キャップ付のシャープペンシルを買いました。(ぺんてる ケリー)
ぺんてるの「ケリー(KERRY)」です。
1971年生まれの息長い文具なので、ネット上の感想を読んでみると「昔使っていた」「今もお気に入り」という声が多くて、良いものに違いない!と以前から心にとめていた1本。
とはいえ、シャープペンシルなのに"キャップ付"ってのは面倒くさいだけなんじゃないの?という思いがうっすらとありまして....
それが突然ハッキリと「これはいいかもしれない」になったのは、ちょっといい革のペンケースを入手してから。
二本差しにしたのは、シャープペンシル+万年筆(またはボールペン)という組み合わせでの持ち歩きを基本にしたいからなんですけど、内壁が芯先で汚れたり革に刺さらないか?等々と心配で。
●購入時の記事:あかね色のペンケースを買いました。
以前から愛用している、ファーバーカステルの「ベーシック」や「グリップ2011」などは先端が内部に段階的に引っ込む便利な仕組みのものなんですが、いざというときはそれを忘れてしまうんですよ..。
(しまい方が中途半端になってることも多々有)
●ベーシックを買ったときの記事:このシャープペンはおすすめだ。
●グリップ2011を買ったときの記事:「クオバディス+ミッフィ」の文具みやげ。
・・・というわけで、キャップつけはずしという単純行動が最もわかりやすくて自分には向いてるのかも。ということで入手の理由ができました。
Amazonで探したときに、「万年CIL(まんねんしる)」という名称がついていることをはじめて知って一瞬ひるんだのですが。
届いてみると想像以上に高級感があって、とても気に入りました。
☆Amazonではこちら。
何故か軸色によって売価に差がついているのですが...
金属パーツの割合が多いので、そこそこズシリと感じられる重みがあるうえに、キャップを装着して"閉じた"状態の見かけは上の大きい写真のとおりミニサイズの万年筆そのものです。
(プラチナのポケットタイプよりは少し長い。ペリカンのM400とちょうど同じくらい。)
銀色の格子彫り加工がしてある金属パーツは、指先がかかるところよりはだいぶ上。
キャップがかなり硬めなので、外すときの滑り止め用なのかな?と思ったのですけれど....ハラマキ的なちょっと謎な位置についてます。
この滑り止め以外の場所は、あえて樹脂製であることに感動すら覚えました。
(製図用の軸によくある、金属ギザギザローレットのグリップの指先触感が苦手なんです。)
先端の、芯がでてくるパーツは梨地表面な金属製。
非常にがっしりと作ってあるので芯のぐらつきなどは皆無。
ろくろをまわしたような綺麗なフォルムで、日本の文具の良さをこういうところにも感じることができました。
この重みも手伝ってか、ほどよく前重心だし。
そうそう、使用時、後ろにキャップをつけた状態でおしりのボタンで芯が出せる。
ノックの手応えも静かで重厚。
頑丈なクリップといい、このキャップの出来だけでもホントにすごいなあ。
万年筆と合わせたりする用途で黒軸が主流なのかと思ったのですが、ブログのレビューなどを探すと青軸で購入されている方が多いです。
深いけど爽やかなブルーで、銀色パーツとのコントラストもクール。
実にいい色なんですよ!最後まで迷いました…
それに対してこの「ロゼ」という名前のピンク軸は、桜を思わせるようなほんのりの色づきで、優しい雰囲気なんです。
パステルカラーだから目立つのかもしれないのですが、金属のキャップと主軸部の樹脂の色味がすこーしだけ違うのがわかります。
プラスチックの練りムラのようなマーブル模様も若干。
もちろん凸凹してるわけではないですから、これは工作上の味として楽しむことにしますが。
とにかくしっかりした作りと書き味に惚れてしまい、今のところ机上ではキャップをとじる暇も無く、ペン皿常駐ペンシルとなっています。
0.5の2B芯を入れて、自重ですらすら書けるしっかりめの濃さと滑らかさを楽しみ中です。
出かけるときはデシモと一緒にペンケースにさして行くのがいいかも。
●購入時の記事:キャップレス デシモ、愛用中。
双方、淡い桜ピンク系とはいえメーカーも違うので色味も僅かに異なりますが、並べてみるとなかなかいい景色です。
万年筆はキャップ無し、シャープペンシルはキャップ有りという、非常に不思議な組み合わせなんですけれどね!
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コメント
おはようございます。早速ですが、私も父から譲ってもらった黒軸のケリーを今でも持ってますが、最近面白い現象が出てます。と言うのも後ろにキャップをはめて芯を出そうとするとキャップが外れ、ロケットのように分解します。別に壊れてる訳ではありません。長年使用してたらなるみたいです。
投稿: 天衣 | 2011.03.10 07:13
格子彫りの金属パーツは、ノックするときのホールド部分ではないでしょうか?
キャップ部分だけを握ってノックしてみてください!?
本体が、飛び出しますよ♪
たまに、こんなお遊びをしています。
ちなみに、私のは逆輸入の0.7mmで国内販売しているものよりも濃いめのブルーです。
投稿: 白天 | 2011.03.10 09:11
>天衣さん
白天さんのコメントとも拝見するに、ノックするときは内部で比較的大きな力がかかっている
(そのため、新しいうちはキャップがとても硬い)
ということを学習できました。
なるほどー!
万年筆もそうなのでしょうが、勘合式のキャップは便利な反面、いつか少しづつゆるくなってくるのでしょうね~。
長く大事にしていきたいと思います。
>白天さん
海外売りのちょい太芯バージョンもあるのですね!
(検索すると、分度器さんで買えることを発見。
0.7mm芯のファンなので、こちらも欲しいな~)
確かに、銀のハラマキはノック時の滑り止めとしてとても機能的だと気づきました。
よくできてるなあ。
投稿: ほしの | 2011.03.10 16:24
>hibiki さん
(現時点で最新の、この記事にてお返事させて頂きます。)
たくさんのページを読み返して頂きましてありがとうございます!
個別記事の末尾にも、記事先頭へ戻るリンクと、前後の記事へのリンク、設置してみました!
これらは、ウチのようなやたらと文章の長いブログには必須だと思います。
設置の結果、自分でも読み直しが非常にしやすくなりまして、助かりました...
ご提案、御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: ほしの | 2011.03.10 18:14
> 万年筆はキャップ無し、シャープペンシルはキャップ有りという非常に不思議な組み合わせなんですけれどね!
私は、万年筆にPilotの色彩雫の霧雨を、
KERRYには青のカラー芯を入れています。
万年筆がメインで、KERRYは注釈用に使っています。
万年筆からはシャープペンシルのような色のインクが出て、シャープペンシルからは万年筆のインクのような文字が紡ぎ出される。
こんな不思議なお遊びも面白いかと‥‥♪
投稿: 白天 | 2011.03.10 22:32
それはとっても楽しいですね。
濃淡のある黒~灰色系のインクで書いた「液体鉛筆」っぽい文字は、日頃から素敵だなーと思ってます!
次に買うインクはグレー系にしたい気満々です。
投稿: ほしの | 2011.03.10 23:20
中学のとき、父親からもらった黒のケリーを使ってました。
ゴツくて敬遠したのですが、使い始めると使いやすかったことを覚えています。
伊東屋でもいつも「まだあるのねー」と横目でながめてました。
ロゼ、たしかにきれいです。
久しぶりに手に取ってみたくなりました。
投稿: yuru | 2011.03.12 08:46
ロゼはとてもかわいい色なんですよ。
万年筆は黒軸がどうしても多くなってしまうので、その反動か、シャープペンシルは明るい淡い系統を選んでしまいます。
ケリーは長く使われるにふさわしい性能の良さですね。
だいじにしようと思います!
投稿: ほしの | 2011.03.12 14:01