« 2011年9月 | トップページ | 2011年11月 »
2011.10.09
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を観てきました。
久しぶりの映画館です。
(今月は毎週のように行きたい作品がある!)
前回映画化された、マーク・ウォールバーグ主演の「猿の惑星」、これも観に行った記憶があるんですけれどこれが2001年公開だったことにびっくり。光陰矢のごとし。
前のこれはラズベリー賞もらってるんだそうで...まあわからんでもない...。
それから10年経過して、CG技術の進歩のすさまじさが実感できるような見ごたえある作品でした!
シーザー(主役の猿)がどんどん賢く行動的になってくる顔つきの移り変わりがすごくて、最終的には人間含めて登場人物の中でいちばん頭よさげな感じになってました。
サンフランシスコのケーブルカーの屋根に立ち乗りしてるところなんてかなりカッコイイです。
・・・なんて言ってますが、ストーリー的にはずーっとじわじわとくる怖さが。
結局、爽快感はないままに席を立つことになります。
というか、いちばん怖い(今後の救いの無さを暗示している)のは最後のシーン+エンドクレジット背景のアニメーションだったりしますよ。
流血シーンなどはそれほど派手でも多いわけでもないんです。
人間の勝手で虐げられた動物の大群が知能も体力も突如こちらより優勢になって襲ってくると・・・いうことに対して、人として本能的に、またはなんとなく別の事象に置き換えてしまっているからこその怖さがあるような気がします。
薬の管理の杜撰さであるとか、ラストの「そんな状態で仕事するなよ!」的なツッコミどころはいくつかあるんですけれど、猿達が非常にリアルであっただけに、予想以上にゾクゾクきました。
CG方面のメイキングは下記の動画がわかりやすいです。
・Making of Rise of the Planet of the Apes : VFX Shots
こういうふうに役者さんにそのまま演じさせて、その表情や動きをそのままデジタルで読み取り、猿のCGをかぶせるわけです。
特に、シーザー役の俳優は、ロードオブザリングのゴラムや、キングコングなどでもやっぱり「中の人」として活躍しました。
すごいなあ。
ただ、「ホンモノと全く見分けがつかない」か?と言われると、意外とまだそうでもない。
無意識でそう思いたい(いわゆる「不気味の谷」現象?)のかもしれないし、おそらく眼の特徴のせいかもしれないけれど。
でも、群れでわさわさ動いてるところなんかはほんとにすごいです。
俳優は、あのハリーポッターのマルフォイの人が出てきてこれまたお約束どおりな感じの役だったので、それ以外の人のインパクトが(私の頭の中では!)薄れてしまいました。
この人は、こういうキャラクターで今後もやっていくのかな?
なんとなく気になる俳優さんなのです。
あの薬、うんと薄めて、もっと安全に改良されたら、ほんのちょっとだけ欲しいなあ。
そんな世の中が来るのかなあ。間に合わないだろうなあ。
とかなんとかついつい妄想したわけですが、そういうこと含めていろいろと考えさせられることの多い映画でした。