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2012.04.10

文庫本を"自炊"してみました。

文庫本の自炊(ページをスキャナで取り込んで電子化)に初めて挑戦してみました。

去年、思い立って60冊くらいの雑誌をPDFにしたのですよ。
ただし、スキャナに通したのは、表紙とメイン特集のページだけ。
資料価値を下げないよう割と高画質でスキャンしたかったので、基本、取っておきたいページだけをカッターで切り離し。
こんなやり方なので情報選択のための読み直しも入れるとだらだらと数日かけてしまったけれど、結構楽しかったです。
(しかしこれだけやっても、たいして本棚の空間が増えたとは思えないんだな...)

120407

今回、作業に選んだのは、文庫のトワイライト・サーガ(外伝入れて全10巻)です。
各冊とも300~400ページ規模の厚いものが大体を占めており、本棚に並べるとわりと場所を取るので購入を迷ってきたもの。
映画は好きなので小説を通し読みして詳細を確認したい気満々なのだけれど、紙で長らく蔵書しておきたいという有り難い位置づけでもない...という、自炊には好適なシリーズ(←あくまでも個人的趣向による判断ですよ)ということで。

掲載写真の、アプリ内本棚に並んでいる表紙ですが、日本版も原書と同じ絵柄とはいえ上下巻に分冊されているために、このように続き絵化されています。
4番目のBreakingDawnに至っては三つに分けられていて、Amazonのコメント欄では非難ごうごう


スキャナ以外に必須だった道具は
・オルファの黄色い大きめのカッター+替え刃
 (大型刃をしっかり固定できる機構のものがいいです)

安全刃折処理器ポキ
 (2冊毎ぐらいに新しい刃にすると裁断効率が全く違います。ここは惜しまずポキポキ。)

・カッター定規
 (30センチ定規の片側に金属パーツがついたもの。刃を当てても削れないので最後のページまでだいたい同じ位置を真っ直ぐに切りとることが出来る。)

・カッターマット
 (下に敷いて机保護。厚めの古雑誌でも代用出来ます。)

・ハンディワイパーやデスクブラシ
 (カッター裁断だと、引く回数もそれなり多めなので粉状の紙屑も出ます。
 机の上や膝の上、そして大事なことですがスキャナ内にも溜まってくるのでこれらで1冊作業するごとにササっとまんべんなく掃除。こんな感じの掃除用品なら何でも。)

裁断機は持っていません。
でも上記の道具でけっこう何とかなるし、厚い文庫でもこれくらいの冊数なら(気合いを入れれば)実はそんなに時間はかからないです。


ちなみにScanSnapでの設定は「スーパーファイン」。
一応、テキスト情報も認識できるようにしてあります。
カバーの表紙部分のみカラー300dpiで読み込み、中身は全て白黒(グレースケールでなく白黒2値)600dpiです。
iPad3までは持ってませんが、これならかなりの高解像度画面でも文字がくっきりして読めるであろう満足な仕上がりになりました。
350ページ前後くらいの文庫が、1冊15MB弱というのも意外に軽量です。

iPadでPDFを読むときのアプリはi文庫HDを使っています。
開き方などのこまかい設定が出来る上に、本棚管理も好きなように出来るし、なによりDropbox経由でデータを持ってこれるのが重宝しています。

文庫をスキャンしたPDFをiPadの画面に映すのは想像以上に快適。
コントラストも上がって文字サイズは目に優しくなり、ハードカバー版に買い替えたかのようです。
とても気に入りました。

・・・まぁ逆に言うと、iPhone等、文庫本より小さい画面の端末で読むのは本末転倒というか、目が悪くなりそうでとても無理!
PDFは ほぼ端末を選ばないから最強だと思っていたけれど、epubやmobiのように文字サイズがその場で自由自在に設定出来ないところは電子書籍としての欠点ではあるなあ。と気付いた次第です。
(毎ページ、手動で拡大・移動しながら読むのは可能ですけれどね。)


実はこのトワイライトシリーズ、私の知る限りでは電子書店パピレスにてXDMF形式の電子書籍が販売されています。
このファイルが読めるのはWindows(ブンコビューアをインストールする)とSony Readerだけだと思っていたのですが。

ごく最近、iOS用(Android用も有)のアプリ「kinoppy」でもXDMFが読めることを、先日のブレイキング・ドーン鑑賞記事コメント欄で教えて頂きました!
紀伊國屋書店の電子書籍アプリKinoppy

紀伊國屋書店のサイトで買ったデータしか無理だと考え違いしてまして、パピレスで無料ダウンロードしてあった試し読みデータがばっちり表示出来た!
もちろん、ちゃんと文字サイズ変更もOK。
あららーiPhoneでも読めるならこっちでも良かったなあ~(パピレスのデータは機器の紐付けや台数限定なども無かったような気がするし)


書籍の自炊、まだそれほどガツガツと作業を進める気はなくて、今回はあくまでも実験的に手動でやってみただけなのですけれど。
ああ意外と便利なんだなあと学習できました。
読書欲は今年に入ってから徐々に上向いてきていて結構新しい本を買っており(積ん読本が増えるばかりですが)、このままだと書棚が手狭になってくるのは時間の問題。

引き続き地道にカッターでこつこつと/バッサリ大量に切れる高性能裁断機の導入/専門業者への依頼etc.
いろんな選択肢を模索したいと思いますが。
せっかく印刷して製本された紙の本をわざわざ切り裂いて廃棄、などという事はなるべくしたくないんで・・・早く世間の市場がうまいことなんとかならんのかな?と思っています。
(で、Kindleの日本上陸はどうした?)

●関連過去記事
 ・収納特集雑誌を読みながらもくもくと。 ←前回自炊時のこと(後半ちょっとだけ)

 ・デジタル雑誌の年間購読を始めました。 ←「pen」はデジタル版に切り替えて2年目。発売の日付に変わった瞬間に案内メールが来るので便利。

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○Amazonで文庫版を買うならこちら→ トワイライト ステファニー・メイヤー
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