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2011.11.30
パーカー「インジェニュイティ」を使い始めました。その2
先日の見た目レビュー編(その1)から続けます。
--書き心地について
ペン先(というか、万年筆っぽいフードから飛び出ている部分)の写真でなんとなく察しがつく方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる「ファイバーチップ」ペンの書き味と非常によく似ています。
ピグマやコピックなどで比較的安価なものがありますし、ステッドラーのピグメントライナーなど各種お持ちの方は多いかも。
(ペンタブレットintuosのフェルト芯、あれの使い始めの頃の感じとも似てる。)
最初の試し書き時、私もまず上記のペンを想像しました。
これらのペンの特徴はだんだん筆圧や筆記角に沿って"潰れてくる"ことです。
インジェニュイティのパンフレットにも「使うごとに書き手の筆記角度に合った形状に馴染み、あなたに最適な書き味に仕上がります」という文章が。
まさに同じ原理なんじゃないかな。
ただし、こういう形のペン先に出やすい繊維っぽいケバケバした感じなどは皆無。
滑らかさがずーっと続きます。
パンフレットにも拡大写真が載っていますが、単にフェルトを固めただけのものではないのは確か。
インクが染み出る蜘蛛の巣のような溝が先端にある、なにかハイテクな構造を施した素材であるようです。
試し書き台に設置されていた、大勢の人がそれぞれの筆圧で書き込んでかなり"馴れた"状態になっていた黒芯は
「これ位になってくらいからのほうが真価を発揮するのだろう」
と思わせる書き心地の良さ。
新品時の、キュルキュルした感触や書いても硬くて筆記角が定まらない少々の違和感と違って、ある程度 "面"がついてからのほうが使いやすいのはやはり、ピグメントライナーやIntuosでも覚えがあります。
丸善でたまたま見かけた時点での「お試し用紙」には、トメや払いも筆ペンの如く再現された達筆な漢字などが先客の手によって書き並べてありまして、こんな筆跡も出すことが出来るのかと非常に感心した次第です。
(おそらく、中字芯のほうが筆っぽい筆致を出すのは簡単だと思います。)
「万年筆にぱっと見がソックリなこと」にだいぶこだわっているデザインなので、それが(高級筆記具がもともと好きな人には)逆に好みが分かれるところじゃないかと思いました。
覆っている"ペン先そっくり"なフードパーツや、芯先のすぐ下にある"フィンそっくりな溝付パーツ"などにより、芯を程良くしならせることを実現しているのだそうです。
軸の奥にもスプリングが入っているので、筆圧が高すぎてもそれなり吸収してるんだとか。
上で単なるフェルトペンと比べてしまいましたが、疲労しないための細やかな工夫がされているのは良くわかるので、使い込むほど「大違いだった」と反省することになるかも。
実際、メモのためにノート1ページ埋めるのはあっという間でした。滑らかで、スルスルという勢いをつけて書き連ねることができます。
前回でレビューしたように、軸そのものはかな~り重いんです。
初めて持ったとき、ホントに驚きましたから。
しかし、それを補うだけの書き味の滑らかさがありますし、その自重のせいでかえって、筆圧をかける必要を感じないところがいいかも。
--インクについて
説明書によると、温度や気圧の変化でのインク漏れはなく、ひと晩放置してもドライアップしない構造の芯であるとのこと。
これ、ファインライナー系のペンではよくきく長所なんですけど、どういう構造になってるんでしょうね。弁みたいなのが内部にあるのかな。
万年筆を使うことで、ちょっとの間があればすぐにキャップをしめる癖はついてるんですけれど、インジェニュイティでそれをやるにはあまりにもキャップが硬いです。
基本、書いてるときは最初から最後までしめなくてヨシ、と理解しておけばいいのかな。
パソコンの画面を眺めたりしながら、時折たらたらと紙にもメモするような使い方に結構向いてそう。
色味ですが、黒・青ともに細字・中字が用意されてまして、最初に入ってるのは黒の細字。
軸を買った翌日、丸善に立ち寄って青の細字も追加で買ってしまいました。
2色ともに、発色は一様かつ濃くクッキリ。
特に青は、非常に鮮やかなロイヤルブルーで目をひきます。この感じ、とても気に入りました。
(そして黒はとにかくマックロケです。濃淡は無し。)
万年筆インクのほうで再現は困難であろう、しっかりした顔料系の発色といえます。
使っていて最も顕著だと思った特徴は「こすれない」こと。
書いたほぼ直後に指や手のひらの側面で擦ってみても全く微動だにせず。これは素晴らしいです。
あと、字の上に水を一滴落としてみたのですが、「若干輪郭がぼやけるが文字視認性は問題なし」なレベルでした。
こういうインクなので、Moleskineにすら←ここ強調。ヒゲ滲みが全然出ませんのでビックリでした。
・・・ということは報告しておきたいと思います(少なくとも、細字では)。
裏抜けは、線端がちょっといってしまうかなという程度。
なにしろインクの色が濃く鮮やかなので、薄めの紙だと裏から透けて見える分も多いかもしれません。
成分がかなり違う気がするので、万年筆のそれとはまた異なる方面の紙で抜けやすいような。
「滲まないけど、(比較的)浸透しやすい」成分が入っているんじゃないかな。
例えば、万年筆では裏抜けない能率手帳ゴールドの紙。
インジェニュイティでは意外と、裏からわかる程度に先端がぷちぷちと出てくる。でもド派手ブルーと書き心地が楽しくてここにも多用中。
芯の値段が、1本1,050円であることは、購入決定においても使用中においても、大きな関門になってくると思います。
普段のペースでどんどん使いまくる、というレベルでは(私は)考えられないので、意外に長持ちするんでしょうけれど。
(そういえばモンブランの芯も同じ値段ですね。
ボールペンもローラーボールも大事に使いすぎ、何年経っても普通に書けるけど、全然交換の機会が来ていないという事実。よし、もうちょっと普段も使おう!)
この芯、ほんとにただ差し込んで、首軸をしめるだけなので交換は簡単なんです。
芯自体に樹脂のキャップがついているので、複数の芯を所有していても乾燥を心配することなく「その都度入れ替えて使う」ことも可能。
好きなタイミングで好きな色へ交換できるというのは、万年筆にはできないワザといえるしれません。
軸1本と複数の芯を持ち歩くのも楽しそう。
軸の売り上げ次第でしょうが、セピアインクとかターコイスとか、そのうち新色も出してくれないかな~。
というわけで次、機会があれば青の中字を買い足すつもりでいます。
芯を交換することで、それまで蓄積していた書き心地が全てリセットされるということになります。
コレもよく考えればすごいことですよね。
せっかく自分に合った形状変化をしてくれた後なので、惜しいといえば惜しいけど...
その度にペン先と内蔵が丸ごと新品に戻るのが贅沢!・・・と考えると千円も仕方ないのかな?
万年筆やボールペンと較べてどうか?と問われると、全く方向性が違うから答えづらいです。
少なくとも、購入時の個体差が無いと言えるので非常に贈り物にしやすい筆記具ですけれどね。
値段に見合った高級感と、フェルトペン的な使いやすさもポイントが高いですし・・・
男女むけそれぞれにセンスの良いデザインですし、特に今なら"あたらしもの好きで文具好き"な方へのクリスマスプレゼントには最適かと思いますよ。
(よかったら、気兼ねなく使えるよう、予備の芯もつけてあげてください。)
大型店を訪れる機会がありましたら、どうぞ必ずお試しになってくださいね。
外観からは全く予知できないインクの減りにびびりつつ、毎日楽しく使っています。
次の旅行にも持って行くよー!
●2012.11.8記事:インジェニュイティの新色芯を買ってきました。
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2011.11.29
パーカー「インジェニュイティ」を使い始めました。その1
先日実家に帰ったとき、父が、私の誕生日になにかプレゼントしてくれるとのことなのでわくわくして駅前の大きなLoftへ出掛けました。
何かちょっとした文具でも選ぼうとは考えていましたが、まさかこんなイイものを....(涙)
というわけで、パーカーの新発売筆記具である「インジェニュイティ(Ingenuity)」です。
父がコレを知っていたことに驚いたのですが、新聞の広告で眺めてかなり印象的だったそうで。
その数時間前に、銀座の伊東屋で初めて試し書きして興味が高まっていたところだったので、いや~ホントに嬉しかったです!
大切に使おうと思います。
当初のうちは、大型・有名店舗にしか置いてないかもしれません。
贈答シーズンに向けて取扱店が増えてきているとは思います。
(Amazonや楽天からも購入可能になっているようです。記事文末にリンクを置きました!)
先行でお試しをしたというブログは既にいくつか見かけて興味津々でしたが、負けずに、文具好きの観点から詳しくレビューしてみたいと思います。
店の一角には、がっしりした指揮台のような試筆専用スタンドが置かれていて、誰もが気軽に手に取れるようになっており、かなりメーカー側の本気を感じさせます。
スタンドには、太い方のモデルである「ブラックラバー&メタルCT」がささっていて、入っているのは黒インクの、(おそらく)中字芯。
積まれている専用紙には、なぞって書いたり出来るようにか、曲がりくねった点線などもお手本として印刷してあって楽しいです。
私が目撃したときは、伊東屋・丸善ともに、手にとって書き込んでは「ほー」とか「わー」とか言うお客さんが途切れなく続いていたように思います。
--軸の質感について
●金属の割合が多いので手にズッシリときて、見た目にもかなり高級感があります。
「万年筆を売り場で見馴れた目で言えば」決して、眺めて手に取ったというレベルでは"値段が高すぎる"という印象は受けませんでした。
試し書きで触ることができたラバー軸はまさに男性向けという感じで、非常に格好良かったです。
スリム軸でも、持った感じはラミーのサファリ程度の太さはありますよ。少しでも軽いのがいいなら性別関係なくこちらのグループがおすすめ。
ちなみに、手持ちの調理秤ではこれでも38グラムでした。
●他社でも女性用としてトレンドになりつつある配色ではありますが、とにかく可愛いのでパール+ピンクゴールド軸を選びました。
これはつやのある塗装。奥に沈んだごくきめ細かいキラキラ感がとても上品で大満足。
キャップ天冠もピンクゴールドでパーカーのロゴが彫られていました。
他のピンクゴールドトリム系統は、ざらっとした梨地仕上げで、すべり止めになりそうな凹凸がデザインされています。
首軸含めて全て金属パーツで構成されていて、スリム軸群は特に女性を意識しているのか、キラキラな感じの模様が彫り込んであり、とても綺麗です。
(ソネットの万年筆でお揃いのデザインのを売り場で見ましたが、あちらは首軸が黒い。
首軸までPG色のお揃いだとかなり価格が高くなってしまうかもですね。)
ちなみに太いほうの首軸は、スクエアドット状の彫り込みが入っています。
ラバーにも煉瓦壁のような模様が入っています。滑りにくさ・持ちやすさはこの素材が一番かも。
●万年筆っぽいデザインのペン先、というか芯に対する「フード」という部分になるようですが、私のはここまでしっかりとピンクゴールド色です。
(他にイエローゴールドやシルバートリムも当然あります。キャップを閉じた状態の見た目は完全に万年筆です。)
ちゃんと切り割りまで入ってますがこの部分は替え芯に対する覆いのようなものなので、万年筆のようなインクを通す役割は皆無。
●キャップはカチッとはめる勘合式ですが、驚愕するほど開け閉めが固いです。
経年でどうしても緩んでくるものでしょうし、インクの気密性を保つためもあるでしょうが、サファリのように片手開けは全く無理。
(こんなに頑丈なキャップは、手持ち品だとプラチナのプレジール以来かもしれません。)
とはいえ、このレベルならポケットやペンケース内にて「いつの間にかキャップ開いてた!」は防げること確実。
後述しますが、だからといって開けた拍子にインクが飛び出したり、頻繁に開閉が必要な芯構造ではないので安心してください。
専用HPもあるようなのですが、デスクトップで見てもフラッシュがものすごく重くて途中で不安になってくるほど。
(諦めて、売り場で貰ってきたミニパンフレットが詳しいのでそれを資料に書いてます。)
購入レビューが少ない現在、本家のwebのこの見にくさは非常に残念です!
→Parker pens and pencils : maker of fine writing instruments
宣伝用の動画はyoutubeで発見できたのでこちらを眺めた方が楽しいと思います。
・スリムサイズのCMはこちら → Parker Ingenuity Slim Daring - YouTube
・太軸サイズのほうはこちら → Parker Ingenuity Large Daring - YouTube
価格帯は、太軸・細軸共に18900円と21000円のそれぞれ2種類になります。
さて、肝心なところを後回しにして申し訳ないですが。
長くなりましたので、書き味をはじめとした、芯・インク関連は次回に続けます~。
パーカー「インジェニュイティ」を使い始めました。その2
2012.11.8記事:インジェニュイティの新色芯を買ってきました。
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2011.11.27
革のひび割れを発見して動揺のこまごま。
先日からなんとなく使用が復活しつつあるシステム手帳です。
と言ってもスケジュール管理用としては既に綴じ手帳でレギュラーなものが決まっているので、こっちは純粋にメモを綴じ込む「バインダー」として。
2006年の8月にボストンで買ってきた薄型ファイロファックスは、ほとんど新品同様ってくらいに綺麗なままの現在です。
(当時の購入後すぐにクオバディスなどの綴じ手帳に目覚めてしまったし。
薄型サイズだから旅行用にいいかも?と考えてたらトラベラーズノートが発売され....。
というわけで、今まで良いタイミングに恵まれなかった。ごめんなさい。)
しかし、まじまじと観察したつい先日、異変に気付きました!
背中の、革が曲がっている地帯を中心にヘンな模様が浮き出ているのです。
これは、Cross(Classic)というモデルなのですが、ステッチが表紙で縦横十字型に走っているのが特徴。
背中にも、上下に加えて中央部に縫い目があります。
それらの針穴からじわーっと縦にヒビが入ったような線が並んでるんですよね~
冬場のくちびるってこうなるよね...!
糸で縫ってあるいろんな革小物を持っていますが、こんな体験は初めてでした。
よく見ると、表面にかかったコーティングのような膜がひび割れて、スジ状に白く剥がれてきているような状態です。
うぅむ。
革クリームを塗ると、白化した線がいくらか周囲に馴染んで沈んでくれるので、ヘビーユースによる経年のシワとしてごまかせなくもない。
twitterで教えて頂いたところによると、mixiのコミュニティ内でもこの件が報告されていたとのこと。
早速みてみると(って自分、このFilofaxコミュニティにもともと入ってました)、Crossモデルでの同様の件についてのトピックが存在していました。
2009年頃の書き込みがほとんどなのですが、早い人は購入1年くらいでなっているみたい。
私の場合、仕舞い込みが長かったためいつからコレが発生したのか全くわかりません。
先日の東京行きの折、丸善に飾ってあった見本を観察したところ、「クロス」は黒地にカラーのステッチなど近年様々な種類が増えているのですが、チョコレート色のバイブルサイズのクラシックのみに、このひび割れが発生し始まっていました。
他と比べて古いモデルなのでこれだけ少し展示年数が経ってる感じもしました。
何にも結論が出てませんし、特に真実を確認したわけでもありませんが、考えたことは以下。
・常に使用して"曲げ"に馴染ませているか、定期的にクリームなど塗って手入れしていれば防げたことなのかもしれない。
・このモデルの場合、ある程度は我慢すべき経年変化というか"仕様"として諦めなければならないのかもしれない。
・長年継続する人気モデルの割にはこの件を言ってる人が現在少ない(ような気がする)ので、2006年ごろまでと違い、今は表面加工が改善されているのかもしれない。
しかし皮肉なことに、縫い目周辺のこの件以外のこと、つまり革そのものの手触りやリングの性能などは絶好調に快適なのです。
すべすべしっとりで、80ドルという当時の定価はとても安い!と、やはり今でも思いますし。
このバインダーは、縫い合わせてある内側の革が外側より狭いため、真っ平らには開かない仕組みなのですが、年数が経って革も柔らかになってきたので、山なりにしなって普通に開いたまま机に置くことが出来ます。
金具も、内径11mmと小さいサイズですが隙間なくカッチリと閉じてくれるし。
こういう革の症状は、気になり始まるといつも目に付いてしまって当初はかなりガッカリしていたのですが、冷静になってみると、もう少し使い続けようと思える要素も多いし旅の思い出の品でもあるので。
現状維持のまま運用していこうかと。
さらに広範囲に拡がったらホントに悲しいけど、今のところ人前に出すわけでもないし、なんだかかえって愛着も出てきたかも?
(ブレイリオのコードバンに10mmリング・薄型ベルト無しな、今のと同タイプのバインダーがありまして。
先日は売り場で10回くらいは手に取ったり戻したりして真剣に考えたんですけれど...嗚呼、なんとか踏みとどまったよ。
2万円超の高級品だし、こういうものこそ、使用定着の手応えが固まった頃合いで迎え入れたいものです。)
リフィルの仕分けには、バインダー購入時に最初から入っていた、アルファベットの住所録インデックスが大変に役だっています。
現在ちょっとづつ作成中の、洋楽歌詞リフィルを曲ごとに仕分けるには最適だと気付きました。
今どきこういうものを使うこともなかろうと、とっくに捨ててしまった...と最初は勘違いしてまして。
わざわざ近所のロフトに探しに行ったんです。
小さな売り場なのですが、一定の需要はあるようで、アドレス用のインデックスリフィル、よく見かけるメーカーのもので売ってましたよ。
しかし!何か様子が違う。
「A」「KA」「SA」「TA」「NA」・・・
おぉぅ、日本人むけにローマ字表記がタブに書かれていたのでした!
これじゃ外国の曲タイトルには使えん。
というわけで、諦めずに家庭内在庫を探し続けた結果、バインダー付属品だった純正リフィル
(「A-Zインデックス」、売っている場所は限られるけれど単体価格1050円)
が完全未使用のまま発見できたからめでたしめでたし、でした。
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2011.11.22
東京で買った文具のこまごま。(ボストンノートと寄木定規)
先週末、東京~房総方面へ外出。
ここ数ヶ月、何もかもを地元周辺と遠隔通信で済ませていたので電車に乗ること自体ほんっとに久々でした。
iPhoneがいかに移動中の時間つぶしになるかを実感した日でもあります。
(こんな毎日が普通なら、アプリ選びに真剣にもなりますね。何でも出来そう...)
東京の地下鉄駅でサクサクとWi-Fi(ソフトバンクの)がつながるのにも感動。都会はすごいね。
銀座に1時間くらい立ち寄ったのですが、AppleStoreは相変わらず大混雑ながらも楽しかったです。
大画面iMacを熱く見つめたり(いいなあ)、iPodのコーナーでヘッドホンを試したりしてるうちにあっという間に時間が経ってしまい、伊東屋にはほんのちょっとしか滞在できませんでした。
しかしとりあえず、以前から気になっていたマルマンのボストンノート(新装版)を購入。
A6とA5を1冊づつにしておきました。
→伊東屋での通販ページはこちら
がっちりと丈夫そうな紺色の表紙に金のダブルリングが素敵です。
ページも、何で書いても問題なさそうな分厚い紙ですし、8mm罫で使いやすそう。
後ろに吸い取り紙も装備されていますし、これは最初に書き込む日が楽しみです。
(なにぶん未開封状態なので、使い心地等はそのときにレビューしてみたいと思います。
間違いなく来年になりそうですけれど。)
上に乗ってる定規ですが、これは翌日ふたたび東京を通過したときに、丸善の本店で購入したもののひとつ。
これ、今年読んだ沢山の文具特集のどこかに載っていて、絶対買おうと思っていたのですけど...どれだったかなあ?
メーカーHPはこちら→ミドリ|商品紹介|JAPAN WORKS 定規
実物をみたら、もうどれにするか迷っちゃって大変だったのですが、値段が値段なのでまとめ買いするわけにもいかず。
結局第一印象で欲しかった「寄木(色寄せ)」にしました。
寄木はモザイク版ともかなり悩んだし、セルロイドのような模様の「瑠璃」や、重厚感のある「錫」も良かったんだよなあ。
(「畳」シリーズは海外へのお土産にしたら絶対喜ばれそうですよ!)
アルミの定規部分は、この季節だいぶヒンヤリしているのですけれど、逆に寄木部分の温かさが引き立って、触感が面白いんですよ。
15cmサイズの定規はほぼ毎日のように手に取るといってもよく、今後は机上常駐で愛用していこうと思います。
(ほんとうは目盛りのところが透明なほうが使い勝手いいので、ディズニーキャラクターがついた安いのを長らく使ってたんですが卒業しよう...。)
ひとつひとつの色の差が積み木を並べたようで、とても可愛いです。
こういうの、なかなか自分では買わないけど必ず使ってもらえる文具のひとつだと思います。
パッケージもわりと高級感があるので年齢問わずの贈り物としてもおすすめです。
私は、自分へのプレゼントとして大満足。←という言い訳をしつつその他いろんなものを買ったので、それは今後の続きで。
☆Amazonでの取り扱いはこちらです
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あ、そうだ。
伊東屋ではパイロットフェアをやっていました。
新製品の、つや消し黒色軸のキャップレス、すごく格好良かったです。
キャップレスは、デシモと合わせて既に2本持ってるからこれ以上はどうしても手が出なかったんですけれど....
後ろ髪を引かれつつ、奥のコーナーでペリカンのSuper Sheriffを買ってきました。
これ、2005年に購入したものをずーっと使っているのですけれど、意外と長持ちするのにはびっくり。
(海外ブランドのレギュラーの青インクならたいてい使えるので、いつも手の届くところに差してあります。)
このごろ、青で書き直す側のインクが枯れて使えなくなってきたのでようやく2本目を購入です。
新しいSuperSheriffは値段も軸のイラストも昔と変わってませんが、配色が爽やかになって、キャップも半透明にリニューアルされてました。
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2011.11.15
「ノート&ダイアリースタイルブック Vol.6」を読みました。
今年もこれを読む季節になりました。
・ノート&ダイアリースタイルブック Vol.6
第六号、ということは6年目!
バックナンバーから眺めるたびに感心するのは、毎年の新商品の増加具合です。
それだけ需要が増えているということでしょうか。
近所のLoftの手帳売り場も、年々豪華になってきているしなぁ。
スケジュール管理やメモを効率的に行えるデジタル製品が近年ものすごい勢いで普及する一方で、それとは無関係に「紙に書くこと」を手放さない人もまた多い、と。
いいことですね!
手帳は、そろそろ本命は絞ったという方も増えてきているかと思われますが...
こういう本を読んだり手帳売り場に行くとまだまだ気持ちは揺れますよね!
仕事のペースや生活の変化に応じて必要になるレイアウト、もしくは冊数はかなり変わってくるので、あまり「コレしか使わない」と自分を縛ってしまうのはいけない。
とは自分に言い聞かせています。
でも私、同じものを年々積み重ねる感じが好きなのですよ。
手帳選びも保守に回ってきた感がありますが、2012年もこのまま固定できるかなあ。
というわけで、沢山のフセンをひらひら付けた中から感想をピックアップします。
・「いま注目の新製品ページ」で特に欲しいと思ったのは、LIFEのリングノート。
ステノグラファーやフリーダイアリーノート等の、うっとりするほどのクリーム色な紙は是非とも実物を見てみたいなあ。
・最近あたらしいロゴになったCampusノート、紙質をはじめとして沢山の要素が改良されたことを非常に興味深く読みました。
"安く・どこででも・今後もずっと"買える。と、三拍子揃っているのが素晴らしいじゃないですか。
これぞ定番文具。私はいつかここに還る時が来るに違いない。← 大袈裟
(とりあえず手元に、ミオペーパー仕様の買い置きが1パックあるのでそれ使おう!)
・「1日1ページダイアリー」特集。このタイプの手帳といえば、ちょっと前までは、ほぼ日手帳かMolesekineのデイリーぐらいが代表だったような気がするのですが、今はいい感じのが増えましたね。
MARK'Sの「エディット」はサイズもレイアウトも使いやすそう。
実物を見た中では、MDノートダイアリーのずっしりした厚みが高級日記帳のようで気になっているところです。
ページの中で無地と横罫の両方が味わえるところと、日付表示が自由書き込みというのもポイント高い!
・個人的な事情を言うと、「ノート」に関してはもうほんっと一時期、欲しいと思うままに買い込みすぎて、消費するスピードが全く追いついていない。
大きな反省点です。
機会があれば手に入れたいと思っているのは新タイプのボストンノートなのですが、誌面の、モンブラン万年筆と一緒に写っている写真がうっとりするほど素敵です。
(新しい表紙はずいぶんかっこよくなったんだなー。A6とA5の両方を買うつもり!)
・毎年毎年、この本を読んでグオーっと高まるのが「システム手帳使いたい」欲なのです。
私の手帳への興味の元祖と言ってよいものだし。
(連動してフランクリン・プランナーに戻りたくなるのもこの季節...。)
実は最近少しづつ、バイブルサイズの使用が復活中。
勉強というよりは完全に趣味で楽しんでるんですが、リフィル1枚に1曲単位を基本に作って、洋楽の歌詞カードをファイリングするみたいな感じ。
訳をちょっと書き足したりとかもしてますし、これが鑑賞上なかなか便利。
アルバムや人ごとの並べ替え等、あとからの分類が出来るのはシステム手帳ならでは。と今さらながら感心してます。
(そういえば遙か昔の学生時代、全く同じようなことやってたかも・・・笑)
まだ枚数が少ないので、以前ボストンで買ってきたファイロファックスのスリムサイズのバインダーを久々に引っ張り出してます。
これくらいの厚みだと、ウィークリー位の枚数で運用するリフィル用にも最適ですが(今回もちょうど、素敵な使用例が掲載されてますね)、ちょっとしたノートとしても非常に使いやすいと感じています。
・おなじみの使用例コーナーはその他の方々のものもとても勉強になりました。
ほぼ日手帳をはじめとして切り貼りを駆使した素晴らしいノートを、何冊もテーマ別に作り上げているイラストレーターの方の記事は圧巻。
ご本人の、書き(描き)込むことがとにかく好き!というのと几帳面な性格が伝わってきて、気持ちが良いです。
"多ノートづかい"の楽しさに目覚めてしまいそう。
・ミセス・グロスマンのステッカー、私はMoleskineの表紙に貼りまくるために集め始めたのですが、一度ハマってしまうと売り場で根っこが生えたように動けなくなるんですよね。
小さな単位で、好きな量だけちぎって買えるのも嬉しいし。
可愛い組み合わせ例をみていたらお店に行きたくなってきた!(私は主に伊東屋でまとめ買いしてます)
●関連する写真が載っている過去記事はこのへんとか、このあたり。
冒頭のとおり、そういえば6年目。 と思って第1号を棚から出してめくっていたらこれだけで小一時間経ってしまってました。
主にシステム手帳のページが多いからか、今でも充分に役立つし、物欲をそそる興味深い記事が多くて。
●懐かしの過去記事:「ノート&ダイアリースタイルブック」を買いました。
大人になるにつれて、ノートもペンも、昔からの定番品の素晴らしさと、使い続けることの蓄積する愉しみを理解できるようになってきました。
そんな日々を次々後押ししてくれる、今回も大切な1冊となりそうです。
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2011.11.10
「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」を観てきました。
まもなく公開終了だと気づいたので、なんとか滑り込みで行ってきました。(2D上映で観ました。)
さすがにこの時期になるとお客さんが全然いなくて、ホームシアター的に楽しめて大満足!
●映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』オフィシャルサイト
アイアン・マンなどの主要人物が集結する「アベンジャーズ」がいよいよ来年夏に公開なので、アメコミ映画好きの私としてはとても楽しみなんです。
アベンジャーズ結成前の時点では、ちょこっとづつ他のヒーロー作品同士がつながっていることを示す仕掛け場面が(エンドクレジット後のシーンも含め)ちらほら出てくるのがお約束になってますね。
例えば、アイアンマン2ではトニー・スタークが新元素合成マシンの水平をとるためにそこらへんから適当に探して装置の下に押し込んでいた金属板は、今回のキャプテン・アメリカの重要道具となっている丸い盾。
なんだそーです。・・・まめちしきだ!
今作は、上記のスタークのお父さんの代が登場人物となる、すこし昔の時代の話になります。
で、小柄でモヤシ体型だったところを、政府の肉体改造実験を経て大活躍する主人公がすっごいカッコイイんですよ。
ファンタスティック・フォーでトーチ役だったあの男の子が…(涙)今後も大注目です。個人的に。
実験の副作用で、元々「いい人」だったのがさらに増幅されているという無敵設定。
あまりのイケメン(←し語)ぶりにうっとりしているうちに映画が終わってしまったというのが正直なところであります。
そしてこれまた副作用で悪人化がすすんでしまった役に「マトリックス」のエージェント役で有名なヒューゴ・ウィービングが(どんな格好してても)全く違和感なしです。
その他トミー・リー・ジョーンズなど脇を固める俳優さん達が豪華という意味でも安心して鑑賞できる気がします。
アメコミストーリーの王道に沿いながらも淡々と話が進んでいく(主人公は善人かつ強すぎるし、悪役は逃げ足が速いので基本的にそんなに闘わない映画ともいえる…)ので、あっさりすぎるところは欠点かもしれません。
円盤型の盾をこちらにビュンビュン飛ばしたり、崖から落ちそうになったり的な、3D映えするシーンも随所にはさまれていたのですが迫力は2D版で充分楽しかったです。
エンドクレジット冒頭の、ポスター絵画調の背景(だけどちゃんと立体になってる)、コレは良かったな〜
ストーリーやキャストの詳細はネタバレOKならば下記にて。
今回が初めてではないけどもうあまりにも映画公式サイトが見づらくて、そこからの情報入手は早々に諦めたよ〜
・キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー - Wikipedia
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
そういえば、10月からスカパーe2を契約しました。
「基本パック」と「スターチャンネル」のセットで。
10年くらいずっと地元のケーブルテレビに入っていたのですけれど。
もちろんスターチャンネルも昔から好きでオプションにつけてました。
新居に移ってから、スカパー視聴可能(BSがアンテナケーブルだけで映る)+ 同じテレビ局構成だとスカパーの方が安い(ハイビジョンで見れるものが多い) ということに約4年ものあいだ気づかなかった...。
悔しい!
ケーブルテレビの古めかしいセットボックスや専用リモコンもなんとなくダサくて好きじゃなかったので、これらが全部無くなると思うと速攻乗り換えてしまいました。
月々払うお金はあまり変わってないのですが、テレビ周りの視界がスッキリになって満足です。
[映画・テレビ] | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック | ↑top
2011.11.04
付録のシャープペンシル、気に入ってます。
先日購入したアソシエ手帳特集のオマケ、これかなり気に入ってます。
・日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 11/15号 ←Amazon
雑誌付録の使用頻度としては史上最高かもしれないですよ!
(ファッション誌についてくる微妙な裁縫のポーチとか、全然書けない万年筆とか..付録にはいろいろ苦い思い出はあるけど・・・)
コクヨのキャンパスジュニアペンシル、発売時から気にはなっていたのですけれど、余りにも子供向けな配色(鉛筆卒業したい小学生向けということなので、それは当たり前か。)であることでちょい躊躇していたし、そもそも近所の文具店ではなかなか見かけない文具でした。
・メーカーHP:Campus Junior Pencil - コクヨS&T
それが今回、"いくらか大人っぽい"カラーの軸に改装して付録化されたということで、ホクホクと買ってきた次第。
茶色にオレンジのパーツの、秋っぽい色の軸です。
本家の製品は、握りやすいように触感が柔らかい素材で覆われているらしいんですが、付録のほうは普通の硬い樹脂製。← そのほうがいいなあ私は。
私の学生時代に、コンビニで「100円シャープ」として売られていたデザインを彷彿とさせて、なんとなく懐かしいです。
これ以上ないってほどシンプルな形状ですけれど、芯が0.9mmってところがいいんだなー。
スルスルと書けるし、勢いよく使ってもまず折れることはない芯の頑丈さがいいです。
手帳にどうぞとおすすめされているけれど、0.9だとコンパクト型にはちょっと太いんじゃないかなという感じはあります。
(0.3とか0.5mm芯は能率手帳によく使います。
当然のことながら消せることはとても便利なので、私も近年はペンシル使用率上がってきました。)
無地や太罫の小さすぎないノート、突然かかってきて慌ててぐりぐり走り書きする電話メモ用etcなどに真価を発揮!ということに気づきつつあります。
雑誌のオマケでこんなに使いやすいならばコレも当然良いだろう、と買ってきたのがパイロットのエススリーの0.9mm軸。
このシリーズ、300円にして個人的にはトップクラスの愛用度を誇ります。
0.3・0.4・0.5・0.7・0.9という芯径バリエーションがあるので、既に2本持ってるんです。
・メーカーHP:PILOT | S3(エススリー)
太すぎず細すぎずの先細り丸軸、グリップも溝がついてるだけで柔らか素材じゃない、大事なところは金属でがっしり作ってあるけれど、ほどよいバランスを維持しつつとにかく軽量。
しかも、安い。(高いのはたいてい重い。)
ということで好きポイントが行列する素晴らしさ。
●関連過去記事:シャーペンをいろいろ買ってみました。
ただし、芯のほうはコクヨのほうが気になります。
粉っぽい素朴さがあって、筆記音もさりさりと大きめ。これ好きだなあ。他のペンシルにも入れてみたい。
手持ちの他社製いくつかの、静かですべすべな感じと全く違う書き味なんです。
配合等いろいろ工夫があるのでしょう。
もうひとつの付録であるラベルシール、これもかなり役に立つと思います。
全面糊のフセン(しかも強粘着タイプ)って、クリヤホルダーの表紙に貼ったりできて、業務上でも重宝してるんですが。
そのときどきの収納物を書き込んでクロゼットの箱や引き出し前面に貼っておき、夏冬の入れ替えのたびにフセンも貼り変えると、衣替えで困らないですよ。
・・・という家事上の件でも大変お世話になっています。
アソシエのシールは、だいぶ前の付録でもいまだに活躍する場面があるので、きっとこれも長いことかけてちょこちょこと消費していくことになりそう。
肝心の記事内容を紹介するの忘れてました。
アソシエの場合これで長く使っているという使用例が多いので説得力があるし、今回はノートとの併用について得るものが多かったです。
ただもともと、ビジネス誌のなかの特集の一つであるだけに手帳関連以外の記事がちょっと異分野すぎて頭に入ってこないんだよな〜
その点がもったいないといつも思う(個人的すぎる事情だけど…)のでやっぱり専門誌のほうが好きかも。
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ところで、前回記事で話したアピカの1000年ペーパーのノート、現在10ページほどを消化して、完全に手が馴れました!
(つまり、この紙にあった万年筆ペン先の使い方を覚えた。力の入れ方とか。そうしたら太字も細字も長刀もすごく楽しいのだ。
上記の0.9mmペンシルでもコショコショと可愛い音を立てて書き進められます。)
前のノートと、相性の良いペン先やインクがだいぶ違うのですけれど、それがまた新鮮で良いんです。
紙が真っ白なことにもだいぶ見慣れました。
良いノートだ・・・と日々実感中。
その名が謳うとおり長期保存に向いているので、日記等の長年読み返したい記録などにもぜひおすすめしたい感じです。
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