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2012.07.30

「ダークナイト ライジング」を観てきました。

B008645YEE先行上映を除けば28日が初日ということで、当日はだいぶ混雑していましたが早速行ってきました。
映画『ダークナイト ライジング』公式サイト

これで3作目になりますが、今回もだいぶ重かったなぁというのが正直な感想。
(取り扱うテーマも、音楽も、とにかく雰囲気全体が暗め。)

終盤に入るくらいまで、全く救いのない勢いで「悪」が描かれてまして、盤石だと思ってきたものが次々と崩れてしまうのをどんどん見せられるわけです。
主人公も苦悩しまくってるし!

しかし傑作なことは確かです。
ああこんなに酷い局面まで墜ちてしまって、こういうのイヤな感じだなあと何度も思いつつ、どんどん引き込まれてしまいました。
私の場合、アメコミ映画は好きだけれど登場キャラクターに関する予備知識が無いに等しいので。
この人の正体はこうだったのか!という驚きが終盤次々と。


話題の登場人物として注目されているキャットウーマンのアン・ハサウェイが美しいです。
人形顔だしスタイルは良いし、関わる人達を次々に裏切っては逃げていく(ほぼ)悪役だというのになんだか許せてしまう雰囲気が~。
彼女と主人公のクリスチャン・ベイル以外は、「インセプション」の俳優陣とだいぶ一致していたような気もします。
インセプションですっかりファンになってしまった(←顔が好みだ)ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが活躍していて嬉しい…

あと、当初は地味目な存在感だったマリオン・コティヤールが(役柄上、いろんな意味でどんどん)美しく輝いてくるのがさすがだと思いました。

トム・ハーディのベイン役は、マスクが邪魔だったのと、あまりの悪人ぶりに最初誰だか判らなかったくらいなんですが、とても良かったなぁ。
(あのマスクはあんな役目があったのか...と終盤で感心。)


爆発や闘う大群衆など大迫力の場面も多いのですが、CGでゼロから作っているのではなく、実写を土台にしている件も多めであるという下記記事を読んでびっくりです
(映像・画像も多いのでちょいネタバレ気味でもよければどうぞ↓)
「ダークナイトライジング」のCGとしか思えない戦闘場面が本物の車や群衆、スタジアムを使って撮影されていたことがわかる驚愕のメイキング映像 - GIGAZINE

バットマンは、乗り物のデザインがとにかくかっこいいですよね。
特に今回、キャットウーマンが運転のあのバイクが、方向転換する時にタイヤがトゥルルルっと軸ごと回転するあの様子(み、みればわかるよ...)!
ぼーっとするくらい惚れ惚れしました。

ほんのりと救いが残された終わり方でしたが、これで三部作の最終回ってところがとても惜しい。
まだまだ、人々のその後が観たい・・・と切に思います。
隅々までじっくりと確認したい箇所も多くありまして、なんらかの形でもう一度鑑賞できたらいいなあ。
好奇心と恐怖半々で深ーい穴を覗き込むような、ものすごい世界を作る監督さんだ!と感動の作品でした。

○参考:ダークナイト ライジング - Wikipedia


現在のところ公式ページ冒頭に記されているとおり、公開に先立って、アメリカで非常に痛ましい事件が起こりました。
大勢の方が被害に遭われたこと、実に残念です。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
楽しいはずの映画館で、なんてことに・・・。

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コメント

『ダークナイトナイトライジング』、僕も観ました。
2005年のビギンズからずっと劇場で観てきました。

ブルースの不器用で屈折して、孤独ながらも社会と接点を持とうとする生き方に、自分をみた気がしていました。
彼の間違いは怒りがエネルギーだったことですね。
だから、初恋の相手の気持ちをさらわれたのかも。

男として、彼がやつれたシーンには共感できました。
何をやっていいのか解らなくて動けなくなる時ってあるのです。

そんな彼が再びマントをたなびかせ、悪を追うシーンには涙が止まりませんでした。
そして、到底かなわない悪党へ、咆哮を浴びせながら繰り返し立ち向かうシーンも胸が打たれました。

ラストは、あれでよかった。
未来をにおわせましたが僕は観なくてもいいな。

かなしいですけど私たちの人生は傷だらけ。でもそこから始まる。

「英雄とは少年の肩に布をかけ、世界は終わってないと励ますものをいうのだ」

彼に教えられたことは僕の胸に、永久に残るとおもいます。

投稿: ヨハン | 2012.07.31 02:41

その、ゴードン警部へのブルースの台詞、私もこの場面はかなりじわりときました...。
3作の物語がぐるりとつながった瞬間だったように感じました。

素敵なレビューコメントをありがとうございます。
自身を投影出来ると同時に、他の人生とその世界を取り込むことができる。
そんな素晴らしい体験が出来る作品に出会えたことに感謝したいと思います。

投稿: ほしの | 2012.07.31 02:55

キャットの猫耳のデザインと機能の両立にいたく感動しました(まずそこか? 笑) 終盤、彼女が重火器を用いて「とどめ」を担ったことが、やや引っかかったような、これで良かったような・・・

中盤、本部長の苦悩の原稿があんな風に使われてしまったことが悲しかったですが、ご自分で体を張って借りを返せたし、生き残って戦い続けることで2人の関係は完結したのでしょう。
個人的には副本部長の改心と結末が一番感慨深かったです。

次世代については、期待させる程度で済ませたのが良かったと思います。途中から仮面被られても、ねぇ(笑)

投稿: むヰ | 2012.08.06 02:58

あー私もやや引っかかりましたね。
そもそもホントにとどめになったのかな?的な疑問もあったのですが、まあそれっきりだったからやっぱりトドメだったんだろうなと(笑
ドラマが多すぎて、個人個人のいろんな物語がどんどん流れていってしまうほどだったのですが、私も副本部長のこと印象に残ってます。
本当は一緒に家にいてほしかったであろう、彼の家族のことなどもね....

これ観た後に、「ビギンズ」を改めて鑑賞しなおしました。
ここを出発点として、今回の最終回に至る過程がなかなか味わい深いです。いい作品だったなあと。

投稿: ほしの | 2012.08.06 03:08

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