ぼちぼちながら復活してきたこまごま。
あっという間なようで、やっぱりいつもと違っていたこの2週間。
毎日のように余震は続いてはいるのですが、だんだんと地震酔い(というんだそう。ホントに揺れているのか目眩がしているのかよくわからない現象。ひどいときは足がぐにゃぐにゃしてくる程だった。)も薄らいできました。
いつも買い物する場所は、まだだいぶ閉店時間が早いのですが、水や電池のような買い占めアイテムを除けば品揃えもほぼ戻ってきている状態。
節電で、ショーケースに灯りがついてないことにも馴れてきたかも。
外国のスーパーって元々こんな感じだったような気がするし。
しかし食料品や当面の生活物資"以外"のものに対する欲や関心みたいなものが、以来かなり薄れてしまって、自粛という方向以前に気力が低いのが続いてました。
これもまた、2週間前、モノ以外で損なわれてしまった件のひとつなのだろうと考えます。
昨日、やっとスカスカに内容物が減った食器棚を眺めてから、お皿やお椀を買い足すことに成功。
(今までは、あの割れまくるすごい音を思い出すのがイヤで、何の器が不足しているか考えるのもなんとなく避けていた。)
そうなったら弾みがついて、同じく割れちゃった液晶モニタを新しく注文したり、家の中の念入りな掃除も出来るようになった!
この2週間、Windowsには小型の液晶テレビをつないでました。
AQUOSはPC用のポートがあるのです。
かなり色調整して意外と不自由なくやれている現状ですけれど、やっぱりこれはテレビとして使いたい.....。
2週間のあいだ、非常時なりに手帳やメモ帳はきっちりつけてまして、そこで気づいたのは
「シャープペンシルとMDノートは大変に相性がいい」
ということ。
紙質が若干変化して現行品はしっかりめな傾向になった(ような気がする)のですが、きめ細かいながらも筆記摩擦もまたかっちりと硬めになってしまったため、よほどフローが良いペン先でない限りは万年筆だと少々疲れる書き味になったのが以前から気になってました。
しかし、これが逆に鉛筆芯では心地よくて。
程良く滑らかなんだけれど紙の繊維を捉えながら、すすす...と"削れていく"感じがこころ安らぐっていうんですかね。
(実際、芯が短くなっていくスピードは普通のノートより速い。
でも、HB芯程度でもくっきり濃いめかつ柔らかな手応えで書き付けられるし、4Bくらいの元々濃いぃ芯だと、限りなく低筆圧でぬるぬると字が進んでいくので、まるで違う筆記具のよう。)
4月からのデイリー用途も引き続きこのノートでいいやね、と気持ちが固まりつつあります。
あの日、机の上にはいろんなものが雪崩のように落ちたり倒れたりして、奇跡的に数センチ差で助かっていたペン皿上のモンブラン146を見ていたら恐ろしくなってしまって。
余震も強かったからというのもあるのですが、万年筆達はいつも並べて仕舞っている引き出し内に格納したまま1週間以上、そこを開けることもできませんでした。
またなにかが上に落ちてくるかもという強迫的な心配はうっすらあるものの、使用はぼちぼちと復活しつつあります。
(こんなふうに再会に忙しいから、しばらくは新規購入までは気分がまわらないだろうな。
電車があまり復活しないうちに万年筆祭りもいつのまにか終わっててがっくり...)
というわけで、まだまだ怖くてつらいニュースは多くて落ち込むし不安も尽きないけれど、日ごとに自分の中でなにか立て直されている感じはしているので、大丈夫ですねっ。
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コメント
そうですね…人達の気力がないんですよね…この地震と大津波の後…。
でも、地震以来久しぶりに数日前にショッピングモールに行ったんだけれど、自粛⇄節電で半分しかつけられていない電気にとっても心地よさを感じました。
特にいつもだったら何でこんなに度明るくて目が痛くなる程だった電気部門を売っている場所などはとっても良い感じでした。
テレビもついてないし…
モールの廊下なんて、薄暗いからか、子供達も静かだし…ワンランク上がったモールの様にも思えました。
このまま、こんな感じだと良いとつくづく思ったりもしています。
ただ人達の活気だけは戻って欲しいと思います。
投稿: Yoko | 2011.03.26 09:42
大丈夫?そちらはさぞや揺れたことでしょう。とても心配しています。こちらは、不便な生活も「バンガローでキャンプしているんだ」と思うようにしてます(笑)。
我が家は耐震固定ばっちりやってたの。粘着ジェルとL字で固定(一番有効)です。うちはCDが3000枚ぐらいあるんですが、もともと置き場がなくてビニルケースにいれてたの。それがケース割れにならずに被害が少なくすみました。なにが幸いするかわかりません。余震のうちに、防備しましょ!お互いがんばろうね。
投稿: maya | 2011.03.26 12:53
>Yokoさん
私も、電気っていくらでも使えるわけではないということ、今回の事故で身にしみて理解できている大勢のうちのひとりです...。
長い時間がかかるかもしれないけれど、なにかを楽しみたいという気力は国全体にもいつか戻ってくると思うんです。
でも、やたらと灯りをいっぱいつけることで幸せとか景気の良さを表現する方法は時代遅れにすら感じます。
これを節目に考え直すべきかもしれませんね。
投稿: ほしの | 2011.03.26 15:04
>mayaちゃん
心配してくれてありがと!
あの一瞬は、視界がぜんぶブレて、モノの輪郭が見えないぐらい揺れたよ〜
うちはね、本棚やCD棚は天井までの作り付けにしてたからあんなに揺れたのに殆ど落ちなかった程なの。
これは感動して「つくった甲斐あったわ(えっへん)」って思いました。
そのかわり、油断してなんもやってなかった食器棚(←本体はなんとか踏ん張ったけど中身のほとんど!)とかテレビとかモニターとかがバッタバッタと信じられない方向に飛びました。
今頃慌てても駄目ね〜。
ジェルマットとか買い集めてるけど皆考えること同じで、この時期じゃ全然売ってない。
見習って、しっかり対策するようにします。
投稿: ほしの | 2011.03.26 15:18
必要なものがあったら相談してね。こちらではモノによってまだ買えるものがあるから。(住宅街なので食べ物のほうがシビアに売り切れが多い・笑)
投稿: maya | 2011.03.26 15:33
ありがとー(涙)!(/_;)
投稿: ほしの | 2011.03.26 15:39
どうも天衣です。ほしのさん、少しは元気になりましたでしょうか?
事実私の親戚が福島原子力発電所の近くに住んでたのに気付き家族大騒ぎでした。しかも原発問題発生2日後。
なかなか会えないのが原因なのか親戚の存在を忘れてました。連絡はとれて避難所にいたことがわかり一応安心はしました。
やはりたまには会うべきですね。
投稿: 天衣 | 2011.03.28 21:07
私も今回で友人達に久々に連絡を取ったりしました。皆無事で安心しました。
うちの近所も原発周辺地域からの方々の避難所になってるのですが、隣県のことではあるので毎日心配です。
食品の風評被害も出始めているので問題が早く収束して欲しいと思ってます。
投稿: ほしの | 2011.03.28 23:45