« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »
2012.11.25
「リンカーン / 秘密の書」を観てきました。(その他作品鑑賞のこまごま)
うちの最寄りのシネコンではとうとう日に1回の上映となり、間もなく終了な気がするので行ってきました。
●映画「リンカーン / 秘密の書」オフィシャルサイト
昼は大統領/夜は吸血鬼ハンターという売り文句からして、全然普通の歴史映画じゃないところが面白そうじゃないですか。
制作がティム・バートンだし、監督はティムール・ベクマンベトフ(…といわれても良くわからなかったのですが、過去作品は「ウォンテッド」← かなり好きなんですこの映画。)ということで、映像方面の期待値は高めでした。
田舎シネコンゆえに2Dの上映のみだったのがちょっと残念。
おそらく3Dでの場面映えを意識して作ったところが多めだし、この監督さんの、スローモーション多用かつ(流血場面でも)容赦ない劇画調演出は、飛び出して見えたらもっと迫力があるんだろうなと思います。
斧でざっくざくとヴァンパイア退治するので比較的ホラーなシーンも多いのですが、この種族は血の色が赤じゃない設定なので、そんなに人間ぽくないので大丈夫(?)だったのでした。
アメコミのヒーローものっぽい香りもあるので、私は、当初に想像していたよりもこの映画は気に入りましたよ!
リンカーン夫人役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、ダイハード4.0で主人公の娘役だった可愛い人なのですが、なかなかの好演だったと思います。
幼い頃に母親を殺された事件が発端で、ヴァンパイア狩りを仲間達と繰り広げる(そして政治活動も並行して行う)生涯を描いた、まあ、文章にするとコメディにすら感じるのですが…
それが実際のリンカーンまわりの史実(奴隷解放運動や南北戦争など)や性格づけとも意外と器用に絡めてエピソードが進んでいくのです。
さすがに、これは現実でありそうだなあ…とまでは全く思わないのですが、物語としてはよく出来てると感心したのでした。
原作小説も本国でそれなり売れた実績があるようなのでちょっと読んでみたくて、翻訳の文庫本をAmazonのウィッシュリストに長いこと入れていたのです。
しかし今回の日本語書籍発売の時点で、Kindleデータの品揃え内に発見。
○ヴァンパイアハンター・リンカーン
紙で買う(=今後も長く本棚の面積を占拠する)ほどのものなのか正直、迷うような位置づけの作品ではあったので、電子書籍はこういうときも重宝するなあと思った次第。
面白ければ英語の原作の方にも挑戦してみたいし。
そういうのが電子の本棚の中で気軽に出来るのが嬉しいです。
ちなみに、映画邦題の「秘密の書」は主人公がいつも記していた日記帳のことなのですが、もっと違う、巻物的な秘密文書っぽいものを想像してました。
こうするくらいならカタカナで原作の題名通りにして欲しかったかも。
エンディング曲はLinkin Parkの "POWERLESS"。いい歌だ!
○『リンカーン/秘密の書』×リンキン・パーク特別映像 - YouTube
上の映像は監督自らが制作に加わって歌詞に合わせて新たに作成の箇所も加えてありまして、良い具合に映画の内容を伝えてくれる編集になってます。
この曲が流れている作中エンドロールも、血色のインクが紙の上に走るVFXでなかなかかっこいい。
リンキン・パークのファンとしても非常に満足なのであります。
さて、今日までの8日間で実は4作目の映画鑑賞。
新聞屋さんに無料券もらったりシネコンのポイントが貯まったりした分が重なったので、かつてないほどの頻度で通っていました。
古い順でざっくりと感想を述べると(リンク先は各作品の公式サイトです)、
●シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語
ショーを鑑賞する臨場感を出そうとしているせいなのか、立体視の遠近効果が今どきあまり体験したことないレベルな程にきつすぎて、ちょっと3D酔いしました。
客席ではありえないアングルからもアクロバティックなショーが観られて興味深かったのですが、ハラハラ感はそれほどない(映画として整えてあるからには、最高にうまくいってる演技なんだろうという安心がある)ので集中力が薄れがちだったのが残念。
やっぱり劇場でホンモノを観たいです。次の機会はいつになるのかなあ。
●ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
初日に行ってみたら満員で入れなかったという、いまだに大混雑作品。
でも私はあんまりこのアニメの知識がないので、非常にレビューは書きにくい。(映画は毎回行ってるけれど...)
今回さらに把握しにくい内容だったので、論評は詳しい人におまかせします。
宇多田ヒカルの主題歌もすごく流行ってるそうだし、エヴァマニアの人にはやっぱり(理解できて)面白いのかなあこれ…
直前に上映された「巨神兵東京に現わる」は、素直にうおぉスゴイわと思いました。
最初、随分長い予告編だと思って眺めていたのですが、短編作品だったのか…と、最後のスタッフロールで気付いたのでした。
●ロックアウト
リュック・ベッソンの「フィフス・エレメント」が好きすぎるので、この作品以来15年ぶりのSFときいてちょっと期待しすぎてしまったかもしれません。
宇宙ステーション的に厳重管理されている監獄が凶悪犯たちに乗っ取られて人質救出に主人公が向かう、という非常にわかりやすいストーリーなんですけれど、コトが素早く進みすぎてあっという間に終わってしまった感じ。
話としては飽きなかったけれど、そんなにサクサクと刑務所乗っ取ったり殺しまくったりされてもなあ…と軽めな印象のままに終わってしまいました。うぅむ。
役者さんは好きな人が多かったのに、主人公以外のキャラクターが影が薄くてさらっとしすぎているのでした。
・・・というわけで、気を取り直しまして。
あとは年末年始の大作(12月は007やホビットなど!)を楽しみに待ちたいと思います。
[映画・テレビ] | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック | ↑top
2012.11.18
「DAILY PLANNER EDIT―毎日をクリエイティブにする「1日1ページ」手帳術」を読みました。
先日、「おおー可愛いよね」と、ぱっと見のノリで購入したエディットのB7判の手帳。
●関連過去記事:エディットの手帳(小さいほう)を買ってみました。
先日の記事を書くにあたってぺらぺらとめくって眺めているうちに予想以上のレベルで気に入ってしまい…。
いまや、来年コレをどうやって使おうか?という妄想がけっこう楽しいのですよ。
公式ガイドブックも出てると知ったので、こちらも購入してみたのでした。
●DAILY PLANNER EDIT―毎日をクリエイティブにする「1日1ページ」手帳術 ←Amazon
お馴染み「ほぼ日手帳」ガイドブックのほうは、(ほぼ日自体を使わない年でも)わりと毎回買ってるかもしれません。
手帳の形でなくとも、日付を入れてノートに一定量メモを書き込む習慣はずっと続けているので、豊富な実例集がかなり参考になるのです。
エディットも1日1ページ手帳ですから、基本的に従来のほぼ日ガイドブックと似たような方向性の内容なのだろう…と勝手に予想していましたが。
しかしやはりここは独自カラーを出していて興味深いのです。
以下感想メモ。
・文筆業やデザイナーさんなど、クリエイター寄りの職業の人が実例に多い(ような気がする)。
ほぼ日手帳のような、生活密着型な実例とあまりバッティングしないようにしてるのかな?
・そういう人達の、日記兼仕事アイデア帳としての使い方が(さりげないけどこなれたイラストが各所にさらりとはいっていたりして)とても面白いし、参考になる。
・大量に貼りこんで太らせるとかスケッチブックばりに多色なものよりも、地味めだが密度のある(書き込むことで頭の中を整理している)系統の実例が多い。
エッセイ用の観察ネタを、シンプルな絵付でびっしりとページ全体に書き連ねている、しまおまほさんの使い方が面白くて好き。
・付箋やステッカーなどのプラスαなアイテムづかいも、綺麗で見やすい実例が多いところに文具メーカーとしての心意気を感じる。
マンスリーインデックスはノートにも使ってみたいなぁ。
・表紙カスタマイズ例がアートでそのまま売り出せそうな完成度のものばかりで、見入ってしまった。
やわらかさを生かしてスープルの合皮に押す、凹んだ活字の質感がかっこいい。
・さりげなく手帳といっしょに写っている筆記具がどれもお洒落で使いやすそう。
(使用者の職業柄こういうセンスになるのか、編集上あえてコーディネートしているのかはわからないけれど、手帳内容と同じくらい凝視してしまう。)
真似して買ってみたいのが何本もあり、この方面も参考になった。
・自分は方眼より横罫レイアウトのほうが好きだなあ。とあらためて気付いた。
エディットは幅がこまかいけど、横罫なせいで紙面での視界が明るい。
存在感は限りなく少なめのドット罫線なので、文字+イラストの混在書きもスッキリと見える。
・・・というわけで、私自身の「こんな感じの手帳にしたい」様子に近いものが非常に多く、相性が良い内容だと感じました。
今年いろいろと買い込んだ手帳特集誌のなかでは、長く読み返しつつ活用できそうな、数少ない”当たり本”の1冊と言えます。
この手帳特有の使い方指南のような内容ではなく、あくまでも、”日々の考えや行動を練る道具”としての実例が淡々と並んでいるだけなので、全体的な雰囲気は落ち着いていて大人な感じ。
あえて、ほぼ日愛用の方が読むと、デイリー手帳づかいとしての新しい切り口が見つかるだろうし、現状の私のような「普通のノートに日付スタンプ」派にも同じくおすすめです。
手でこまかく書き入れることの楽しさに今さらのように気付くことが出来る、実に有益な手帳本なのでした。
しかしまあ当然のことながら、エディット本体を使ってみたくなる、読後の副作用は覚悟しなければならないのね....
「レギュラーサイズのB6判も買っちゃおうかなあ」という物欲がむくむくと。
モバイル的に取り回せそうなB7との、大小併用も面白そうじゃない?
(特にHow toは解説されてないけど、そんな感じの写真も掲載されていたし)
・・・とかなんとか余計なことを考え始まってます。どうしようかなあ。
大判デイリー手帳を使うことの欠点は、手元に買い置きしてあるたくさんのメモ帳やノートの消化率が激減するということであります。
全く個人的な事情ではありますが、これはこれで大変困る。
この秋冬は珍しく、手帳に試行錯誤してみたい欲があるということは、自分の中になにか前向きな変化があるのかもしれない。
と、いいほうに考え中。
もう少し検討しつつも、試す可能性は大なのです。
(・・・さて、カバーはどれにしようかね?)
[文房具--その他のモノ・本] | 固定リンク | コメント(6) | トラックバック | ↑top
2012.11.15
ルビーレッド色の万年筆を買いました。
先日、伊東屋の新しい売場でホクホクと購入した万年筆です。
ペリカンのM600ルビーレッド。( Pelikan M600 Ruby Red 2012 Special Edition )
これ、発売のニュース聞いて以来ずっと狙ってたんですよ……嬉しいなあ。
史跡シリーズ限定軸であるコンコルド広場、2005年に購入以来、見かけも書き心地もお気に入りです。
その軽さも直径も、私の筆圧と書きスピードに負けないちょい硬めのペン先も、非常に手に合っているような気がします。
M800も超愛用していると言って良いけれど、ずっしりめの重量感が、気分や体調によってはたま~につらいときがあるのだ。
以来、「このサイズ(スーベレーンM600系)は、限定軸で好きな柄が出たときに、違うペン先でちょっとづつ集めていこう!」と決意。
●購入過去記事:ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。
今までも、ナイアガラから始まるふっくら型のシリーズも惹かれてだいぶ迷ったことはあったのですが、どうしようかと考えているうちに売り切れになっていました。
しかしこのごろになってホワイトトートイス軸も出てうおぉと感動したし、M300型で出たときにぐらぐらきたルビーレッドがいよいよ登場に至っては、いよいよ2本目入手の好機が来たなぁと...。
コンコルドはMだったので今回は太字のBで入手したい。
と以前から決めていました。
売り場の脇の台には、各スーベレーンの軸サイズ別に全ペン先がずらりとならべられたトレイがいくつも置いてありまして、まずはそれで600型のBの字幅を確認。
そして、実物のルビーレッドでも、さらっと試させて頂きました。
M400でもBは持っていますが、結構たいらな形状の、ヘラっぽいカリグラフィ的なペン先といいましょうか、線のたてよこの幅の差が大きいタイプなのです。
400のサイズだからこそ取り扱えますが、M800などでは筆記角がシビア過ぎて、当時の私は店頭で書き出すことが出来なかったのでした~。
・・・で、近年のBペン先は、かつてのこの傾向からいくらか変化し、カドが丸くなって(比喩的な意味でなく、形状が。)書きやすくなったとコミミにはさんだことがあり。
確かに今回のルビーレッド、そう思います。
でもちゃんと、昔ほどでないにしろ、字幅のタテヨコ差はあるんですけれどね。
するっと書き出せて、紙に吸い付くようなマイルド感も。
期待通りにとっても良質なペン先が来てくれました。
ちなみに、キャップをおしりに付けるかどうかは、わりと気分でどちらでも。
というくらいに私にとってこのM600サイズは絶妙なバランスなんですよね。
インクは、なんのひねりもないんですが、ペリカン純正のブルーを入れています。
儚い露草の青といいましょうか、太字になるとなおのこと目立つ、独特の濃淡がいいんですよ。
次々といろんな名前がついた限定インクが売り出されるようになった昨今ですが、これはいまだに飽きなく使い続けている青色の1つなのです。
軸は、非常に美しいです。
私はこういう、白いキラっとしたサシ(って言うのか?)の入った大理石模様が好きなのです。
セルロイドもこんな感じですよね。
アウロラのオプティマクラシックもこのタイプで、手に取る度にうっとりするほど気に入ってるのですが、同じ赤系でもこちらのバーガンディ軸は、石目の模様が大きめで黒に近い色味が点在。
似ているようで各社の個性が豊かなのですよ。
ペリカンのルビーレッドの方は、よく眺めると透明度はそれなりにあって。
キャップの内部に首軸のリングがうっすらと見えますし、電灯にかざせばピストンの機構やインク量もなんとなくわかる。
模様がなければ、プラチナのブルゴーニュより透けている位なのかも?
天冠は総金属製でペリカン親子の背景は艶消し加工になっており、美しいです。
このデザインのを持つのは初めて。高級感があっていいですねー!
ペンの箱を開けると、お洒落な白いペンケースのなかに万年筆が入っていてとても素敵。
白い中皿部分は、中央部がゆるく凹んでおりまして、机上でペン皿としても都合良く使えますとのこと。
(真っ白だから撮影台としてもちょうど使えるよなあ…)
外箱にはstandard gift boxと小さく印字されていますので、限定軸だからではなくこれが通常の箱としてデザイン変更されたのでしょうか?
上品なうえに、今までと違って再利用できそうなポイントが多くてお気に入りです。
なんとなく、今までのペリカン(高いやつ)のパターンだと「金ペン堂か書斎館」で買うことになるのかな?と思っていたのですが。
先日の記事に書いたように、伊東屋の万年筆コーナーが華麗に変貌を遂げたせいでこちらもすっかり気に入ってしまいまして。
万年筆専門店として非常にしっくりきたのが良かったのですね。
●関連過去記事:銀座でいろいろ見てきたこまごま。
特に、ペン先のことなどでちょっと質問があったので試し書きしつつお話ししてたら、(おそらく繁忙日の販売応援要員として売り場にいるのであろう)ペリカンの社員さんも対面に呼んで頂けまして。
一新された製品箱や試し書き什器のこと、エーデルシュタインインクのボトルデザインのこと等々、開発秘話(っぽい件を軽めに)楽しく聞かせて頂いて感激。
御愛用という緑系オリジナルインクの配合まで聞いてしまったよ!
「ああっ。コレで秘密レシピじゃなくなった..」と仰ってたけれど(笑)、万年筆好きな皆さんはモスグリーン系の色味お好きなんですね。
昔のように、そう頻繁には買いまくりたくなるほど欲しいものも、収納スペースも残ってはいないのですけれど...また買いに来たいです。
楽しかった!
ぼうっと鑑賞してもよいですが、既に毎日じゃんじゃんと手帳にノートにと使いまくっております。
次はいつになるのかわかりませんが、コレと決めた限定軸に出会えたら、EFあたりが良いなあ。
●その他、ペリカンの吸入式万年筆を買ったときの過去記事(新しい順):
・ペリカンの青色透明軸万年筆を買いました。(M205)
------
[文房具--万年筆] | 固定リンク | コメント(4) | トラックバック | ↑top
2012.11.07
インジェニュイティの新色芯を買ってきました。
今回、伊東屋で体験したかったもののひとつが、パーカーのインジェニュイティ用の新色替芯。
ペンの発売当初、青・黒の2展開だったので(まあ実用的ではあるんですが)、他の色は?とずっと待っていました。
それがとうとう、4色も追加になったそうです。
オリーブグリーン / ピーコックグリーン / バーガンディ / パープル
という、予想外の大人路線な組み合わせ。
普通の赤や緑あたりで出してくるのだろうと思っていた…
というわけで、さっそく試してきたのでした。
このペンを購入時の過去記事は、常時多くのアクセスを頂いてまして、とても有り難いです。
芯を取っ替え引っ替えしながら、現在ももちろん、楽しく使っています。
●パーカー「インジェニュイティ」を使い始めました。その1
●パーカー「インジェニュイティ」を使い始めました。その2
今回、芯以外にも初めて見たのが新しい価格帯の軸。
定価1万円のちょっとお買い得タイプと、ソネット万年筆と完全に対になるデザインの25000円軸。
ソネットタイプのほうが丸みがあって女性的な感じもありますが、今持っている2万円クラスのデザインのと結構似てます。
青芯などは中字も買ってしまったし、今回の新色展開もあるしで、軸はあと1本くらいあっても良いかな?贅沢かな?とチラチラ考えているんですが、他の買い物の優先順位が強すぎてなかなか上位に浮かんできません。
しかし、いつかそのうち!
新しい軸が出てもやっぱり、当初売り出し時の2万円ラインのデザインや持ち心地が各種一番好きかも。
通販で既に1.5万円切っている店もあって買いやすくなってきているので、コストパフォーマンスを考えてもこのなかから選ぶだろうなぁという個人的感想。
(でもソネット軸が今持ってるタイプよりちょっと軽めなら興味度が上がりそう...試せばよかったなぁ)
1万円のは、アーバンという種類かな?途中でくびれている曲線的な胴で、ボウリングのピンみたいな感じ。
さっそく購入された方からの情報によると、軽くてとても持ちやすい形状だそうです!
芯の話に戻りますが、伊東屋では、インジェニュイティは別館の万年筆売り場のほうにありました。
●関連過去記事:銀座でいろいろ見てきたこまごま。
インジェニュイティはケース上に試し書き用の軸も置いてありまして。
新色芯などは、芯の筒に直接「見本」と書かれたシールが貼られてペン立てに差してあるだけので、気軽にラクガキが出来ます。
(芯にはちゃんとキャップも付いてるので、一応ペンのように書くことはできます。)
ちなみに4色とも細字のみでした。
最も気に入ったのは、オリーブグリーンです。
新色の中で1本だけ、という選択ならば断然コレをオススメします!
灰色寄りのモスグリーンで、ものすごく使いやすそう。
黒っぽい緑といえばモンブランのレーシンググリーンを思い出しますが、こちらは彩度低めながらも明るくて、照明や紙色によってはかなりグレーっぽい印象。
そんなに濃すぎない鉛筆芯に抹茶を振り入れたような…渋い落ち着いた色なんです。
書きたてのときより、少し経ってからのほうが抹茶緑が浮き上がってくるような気もするんですが、どうでしょう?
能率手帳ゴールドのグリーンの日付フォント(←のほうが少し鮮やかですが)と非常によく合うんですよ。
万年筆インクでもこういうの欲しいと思っていたり、独自ブレンドで試してみたことのある方、きっといらっしゃるはず。
バーガンディは、わりとスッキリとしたピンク寄りな赤紫で、花色っぽいところが気に入りました。
当初の計画通り、「派手すぎない赤インク」として活躍しそうです。
これもボトルインクで欲しいなあ。
ピーコックブルーは、比較的予想通りな"明るいあおみどり"だったのですけれど、渋めのオリーブグリーンとの対比が面白くて、試し書きしているうちに気に入ってしまいました。
ちなみに、ウォーターマンのブルーブラックインクの経年緑化って(程度は紙の種類にもよるんですが)、私の日記帳だと2年前くらいの記述がこれ位まであおみどり化してるんです。
なかなかすごいインクです。
パープルだけ買わなかったのは、あくまでも私の場合ですが、バーガンディとの用途差別化が難しそうであまり使わない予感があったため。(というか、見なれた色過ぎてあまり印象に残ってないので、万年筆でよく使うロイヤルブルーに近い感じだったのかも)
でも綺麗な色でしたよ。
・・・というわけで、予算的には2本程度にするつもりだったけれど、思いのほかメルシーポイントが貯まっていたので全投入して助けてもらったのでした。
どの色も実に美しいので、大満足であります。
○Amazonではこちらから選べます。 1本から送料無料なのだ...
新色は黒い箱入りでなかなかお洒落ですよ。
芯のおしりにインクと同じ色のパーツが付いているので、芯だけでも簡単に見分けが付きます。
新デザインの軸はこちらから選べます。ボールペンや万年筆などのペン先違い品にご注意ください。
○パーカー・アーバン プレミアム
----
[文房具--その他筆記具] | 固定リンク | コメント(8) | トラックバック | ↑top
2012.11.05
銀座でいろいろ見てきたこまごま。
なんと、トーキョーの文具店は、春の万年筆祭り以来になります。
久しぶりの銀座は、さらに賑わっていてびっくり。
(日曜だったからね...)
つい先日のiPad mini発売の件もあり、AppleStoreの混みようは大変なものでした!
せっかくだから寄ってみようかと店前まで来たのですが。
(おそらくiPad miniが置いてあるのだろうと思われる)中央の台の辺りで、二重・三重に人々がぎっしり取り巻いておりまして、
隙間をみつけて一歩だけ入店してみると、心なしか酸素が薄い…
これでもう諦めて伊東屋に向かったのでした〜。
iPad miniについては、実家近くにあるヨドバシカメラ店頭で前日に体験済みです。
人だかりはしてたけど、地方の大型店なので、在庫もそれなりにあったような雰囲気。
発売間もないのに他社製品のケースやカバー類の品揃えが、どっさりとあったのもすごかったなあ。
こういうのはだんだん早め早めに出してくるものなんですね…
小さくて軽くて、今のiPadってこんなに薄いんだ?!と結構驚きましたよ。
その気がなかったのに実際に見ると買ってしまう人が多い、というのも頷ける質感。
液晶がレチナじゃないという件は、まあ言われてみればという程度にしか気にならないけれど...
(というか、そもそもレチナのiPad持ってないのでよくわからないのだった。
最新の普通サイズiPad、見るの忘れちゃったくらいのインパクトはありましたから...)
しかしまあとりあえず、”自分にはまだ必要なし"部門に分類。
電子書籍を7インチ系で読んでみたかっただけなので、KindleFireHDで今のところOKなのです。
日頃の移動範囲が極めて狭い私には、機能も価格もこれで全く充分。
Kindleユーザとしてのオタクごころ、というか好奇心のほうが今回はMac製品を上回って大きいのでしょう。
カラーのKindleがどんなものなのかよくわからないのですけれど、今回はそちらを楽しみにして、うまく使う工夫をしようと思います。
と、こんな具合に、iPad miniを「買う理由」「買わない理由」を多くの人が力説してしまう辺りが社会現象なんですかねぇ。
いち早く購入した方々のリポートを現在もネット上でたくさん読んでいまして、わりと疑似体験となりつつあるので羨ましさ半分+非常に楽しい日々なのですけど。
さて伊東屋です。
混雑する日曜午後とはいえAppleStoreに較べれば、人が流れるスペースがあるだけ快適と感じました。
万年筆売り場が別ビルに移動になって相当変わりましたよ!オススメですよ!と沢山の方に教えてもらっていたので非常にわくわくしてました。
本館の入り口を、そのまま裏手まで突き進んで(エレベータ待ちの行列がすごいんですね…)建物を抜けて行くことが出来ました。
おなじみの赤クリップは来る度にいつも写真を撮っているような気がしますが、万年筆デザインの看板は今回初めてです。
自動ドアをぬけて中に入ると、今までの本館売り場の様子からは全く違う、ゆったりと落ち着いた世界がっ。
フロアの両脇に大きな万年筆売り場が出来ており、先端は、入って左側ケースがモンブラン/右側がペリカンという布陣になっています。
(その後ろに他社メーカーがずらりと続く。レジへ向かう奥の両カドが、ペリカーノなどの廉価万年筆やインクのコーナー。)
売り場が広大になったせいで、かなり多くの本数が並べられているように感じました。
暗さにスポットライト(書斎館・丸善)系とはまた違って、採光充分に明るいけど、内装の雰囲気込みで画廊のような落ち着きと高級感を出している展示、っていうんでしょうか。
いかにも銀座っぽさがあって素敵だと思いました。
うおぉと感動しながら2階にも上がってみると、そこはナミキや中屋万年筆などの漆塗りブランドや、宝飾軸などの高額限定ペンと、オルゴール(かなり高価で大きな製品も有り)の売り場になっていました。
それなりに人がいても静かに眺められて、まるで小さなミュージアムのよう…。
窓際には、ガラス張りの大きなスタジオルームのような空間がありまして、そこがなんとペン先調整コーナーとなっておりました。
白衣を着た方が作業のところを、外から眺めることが出来るようになっています。
料金も1500円くらいからと聞いてますし、気になる不具合を確実にみてもらえそうなので、今後利用する機会がありそうです。
海外観光客対応と思われる、英語と日本語をぺらぺらに操る店員さんもおりまして、いやはや、なんだかとっても「買いたくなる」感じが…!
(なにしろ本館含めて、こまかい文房具を沢山買ってしまっので。
小出しの飛び飛びになるかもしれませんが、しなもの記事は今後の更新に続けます。
とにかく、誌面やネットの画像でしか知らなかったたくさんの文具の実物を手に取れて感激。
都会の人はいいなあ!)
[イベント] | 固定リンク | コメント(2) | トラックバック | ↑top
2012.11.02
エディットの手帳(小さいほう)を買ってみました。
来年用手帳の構成、もくもくと検討&購入進行中。
ああもうすぐ年末なのだ!
近年は”毎回手帳に迷わない自分”てエラいなあ...と感動していた(単に、新しいのを捜すのがめんどくさかったというのもある。)のですが、2013年はとうとう動きがありそうです。
このたび、実に久しぶりに「何に使っていいかわからないけど買っちゃおう!」という手帳に出会いました。
既にお使いの方も多いかもしれない、マークスのエディットです。
○EDIT デイリープランナー エディット | MARK'S DIARY | 1日1ページ手帳2013
↑販売元のページ。カバーのラインナップや中身レイアウトを見ることが出来ます。
偶然、近所の文具店に大量展示されていたレギュラーサイズ(B6)のほうを手にとったばかりでした。
1日1ページの手帳だというのは知ってましたが、カバーの色やデザインのバリエーションの実物を初めてじっくり眺めまして、けっこう衝撃でぐらぐら来てたのです。
ああやっぱり、自分の”いつもの手帳”以外の製品群を偵察しておくのって大事だなぁ…
いったん帰宅後ネットで調べてみると、新発売でさらに半分のB7判が出たらしく。
あの感じがそのままこんなにコンパクトならば、きっと何かに役立つに違いない!と即決衝動通販買い!
同じ1日1ページな「ほぼ日手帳」のライバルとしてはかなりレベルが高い(エディットへ乗り換える人もいる)というのは以前からよく聞いています。
サイズもあちらはA6とA5展開なのに対してB判だし、中もこまかいドット状横罫線だしで、一見わりと違うのですが実際に眺めるとこちらも非常に手帳ごころを揺さぶられる仕様。
中の雰囲気を、あえて実用寄りに押さえて(ほぼ日より)大人っぽくして差別化しているのもナルホドな感じ。
しかも紙質、双方非常に似ていると思ったのですが。どうなんでしょう。
(決定的情報ソースはないものの書き心地等の評価も同等みたい。
まあとにかくそれなら、万年筆愛用者としては安心。)
B7版は、スープルというゴムバンド付なカバーデザインのみなのですが、どれも綺麗で非常に迷った10色展開。
(レギュラーサイズにあったクロコ型押しの合皮カバー、つるっとした触り心地も色もデザインも一番気に入ってたので、そのうちB7でも出して欲しいなあ!)
コバ:紙の断面:の色がシルバーのオリエンタルレッドか、ゴールドになっているマロンブラウンにするか、または落ち着いたフォレストグリーンにするか、または(以下略)で当初は全く決まりませんでしたが、最終的にはこの色に!
イタリア製PU(ポリウレタン)貼りということですが、なかなかリアルな革っぽさがあります。
ほんのりな色ムラや、手に取ったときのふわりとした弾力など、質感はとても気に入りました。
丈夫そうだし。
実に美しいブラウンで、金色のコバと組み合わせるとまるでカステラなのです。
これいいぞ…!
しかしこの柔らかさの上に、しっかりめなゴムバンドが巻かれている状態なので、その痕は残りそうです。
というか既にうっすらついてます。
コバは、ぼんやり顔が映り込むほどピカピカツヤツヤですが、きっと新しいうちだけかもしれません。
(ごくごく少量かつ微粒子ではありますが、金粉が剥がれ落ちるのか僅かに指が光る…
でも、コバ塗りの手帳はもともと好きなので今のところは文句なし。)
○B7判の中身レイアウト解説ページはこちら
サイズのせいか、B6とは若干違うようです。
フリーのメモページが予想外にたっぷりめの枚数だったことはポイント高いです。
持ち慣れたiPhoneよりちょっとだけ大きく、能率手帳(つまりMoleskineポケットサイズ)よりもだいぶ小さめ。
掲載写真の通り、万年筆はペリカンのM400とちょうどよく合います。
ポケット型辞書のようでもある豆本的可愛さ、これなら持ち歩いても良いなあと、根性無しな私が「初めて」実感できた1日1ページ手帳….となりそう。
綴じの品質も、このボリュームにもかかわらず水平以上の角度でも!無理なく開くようになっているのがすごい。
しおり紐も色違いで2本搭載なのです。
このサイズですから、書きものに慣れている人にとっては、なにかテーマを絞ったほうがよさそう。
逆に、1日1ページ手帳を使ってみたいけれど、文庫サイズ規模だといずれ挫折しそうな気がする…という初心者の方にも気負わず使える感じがします。
大きめな字で書けばほんとに数行で済むし、食べたものや読んだものの簡単なメモ、まんなかにさらっとラクガキ絵を入れるだけでも、充実感があるだろうな。
そんなわけで私も、さて来年は何を毎日記録する場所にしようかと楽しく悩んでいます。
・・・その日に覚えた英単語とか?
この、ぱくっと掴める感じの愛着に合った使い方をしたいのですけれど。
きっかり元旦がスタートページなので、じっくり検討したいと思います!
※2014年版以降の情報収集でこの記事に辿り着いた方へご注意※
ここでレビューしたものと2014年〜版は、ページの紙質が変更されています。
書き心地やインクとの相性等、ここに書いた内容と違う可能性がありますので、どうぞご注意ください。
○Amazonで、B7サイズのエディット手帳はこちらから選べます。
●関連過去記事:能率手帳ゴールド、6冊目を買いました。
-----
[文房具--手帳・ノート] | 固定リンク | コメント(10) | トラックバック | ↑top