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2012.03.13

「趣味の文具箱 22」を読みました。

4777922804発売日にさっそくポチって届きました。
桜餅のような、春らしくて可愛い表紙です。
趣味の文具箱 22 ←Amazon

このグリーンの万年筆は、マーレ・ティレニアというものだと誌面で知りましたが、翡翠を削りだしたかのような美しさがありますね。


もうまもなく、東京で万年筆祭が開催されるのですけれど、今年こそなんとか!と思っています。
第13回 世界の万年筆祭 ~書く・記す・認める~ | 日本橋三越本店
(昨年は、まあ気分的なものもありましたが、昼間の電車の運行が超過疎地並みに減ったのでとても東京に出るのは難しかったのです。)
本書はじゅうぶん、その下準備用資料として活躍してくれています。
行けるといいなー。


上の三越のHPにも、今号のほうにも大きく載っていますけれど、中屋万年筆の銀のタマネギ...じゃなくて擬宝珠万年筆の写真を眺めていると、桔梗色の漆塗りにシルバートリムっていう組み合わせは素敵だなあ、と惹かれるものがあります。
私は飾りナシの、レギュラーなライターモデル系統で十分ですけれど...
中屋は、太字にペン先交換して以来たいへん調子よく使っているので、今いちばん「次の一本(大物部門)」としてリアルに考えてしまうんです...
最近、公式サイトも非常に見やすく・注文しやすくリニューアルされてるんですよ。嗚呼どうしよう!
 →中屋万年筆・手作り万年筆・NAKAYA FOUNTAIN PEN・Handmade Fountain Pens


個人的に非常に"心にきた"特集は、伊集院静さんのモンブランについての記事でした。
使い途のレベルは全くもって天と地ほども違うとはいえ、149は私自身の愛用品であるし、その良さをたっぷりと再確認できたというか...。
趣味的な拘りではなく、ただひたすら書き道具としての感想を、エピソードを交えて淡々と語っているところがとても共感できました。
"上手い字とはなにか"についての「いい生き方をしている人の字はいい表情をしている。文字というものは、それだけでいいと思う」という言葉も好きです。

主にBBやOBBのペン先を使われているそうですが、原稿用紙に並ぶ筆蹟の写真もまた素晴らしくて。
インクも趣のある濃紺で、早速パーカーのブルーブラックを買い物リストに書き入れました。

そんなわけで中屋以上に未定すぎていつの将来のことになるかわからないけれど、149または146について「次はどうしよう(どのペン先にしよう)」の対象へ強烈に押し上げてくれた内容だったと言えます。
なにぶん影響されやすい性質なので、こちらを読んで以降、日々のメイン万年筆はすっかりモンブランに衣替えしてしまったほどです。

薄々感づいてましたが、今回の時点ではっきりと「(私の中で)太字ブームが来ている!」と再確認しました。
ノートなど、罫線や紙質がそれに向いているものばかり使っているタイミングなせいもあるんですが、もう何巡目かは忘れてしまいましたが、細←中→太間を揺れ動く、ちょうど"太字期"に気分が入っているんだろうな。

次に買うのは最低でもB。
値段もメーカーも何も決め込んでいませんが、もうこの件だけは確定です。 
ふふふ・・・


新製品情報も今までになくホホゥと思うものの本数が多くて楽しく眺めたのですが、現実的に(?)考えてみると、掲載中、下記のどれか一本はなんとなくいつか入手しそう。
・ペリカンの、M600サイズで出たホワイトトートイス軸:
 「このサイズで白軸もあればいいのに」と5年前くらいからひそかに思っていたけど実現して感涙

・プラチナのワインレッド透明センチュリー軸のブルゴーニュ:
 赤ワインと並べた写真はとても綺麗でその深みにうっとりしたけど、カラー透明系は実物を見てから考えたいかな?

・プラチナの金沢箔万年筆:
 以前から買ってみたいと思っていた18Kスタンダードがベースになっていて、しかも美しい模様入り。
 価格もお買い得。通販にするかもしれないけれど、桜か金魚で欲しいんだよなー


その他記事のメモ
●ペンケースの中身拝見(万年筆マニア編)な特集:
 手馴れた感じでたくさんの万年筆を持ち出す人々の楽しそうな写真を眺めつつ、出不精すぎてペンケースを滅多に使わない(せいぜいシースに1本いれてバッグのポケットに差していくだけの)自分を反省。
 でも、年に1個程度づつ、ケース買うのは好きなんですよね。
 3本差しのが欲しいんだけど、ペリカンのが手頃でいいんじゃないかな?等、懲りずにメモする。
 私にとってのペンケースは、机の引き出しそのものかもしれないです。
 一面に並べられて、とにかく頑丈!


●インジェニュイティを使うイラストレーターさんの記事
 私は現在、芯3本(黒F・青F・青M)を軸1本で使い回しているけれど、もう一段階太字が出て欲しい/赤芯が出て欲しいという意見に深く賛同。
 そうなったら、そろそろもう一本軸を増やしてもイイかもなーというくらいには気に入ってます。
 書き味そのものより、重みやデザインなどの、手に持った雰囲気が好きなんだと思いますが、「万年筆じゃないペン」としては、購入以来かなり重宝してるのは確か。
 ○関連過去記事:パーカー「インジェニュイティ」を使い始めました。その1


●デルフォニクスがCarrousel du Louvreに開店
 小さな記事ですが、興奮しました。
 ここはルーブル美術館直結で、鑑賞に来た世界中の人がおみやげ探しに歩き回っているにぎやかな場所で、すごく楽しかったんです。
 ○関連過去記事:ルーブルは迷宮!
 店舗群が取り囲む広場は映画のダヴィンチコードのラストシーンの場所。
 天地で向かい合っているあの三角の空間は、観光客の撮影名所でもあります。
 私が行った頃は開店前だったけれど、巨大なAppleStoreもあるし、いいなあ。
 品質の良い日本のお洒落文具はきっと喜ばれると思います!
 ○Delfonics au Carroussel du Louvre!


昨年同時期の号が出たあたりの時を思うと、今年は実に穏やか。
趣味文を熟読しつつゆっくり付箋を貼りながら。
ふつふつ浮かぶ物欲と、知らないペンの書き心地に思いをはせる春が、ようやくやって来たことに感謝であります。

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コメント

 このエントリを読んでいて思ったのですが、「太字ブーム」が、ペンだけじゃなくてノート類にも来てる感じがします。今までは太字のペンを買っても書く紙がない…(無地ノートはまっすぐ書けないから苦手なのです)と思っていたのですが、最近は特に高級ノート方面に太罫があっていいな、と思います。

 縦書きが好きなので、できればこれに「縦書きノート」ブームが来てほしい!と願ってやまないところです。MDノートなんかも縦罫ないし…せっかく文庫本サイズがあるんだから、文庫本サイズの縦罫ノートが欲しいなぁ。

投稿: しまみゅーら | 2012.03.13 12:59

近年は方眼はウルサく感じるようになってきまして、でも無地は自由すぎていまひとつ自信が無く。
結局、少しでもいいから罫線のアシストが欲しいと行き着いたのが太めの巾の横罫ノートでした。
現在使い始めているボストンノートも8mmですし、非常に快適です。
細字はそれに見合ったトモエリバーのような紙質がありますから、使い分けも大事ですね。

縦罫レイアウトはまだまだ、和文具っぽいノートでしか見ないですね。
横書きにすっかり慣れてしまっていますが、書籍は縦が普通。(ってこと自体、日本人は器用だなあ)
ちょっとづつメモ書きの中に取り入れていけば新鮮な視点が出てくるかも、と私もさっそく縦書きを考え始めました。

投稿: ほしの | 2012.03.13 13:51

ノートを変えるとペンで書く字の太さの好みも変わりますよね。私も長いこと細字好きでしたが、アサヒヤ紙文具店のQuill Note以降、中字や太字を好むようになりました。

投稿: 雅亮 | 2012.03.13 14:39

そ、そうだ(あたまを抱える)!
クイールノートも欲しかったのをうっすら忘れかけてました。

このごろは良いノートが次々に出てくるので消費スピードが追いつきません...
私はかつて、ほぼ日の方眼にきちきちに字を詰め込んでいた頃、「太字の万年筆なんて宛名書き以外に使い道あるのかね?」と恐ろしいことを考えていました。
世の中にはまだまだ味わうべき紙がありますね。どんどん書き進めなければ。

投稿: ほしの | 2012.03.13 14:57

これでもかというくらいラミーサファリが入ったペンケースに笑い、その持ち主の「お気に入りの1本」がラミーサファリじゃなかった件にまた笑いました。

プロギアのインペリアルブラックに心惹かれました

投稿: むヰ | 2012.03.13 21:58

ほんとだ!(笑)
けっこう垂涎ものなサファリが並んでて羨ましかったんですが、モンブランをご愛用の方なんですね。
インペリアルブラック、私もすごくカッコイイと思いました。
パーカー(プリミエ ブラックエディション)に影響された製品か?とも思ったのですが、いぶし銀ぽいところが渋くて良いですね。

投稿: ほしの | 2012.03.13 22:05

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