Moleskineサイズの赤い地図帳が大活躍でした。(旅にっき)
2009年に滞在したとき
「こういうの、もしかしたらすごく便利かも」
と、ホテル近くのコンビニで手に取ったのが、パリ市内の道路地図帳。
旅行者向けのおみやげコーナーのような売場で、ラックにたくさん差してあったのを覚えています。
大きさはさまざまですが、どれも持ち運びしやすいボリュームがほとんど。
眺めてみると、路地裏な細ーい規模に至るまでの全道路(!)の名前がビッシリと、網目状の地図の中に極小の活字で入れてあり。
これまた目がちかちかするほどコマカい索引ページからは、道名から地図ページ内の位置等、各情報が参照できるようになっているのです。
パリは通りの名前がそのまま住所になっているし、街を歩いているとしょっちゅう、道路名を表示する(濃青地に白文字プレートの)看板が目に入ります。
観光用向けの書籍だと、代表的な大きめの通りしか名前が書いてないのが普通。
それでたいてい事足りるからなのですが、端から見てもいかにも「地図を拡げて困ってる観光客」ふうだし「いま自分はどのへんを歩いているのか?(現在地を知りたい)」という状況のときに苦労することも。
ガイドブックの付録マップより地図帳のほうが役立つのでは?
・・・ということに気付いたのは、前回ようやく単独街歩きに慣れてきた最終日にも近い頃だったので、なんとなく後ろ髪引かれつつ買わずに帰ってきたのでした(日本で使えないし)。
今回は、なんとか探して早いうちに入手し、日々の行動に役立てようと思っていました。
日本で手に入る似たような感じだとMoleskineのCityNotebookがあるのですが、パリ編は軒並み品切れでした。残念。
上写真の赤い地図帳は、前に記事にした(一日中入り浸って買い物していた)BHVの書籍コーナーにあったものです。
「うおぉ、なんとお洒落な!」と感動。
ビニールカバーの表紙にでかでかと"Plan de Paris"と記された、いかにも「地図です!観光に使ってね!」と主張する装丁の地図帳しか今まで見たことがなかったのですよ。
サイズは、おそらくそれを狙ったのかもしれませんが、Moleskineのポケットサイズと全く同じ。
やはり同じように紙製の帯が巻かれていて。
(それはトラベラーズノートのカバーに有り難く使わせてもらいました!)
なんとも目立つ黄色いゴム紐付きなのですが、これはキツめについているので、表紙まで掛けずに裏側でそのままにしておいてもダブつきません。
紙製ですが、綺麗なツヤのあるクロコ押しで、作りは板のように硬く丈夫。
オレンジ色の栞紐も付いてます。
Parisと下のほうに型押しされている以外は、まるっきり普通のメモ帳に見えるところが良いじゃないですか。
Blay-Foldex社のもので、2013とあるので毎年改訂されているのでしょうか。
Blay Foldex - Cartes - Plans - Guides - Paris, le plan de Paris Chic 2013 - Couverture Rouge
ちなみに、黒もありまして、これは更にMoleskineソックリ度が高まったデザイン。
(赤版と違って、こまかいシボ模様が型押しされている。ゴム紐も黒色。)
本文用紙も、図鑑に使われているような厚く光沢のあるもので、使い込んでしわしわになるというのはあまり想像できない。
うんと細かい図版や活字も明瞭に読み取れる印刷も高品質で満足です。
roganにはすこし、つらいけど。
上写真 左側:索引ページ。
ブロック分けされた地図内での記号表示(A-1 みたいな感じ):地区番号:通り名:最寄り地下鉄駅orバス停
の順でずらりと並んでいる。
自分の現在地がわからないときは、2つの道が交差している地点を調べて参照すればよい。
(と、口で言うのは実に簡単だけど、表紙がつるつると汗だくになるような迷子状態も経験しました…)
右側:メインの地図ページ。
印刷ぎっしり。どんな細い道にも名前が付いてるんだなあ…
ページ右上の赤いエリアが地区番号なので、これを目安に開く。
施設名・地下鉄駅・Vélib'(←貸し自転車)ステーションの位置なども書き込まれています。
上写真 左側:市内の地区分け地図。
1〜20区まで色分けされています。
地図のページも地区ごとになっているので位置関係を参照できます。
ちなみに、今回の宿泊地は、17区(凱旋門のちょっと上のほうの区域)でした。
ルーブルなどは1区にあります。
右側:地下鉄路線図。
この狭い面積に詰め込みまくっている活字が意外と見やすい。
路線と乗り換え駅と終点駅(上りか下りか)をおさえておけば、わりと自由自在に行ける感じです。
乗車中もここをチラチラと眺めつつ、たいへんお世話になりました。
ちなみにメトロの切符は完全に均一料金。
自動改札で、最初に入るときだけ機械にくぐらせて、バーを押してホームに入場します。
ここを豪快に飛び越えていく駄目な若者も目撃したなあ。
回数券的に、10枚づつのセットで買うこともできます。
(券売機はクレジットカードも使えます。)
2009年に購入して余っていた切符も今回問題なく使えたのにはびっくり。
裏側の磁気が消えるようなことにならなければ長期といっても限度はあると思うけど大丈夫みたい。
今回も数枚余ったけれど、次の使用機会はあるのだろうか?
保存しておこうと思います。
なおこの地図帳、巻末には、パリの主な施設の住所録一覧や、バス・長距離列車の路線地図もついてます。
数ページですがメモ欄もあり。
今年の年号がついてるので毎年改訂されるのかもしれませんが、とりあえず路地名がいきなり変更されたり、道が増えまくることもなさそう。
メトロの切符と一緒にずーっと大事に持っていようと思います。
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道路標示看板は、基本、この配色と形状です。
ちゃんと写ってるのを探したら、これくらいしかなくて…。
こういうプレートがすぐに目につくので、今どの通りに立っているかがわかるわけです。
この写真のは、ルーブルの中庭といえるチュイルリー公園を横切るGeneral Lemmonier大通りのスフィンクス像。
道の名前を索引から調べて地図帳を辿っていくのって、記憶が蘇ってなかなか楽しいものだ。
と、今になって気付きました。
もっとたくさん撮影してくれば良かったです。
これも次回の課題としましょう。
(道沿いの建物はかなりたくさん撮りました。
ヨーロッパ特有の、バルコニーの鉄格子や壁の装飾デザインに、とっても心惹かれたからなのです。
だいたいほとんど二階以上を見上げて、クルクルした唐草模様を写したアングルばかり。
なので今、西洋の文様歴史を調べ上げたいブームが私の中にドーンと来ています!)
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コメント
うぅ、地図好きにはたまらない。
次回パリに行ったら買います!
(忘れないようにしなくちゃ_φ(・_・)
投稿: yuru | 2013.05.29 19:49
うん、ホテルとか自宅時点でちょっとした下調べ
(半透明の付箋を地図の上に貼って、行きたいところへのルートを囲っておくとかメモを書いとくとか)
しとけば、外出時にガイドブックなんて要らないです。
バッグ軽くて済むし、見かけ上防犯になって良いことばかり!
BHVで買いましたが、ギャラリー・ラファイエットにもこの地図売ってました。
(普通の感じの地図帳ならコンビニにもあります。)
投稿: ほしの | 2013.05.29 20:01
たしかに、以前はミシュランが出しているの(青表紙?)も含めて、いかにも地図というのしか無かった様な記憶です。
ほしのさんが興味を持たれた時代の建築だと、さすがにガーゴイルは無いか…。
投稿: cretinino | 2013.05.30 11:25
そうです、私も前回見かけたのは青地の地図帳だったような....!
これのおかげで、散歩が楽しかったです。
私がうっとりしてたのは、王室系のくるくる渦巻きな系統です。
実物の家具などの好みはぜんぜんこういう感じじゃないんですけれど。
所有欲よりは、(デジタルで)作ってみたいという思いの方が強い気がします。
投稿: ほしの | 2013.05.30 16:45