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2011.09.27
無印良品のLED懐中電灯を買ってみました。
100円ショップで買った豆電球タイプの懐中電灯、いくつも持ってるんですが非力であまり使い物にならなくて困ってました。
震災でえらい目に遭って以来ずーっと「もうちょっとマシなものを」と考えていたんですが、先日ひさびさに無印を歩き回っていていいものを発見。
この白いやつは大きさが何種類かありまして、いちばんコンパクトなのは新発売の棒状サーチライトにもなるもので、それよりちょっと大きくなると先端にかけてラッパ型になっているのが大小2タイプ。
そこそこお値段もするので、店内でちかちか暗がりを照らしてみたりして検討した結果、とりあえずまんなかをとって、ラッパ型・小を選んでみました。
つるっとしていて、かつてのiBookを思い出すような、真っ白ポリカーボネイト製です。
ラッパのフチなどは蓋も縁取りもないのでいかにも弱そうな感じがしたのですが、この素材なら思ったより丈夫なのかも。
スイッチも出っ張ってないやわらかボタンなので、視覚的にとってもお洒落。
単三電池1本で済むというところが気に入りましたし、日常使いや非常時共にまずは必要にして十分な光量はある感じ。
強弱二段階あるところも気に入りました。
(ラッパ型・大は、もうこのまま天井から吊ってもいいんじゃないかというほど頼もしい眩しさでしたが、単四が4本必要。)
あと、帰宅後に気がついて感動したのですが、写真のように伏せて点灯すると、丁度らっぱのところから光が明るく透けて、ランタンぽくなるので非常に実用的なんです。
見た感じも、部屋の隅や玄関のカウンター隅などにこうして立てておくと白い壁の前では限りなく存在感が消えて、わざわざ仕舞い込まずに済む点も、きっと役立ちそう。
あと今日、facebook(←基本、ほとんどbejeweled blitzやるために出入りしているようなアカウントなんですが...)で教えてもらったんですが、これにそっくりな「OLEBY」というLED懐中電灯がIKEAにあるんだそうです。
しかも499円というお買い得価格!
調べたところ光量調節は出来ないそうなんですが、画像検索してみるとまるっきり同じ形でしかもカラーバリエーション有りで可愛い。
どっちが「先」に出た商品なのかは知りませんが、素材や多少のパワー差があるとしてもこの安さは羨ましいですよ!
部屋ごとに色違いで揃えたり出来るじゃな~い
とはいえ今回、LED式のはディズニーランドで買った玩具みたいなのを除けば、初めて購入する電灯なので、デザインともに使いやすさと性能の良さに感心しているところです。
こういうの少なくともあと1個くらい欲しいので。
電池はエネループ使えばいいし、こうなったら完全にランタン化できそうなラッパ型/大も買っておこうかなーという気にもなっています。
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2011.09.17
木軸芯ホルダー復活中。
先日レビューを書いた「大人の文房具」に載っていて、これいいかもと気になった「大人の鉛筆」。
通販でポチろうかな?の一瞬前に思い出したのが、"けっこう似てるのを既に持ってなかったっけ..."ということ。
最近、○○が欲しいと思って反射的に買いに行ってしまうより先に、自分の「長いこと使ってない忘れかけ」在庫をひととおり眺めるようにしています。
文具についてはまずだいたい「こ、こんなの持ってたんだ?これでいいじゃないか」で一件落着することが多い!
それだけ、すぐに必要ではないレベルの無駄な買い物が多かったということなのですけれど...。
で、今回もまた同じパターンで納得に至りそうです。
「鉛筆」よりは太軸であることがむしろ私の好みに合っている予感がします。
というわけでスコスでだいぶ前に買ってきた、チェコのコヒノール社製芯ホルダーです。
当時の、私的芯ホルダー(収集)ブームに飲み込まれ、ほぼ手つかずで忘れられたままペン立てのなかで、なんと6年目を迎えようとしていた・・・という可哀想な生い立ち。
申し訳ないので、今は机上のペントレイに常駐させて毎日のように使ってます。
太めの六角軸にもかかわらず、木自体がとても柔らかいので握っていても痛くないし、温かい触感がたまりません。
指先がかかるところから先が丸軸になっている親切さも嬉しい。
スコスのページによると、2.5ミリ芯用ではあるのですが、入手しやすい2ミリ芯でもOKみたい。
(ただし、ショート軸なので、例えばステッドラーやuniなどの芯をそのまま入れると1cmくらい飛び出すのです。
残念なことに売り切れとなっている分度器さんのページでは、フルサイズ芯は半分に折って使うようにとのこと。
なるほどー。
がっちりホールドしますが、芯にはストッパーがついてないのでノックしたままだとそのまま落下しますので、そのへんはご注意で。)
私はシャープペンシルなどを購入すると、もともと入っているHB位の芯をすぐに2B以上の濃いめに取り替えることが多いのですが、今回はそれもせず純正を楽しんでいます。
コヒノールの芯は、"サラサラ微粒子"という感じが際立っていて、ちょっと癖になる書き味です。
鉛筆芯好きな方にはぜひ味わって欲しいメーカーのひとつです。
削り器やカッターできりりと尖らせた芯先でさらさらとメモすると非常に気持ちがいいですよ。
Moleskineなどの小型ノートには、見た目の相性も抜群。
柔らか無塗装ゆえに、爪先による小さな凹みがすでに増えてきているのですが、買ってからこれだけの年月経ってるのにまだ木軸独特の良い匂いがします。
汚れも移りやすいかもしれないですが、いい感じに育てていけると良いなあ。
上記スコスの在庫でもSold-outになっていますが、大小揃えたコヒノールの木箱ペン立て(マス型ペン立て)は、私の机上で大活躍。
自分なりにエリア分けして快適に使ってるつもりですけれど、常時2箱ぎっしりです。
これでは買ったまま忘れるモノも出てくるわけですよ(言い訳)。
見た人からは、まるで文具屋だね!と言われます。
あとひと箱でも余計に買っておかなかったことを、いまだに悔やんでいるほどの逸品です。
東欧出身なのに、コレクトの木箱カードケースともぴったり合ってくれることもお気に入り。
また、今回の記事を書くにあたり、
SCOSのAmazon支店を発見。
コヒノール芯ホルダーやその消耗品以外にも、日本であまり見かけない欧州の子供用廉価万年筆などがここからも買えるので、お好きな方は是非。
なかなか東京文具ツアーに出る機会がないので嬉しいです!
(・・・けどスコスは実店舗の楽しさと充実度には、通販では全くかなわない。早く行きたい。)
○【KOH-I-NOOR/コヒノール】木軸芯ホルダー5208
Amazonでのレビューを読んでみると、3.5ミリ芯も入るとのこと。
かなりの許容範囲ですね。
ちなみに試したところ、スタイルフィットなどの選択替芯系のボールペンリフィルも、直径・長さ共にホールド可能でした。
面白ーい。
●追記:4C芯もばっちり使えます。
見た目もまったく違和感ないし、グラつき無しで使いやすい!!
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2011.09.13
ネットスーパーで買ってみました。
ネットスーパー、大変に便利だとはきいてましたが、今までためらっていた理由はスーパーやコンビニがウチのマンションから結構近くに(徒歩圏内、しかも複数)あるからなのですけど。
でもその割には、有名な野菜系食材宅配会社だとかミネラルウォーターの配達トラックが建物前によく止まってるので、わりと使ってる人いるんだなーといつも気になってました。
というわけで今回、お米を購入するにあたって私も初めて使ってみたのです。
うちの近くにあるジャスコが担当するイオンネットスーパーにて、なんと今なら1200円以上買えば輸送量無料キャンペーン中だってことで。
担当店や居住地により、送料等は違うかと思います。
米5kg袋と、缶ビールを10本くらい含む酒類と、箱ティッシュ等々。
あっさりと1200円超えでしたが、こんな嵩張る買い物を一度にするのは初めて。
朝までに頼めば昼に持ってきてくれる(午後3時に頼めば夕方6時には届くというのが最終便。都会の店舗ならもっと遅くでも当日中なはず。Amazonも敵わないぜ)っていうんで楽しみにしていたところ、台車を押すジャスコの人が玄関先まで来てくれました。
クーラーボックスに入れてきたビールや牛乳は冷え冷えだし、酒瓶は"ぷちぷち"で包んであるし、こまかい食材も丁寧に選んである感じ。
頻繁に通っているのでわかりますが、価格は店頭とほぼ同じです。
「ジャスコの火曜市」などのセール日には、当然、ネットも合わせて安くなる。
お店のほう、この夕方はレジが大行列なのだ!
デパ地下っぽいお洒落な総菜は全然ないけど、"いつもの食材"は充実しているから、献立を画面の前で考えつつ淡々と冷静に選べるのがいいかも。
食品以外の雑貨や日常系文具もわりと豊富。Amazonより急ぐとき用?
あまりにもラク過ぎて、送料のお得なうちにもっとばんばん利用するべきなのか悩み中ですが。
うちできっちり作る分、外食率は減るからいいんじゃないの?という「言い訳」が優勢。
・・・運動不足には気をつけたいと思います!
ネットスーパーって、お年寄りなど腕力と脚力に自信がないであるとか、お仕事や育児等々でなかなか外出できないような方々にはものすごく重宝されているんでしょうね。
(テレビのサザエさん見なくなってだいぶ経つんですが、御用聞きの三河屋さんてまだ出てるんでしょうか。
この人いつも来てくれると便利だなーと昔から思ってたんですが、今回まさに、この感じ。)
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2011.09.09
「モレスキン 人生を入れる61の使い方」を読みました。
本日9日の発売日より前に頂いた本です。
ありがとうございました!
・モレスキン 人生を入れる61の使い方
著者のおひとりである タカヤさんにご連絡頂いて以来、届くのを楽しみに待っていたのですが、そのいっぽうで、Moleskineをひたすら褒め称える硬派なHow to本だったらたぶん苦手なのでどうしよう...という心配もうっすら。というのが正直な気分でした。
しかし、これは安心!
61人分もの、「ノートの中身」が詳細な写真とわかりやすい解説文で公開されていて、非常に楽しかったんです。
生活の中で、なにかを日々書きつけていく面白さが素直に伝わってくる(こうしなさい、こうであるべきと誰にも押しつけていない)良書だと思います。
各種文具本・手帳本の「実例公開」記事が好きな人には質量共に非常に満足できる内容になっていますから、Moleskine使用者じゃないから関係ない、と思ってしまうのは勿体ないですよと言えます。
内容は、Moleskineという土台は全員が一緒なのですが(罫線やダイアリータイプなどのバリエーションはもちろん有り)、ここまで各人が全く違った形で使い込んでいるというのが面白くて。
日常のログを淡々と記す人から可愛いスクラップ帳、アイデアとスケッチのクロッキー帳的に、または更にグレードアップして画集かと思うような緻密な作品集として消化していく例まで。
日常生活・旅・アートなど、使い方ごとにざっくりとグループ分けされていますので、自分の使い方と相性がよさそうな人のノートも探しやすくなっているんです。
例えば、まあこれぜんぶ実体験ですけど
「勢いでほぼ日手帳を買ってしまったけど、最近白紙のページが増えてきた...」
「評判をコミミにはさんだので奮発して格好いいノートを買ってみたけれど、どうやって使っていいかわからない。
緊張して最初の1ページすら書ける気がしない」
「日記も手帳もノートも、見て回って買うのは大好き。
でも、これといった自分ルールが定まらないので最後まで続いたことがない。」
というような思いを持つ人には強力な参考書になるはずです。
現在の私の場合Moleskineは、「○○用」という感じに役割をきめた備忘録的内容で、長~くゆっくり使っているものが多いです。
例えば、購入や再インストールに備えてソフトウェアの一覧やスペックなどを主に記したデジタルモノ系を管理している方眼Largeなどはもう6年目に突入でまだ半分くらいの消化率だし、web更新記録用で7年目になるかというリポーターも三分の二くらいかなあ。
上の写真は少し古いものですが、とある仕事のラフスケッチ+進行管理用でだいたい年に1冊づつ消化していたポケット方眼。
いま現在は、英語勉強用にラージのルールド(デイリー用にしようと意気込んだものの挫折したWoodstock版の残りページ)を日頃よく使っているかも。
もう少し万年筆インクとの相性が幅広ければ。
と今まで何百回も思ってはきたのですが、円高でどえらく安いと聞きつければすかさずAmazonでポチってしまうし、本棚に表紙をみせて飾ってある「星の王子さま」版も、いつどの使い途で開封しようかと眺めるたびに考えているわけで。
意外と諦めてませんよ。
ここの紙独特の柔らかさはかなり好きなんです。
ちょっと前まではラミーの青(ラミーはMoleskineに相性良いです。ペンの気取ってないデザイン含めて。)、今はモンブランのロイヤルブルーをメインに使ってます。
というか、芯ホルダーやボールペンで書く楽しみにも気付いたりして。
今回の本でも「この綺麗で気持ちよさそうな筆跡は一体なんのペンを使っているのだろう」と眺めたお気に入りの字を書くひと、特に数人のファンになりました。
"ノート好き"の目標としては、銘柄問わずで無地(Molesekineでいえばプレーン)を日常用に使えるようになりたい、と常々思ってます。
方眼じゃないと駄目、と思っていた時期は抜けて今は横罫の視界スッキリ具合が気に入ってるのですが、いずれは絵や文章を交えつつ、ビッシリめにページを埋めるような自由な感じに憧れますよ。
この本で言えば「500マイルの旅の記録」のアメリカの人の使用例みたいな!
(マルマンのクロッキー帳のいちばん小さいのも、次の日常ノートの候補。)
そうそう、本書はMoleskineのラージにかなりそっくりな見かけ(大きさはもちろん、カド丸具合や栞紐まで)であることも特筆すべきでしょう。
手に取ることであらためて、このノートの「丁度良いサイズ感」に気付かされます。
日常的に何かをこまごまと手書きするというようなこと、今の時代そんなに必要性がないでしょ、という人もきっと世の中には多いと思います。
でもなんだか、"本のようなもの"に記録して蓄積したい、という原始的(?)な欲求が満たされるんですよね。
61人の皆さんに背中を押してもらった気分。
これからも、たのしく紙に向かう日々でありたいと思います。
●関連する記事●
・Moleskine「星の王子さま」が届きました。
・今年はMoleskineでスタート。(ウッドストック版!)
☆Moleskineおすすめサイト☆
・モレスキナリー
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2011.09.05
「大人の文房具」を読みました。
書名どおり、"大人の文具好き"の方々に好評であることをコミミにはさんだので早速買ってきました。
・大人の文房具【文豪たちに愛された傑作文房具&書斎グッズ】
さらっと暇つぶしに読むのにいいかな程度に思っていたのですが、これ、良い意味で予想を大きく裏切って680円とは思えない資料具合。
ちょこちょこ読み返しつつ長く保存することになりそうですよ!
--面白かった特集や記事
●作家の道具
今は状況はだいぶ違うと思うのですが、万年筆=作家 というくらいの記号的結びつきが、少なくとも学生時代くらいまでの私にはありまして、そういうかつての憧れが今の趣味につながっていることは断言できます。
こういうのは現在の高校生や大学生には想像できない領域で、「いいトシの万年筆好きな大人」の心をがっちりつかんでるんだろうなあ。
夏目漱石や開高健など、蘊蓄としてうっすらながら知っていた万年筆についてのエピソードがコンパクトにまとまっていて楽しいです。
巻頭インタビューの、夢枕獏さんの原稿用紙スケジュール表はかっこいいなあ。
●価格帯別オススメ万年筆
5,250円以下~10万円前後までの予算に対応。
他人や自分に買いたいけれど、どれがいいやらと迷う人にびしっと「これなら間違いない」とド定番を推しています。
(じっと眺めているうちにこれらのうちの何本かを"持ってない"ことに不安を覚えてたりもする...いかんいかん!)
●なぎら健壱がゆく東京文房具さんぽ
日本橋丸善→フルハルター→カキモリ
という、素晴らしい大人コース。テレビ番組にしてほしいです(笑)
一緒に行きたい...
●宮沢賢治+早川式操出鉛筆
私の物欲リストに新たに加わったのがこのアイテム。デザインかっこいいなあ。
●デジタル達人たちのApple書斎術
こういう記事が読めると思わなかったので、非常にトクした気分。
私も、どんなに便利な道具を勧められても、これはアナログじゃないと駄目orデジタルじゃないと駄目な領域が日常的な作業の中それぞれあるので、AirとiPadの使い分けなど含めて興味深く読みました。
Macはなんでもお洒落だからなあ。こういうのを文具扱いして使い込むってかっこいい。
ここには載ってないけど、村上春樹さんもMacだときいただけで近年中のMac全面移行を決意した、(大半のことはいまだに)Windowsユーザである私。
●職業別 匠の文具術
手帳の中身紹介と同じくらい、"鞄の中を見せてください"的な記事は大好きです。
これはこう使うと仕事がやりやすいです、という解説はぜひとも真似したくなるものばかり。
「なくなると本当に困ります」と言うのもナルホドなふくれあがったシステム手帳を披露する記事の一方で、「なくしても現地ですぐに買えるもの」「道具を重視しない」「自分自身が道具だから」という人の例も。
人によっていろいろな愛用法があること自体、勉強になりました。
あと、Moleskineを改造したという手作りのiPod nanoカバー、これ商品化してくれないかしら。
●実用文具50傑
選定者の方々のブログをいつも読んいるせいだと思うのですが、既に自分の愛用品になっているもの多し!
「マークシートシャープ」と「大人の鉛筆」が欲しいなあ。
その他、Moleskine活用実例と、手紙+カラーインクも面白かったです!
というわけで、渋めの切り口の割に誰にでも読みやすく、文具マニアになる入り口としてもおすすめ。
最初から見た目可愛いものはそんなに載ってない(笑)のだけど、使っているうちに自分の中でどんどん可愛くなっていくもの、満載です。
これがホントの「おとなかわいい」世界なんだと思うよ!
秋に突入しつつある今、読みたい文具系の本がたくさんでてますし、9月は来年の手帳も気になるシーズン。
当ブログも手帳関連のキーワードでたどり着いて頂いている方がたいへん増えてきてまして、さて、そろそろ私も2012年部門、動き始めようと思います!
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2011.09.03
中屋万年筆、ペン先交換してみました。
2年前の10月に購入した、赤溜塗りの軸。
このたび、細字から太字ペン先への換装をお願いしました。
中屋のHPから7月の中旬くらいに申し込んで「3-4週間かかります」と言われたものの、なんとなくお盆休みなども加算しつつ7週間は経ったので,そろそろ問い合わせしようかと思っていた矢先の到着。
会いたかったよ!
申込フォーム(ペン先専用というのは無くて、新規商品発注と同じページから送信したのですが。)では、傾け癖やら筆記速度等々を自己判断ながら詳しくカルテ欄に入力できますので、今度はこうしたいという要望や相談あれば応えてくれるんじゃないかと思います。
ちなみに、振込で15750円+送料840円でした。
細字、書き味は本当に滑らかで良かったんです。
しかしあまりにも、あまりにも…線幅が細すぎた!
針の先からインクが出ているような細字であったため(これより細い「極細」がどんな状態なのか全く想像がつかない)、使い途が限定され過ぎてしまいまして。
せっかく長年かけて迷って決めた漆軸、もっと常日頃から触りまくれる環境で生活に取り入れたいと思いました。
いわゆる、円満な解決による別離(?)であります。
このままで"フローを増やす"調整のみにする道も有りでしたが、先日購入の「本栖」をはじめとして、川口さんチューンのプロフィット21EF等々、既に高品質細字枠はこれで十分だと気付きました。
だったら、まだ一度も使ったことのない「太字」にしてみようと思い立った次第です。
(中字はセルロイドキンギョで、ミュージックは♯3776で所有)
早速、ブルーブラックのカートリッジを付けて使い始めましたが、もう完全に以前とは別モノになりました!
フローなみなみでスルスル書けます。・・・ああ満足。
他の詳しい方のレビュー記事を読んだり助言などを頂いてたので、「中屋万年筆のことだからきっとこのくらいだろう」と予測していた線幅とだいたい一致しましたけれど、それでも手持ちの海外ブランドの中字とほぼ遜色ないかな。
このへん、文字どおりの「太字」を期待する人にとってはアレレ?と思うかもしれません。
私にとっては、日常的に使っているノートへの書き入れには最適となりました。
勉強用にも大いに使えそうです。
細字の他にもう1本買うというゴージャスな解決法も一瞬頭に浮かんだのですが、増やせばいいってものじゃないだろうし、やっぱりこの軸がいちばん好き。
現在の気候のせいもあるんでしょうが、しっとりやわらかな漆の触り心地、とても楽しいです。
これから、毎日大切に使い込んでいこうと思います。
●関連する記事●
・プラチナの本栖万年筆を買いました。
・伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)
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