「華麗なるギャツビー」を観てきました。
○○映画 『華麗なるギャツビー』 公式サイト
↑私のMacからだと重くてぜんぜん開かないのだった… ので、下記もご参考に。
○華麗なるギャツビー (2013年の映画) - Wikipedia
143分と結構長めの作品なのですが、なかなか面白かったです。
凝った派手な映像と、時代背景関係なくじゃんじゃんかかるJay-Zなどの歌音楽で、まるでミュージカルを観ているよう。
「ムーラン・ルージュ」もこんな感じだったなあと思っていたら監督さんが同じでした〜
(今回の作品で役者は歌いませんが。)
世界恐慌直前で景気が最高潮だったアメリカの雰囲気が良く出ていて、パーティ場面などは見事です。
今作のテーマデザインとなっているアール・デコの装飾を堪能しました。
冒頭掲載のCDジャケットの画像がそれなんですけれど、日本市場向けの「華麗なるギャツビー」というフォントで作り替えたこのデザインは、仕方ないとは言えかなり無理があるなあと思う。曲線が似合わないんだよね。
ニューヨークの摩天楼(クライスラービルやロックフェラーセンターなど)もこの系統を基本にした建築なのだそうです。
この時代ならではの、ドレスや宝飾品のデザインも素敵で。
デイジーがつけてるダイヤのアクセサリー、あれ拡大図どこかにないかなあ。
→と思って探したら、すぐ見つかりました。
ブランドはティファニー。かっこいい!
キャリー・マリガンの可憐な感じとまたピッタリ合う雰囲気なんですよ。
とまあこんな感じに視覚的な期待がかなりあったので、非常に満足な作品です。
話の内容については(少なくとも恋愛方面の内容については)10〜20代の頃に読んでいれば美しいラブストーリーだと思ったかもしれないけれど、今となってはちょっとイラっとしちゃう点が多々あるなあ。というのが本音。
レオナルド・ディカプリオさんはそういう「人の弱さ」を好演していました。
最後の事件のあと、逃げるように旅立ったあの夫婦はどうなったんだろう。
いろいろとその後の物語を考えてぼーっとしてました。
うん、でも総合的には今年度かなりのお気に入り映画になりそう。
こういう文芸映画もありだなあと。
私は村上春樹翻訳の原作を読んだのが最初。
村上氏がこの小説に非常に思い入れがあっていつか翻訳しようとずっと考えていた… という話で購入したのですが、それもなんとなくわかるような世界でありました。
思わず引き込まれる読みやすい文体ですけれど、今回の鑑賞で視覚/装飾的に相当な割合で補完されたことも多いので、再読が楽しみ。
○グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) ←Amazon
何度も映画化されているので、過去の同じ作品も観てみたくなりました。
この写真、先日の旅で毎日のように利用していた、パリのPorte Maillot(ポルト・マイヨー)駅のホームなのですけれど、ポスターデザインと、元々の貼り場所のタイル枠(浮き出している文様など)がいい感じに一致していて、さすがアールデコお膝元の国だ!と感動したのでした。
今はもう全然違うポスターが貼ってあるんだろうな〜。
国際会議場であるPalais des congrès de Paris(パレ・デ・コングレ)至近で、空港にも行きやすいので非常に便利な駅とはいえ、大きいけどちょっと古い箇所が多く、各路線への地下道も決して綺麗なわけではないんですが。
観光客の勝手な願いですけれど、徐々に進められている他の駅のように近代的には改装せず今後もこのクラシックな雰囲気を保って欲しい気がします。
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