アーロンチェア、9年目に部品交換をしました。
2001年の10月に購入以来、愛用しているアーロンチェアです。
その当時くらいから家で仕事をする比率が増えて、長時間座ることによる腰痛に悩まされていました。
高価すぎて、やってることとは全く釣り合っていない葛藤はあったものの、長年「プロの人が使う」ものとして憧れていたので。
今しかない!と、ものすごい勢いで思い切って購入ボタンを押したのでした。
その頃はネットで10万円以上のものなんて買ったことがなかったので、翌朝になってカード会社から本人確認の電話が掛かってきたのもよく覚えてます(笑)
もちろんこういうものは、人によって相性の差はありますのでまずは現物を試すことは最低条件なわけで、何度か都会の家具店に出掛けてはウットリしていた時期が私にもありました。
最終決定したのは、Bサイズ/フル装備/ランバーサポートのタイプ。
女性向けには横幅の狭いAのほうがおすすめであろう感じはあったのですが、私は身長が170cm近いし、椅子は小さいよりは大きいほうが失敗が少ないだろうと...。
あと、なにより気に入っているのは、当時のアーロンチェアはカラーバリエーションがいろいろあったこと。
赤色のメッシュで、ガーネットという名前がついているのも良いなあと思いました。
(その他、青の「コバルト」やグリーンの「トルマリン」などもあったかな。
日本では中古市場に残っているようですが、本国にカラーオーダー等すれば今でも新品で手に入るんじゃないかと思います。)
この椅子、私にはとても合っているようで、ヒジの高さや座面の高さをきちんと体に合わせると、ギックリ腰寸前くらいまでつらかった腰痛が全くなくなりました。
(右側のひじかけを机くらいの高さまで設定すると、マウス操作で腕が疲れにくいのですよ。こういうこまかいところの調整ができるのも嬉しい。)
今ではこれ以外のものが考えられません。
ちなみにひじかけについているピンク色のカバーは、購入店のオリジナル商品でオマケでついてきたように記憶しています。
洗濯できる素材なのでとても快適。
(椅子はこちらで買いました。・・・今でもカバー付で売ってるんだ!)
そして9年経過した本題に戻りますが。
ここ一ヶ月くらい足元になにか「黒い粒」がポロポロ落ちるようになったのが発端。
なんだろう、と掃除しながらずっと思い続けてようやく先週理由がわかりました。
椅子の枠(座面の前部にあたるところ)と張ってあるメッシュの間にスポンジ製のクッションのようなパーツが挟んであり、それがフチのところからひび割れてきていたのです。
経年劣化でしょうが、この夏の暑さとか湿気とかで決定的にやられちゃったのかも。
長年体重をかけることで、メッシュやランバーサポートが裂けたり歪んだりというような不具合があることはコミミに挟んでいたのですが、ここが壊れ(劣化し)やすいっていうのは意外と盲点でした。
というか、こういうものが足の下に挟まっているとは知らないで9年間座っていました!
高かったのにこれじゃ駄目じゃん、といいたいところですがアーロンチェアのすごいところは「購入後12年間保証」がついていることです。
長期使用でありがちなこの種の修繕ならば、その間は無料でやってくれるというのがありがたいじゃないですか。
一応こういうことは想定して、わかるところに保管してあったはずなのですけれど…結局1時間かけて大捜索し、保証書や当時の購入明細などが入った封筒を発掘。
ちなみに、シリアルナンバーは座面裏側の枠にシールで貼ってあります。
(これも、ネットで調べて先週初めて知ったという...。)
上記の購入店に問い合せ、不具合箇所(写真左。椅子をひっくり返して撮影。)や保証書の画像などもやりとりし、ハーマンミラー社のほうに手配してくれた結果、
「では"バナナクッション"を送りますのでお客様ご自身で交換を」ということになりました。
メッシュの張り替えなどの大ごとになると思っていたので、その間の代替の椅子がないと困るかもとか、この赤色限定色は原状回復してくれるのだろうかとか余計な心配をしていたのに、拍子抜け。
そして昨日、ハーマンミラーのメンテナンスから届いたのが右の写真です。
メーカー的には「座先端クッション」という名前みたい。
交換法を詳細に解説したマニュアルもいっしょに入っていました。
しっかし、まずは劣化した同じパーツを取り出すのにひと苦労!
引っ張るそばからボロボロに崩れてくるし、固定されている古い両面テープの痕も綺麗に剥ぎ取らなければなりません。
しかも、椅子の裏側なんて滅多に掃除しないので、ホコリで大変なことになってる(涙)。
取り出した古いパーツ、新しいのと並べて写真に撮っておこうかと思いましたが、ひとめ見て止めました。
なんというか、哀れすぎて世界に公開できない感じ。(速攻で捨ててしまいました)
上がメッシュなのでホコリを取り込みつつボコボコに圧縮され、厚みも新品の三分の一くらいになってるわで、とにかく「潰れて疲れ切った何か別なモノ」に変貌していました。
新しいパーツは、厚みもあってぷりぷりとした感じなので、メッシュと枠の間に入れ込むのにこれまた大汗をかいて奮闘。
(書類にはちゃんとコツが書いてあってその通りにやればうまく入るのですが、体力が必要とは書いてなかった。)
こうして出来上がった椅子は、座り心地が全く違いました。
そうそう、これが買いたての時の感覚!
「座先端クッション」が潰れたことで膝が下がってきていて、これがなんとなく疲労っぽい感覚になりつつあったんですね。
ときどき椅子の上であぐらかいたりとかしてたものなあ。
この部分が新品になって盛り上がったことで、正しくメッシュにおしりを預けることができて、足(腿の裏周辺)が持ち上がってとても快適。
幸い、このスポンジ以外の場所は不具合無し。
まだまだこの椅子で戦える!とひと安心しています。
仮に保証が切れた以降の時期に再び同じことになったとしても、まあ、このパーツ交換くらいなら有償でもたかがしれてるんじゃないでしょうか。
他のところはどうかなあ、12年(あと3年)以内をひとくぎりとして、しっかり観察しつつ使うことにしましょう。
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コメント
アーロン、良いですよね。
私は、約4年前に購入した、ポスチャーフィットのタイプですが、今のところ、何も問題なく使っています。
そういえば、アーロンは12年保障なんでしたね。
購入時に、ガス圧シリンダーが2年間の保障というのを確認して、それ以外のことは忘れていました。
あ、保証書!
・・・と、慌てて探したら、しっかり保管していました。
投稿: royalblau | 2010.09.29 22:52
私が買った頃は、ポスチャーフィットがなかったような気がします。
その後売り出されて「あらー..あっちのほうが格好いい...」とちょっと悔しかった思い出がありますよ。
10年目前後でじわじわ来る場合もあるんじゃないかと思いますので、保証書は今後もすぐわかるところに仕舞っておいたほうが良いと思います~
今回取り替えたパーツは、12年以内なら1度は必ず劣化チェックして交換したほうがいい感じです。
新しくして、こんな小さな場所なのに、座り心地がすっかりよみがえりました。
投稿: ほしの | 2010.09.30 00:00
あ!私のアーロン君と同じガーネットです。ひょっとして同じタイプかも…?私も当時、「これで腰痛がましになるなら」と清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました。
AタイプだったかBタイプだったかもう忘れてしまいました。当然のごとく、保証書なんてあったっけ???の世界で…(笑)
ほしのさんの記事、とても参考になりました。
保証書、大捜索して、ついでに椅子の裏側ものぞいてみます!
そうそう、引っ越しの時、巨漢のお兄さんが大事なアーロン君に乗っかって蛍光灯を外そうとしていたのを見て悲鳴を上げてしまったワタシです…。あれできっと、だいぶクッションが傷んだに違いない!!!
投稿: サツキ | 2010.09.30 06:46
わー!オソロイなんですね!
ほんといろいろ助けられてますし、見た目も気に入ってるんで、この色が選べる時代に買えたのはラッキーだったかもです...
(これ張り替えなんてことになったら今も同じ色にしてくれるのかしらと心配してます。)
滅多に壊れることはないと思うのですが、日々使うものなので保証書見つけておくと心強いと思いますよ。
シリアルなんかも一応デジカメで撮っておくのおすすめです。
引越しのお兄さんコワイワー!
投稿: ほしの | 2010.09.30 11:52