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2012.03.17

「世界の万年筆祭」に行ってきました(ペンクリニックや試し書きも!)2012

金曜に、日本橋三越で開催中の「世界の万年筆祭」に行ってきました。
第13回 世界の万年筆祭 ~書く・記す・認める~ | 日本橋三越本店

この時期、毎年のように気にかけていたのに、なんと前回訪れたのは2006年…
(年度末・花粉症・ド田舎etc.いろいろ言い訳は有るけどさすがに行かなすぎ!)
確か、セーラーの長刀万年筆を購入したのでした。
素晴らしい書き味で、今ももちろん愛用してます。

今回は三越新館7Fだったのですが、平日の夕方前時間帯な割には比較的混雑していた印象です。
万年筆の会場が、というよりこのフロアでの他の催し物や売り場もそれなり集客していて、通りすがりにちょっと立ち寄って見ていく人も多かった感じ。
(なので、ショーケースを眺めている人数の割には、各社ペンクリニックや試し書きコーナーは空いていた。
これもまた、私には好都合。)
前回といっても6年前ですが、人がいなさすぎて緊張した思い出とは全く違い、今年はとても楽しかったのでした。


以下、感想メモです。

●先日の「趣味の文具箱」を読んでいたおかげで、各社新製品の数々の実物が予備知識付で観察できてホントに良かった!
 アウロラのマーレ・リグリアは想像以上に鮮やかなグリーン。青系より派手です。
 ○関連過去記事:「趣味の文具箱 22」を読みました。


●まずは事前に練っていた行動予定の通りに動こうと、パイロットのブースへ。
 セーラー以外のペンクリニックに持ち込むのは今回初めてです。
 様々な調整道具を前にして職人さんがテーブルに着いてましたが、待ち人ゼロ。 
 細字といっても渋すぎるような気がしていたカスタム74と、昨年初め頃に安価優先な買い方にて勢いだけで通販し、欲しかったペン先なのにかなり残念な書き味で届いてしまい、ストレスが溜まりまくっていたヘリテージ912を見て頂きました。

以下診断結果:
・カスタム74(伊東屋限定シルバートリムのF)
 流量は、細字としては「こんなものですよ」とのこと。私の持ち方の問題みたい。
 だいぶ下の方を握り、書き込むにつれて軸をかなり立てる癖に合わせて、インクの良く出る位置をサラサラっとヤスリ的な道具で調整して頂きました。
 僅かなシャリ感も加わって、超細線なのにほどよく盛り上がるほどのインク乗り。今までと全然違う!
 小型手帳用の最前線へ送り込もう。
 ○買ったときの過去記事:紺色の万年筆を買いました(CUSTOM74伊東屋版)

・ヘリテイジ912(スタブ)
 「箸にも棒にもかからない」という表現が使いたかった位ダメだった書き心地が生まれ変わりました。
 やっぱり「当たり」だとこんなに良いものだったんだ!!と衝撃の結果に。
 特有のペン先構造をレクチャー頂きつつ、大手術に近いんじゃないかというほど丹念に調整して頂きました。
 あの場で新品に変身したと言えるほど素晴らしい書き味になったので本当に(今回の相談が)無料でいいんですか?といま大感激で使用中。
 これまで、どうにも気に入らずにレビューも書けなかったのですが、これはかならず直近の更新で詳細をご報告しますね。
 ショックだったのは「ペン先を少しいじった(そして結局失敗した)痕跡がある」と判明したことです。
 私じゃないです。・・・ということは。
 うーん、やっぱり、買い方が悪かった。ほんと反省。


●各社のペンがひとつの場所に集められた総合的試し書きコーナー
 どのペンも非常に状態良く調整済みな感じで、何を手にとっても「すごい、欲しいわ」となってしまうので危険。
 おそらく中字以上と思われるセーラー長刀万年筆の描線(縦細/横太の線幅差がすごい!)と、デルタのドルチェ・ヴィータ・ミディアムの握りバランスの良さに感動。
 いつか欲しい。
 しかし特にドルチェヴィータなんてだいぶ先になるでしょう...(実に美しい軸だけどあんなに高価とは知らなかった)


●パーカーのインジェニュイティお試しコーナー
 大きなスペースで、盛況。試した後に買っている人も多し。
 やっぱり、大勢が書き込みして適度に磨り減った中字芯、ほんと書き心地柔らかくて良い線が出る。
 私のがこうなるのはいつのことやら。
 (片減りさせたいのなら)せめて、芯の裏表は区別してとっかえひっかえしないとだめだねと学習。


●ペリカンは、実に残念なことに「万年筆相談」日ではなかったのですが、スーベレーンの全サイズ軸の各ペン先をずらりと試せるテーブルがあり、これも人がいなかったのでたっぷりと。
 (折角なのでぺりかんの絵を描いてきた)
 やはり、M600の軸が総合的には自分に一番合っている件を再確認。Bは是非欲しい。しかしBBも面白いなあ。
 ホワイト・トートイスの600軸はゴールドと白のコントラストが目立って綺麗。
 「相談日」でじっくり座り込んでたら実に危ないところだったかも。


●プラチナ・中屋ブースはいちばん最後に訪問計画していたところ。
 (物欲が引っかかりまくって時間を一番とりそうだったから。)

・赤色透明センチュリーの「ブルゴーニュ」
 見ているそばから試され→お買い上げでどんどん減っていった!
 色も深く濃いぃ赤で、カラー透明軸にありがちな子供向けっぽい安さはあまり感じないのがいいかも。
 シリアルナンバーは、本体に彫られてるのではなく、ただ番号付のカードがもらえるというだけみたい。
 これが不要なら、近いうちにブルゴーニュ自体は通常販売されるので、そのタイミングを待っても良いと思います。

・金沢箔万年筆は、やっぱり綺麗で可愛い!
 写真で判断していたよりポッテリした太さがあって使いやすそう。
 これもその場であぶないところだったのですが、中字あたりで、どこかに在庫があるうちに購入予定。
 明るい色づかいで繊細可憐な桜より、やや落ち着きのあるキンギョ柄のほうが自分に合ってる気もしてきた。

・中屋万年筆の吉田さんの休憩戻り後の順番を予約しつつも、無人の間に中屋テーブルにてたっぷりと各軸を眺め、各ペン先を試し書く。
 調整は、手持ちの赤溜軸のペン先を見て頂きました。
 書き味に全く悪いところはなくむしろ絶好調なんですが、裏側からみて微妙にペン芯とニブの中央が斜めにズレてきている(気がする)。
 これもまた私の書き癖のせいと思われます。
 このまま使い続けても大丈夫か軽く質問のつもりで持ち込んでみたのです。
 しかし、これもまた大変丁寧に見てくださり、問題ないと回答ありつつもきっちりと修正後、ペン先もいくらか調整して頂きました。安心。
 
 そうこうしているうちになんと、万年筆画家の古山浩一さんが隣席に。
 吉田さんとのお話内容から古山さんであろうと確信したので、私も、趣味文の記事や御本で拝見していますとご挨拶。
 買われたばかりのブルゴーニュを吉田さんが整え、さらさらっと、まさに絵筆を試すかのような筆蹟にも感動。
 「このペンほんっといいよねえ!」「シリアル番号は、誰も欲しがらない数字のでいいから頂戴!」「せっかくだからコレでミュージックとかも作らないの?(←同感です)」等々と、楽しいやりとりのあと、爽やかに去って行かれました。

 あと、ツイートで「趣味の文具箱」の編集長様に体験をお勧め頂いたチタン軸の万年筆、触ってきました。
 ペン先まで質感を揃えた、鈍く光る銀色がとてもかっこよくて、007の小道具に使って貰えそうな武器っぽさも抜群。
 しっかし、かなり重い。使っているあいだの経年変化も楽しめそう。


というわけで、会場を離れたのは夕方5時を回ったあたり。
これからまた、退勤後に寄る方々の混雑タイムが訪れるとのことで。
大満足で今年のイベントをあとにしたのでした。

(あ、買いました。やっぱり買っちゃった、中屋。
 手持ちのデパート商品券等のコツコツ貯金も総動員せざるを得なかったけれど、とにかく今年はもう大物枠終了な!←自分に言い聞かせる
これから、ほどよい光線の日差しになったときを狙って写真撮ったり準備予定。
いずれ後日、レビュー記事の方もお楽しみくださいね。)

○2006年訪問の過去記事:万年筆祭り感想とか、春はペリカン青が気になるインク話。


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110316ここまではるばるきたのだから、と銀座のほうへ移動した後、デパ地下で晩のお総菜を買って帰る計画に。

もうね、iPad売り出し初日のAppleStoreの混雑具合ときたら、道路の向こう側から眺めても人影で隙間が見えない!
まっくろけの大群が店内に詰まっているというか...しかし負けずにちょっとだけ突入してきました。

次から次へ、流れ作業の如くiPadの箱がお客さんに会計されては消えていく。
すごいですなあ。
で、当たり前のようにさらっと「カバーはどうされますか?」という質問が出て、スマートカバーもなくなっていく。
(これはウマい方法ですなあ。)

解像度が倍になった画面、噂どおりとっても綺麗です。
かなり小さなサイズのコマカイ字が、印刷したかのように滑らかに読めるってホントですね。
しかしまあ、私の物欲は日本橋をあとにした時点で完全に解消されたので、心穏やかに店を出ることが出来ましたとさ。

帰宅すると、instagramやいつもの巡回ブログには、iPad開箱の写真と興奮のレビューがいっぱい。
画面からヨロコビをおすそわけされつつ、こちらも鼻歌まじりで。
持ち帰ったペン達(調整分含)をひたすら試し書いてはフフフんと満足中です。

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コメント

素晴らしいリポートをありがとうございます。
行きたくても、おいそれとは行けない関西人
にとりましてはまさしく「行った気にしてくれる」
内容で思わず頬がゆるんでおります。
それにしても「満喫されましたねえ~」うらやましや

投稿: プチおたく | 2012.03.17 20:44

いやはや、ネットの画像でしか知らなかった沢山の有名万年筆をかたっぱしから試すことが出来て、至福のイベントでした。
難しいことですけど「実物をみて、可能なら試す」ということは大事なんだなあと思った次第です。
満喫度100パーセントでしたが、財布がやせ細りました。
しかし懲りずにまた来年!と決意しております。

投稿: ほしの | 2012.03.17 21:22

「HP=0」宣言のツイートの後、雰囲気が怪しいと思っていた(mixiの方で見ているのでほしのさん発のツイートしか読めていませんでした)のですが、やはり犯人は中屋万年筆ブースか!(笑)

自分の感想は、「職人がいて、品質に対するこだわりのある国っていいなぁ~」です。

投稿: cretinino | 2012.03.18 16:13

そうよ!ライフはゼロよ!
iPadなんて眺めただけで帰ってきたよ!┐(゚~゚)┌

中屋万年筆は、特注パーツや軸の蒔絵模様など、時間とお金をかけていくらでも複雑なオーダーが出来るのですが。
でも私はこういうイベントで、職人さんとお話ししながら、その場で組み上げてもらうのが好きなんですよねぇ。
とても贅沢で幸せな気分になります。また一生モノが増えてしまいました。

投稿: ほしの | 2012.03.18 20:25

ご無沙汰してます。私も昨日、閉店ギリギリまで居座って(笑)
中屋の二本目を購入しました。facebookに写真をUpしましたが、
今回は凝りに凝って、フォルカンに。
どうせ作るならと、こだわってみました。
ドルチェヴィータは私も敬遠してましたが、
意外と安定してシャリシャリ書けバランスもいいなと今回感じ、
限定色が出たら購入予定です。
充実した今年の祭でした。

投稿: Yukky | 2012.03.18 23:09

お久しぶりです。
土曜の祭は盛況だったでしょうね!
ドルチェは私もこんどの限定軸の色がすごくいいなと思ってますよ。
レギュラー橙色でも全く構わないので、今後の大物候補として順位上昇中。

中屋は、いったん入手すると将来のもう一本をまた考えてしまう中毒性がありますね。
まだこれからも欲しいペン先や軸色がある...。
本当にキリがないですー
(軟調ペン先は、私の手にはぜんぜん無理なので、使いこなせるのは羨ましいな。)

投稿: ほしの | 2012.03.18 23:36

こんにちは。

私もお祭りに行きました。が、日本橋丸善の万年筆展で買ってしまったので
買わずに見てるだけ~でした(それも、丸善で買ったのはドルチェヴィータ。笑)
友人が金色の限定エラボーを買うのに立ち会ったりして
十分楽しかったです♪

中屋、アップされるのが楽しみです☆
ペン先は何にされたのでしょうか。
あの色は私も気になってたのですが、
丸善で別の色に魅かれてしまいました(笑)
実物を見ると、やっぱり違いますよね。


パイロットのペンクリニック、空いてるのをいいことに
2回も行ってしまいました。
調整だけでなく、いろいろと参考になるお話も聞かせていただいて
本当に「無料でいいの?お金払いますよ?」という感じでした。
(1975年製のカスタムを調整していただき、絶好調になりました)

金沢箔万年筆もかわいかったですよね。
私もどれか1本は買ってしまいそうな予感です。
ドルチェヴィータは机にあるのが目に入ると
「きれいでかわいい!」と気分が上がりますよ~~。
ぜひ近いうちに(笑)

投稿: ぽち | 2012.03.27 20:57

こんばんはー。
えーっと、確かスタウト買われたんですよね!いいなあぁぁぁあ!
ドルチェ・ヴィータは、軸の太さと書き心地バランスがかなり好みです。
ミディアムとか、いつか買う日が来るのかな?予算的に競合するモノが多くて(涙)
白ペリカンもまだ気になってるし...

ペンクリニックは、行った方のお話だと、休日だとかなり混み合ったみたいですよ。
ずっと困っていたペンだったのでとても助かりました。
大事に使いたいと思います。

中屋は、以前から計画していたとおりミュージックで買いました。
プラチナのほうで使い慣れてるペン先なので、これで2本目ということになりますけど。
中屋の軸は実物見ないと決められないですよね~
形も色も、ネットの画像でみて欲しいと思っていたのとけっこう違ってたりします。

金沢箔万年筆は、帰宅してからすぐポイント注ぎ込んでネットで買っちゃいましたが(笑)、なかなか可愛いです。
使いやすくて気に入ってます。
綺麗なペンに囲まれてると、楽しいですねー!!

投稿: ほしの | 2012.03.27 22:04

はじめましてー!

ドルチェビータのミディアムは仕様変更で若干太くなって18kから14kに。。。

最初はなくなるっていわれての仕様変更だったためゴタゴタしてミデァム取り扱うの控えてるお店が多いこと・・・。

そして取り扱ってももう仕様変更されたものばかり・・・。

もしかしたら書き試しコーナーにあったのは時期的に仕様変更前の今となっては貴重なものだったのかもしれませんね!

投稿: ぽこ | 2012.10.17 00:45

はじめましてー
ドルチェヴィータの仕様変更、コミミにはさんでましたが、試し書きコーナーにあったのは、いったいどっちだったんだろう?って気になります。
このイベントに置かれてるペンはどれも快適チューンされていて状態が良すぎるので楽しいんですよね...
いつか手に入れたいペンのひとつです。
資金をコツコツ貯めてますよ!

投稿: ほしの | 2012.10.17 00:57

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