かつ丈夫な板状になります..)周囲に数ミリだけカバーの色がはみ出して見えるのですが。
この景色を想像して色選びをするといいかもしれません。
ネイビーの場合は、黄色紙の上では沈んだ色味にうつるロイヤルブルーインクと偶然にもお揃いの濃青になり、ちょっと感激。

ペンホルダーが無いのが欠点に感じるかもしれませんが、折り返しのところでちょうどよくクリップをかけられる程度の空間はありまして、作業中の一時的安置でよければほとんどの筆記具はここに良い具合に収まって実用的に働いてくれると思います。
気負いのない用途で使いたいリーガルパッドなので、ホルダーをつけること自体も気が引けるのですが(机の上にポンとそのまま置いとくのが似合いそう)、これくらいのさりげなさならいいかなあと。
ミニサイズと言うには少し大きめではありますがカチっと薄くまとまってくれるので、意外と持ち歩き用にもストレスなさそうで重宝する予感がします。

各画像でいちいち違う万年筆といっしょに写っていることは気にしないで下さい(笑)
お気に入りをそれぞれ試していたんです。
この紙質ゆえに万能とは言えず、合わないインクや字幅もあります。
そこはお好みにするとしても、手にしっくりはまる太直径な軸のペンでぐりぐりと書き進めていくのが最適とわかりましたよ!

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コメント

私は伊東屋のリーガルパッドを黒いビニールカバー込みで使用しています。
紙は伊東屋なので日本製かなと確認したらmade in USAでした。
この紙、結構書きやすいですよね。会社の会議用のメモとして、愛用しています。

投稿: ERI君 | 2010.05.13 09:48

伊東屋オリジナルのリーガルパッドと同じ製品かな?伊東屋のは用紙がOEMかも。

投稿: yoshii | 2010.05.13 12:13

書きやすいです。黒いリーガルパッドも持ってますけど、重すぎませんか?あと、ペンを差す袋の位置が変なので、ペン込みでは閉じられない。なので袋は削除しました。で、普通はリーガルパッドをむき出しで使ってます。軽い!

投稿: yoshii | 2010.05.13 13:48

>ERI君 さん
伊東屋のホルダーは革っぽいシボやペンホルダーがあったりして質感がなかなか良いそうですね!
今回買った丸善のホルダーは、超実用的ビニールカバーという感じです(笑)
こういうものも、メーカーによって紙質的なランクがいろいろあるんでしょうかね?


>yoshii さん
伊東屋のサイトなどには、「ノートとして使っても十分のクオリティなオリジナル商品」であると書いてありますね。
訂正追記:
★伊東屋リーガルパッドはAMPAD社(American Pad & Paper LLC)の製品だそうです。Ketzerさん有難う!★

1冊あたり数十円で買えてしまうようパックものも探せばあるので、伊東屋のはすごく高級品だ!と以前から思ってました。
(今度行ったら買ってこよう....)

私が購入したホルダーは丸善で売っている★←「開発」と書いてしまったのでこのへんも訂正します:詳細はKetzerさんのコメントにて!★ものなのだそうなのですが、伊東屋製と違って何のオマケ機能もない、昔の電話帳とかレストランのメニューみたいな(笑)シンプルなカバーなんです。
でも、こういうのは厚紙が入っていて丈夫なぶん重さがあるかもしれませんね。
こういうの持ってろくに外出もしないのに、カバーだのホルダーだのすぐセットで買いたくなる習性はどうにかしたいです。
リーガルパッドこそ、そのまんまがカッコイイのに~。

投稿: ほしの | 2010.05.13 14:22

伊東屋のリーガルパッドがすごく黄色くて、そんでもって青の太字のボールペンで ぬめ~ と書くのを好きだったことを思い出しました。ノート(紙製品全般)のストックが大量になってしまった今では、遠い昔のことのようです...

Concord に Mead ですか...
Concordは、だいじだいじ にしているので、あのかさかさのMeadに触れさせるのは、なんか繊維がハサマリそうで怖い、けどやってみようかな。

投稿: sasa | 2010.05.13 20:09

えっ、そんなに繊維が飛び出るほどはカサカサしてないと思うんですよ。(すべすべでもないけど..笑)
確かに細字過ぎると埋まってしまうかもしれないけれど、149とかでもじゃんじゃん使っちゃってます!
こういう、書きながらシャラシャラ音がするような紙、わりと好きなんですよね...。

投稿: ほしの | 2010.05.13 20:36

リーガルパッド、ここ数年愛用しております。
値段に気兼ねすることなく使える用紙が気に入っております。
筆記具の相性は鉛筆が最高かもしれません。
また、万年筆で書いた時のあの滲み具合もたまりませんよね。
私は数学の問題を解くときの計算用紙の代わりとしても使ったりしています。

伊東屋のリーガルパッドはAMPAD社(American Pad & Paper LLC)の製品ですよ。
http://www.ampad.com/
・AMPAD リーガルパッド ジュニア:315円(3冊パック)イエローのみ
 50枚、約9mm横罫
・AMPAD リーガルパッド:630円(3冊パック)イエローのみ
 50枚、約9mm横罫

私、二、三年前に日本国内で買える主要なパッドを集めました。
他メーカーの製品も書いておきますね。
購入時のご参考にでもしてください。
<伊東屋>
上記の通り。

<丸善>
・mead Jr.リーガルパッド:504円(2冊パック)イエローのみ
 50枚、約9mm横罫
・mead リーガルパッド:840円(2冊パック)イエローのみ
 50枚、約9mm横罫

・mead ケンブリッジJr.リーガルパッド:714円(2冊パック)イエローのみ
 70枚、約9mm横罫
・mead ケンブリッジリーガルパッド:714円(1冊)イエローのみ
 70枚、約9mm横罫
※ケンブリッジは紙質が厚く丈夫です。

<オフィス・デポ>
・レターパッド ジュニア:568円(12冊パック)ホワイト・イエロー
 50枚、7mm横罫
・レターパッド レター:970円(12冊パック)ホワイト・イエロー
 50枚、9mm横罫

・レターパッド ジュニア:148円(3冊パック)ホワイト・イエロー
 50枚、7mm横罫
・レターパッド レター:248円(3冊パック)ホワイト・イエロー
 50枚、9mm横罫
※3冊パックは最近ラインアップ。

<ぱーそなるたのめーる>
・ビュートン ジュニアリーガルパッド:283円(6冊パック)ホワイト・イエロー
 50枚、約9mm横罫
・ビュートン リーガルパッド:334円(4冊パック)ホワイト・イエロー
 50枚、約9mm横罫
※中国製、ミシン目カットが粗悪で綺麗に切れない。
 これは買わない方が良いです。

補足
お買いになったホルダーについて、勘違いしていませんよね?
「『SEPA 5×8パッドフォリオ』は、イタリア・SEPA(セハ゜)社のパッドフォルダーにアメリカ・mead(ミート゛)社のJr.リーガルパッドを組み合わせた、丸善オリジナル商品。」
という、元元あった2社の製品を組み合わせた丸善オリジナル商品であって、丸善が開発したものではありません。
コメント欄の単なる書き間違いだろうと思いますが、気になったもので。

投稿: Ketzer | 2010.05.14 03:49

こんにちは。私は西友が販売しているノーブランドのリーガルパッド使っていますが、安いのに裏抜けしにくいですよ。気に入っています。

投稿: KEN | 2010.05.14 12:23

>Ketzerさん
たいへん詳しく教えてくださってありがとうございます。
とっても勉強になりました!
今後この記事を訪れる方々に良い情報源になることと思います。
この記事を書いて以来、いろんな方から、自分も使ってます(or昔愛用してました)というお話をきいてます。
いろいろ使い比べてみたいです。
★15日夜に訂正頂いた件、丸善の冊数直しておきましたー

>KENさん
こんにちは!
なんと、西友にも売ってるんですか。これはチェックしなければ...。
安くて入手しやすいということも、日常文具として大事なことですよね。

投稿: ほしの | 2010.05.14 13:03

誤記
<丸善>
・mead リーガルパッド:840円(3冊パック)イエローのみ
3冊パックではなく2冊パックでした。

謹んで訂正させていただきます。
・mead リーガルパッド:840円(2冊パック)イエローのみ

投稿: Ketzer | 2010.05.15 01:09

私もリーガルパッド愛用してます。
しかも、COSTCOで20冊パックの激安モノですが・・・。
考えをまとめるときなどに重宝しています。
YELLOWがインクを選びますが、パイロットのブルーブラックが私的にはベストです。

投稿: がちゃぴん | 2010.05.15 16:03

そうそう、コストコがこういうのもとってもお買い得なんだとコミミにはさんでまして、行ける方が羨ましいなと思ってたんです!
それだけまとめ買いできれば惜しげもなく使えて楽しいですよね~
イエロー紙に青系のインクはくっきりと映えて、私もすごく好きです。

投稿: ほしの | 2010.05.15 16:31

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