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2011.07.27

プラチナの本栖万年筆を買いました。

先日届いたばかりですが、ものすごーく気に入ってます!
ルーペ片手に発見したシリアル番号は、2011本中の「1037」番でした。キャップの上の方に小さ~く彫られているのだ。
ペン先は細字(F)にしました。

プラチナの万年筆は、200円のプレピーから始まってどれも私の手と相性が良くて愛用していますが、今回の「本栖」の当初の物欲優先順位はだいぶ下でした。
(限定っていうけど、今どき無色透明軸は珍しくないじゃーん...という程度の印象。)

しかし、私が日頃読んでいるブログの中で、続々と増えていくレビューを読むにつれ「これは今までのペン先とずいぶん違うらしい」ということが、楽しそうに伝わってきて。
あたらしものへの好奇心が抑えらないわ、そろそろ在庫薄という情報にも背中を蹴られるわで、気がついたらマウスがすべって何かをクリックしてました。

110724

というわけでこの「本栖」、9月に新発売のCenturyというモデルの、これは先行発売にあたる透明軸バージョンだそうです。
以下、メーカーHPの詳細記事
プラチナ万年筆/本栖

プラチナ万年筆/Century

今まで馴染んできた♯3776モデルのリニューアルということですが、とにかくいろんなところがだいぶ変更された印象です。
見た目以上に、手に持って書いてみることで「おぉっ」と驚くことが多かったかも。


さて、いままでのモデルである♯3776ですが、1万円タイプと同じ樹脂軸のものはミュージック(ペン先が特殊なので15000円定価)
セルロイド軸(キンギョ柄)では中字、
中屋万年筆のを含めると細字も所有しています。
以下、このブログで言及した記事
ミュージックな万年筆。

セルロイドの金魚、愛用中。

伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)← 後編も続きにあります。


切り割りが2本もついているミュージックは除くとして、中字も細字も「思ってたよりずっと線が細い」というのがここのペン先の印象。
ただしこれはこれで好みな感じだったので、あえて調整だのでどうにかする気は無かったんですね。
紙の質感がダイレクトに手にも耳にもしゃらしゃらと伝わってくる、少し硬めの鉛筆を思わせるような独特の書き味が楽しくて!

そしてこの本栖、先に買っていた皆さんからの「インクフローがだいぶ増えた」という評判から、旧来#3776の"細字と中字の間"くらいあろうことを期待して選択したわけです。
(私の持っているお気に入りのプレピーの一本がまさにそんな「中細」の感じ。
 これくらいの線幅が細字としてはなにかと実用的なんだけどな。と常日頃から思っていた。)
狙いはかなり当たりまして、これは私にとってかなり使い勝手のよい線幅!

フローが増えたからといって水分の山ができたり、輪郭がぼてっと太くなったというほどでもなく(私物比だと、ペリカンのEF程度と同等か?)、プラチナの細字だというのにこの程良いみずみずしさ、だいぶ流量が改善されたなあという印象です。
マイルドになって、かつての細字で感じていた「鉛筆っぽさ」は若干薄まったものの、いかにもプラチナらしい硬質弾力と、奥にあるさりさりっとした微粒子感は健在です。
線の形は全体的に柔らかめ・穏やかめにはなったけれど、丸いだけの研ぎじゃないじゃないってこともわかるし。

インクの中をぬるぬる泳ぐような感覚よりも、あくまでも"紙を感じたい"系統の書き味が好きなのですけれど、これは、それらのバランスが双方偏りすぎずにとれていて良い!
♯3776では少しドライな感触なので避けがちだった、例えばツバメフールスのような凹凸しっかりタイプにもちゃんと使える等、気持ちよく書ける場所の許容範囲がひろがった感じです。

しかしながら「プレピーと線幅が似ている」とはいえ、インク乗りの平均的厚みが全く違うのは当然のこと。
同じカートリッジを入れているのに、フロー次第で字の色すら違って見えるのは不思議ですよ。
(あれ?ここのブルーブラックってこんなに深くてしっとりな藍色だったけ?と手帳を開いて驚いたりも。)

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見た目と形状の話になりますが、かつての♯3776がだいぶ:他社の1万円クラスと比較しても:細身で華奢な感じだったのが、ちょいフックラに。重さも3グラムくらい増えたみたいです。
キャップは、私の持ち方だと付けない方がいい感じ。
太くなった分、わりと手の中で安定します。

透明軸の全体的な印象は、購入前に予想していたより高級感があって安心しました。
たとえば天冠付近から覗き込める、スリップシール機構周辺がけっこう格好いいんです。
バネやらネジやらの部品がちょっとメカメカしいというか。

あと、胴軸中程の、内側ぐるりに施されたカットも、キラキラして綺麗なんですよ~。
透明軸にありがちなガラス管的単調さを消しているし、インクの濃さで全体が暗い色になっているカートリッジが丸見えでも、さほど地味にならない。
(多くの人が思ってることだとは思いますが、プラチナのコンバーターのパーツが金色であることは実に残念であります。
でもまあ、カートリッジの金属球がコトコト上下するのも大好きなので。
しばらくは純正ブルーブラックで楽しむとは思いますが、いざというときはダイソーで買った化粧品用注射器による詰め替え活動にて運用していくことになると思います。)

スリップシール機構、キャップの最後の2廻しくらいでフニュっとインナーキャップの中に「入り込む」感覚があります。
この気密性、いずれ別なペン先にてモンブランのBBインク用としても検討したい気が..。

ネジ溝の本数も今までの軸よりずっと多くて、旧♯3776の倍くらいはありそう。
このネジ山地帯とその上との段差も比較的あるので、人によっては持ち心地がだいぶ変わったと感じるかもしれません。
このへん少し中屋の(ライターモデルの)軸に似てる気がします。

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今回、細字を選びましたが、このペン先だと、プラチナならではのキュっとした細字を求めて「もう一段階、線が渋いやつを!」と思う人は少なからず存在するだろうな~
まもなく登場するCenturyでの極細や超極細でそれが叶えられるのか、興味津々です。
逆に中字以上がどれだけなみなみしてるのかも体験してみたい。

今回のリニューアルでより初心者にも扱いやすい(最初の金ペンとして惚れ込みやすい)製品になったと思うので。
黒だけと言わず、ぜひともボルドーやらネイビーやらの、渋カラー軸展開を切望します。

というわけで購入以来毎日、ノートに手帳にとヘビーめに使っていたら、細字らしからぬ勢いで刻々とインクが減ってきている様子が透けて見えます。楽しいなあ。

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コメント

あ゛あ゛あ゛ーーーー
伊東屋でもできるだけ直視しないように心がけていたのにィーーー
プレピーのカートリッジが入るなんて、魂握られます。
書き味、試しちゃおうかなっ。くふふっ。

こういうときに限ってまだ在庫があったりするのですよねhappy01

投稿者: yuru (2011/07/27 8:34:02)

やはりカートリッジは見た目が良いですね…。

我慢してコンバーター使いなのですが、どうもアンバランスです(泣)

今回は太字をチョイスしましたが、書き味はほしのさんの言う通りで、すごく頷きながら読ませて頂きました☆

以前の鉛筆っぽさは薄れましたけど、完全に無くなった訳ではなくて、奥にあるサリサリ感は健在ですよね。

センチュリーは極細あたりを狙っています!

投稿者: *nori* (2011/07/27 10:22:37)

>yuruさん
伊東屋は通販でも発売告知が最近だったので、在庫ありますね。
細からず太からずになって、持ち心地もいいですよ。是非お試しを。
季節柄、どうしても透けてる軸のほうに目が行ってしまうのは仕方ないな。
プレピーの2本で100円(高いっちゃ高いけど...)カートリッジは綺麗な色多いからなあ。
とりあえず、使い終わったら空きカートリッジ確保しておけばその後なんとでもなるので、おすすめですよ。


>*nori*さん
プラチナのカートリッジは、中に込めてある極小パチンコ玉みたいなやつ(笑)が動く感触、好きなんです~
ちょっとめんどくさいですが、透明軸じゃなくても詰め替えで使ってるほうが多いかも?

そう、センチュリーのフローの感じなら、極細も試してみたい気はしちゃいますよね?
本栖細字だとノートにもガシガシ書けちゃうから重宝してますが、能率手帳にちまちま書き入れるぐらいだともう少し絞れててもいい感じはするので。
まあとにかくセンチュリーも何かは買ってしまいそう!
1万円(通販ならきっともっと安い)ならこのクオリティはお得ですよねー 赤軸出てくれ~

投稿者: ほしの (2011/07/27 16:25:13)

ほしのさん、はじめまして。

プレピー、書きやすくて私も愛用しています。

プラチナの本栖、発売前からいろんな方のブログで目にし、買おうかどうしようか迷い、買い物カゴに入れては出してをくり返していました^^;

ほしのさんのレビューと美しい写真に後押し?(言い訳です)され、伊東屋のネットショップで購入しました。

届くのが楽しみです。

投稿者: Amethyst (2011/07/28 11:42:15)

こんにちは!
ご購入決断おめでとうございます。
私も大勢の人に背中を押された結果なので、よのなか助け合いですね(?)。
みずみずしく書けるようになって、とても使いやすいですよ。
涼しげな見た目も加わってついつい毎日手が伸びちゃってます。届くの楽しみですね!

投稿者: ほしの (2011/07/28 14:33:37)

本栖届きました!
シリアルナンバーは1077でした(私もルーペ片手にと思ってたら、箱の横に貼ってあってあっさりわかってしまいました^^;)。
早速、ブルーブラックのカートリッジを入れて使ってみましたが、みずみずしく書けて、ほんと使いやすいです!

投稿者: Amethyst (2011/07/30 20:15:23)

ぅぁっ?そうなの?(箱を見る)
・・・あらやだほんとだ番号シール貼ってある・・・

というわけで、ちょうど40番違いですね。
これからお揃いで楽しく使っていきましょう!

投稿者: ほしの (2011/07/30 20:26:57)

 し、しばらく見ないうちにこんないいモノを…「センチュリー」の方は、カラバリ(か、素材バリ)が出て気に入ったら一本頂こうかな、なんて思っておりますが。

 #3776は、ペン先のモデルごとにキャラクターを絶妙に変えて個性を出しているので、新しいペン先のバリエーションが増えるたびにどんな書き味だろう…と楽しみになってしまいますね。

 今回は首軸の中のペン先の長さが短くなっているので、従来より少し柔らかそうだな…と想像しています。あと、このペン芯が欲しいです。

投稿者: しまみゅーら (2011/07/31 21:05:13)

いやー 思い切って買ってみたらなかなかいいモノでしたよ!
多方面に渡って変わったので楽しいですよ。
ペン先は、意外と以前と変わらずコリっと硬めなんですが、みずみずしいフローやらしなり方やら、のちょっとした変更が複雑に絡み合っていて「プラチナらしいけど新しい」感じです。
今後、センチュリーで欲しいペン先をあれこれ計画しつつ、いずれ出てくるであろうカラバリ(素材バリ)を、私ものんびり待ちます!

投稿者: ほしの (2011/08/01 0:02:26)

涼しげでお洒落な万年筆ですね・・・
ブルーがきれいです。私も欲しくなってしまいました・・・どうしよう

投稿者: star_montblanc (2011/08/06 16:39:54)

伊勢丹の担当者の方がおっしゃってましたが、現在コンバーターのシルバーを作るよう依頼中とのことです。

やっぱりそうですよね!
できるまでカートリッジでガマンします!

投稿者: yuru (2011/08/08 12:32:45)

> star_montblancさん
透明軸のカジュアルな感じをなるべく抑えめにしてかっこよくしようという工夫がいろんなところに施されていて、かなり気合いが入っている印象です。
ぜひぜひ。
プラチナのブルーブラック、このペンを使うようになって、しっとりした日本的青みにますますファンになりました。

> yuruさん
銀色コンバーター、実現したら欲しいですねえ。
銀の玉も、カートリッジから取り出して入れちゃおうかなあ。

投稿者: ほしの (2011/08/08 18:39:03)

「細っ!」とツッコミを入れたくなる細さにはだいぶなれましたが(やっぱり中字でよかったのかとまだ自問ちう・・・)、ブルーブラックが暗くて涙・・・

たぶん「露草」を他の万年筆で使ってて、比べるせいだと思うのですが気になります。

という訳で、じきにブルーブラックカートリッジを空にして、スポイトで「露草」を入れてみようかと。
なんで普通のブルーも作らないのでしょう?

投稿者: yuru (2011/08/19 8:53:23)

そりゃあブルー"ブラック"なんだから暗くなきゃ困りますよ~(笑)
他社BBよりは明るいから私はとても好きな色です。
最近はミックスフリーという新しいインクも出ているようなので、そちらならいろんな色味があるようですね。

投稿者: ほしの (2011/08/19 12:52:24)

15ヶ月遅れで精進(B)を買いました。皆さんのおかげでコンバーターはシルバー(クロームフィニッシュ)です。

蒸発が少ない特性を生かしてウォーターマンのハバナの出番か、或いは同時に買ったパイロットの冬将軍にすべきか、などと悩みましたが、結局、丸善の鳩羽鼠にしました。

ニブのせいもあるのか、スリップシールの内側に付着する水滴の多さにびっくりです。3776センチュリー以外のスケルトン・モデルには無い楽しみ?(笑)

投稿者: cretinino (2012/10/20 12:04:01)

いよいよ購入されたのですね!
シルバーのコンバーター、見た目もぴったりなんでしょうね...
(私はさすがに金色のを付ける気になれず、ずっとカートリッジ使ってます)

今ブルゴーニュのBで10年日記を書いていたところです。
ここ1、2年はプラチナ・中屋万年筆ばかり良いものが手元に来て、手にも合うし、もうすっかりヘビーユーザーです。
新開発という気密性の高さ、みせてもらおうじゃないか!(っていう気分。)

投稿者: ほしの (2012/10/20 17:09:36)

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