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2012.02.28
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1」を観てきました。
いよいよ最終章だ!・・・と、シリーズファンとしては結構前から、みる気満々で盛り上がってましたが。
前回の「エクリプス」時点で、「もう勘弁して。次は一人で行ってください」と夫からドンヨリした目で言われたのでした。
あまりの少女漫画的展開について行けなかったそう。わかるよー
仕方ないので、ほぼ同時刻スケジュールの作品を、別々に鑑賞することにしました。
(ちなみに、夫には「TIME/タイム」を勧めてみた。
同監督の「ガタカ」が好きなのでとても面白かったそうです。私も観たかったよ…)
●映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』オフィシャルサイト
Part1は、ベラとエドワードの結婚式〜出産までのエピソードになります。
人間と吸血鬼なので当然ふつうに進行するはずもなく、生まれてくる子供もハイブリッドなので(って書くとSFっぽい..)えらいことに!! ←大体の要約
それにしても回を重ねるにつれて、第一作目では個人的にはエドワード派だったのが、だんだんジェイコブ派になってきている感じ。
いつも、報われないけど頑張ってるってところがホロリとくるのですね。
既に、保護者的目線で応援しています。
今回は、ベラがやつれて見る影も無くなるし
(究極に弱った場面では別途人形を用意したメイキング画像みたことが有り。
でもメイクでも最初のほうはけっこうなんとかなってるのね。CGかぶせてるかな?)
エドワードは苦悩しまくってるので、ジェイコブの存在感が目立つエピソードであると言えます。
しかも、"刻印"の件は、原作未読なので素直に「こう収拾するのか」と感心。
Amazonのレビューだと、原作最終章における今までの伏線の片付け方は比較的評価されているようなので、Part2が更に楽しみになりました。
いつも以上に狼チームは大勢出演するので、VFX素晴らしいです。今回も毛並みがモッフモフ。
●The Twilight Saga: Breaking Dawn Part I | Tippett Studio
その他の感想
・ほんとの事情(相手の素性含)を知らないまま結婚させてしまったベラの両親が気の毒だ!
・というか、パパに結婚を許してもらった経緯はちょっとでも入れておくべきだったのでは?
(前回のラストがプロポーズ→今回の冒頭でもう結婚式というのがあっさりすぎだ)
・結婚式は吸血鬼も親類がいっぱいくるんだなー(初見の方々がいっぱい)
・じつはトワイライトシリーズ出演者の中でいちばん好きなのはジャクソン・ラスボーン(ジャスパー役)です。
・いちばん最後のシーンはこの流れで予測できてたけどその瞬間、「どーん!」という駄洒落を頭の中で言わずにはいられなかった
原作、トワイライト(第1作目)しか持ってないので、これを機会に最後まで読み切りたい気が高まってるんですけれど…
どれも上下巻に分かれていたりと、やたら総冊数が多いので迷い中なのですが。
電子版だとXDMF形式で売ってるんですが、読める方法がPCとソニーリーダーに限られてるんでこれもなんとなく躊躇。
やっぱ文庫買わなきゃダメかー!
※電子書籍について追記※
XDMF形式は、紀伊國屋書店の電子書籍アプリKinoppyで読めることをコメント欄で教えて頂きましたー!
過去にダウンロードしておいたトワイライトのお試しデータもここで読むことができました。
AndroidやiOS対応のアプリです。これは考えちゃうなー(良い意味で)
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2012.02.20
Kindle Touchに辞書を入れてみました(文具画像も沢山入ってました)。
前回の、Kindle Touchが届きました(カバーも買いました)。に続き、「操作した感じ編」として、新しい内にもうひと記事、書いておこうと思います。
数日使ってみて、予想外に、こりゃイイね!と思ってるのは、デフォルトで入ってる画像の数々が実に素敵なこと。
(eインクの画面は焼き付きが起こらないそうなんで、スクリーンセーバーでなく正しくは「画面に固定表示される絵柄」なんだけどこういうのなんて言うのかなあ)
スリープの度に、並べたペンやタイプライターや鉛筆、鉛活字etc.の、古き良きアナログ道具をテーマにした写真がランダムに表示されます。
いまだに、眺めるたびに違う画像(な気がする)のでいったい何種類入っているのか?日々楽しみにしつつフタをあけては、「おぉ...」と感心しているところなのです。
そのせいなのか、文具の延長のような愛着がじわじわ湧いてきていますよ。
モノクロながらも階調表現豊かなので、好きな絵柄でカスタマイズしてもフォトフレーム的に楽しめるだろうなと思うのですが。
iPhone等でいう、いわゆるJailBreak的なことをしないと、入れ替えは無理みたい。まあいいかー
このKindleは、今までのモデルと違ってキーボードも方向ボタンも無く、ホームボタンと画面タッチのみで操作します。
ということはiPhoneとだいたい同じ要領で扱えることはわかっていましたがなんとなく、白黒ゆえに性能はそこそこ程度なんだろうという偏見がありました。
しかし届いて早速、下部の電源スイッチを押してホーム画面に入ってみると、なかなか心地よい動き方をします。
(写真は、端末内にもともと入っていたKindle User's Manual。
ギラッと光らない画面なためか、目に優しくてとても読みやすいと思います。
取説はけっこう詳しくいろいろ書いてあるんだけど、まあ当たって砕けろですよ!)
スパスパッ!という機敏さというよりも、e-ink特有の「ふわり」なリズムでの反応なのだけれど、予想を超えた感度の良さにびっくり。
ほんのちょっと指紋が接地するかどうかという程度の圧力で確実に動いてくれます。
純粋に読書目的ならば、全く問題なしで実用に足る性能だと感じました。
読書中のだいたいの反応エリアはマニュアルに図解されていて、次頁への反応範囲がだいぶ広いことがわかります。
人差し指でスワイプ(実際の紙をめくるように指先で画面を横に引っ張る動作)をするのがいちいち面倒とか、ページ送りボタンの無いところがTouch機の欠点、的な話をどこかで読んだことがありますが、そんな大袈裟な動作は全然必要無し!
本体を持ったついでに親指をのばして、画面を爪先や指の腹で軽~くチョイっとつつく程度の圧力で十分ページめくり出来てます。
注意すべきは、ホーム画面での、いわゆる自分の本棚ページは"上下"にスワイプする動作が必要であること。
本文ページが横方向なので、それに合わせて何度ヒョイヒョイやっても蔵書リストの次ページに行けなかったため、そろそろ故障を疑おうかとしていたときようやく、偶然下方向に指が滑ったとき気付いた次第。
枠上部に近いところを触ると、検索やKindleStoreへの直結ボタンなどのメニュー系、文字サイズ設定や目次移動ボタンなどが画面上下に表示されます。
右上隅を触ると、ページ折り曲げマークが入って、それがブックマークになります。
(もう一回触ると解除)
また、検索などで文字入力が必要なときは、下部からキーボード画面が出てくるところはiPhone等と同じ。
(現状、日本語の表示は出来ても入力は出来ません。これも、いずれ国内売りが始まればアップデートされるのかな?)
文字サイズについてはメニュー操作後の専用ボタンでも変更できますが、読んでいる真っ最中でも、ピンチイン/アウトの2本指動作で即座に大きさを切り替えることができて、かなり重宝してます。
心理的な抵抗も軽減するので(笑)、結構大きい字で読んでいます。
本文フォントのデザインも、小サイズでも読み取りやすいボリューム感があり、ほどよくクラシックな雰囲気であることがとても気に入ってます。
そして、e-ink特有のめくり時(情報書き換え時)の画面の暗転ですが、これがだいたい5ページくらいおき位に出現します。
昔は毎ページだったような気がする!
今後のアップデートで、どんどん非暗転なページ数が増えていくのか?
この画面で読書するにあたって最もストレスだと言われている件だけに、この進化はちょっと驚いたのでした。
書き換えも、紙のサラっとめくる感じのスピードに近いリズムでめくれるので、わりと速いと言えます。
もともとツヤ無し画面だからかもしれませんが、指紋も今のところほとんど気になりません。
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本文中の単語を辞書引きできることもKindleの特長ですが、現在のところ、日本語の辞書は入ってません。
(いずれ日本のAmazonからもサービスが開始されるならば、英和または国語辞典が選択できるようになるんでしょうかね?)
・英辞郎●MOBI/Kindle対応版(K3/K4/KT/MOBI) ←販売元のサイト
ダウンロード販売されているKindle用の「英辞郎」をDocumentsフォルダに格納し、それをデフォルトの英英から変更して辞書設定すると、単語をタッチするだけで日本語訳がポップアップしてくれます。
洋書を読むにはだいぶ助かる機能なのでもちろん購入しました。
(Paypalで支払可能。
過去のバージョンを買ってアカウントを持っている場合は優待で1000円です。)
私がKindleとほぼ同時くらいに購入した時点でのバージョンは132、mobi版/Kindle3/Kindle4/KindleTouch それぞれ用の4種類を全部ダウンロードすることができます。
詳しくは販売サイトに掲載されたスクリーンショットを見て頂きたいですが、ある程度変化形になっていても正確に辞書引きできますし、そのまま指を滑らせることで複数単語も選択できるので熟語検索もOK。
発音記号も表示されますし、もっと用例の詳細をみたいときは辞書本体のページに飛ぶことも出来ます。
(上記ページのスクリーンショットでは、本文の文字を見やすいようにものすごく巨大に設定してあります。)
単語をタッチして(ページめくりと区別するためか若干の長押しが必要)暗転→訳表示 までは「よいしょ!」程度の間があくので正直、もっと速いといいんだがなあと思うのは確か。
今後のファームウェアアップデートでこの辺りの高速化は期待できるとコミミにはさんでいるので楽しみにしています。
・・・しかしまあ、そんなのは全然許せるほど、「触るだけで意味が出る」のは便利な機能ではあります。
(普段、デスクトップのブラウザでもマウスonで単語訳が出る拡張機能は超愛用。)
あまり辞書をひきまくっていても、動作的にも視覚的にも気が散るし、なるべくこういうものに頼らなくなるような学習努力は並行したいと思っていますが。
むしろ、もともと入っている英英辞典を駆使するくらいになりたいものです。
Kindleの書籍は、まずはサンプルのダウンロードが出来ることが気に入ってます。
たいてい最初の一章程度の長さがお試しで読めるので、引き続き買ってもいいか・もうこれで満足か(そういうのも何冊か有り...)がだいたい判断可能。
購入候補はAmazon.comでのWishList(欲しいものリスト)に入れておくと、Kindle端末からも直接閲覧出来るし、サンプルを落としたり購入も容易なので便利です。
Kindleで販売されている作品でも、アジア地域のユーザには販売してくれない制限があったり(意外と多い)、昔は買えたのに今はKindle化されていない(例えばTwilight sagaなど)ものなど、欲しい本がなんでもKindleで読めるわけではないのがつらいところ。
電子化については、作者や版元の意向も関係する件はどの国でも同じなのでしょう。
それでもやはりAmazonの提供する書籍数はすごいです。
あーもっと楽しめるよう真面目に勉強しておくべきだったなあ!
・・・とまあ、届いて以来、ざっとメモしておいたことを記事にしてみました。
Kindleの場合、数年前の登場以来から使っている人も多くて、発信されている様々な試行錯誤やまめちしきの情報にはとてもお世話になっています。
(今回も各種設定でだいぶ助かりました。スクリーンショットを撮るのは「ホームボタン長押し+画面タッチ」というのも覚えた!)
○月にスタートと何度かニュースに出ては、いまだ実現してないKindle日本展開、春からという話はどうなってるのかなー。
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2012.02.15
Kindle Touchが届きました(カバーも買いました)。
先週末、Kindle Touchが米国から届きました。
9日に注文して12日の朝に玄関に到着という素早さ!
(Amazonの画面で荷物のトラッキングができるので、あちらの拠点を移動後に成田空港にたどり着く足跡が刻々と確認できて、待っているのも面白かったです。)
Kindleのサービス自体は、デスクトップ版やiOS版で以前からぼちぼち使ってまして、自分でmobi形式に変換した書類も含めるといま30冊くらい入れてるかな?という感じ。
日本語の雑誌や単行本等のいわゆる"自炊"データは、アプリ等も別の閲覧手段で分けているので、Kindle上で読むのは基本、洋書専用にしようと思っています。
(という理由もあるので、そろそろ「来る」と言われている日本発売は待たなくてもいいかな~と今回踏み切りました。)
学生時代からの過去にペーパーバックで原書を購入したけれど、ぶ厚さと紙質の悪さによる経年劣化も酷く、引っ越しの度に処分していった(昨年の地震の片付けでもだいぶ廃棄)ものを少しづつデータで買い直している分もありまして。
積ん読またはつまみ食い読み気味ですけれど、Stephen Kingの初~中期くらい等が多め。もともと大ファンなのです。
最近だと、ナルニア物語の「The Voyage of the Dawn Treader(映画『アスラン王と魔法の島』の原作「朝びらき丸 東の海へ」)」や、村上春樹「What I Talk About When I Talk About Running(走ることについて語るときに僕の語ること)」を購入しました。
翻訳本や映画で面白かったものは一応原語で読んでみたい主義なのですが、資格の勉強等とは全く関係なくて(ニュース的なものや語数が設定された教材っぽいものはつまらないし...)これは純粋に趣味です。
特に円高の今、洋書が数ドルで手元に一瞬で届くことは、驚異的に便利に感じます。
買いまくって散財に悩むほどのスピードで読めないのが、残念というか効率的というべきか…!
あわせてオーディオブックも買うほうなのですが、Audibleに入会して1ヶ月1作づつの配信を確実に消化する程の力が無い。
だいぶ割高かつ置き場も嵩張るのが悔しいですが、日本のAmazonからCDボックスで年に何作かづつ購入してます。
Kindleにもテキスト読み上げ機能がついてますけれど、とりあえず人間の朗読で楽しみたいです。
Kindleは、iOSのアプリがある以上は操作・携帯性も十分だったので、専用機まで必要かどうかは非常に微妙なところだったのですが...いよいよタッチ画面式が発売になってから物欲が再燃した気がします。
輸入代行業者や出張等を利用して早々に入手した人々のレビューもネット上には多くありますので、けっこう予習も進んでいた今月の初め、ようやく出荷が開始されたのでした。
・Kindle Touch: Touchscreen e-Reader with Wi-Fi, 6" E Ink Display
現状、Amazon.com直送のTouchの場合、Wi-Fi仕様かつ広告無し版の1機種(139ドル)しか選択できません。
これに送料を(到着までの日数で2種類の価格が選択できますが、ほとんど違わないので最速:3-4日にて届くほうで)加えたミニマム構成で、現在のレートでだいたい13,000円弱くらいだそうです。
私の場合、カバー(39.99ドル)も一緒に購入したので総額209.75ドル、このときは16,747円でした。
買ったのはこの革張りのもの。色は何種類かありますが、明るい茶色を選択。
・Amazon Kindle Touch Leather Cover, Saddle Tan
これはAmazon純正のものですが、他にも「Kindle Touch cover」で検索をかけるとお値段もピンキリで様々な素材やデザインのものがあってもう迷いまくりです!
しかし日本へ出荷してくれない製品もあるので一緒に送ってもらいたい場合はよく注意したほうがいいです。
カバーだけなら(他社メーカーのものなら)日本のAmazonでも購入できるので、値段やデザインを下調べしてからのほうがいいでしょう。
詳細後述しますが今回購入の純正革カバー、使い勝手もデザインも大変気に入ってましてかなりオススメです。
あと意外と盲点ですが、充電時のコンセントアダプターは別売りです。(同梱価格9.99ドル)
付属のUSBケーブルでパソコンから充電できるので要らないっちゃ要らないのかもしれませんが、あれば安心な気もします。
昔は最初からついてたような気がするけどなあ。
(特殊な構造になっているようで、iPhone用等のUSBアダプターでは兼用出来ないそうなのでご注意を。)
電池は、Wi-Fi切ってる状態で使うと2ヶ月(!)もつと書いてあります。
ここがe-ink画面の良いところですね。
本体は、213gと非常に軽いです。
6インチ画面は大きすぎず小さすぎずで、ごく普通の活字読書専用ならば実に使いやすいです。
(字のサイズはいくらでも設定で変えられますから。絵本並みに大型フォントにして読むのが私は楽しい。)
また、昔のKindleのように粒状フルキーボードも無くホームボタン1個だけなので、パッと見は今どきのタブレット端末と何も変わらない印象です。
写真では画面中央下にある4列なスピーカー穴のようにみえるかもしれませんが、単にそういうデザインの1つボタンです。
真下に、給電兼PCとのUSB接続穴・イヤホン穴・電源兼スリープ復帰スイッチが一列についていて、全体的に無駄なくスッキリしたデザイン。
専用カバーですが、樹脂製でスッポリ背面を覆うシェル型の容器に革が張られており、画面側にシンプルな蓋(スナップやベルトも無し)がついている構造。
今までのKindleの純正カバーは、内側の金具で本体の穴に引っかけるタイプだったかと思うのですが、それに較べると外れたり傷ついたりする心配がなくて良いですね。
前述の、スイッチや接続穴群の箇所のみ空いていて、かなりシッカリ・スッポリと本体をはめ込む事が出来ます。
その固定力のせいで、枠に対する「押さえ」が全く必要無いので、見た目がカバーとほぼ一体化。
iPad用にもそういうのがありますが、本体四隅をゴム紐や三角のパーツみたいなので押さえてあるカバーがどうしても好きになれなかったので、今回のシェル型デザイン、とても気に入りました。
革は、これ合皮ですよと言われても納得できるほど質感も一定で(艶は適度に有り)色も鮮やか。
蓋部に、よーく見ないとわからないほど浅く「kindle」の型押しも。
シェルの上にピシっと張り付けられた薄ーい革なので、下の樹脂容器部のコツコツと硬い素材感も、ダイレクトに判ります。
革製品特有の触感や上品な見かけは期待するだけ無駄でしょう。レビューで怒ってる人、きっとそれが原因でしょう...。
しかし革張りであることは意外と効いていて、手のひらに馴染む(ナイロンのように嫌な滑り感がない)し、嗅いでみるとホンノリとそれっぽい香りもします。
発色はだいたい画像どおりだと思います。
赤が無いのは残念でパープルとも迷ったけれど、このサドルタン色は綺麗で良い茶革色ですよ!
フタは、パタンと完全に後ろへ折り返すことが出来ます。
フタ裏は起毛素材で出来ているので、閉じているときは画面に優しく、読んでいるときは手に心地良し。
(なので、画面の保護フィルム的なものは、今のところ必要性を感じないので購入していません。)
約110グラムで、本体(213g)にこの重さを足して許せるかどうかがカバー購入の決め手になると思います。
このタイプでなく、袋状のスリーブケースから取り出したい方もいるでしょうし、実際かっこいいのもたくさん売ってます。
しかし!シェル型つけて心から良かったと思える件がひとつ。
このKindle、背面は透明なラバーみたいな素材で覆われていて、滑り止めとしての機能を狙っているんでしょうが触感は限りなくヌルンとした感じ。
シャープペンシルのラバーグリップが苦手な人には理解してもらえるであろう、この素材特有のねろねろさが強力です。
いやあどんなに薄いのでも良い。手に触れる部分を革で覆うことが出来て良かった!
・・・のホッとした心境であります。
ちなみにこれ、同じデザインでLEDの引き出し式読書灯がついたタイプ(59.99ドル)のもあります。
Kindleの画面はiPad等と違ってバックライトが無いので、寝床や乗り物内等、暗いところで読む環境の人には必須かと思われますが、私の場合どう考えても暗くなったら即寝るであろうと思われるので買いませんでしたっ。
というわけで、この専用カバーはじゅうぶんに合格点。
革とはいえ無駄に高級すぎないところも軽やかで好きです。
長くなりましたので、設定や操作感等については、次回に続けます。
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2012.02.13
「ドラゴン・タトゥーの女」を観てきました。
以前から公開を楽しみにしていた作品です。
●ドラゴン・タトゥーの女 - オフィシャルサイト
2009年公開のスウェーデン版は、CATVでの放映やレンタルDVD含めてもう何回か鑑賞済みで、それがこの作品を知るキッカケにもなったのですが、原作本のほうも比較的最近に文庫で購入しました。
(とりあえず今作にあたる第一部は読了し、つづきを読んでるところ。)
・・・というわけで、映像的な刷り込みや、結末を含めた隅々の話までもが頭に入った状態で今回のハリウッドリメイク版に臨むことになりました。
期待を裏切らない面白さだったので満足なのですが、仮に全く予備知識のない「素」の状態で鑑賞できたらどんなだったかなあ、と何度も考えつつ帰宅。
どうしても、先に公開されたほうや原作と較べてしまい、頭の中が忙しくなってしまうんですよね!
ミカエルにダニエル・クレイグというのは合っていて良かったです。
かつて観たスウェーデン版での俳優さんが、交際相手に不自由しないモテ役の割には、地味なおじさんふうの印象だったのが気になっていたのです。
だからなかなか感情移入できなかったというか...
今回でアカデミー賞にノミネートされたリスベット役のルーニー・マーラは、この映画のためにピアスを開けまくったそう。さすがの大熱演でした。
もともとすごく綺麗な人なのにここまでなりきれるっていうのはすごい。
つまり、リスベットっぽい恰好じゃないときはガラリと美人になれるという特性が終盤のシーンで生きるのですね。
原作では、年齢もぱっと見でよくわからないような中性的イメージで描かれている人物ですが、ルーニーさんはもうちょい女性らしい雰囲気があって、私はそのほうが好き。
ヴァンゲル家の人々の配役も豪華で良かったなあ。
(海外ドラマ「NIP/TUCK」でファンになったんですが、アニタ役のジョエリー・リチャードソン好きなんですよ。)
もともとこの話は、いわゆる大人むけなシーンのほかに残虐な暴力要素も強めです。
女性や動物に対する理不尽なそういう場面をフィクションでも見たくない方にはおすすめできないです。
映画のほうも15歳以下鑑賞禁止にレーティングされているのである程度は覚悟、というかそもそも家族で観に行くような作品じゃないかもと心配していたんですが。
しかし正直、拍子抜けというか「やっぱハリウッド向けに結構あっさりまとめちゃったんだなあ」という感想をもちました。
原作は、登場人物それぞれのこまかい過去エピソードや、謎の解明に至るまでの緻密な作業を刻々と緊張感で追っていくリアルな感じの積み重ねを味わうのが面白くて。
だからこそ多くの人に評価されている小説なのでしょうが、映画版ともなるとこれらを描写するにはやはり2時間半では全く足りないんですよね。
だから、身内や地元警察が40年かけてもわからなかったことが、よそから来た二人組に小気味よく解き進められてしまうということに納得が行かない人はいると思うなあ。
(ある程度の小話も省きつつ、説明不足と思われようがサクサクすすめていかないと時間内におさまらないのだ...)
逆に言えば、あっさりしている分、登場人物の関連図などは頭の中でわかりやすくなってます。
原作は、大勢存在するヴァンゲル一族の人たちのエピソードがドロドロと入り乱れるために、手元に(文庫付録の)家系図を置きながら読み進めないと、どのヴァンゲルさんがどの家族に属している人なのか混乱してくるほどなのですが、映画では主要な人のみがきちんと強調されていて、ここは制作側の力なのでしょう。
部分的な強弱はあるにしろおおむね原作どおりなので安心の楽しさだったのですが、肝心のハリエット事件の結末についてはあまりにも映画オリジナルでした。
「こうきたか(・・・こ、この展開だと確かに時間も制作費も節約になるな)!」と驚いた次第です。
三部作のうち、今回の第一作が上記のヴァンゲル一族に関する独立した話で、二・三はほぼひと続きの件を扱っています。
リスベットの過去や、今作でその後どうなったのか気になる件も徐々に明らかになっていくので、(決して明るく爽やかで娯楽的な話ではないのですが)最後まで見届けたい気分。
フィンチャー監督の独特の映像感覚もタイトルロールからしてものすごいので、見ごたえあります。
スウェーデンの寒々とした風景も美しい。
また、予告編(特に1分38秒間のteaser版のほう)は作品の世界観を十分にあらわした傑作であると以前から話題になっていました。
これ、日本語仕様でも上手く作ってあってテレビCMなんかでも見ることが出来ますが。
終わりのほうで、文字がドカドカと割り込んでくるところ、これはやっぱりアルファベット以外の言語をはめこむと無理があるんじゃないかなあと改めて思いました。クールさが薄れてしまうというか。
というわけで英語版で。↓
・The Girl with the Dragon Tattoo - Movie Trailers - iTunes
映画の後でも先でも、原作を読むことは是非ともお勧めします。
・ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) ←Amazon
ソニー・リーダー用等の電子書籍版でも出ているようで、デジタルだったら上下巻の区別無く1冊にまとまっているし価格もだいぶ割安なので魅力です。
しかし!上で述べたように家系図の付録を片手に持って読まないと私には無理な話だった(笑)ので、個人的には文庫で良かったです。
内容が内容なので日本での評価は分かれるかもしれませんが、ツボにはまるならば、ぐいぐい読ませる力があって、結末に近づくのが惜しくなるほど引き込まれるはず。
久々、大いに読書の醍醐味を味わうことが出来ました。
嗚呼、作者がこのミレニアム三部作を最後に若くして亡くなってしまったのは本当に残念です。
もっと読ませて欲しかったなあ。