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2010.05.19

銀の万年筆をいただきました。

100518このことは以前ちょこっと書いたような気がしますが、実家のお隣の方から古い万年筆を頂きました。
「趣味の文具箱16」の話を母から聞いて、「あらーそんなに好きなら是非!」と昔に愛用していたものを私宛に譲ってくださったとのことで。
ほんっとに嬉しかったです。

この金属軸には格子模様が彫ってあり、よく似たデザインのが以前パーカーで出ていたのは知っています・・・
(遙か昔の子供の頃にも、ボールペンかなにかでこんな感じのを使った覚えはある。ホンモノかはわかりませんが。)

観察してみたところキャップの下のほうに
「PILOT CUSTOM STERLING SILVER MADE IN JAPAN」
の文字が!
なんと.....。
いつかは欲しいと憧れだった、銀軸の万年筆が今ここに(涙)
このクラシックなデザインのペン先には、18KWG(18金ホワイトゴールド)、F(細字)の刻印があります。
(下の写真参照ください)

帰宅後さっそくカートリッジをとりつけてみたところ、素晴らしい書き味です。
決して柔らかいわけではないのですが、この形ゆえの独特のしなりを感じます。
おそらく元の持ち主の書き癖からくる極小の面がついており(これがまた私の筆記角にも心地よく、大人っぽい線で字が出てくる。新品のペン先では決して味わえない手馴れ感といいましょうか。)たいへん滑らかに細字が書けるのです。

いやあ有り難い...
とにやにやしながらふと手元を眺めると、大変なことが発覚しました。
指先がまっつぁおですよ!
ペン先の、いちばん下のV字状になっている根元部分からジワジワとインクが漏れだしていました。

もちろんコレが原因というわけではないんですがその頃、私の体もまたジワジワと蕁麻疹が浸食中だったので。
東京に出てパイロットのペンステーションに持ち込むなどという夢は叶わず、以前もアウロラのキャップ交換でお世話になったことのある地元の文具店経由でメーカーに出してもらいました。
かゆみがほぼ治った先日、万年筆もまた1ヶ月ぶりに退院。
お店はセール期間中だったので割引きもしてもらい、4000円ちょっとで元気になって帰ってきました~。
(気のせいかもしれませんが、すこし緩めだったキャップもしっかりと固くはまるように調整してくれたような感じがします。パチンと入れる勘合式です。)

待っている間に、コンバーターを用意し(使い慣れた操作で入るCON-50がいいと判断。格好いいけど"押して"入れる70はペン先がどこかにぶつかりそうでちょっと怖いんです。)じっくり考えて、色彩雫の「紺碧」を注入。
やっぱりこの色は、春から夏にかけて大活躍する大変美しいインクだと思います。
僅かに黄味がかったペリカンのターコイスが日差したっぷりな空色とすると、紺碧は、酸素濃度薄めなくらいに上空の青色ですね。
毎年、手帳にこれらのそら色系統の字が増えてくると、だんだん夏に近づいてるなあと思います。

100518 100518

というわけで、私は古いペンの知識が皆無なので、これの詳しい名称などは判らないのですが。
思いがけず私のところにやってきた素敵な万年筆、今年を象徴する一本になりそうです。

部分的ながらも実は、年月を経たなりの燻し銀の色味はかなりしっかりとついていまして、アンティークな渋みを放っていたのですが。
(だいぶ迷いましたし、それはどうよと思う方もおられるでしょうが、)これは私の時点で一度リセットさせて頂くことを決断。
貴金属磨き布で結構ピカピカにしてしまいました。

柔らかい光沢と、吸い付くようなあたたかい触感、これが銀なのだなあ。
これからまた、私の手の中で育っていくのが楽しみなのです。
大切に使っていこうと思います。
(これを起点に他にもシルバー軸が欲しくなっちゃったらどうしよう。)

重さはコンバーターやインク等セットした状態ではありますが28gくらい。
手持ちの中ではわりと重めの部類ですね。
とはいえ、キャップを後ろに付けても私の手には合うバランスのようで、程良いずっしりを楽しみつつコマゴマ書くのを楽しく感じています。
今後しばらくは、紙類が紺碧色の記述で埋まっていきそう....

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PILOT CUSTOM 旧タイプステンレス ポディ 蝕刻ストライプ仕上げ(正式 続きを読む

受信 2010/05/26 11:55:23

コメント

はじめまして。

このペン、いいですよね。僕も使ってます。
パーカーまがいですが(笑)、それもこの時代の雰囲気で。

CON-50、正解です。CON-70は入りません。
同時期の?パイロットのもう少し細い軸のペンなどは
CON-50すら入らなくて、CON-20で使っています。
そういった部分も時代と共に改良されてきているのですね。

投稿者: 樽出し原酒 (2010/05/19 10:47:50)

ステキな万年筆ですね。
そして、Moleskineの表紙のレースが~!
シルバー軸の万年筆とぴったり!!です。

わたしは、ミッフィーちゃんのシールを貼ってみたりしているのですが、こういうのもおとなっぽくて、いいなぁ~と思いました。

投稿者: みつひめ (2010/05/19 11:33:10)

 私はストライプ模様のステンレス軸のやつを持っております。たぶん、モデル名は「パイロット カスタム」でいいのではないかと(シルバーンだとたぶん紡錘形の軸のモデルになると思いますので)。

 ただ、私のはペン先が破損しておりまして、自力で直したので、激しいコンコルド形状をしております(パイロットだとポスティングと言った方がいいかな)。オリジナルの書き味もいつかは味わってみたいなぁ、と思います。

投稿者: しまみゅーら (2010/05/19 14:02:52)

>樽出し原酒 さん

はじめまして。
なんと!これはもともとCON-70は入らないのですか!
私の手には50のほうが安全じゃないかという気がして試しもしなかったのですが、なんという先見の明(←...と、自分を誉めることを忘れない)
調べてみると、パーカーの後追いでこのデザインは当時は各メーカーからもたくさん出ていたことがわかりました。
しかし、今こうして眺めてもカッコイイと思います。
ペン先の美しさもそのまま書き心地に反映されていて、古き良き時代の万年筆の感触を楽しんでいるところです。
いろいろ教えてくださってありがとうございました!


>みつひめ さん

このシール、Moleskineに貼ると素敵でしょう?
四角や丸形も持ってますが、やっぱりハートがかわいくて、お気に入りなんです。
伊東屋の地下のスクラップ/ラッピング用品売場にあった、ミセスグロスマンという海外メーカーのステッカーです。
売場でロールになっているのを切り離して1枚づつ購入できるんですよ。
Moleskineは絶対になにか貼らないと落ちつかないんです私。(もちろんミッフィ貼ったのも持ってますよ!)


>しまみゅーら さん

パーカー75の赤いラッカーのを持ってるのですが、形状がそっくりでちょっと感動していたところです(大事なことに今ごろ気付く...)。
でもこれもパイロット的には「カスタム」の系統なのですね。
プラチナのショートでも思いましたけれど、こういう、クラシックなペン先の書き心地、味わい深くていいなあとしみじみ思います。

投稿者: ほしの (2010/05/19 15:49:15)

こんばんは 初めまして・・・
 万年筆の記事を探してこちらにたどり着きました。突然で申し訳ありません
 こちらのblogのテンプレートは ココログさんのオリジナル?ではないようで カスタマイズされたのでしょうか? シンプルで自分の好みの画像がトップに入っていたので もとになったテンプレートは どちらだったのか とっても
きになりました。 もしよろしかったら 参考までに教えていただけたらと 思いました。
 こちらの記事には ほとんど関係のないコメントゆえ、 申し訳ありません。

投稿者: ぶうこ (2010/05/22 23:08:18)

はじめまして。
このデザインはココログのテンプレートではなく、私が自分でCSS等をカスタマイズしたものなんです。
「ココログプロ」という有料プランを使っていますと、かなり深いところのソースも書き替えが出来ます。
(それ以外のプランだと,裏技はあるのかもしれませんがちょっと難しいかもしれません。)
シンプルな三列組みの枠からほとんど自力で作ったものでして、画像も自分で制作しました。
気になって頂けて嬉しいです。
最初がいろいろめんどくさかったので(笑)、もう何年もこのデザインのままやっております。

投稿者: ほしの (2010/05/23 18:38:13)

早速のお返事を ありがとうございました。
有料プランなんですね! いくら探してもみつからないはずです。(笑) 私も ちょっと検討してみようと思います。本当にありがとうございました

投稿者: ぶうこ (2010/05/24 20:53:13)

すてきです。
この年代の万年筆はほとんど細身ですが、割とずっしりきますね。俺も少し前に同年代のプラチナ製18KWGを手に入れました。さすがに軸は普通のステンレスでしたが。
気のせいかもしれませんが、この時代のものと現在の新品のものとでは、使っているときの感覚がどこか違うと思います。
書いているときにその当時の空気を吸っているような・・・って生まれる前なんですけどね(笑)

どうぞ大切になさってください^^

投稿者: みとしん (2010/05/25 18:39:29)

このペン先のデザイン、紙に当たるときの角度が美しいんですよ。
書きながら上から眺めていて、ほれぼれします。

この年代のものが現行品となんとなく違っているのは、生活の中での万年筆の実用(必要)度の差、なのかもしれませんね。
お互い、これからも長く使っていきましょうね。

投稿者: ほしの (2010/05/25 21:24:54)

やっぱり来るべき人のもとに来るべきものが来るのですね。(←意味不明?)

たいへんに良いものがお手元に揃いましたね。
私のはペン先は同じですが、まだ 軸はステンレスです。
パイロットのF氏のいう「かたやわらか」という表現がピッタリのペン先は、私の着地点のひとつです。

シルバー軸のリセットには賛成です。
シルバー軸のくすみは自宅使用では問題なしですが、
筆記具好き以外の他人には??に映る事が多いようですしね。

ところで、赤いラッカーのパーカー75は まだ見ていないような気が....。

投稿者: Hagy (2010/05/26 11:39:14)

トラックバック頂いた記事、とても勉強になりました!
・・・ということは、H975とペン先に書いてある私の万年筆は平塚工場75年9月生まれですね!

当初、どばどばインク漏れするなかで試してみて、それでも「この書き心地は前代未聞に好きかもしれない」という直感があったのです。
しっかり直して、現役復帰させてあげられて本当に良かったです。
私は、磨いた銀の柔らかい光沢が好きなので、これからもきっとお手入れしつつこの状態を維持していくと思います。

そうそう、パーカー75は05年の記事ですがこちらです。
http://hoshino.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/75_915b.html
フランスのお土産でもらったのをずっと放置していて、軸が傷だらけなのですが、書き味はとてもよいです。

投稿者: ほしの (2010/05/26 16:13:59)

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