「パシフィック・リム」を観てきました。
あまりネタバレたくないので言葉少なめにまとめると、
「ここまで映像化してしまうとはっ!なかなかスゴいな!」
というのが鑑賞後の感想。
ロボットvsカイジュウ ←あえてカタカナで。
の、"男の子ごころ"満載の世界なので、こういうのが好きな人にはたまらないだろうなあと思います。
タイトルを出してくるまでの導入部では、かなりの時間を使って読み聞かせるように状況説明があることでストーリーに入りやすく、終始わかりやすい展開であったことが良いなと思いました。
で、感動エピソードもちょいちょい繰り出してきて、お約束パターン(いわゆる「フラグ」)だとわかりつつも気分が巻き込まれてしまうという…!
そういうベタな展開でも、映像がこのレベルまでいくとすごく新しく見えるということがわかった作品でした。
おそらく、この方面のTV番組や漫画に慣れているならば小学生のお子さんでもじゅうぶん内容がわかって楽しめる作品じゃないかと。
なにぶん視覚効果が豪華なのでIMAX3Dで観るのがベストだとは思いますが、2Dや吹き替えで気軽に行っても楽しいですよ。
夏休みの良い思い出のひとつになるんじゃないでしょうか。
ロン・パールマン等、デル・トロ監督作品常連メンバー以外に気になった出演陣の中で一人、「ああこの人何度もみたことがある…」という俳優さんがいたのですが。
かなり好きなはずなのに、劇中どうしてもその作品を思い出せず。
親子パイロットチームのお父さんのほう、のMax Martiniさん。
帰宅後さっそく調べたら、日本語wikiに彼のページが存在しないというけしからん状態だったのですが、どうやら映画よりはドラマ(「24」「CSI」「クリミナル・マインド」等。古くは「ハーシュ・レルム」等にも!)に数多く出演されている演技派の方であるようで。
私はそれらの中で強烈に「この人いいわー」と記憶していたようなのです。
今作中でも(あの年頃の息子のお父さんを演じるにはだいぶ若いような気もしたのですが)すごくいい役柄です。しくしく。
共感してくれる人が世界のどこかにきっといると思いますが、私は終始、彼に釘付けになって応援してました。
ギレルモ・デル・トロさんが関わる映画に出てくるイキモノ達のデザインは、けっこう気持ち悪い
(人によっては、生理的に受け付けるかどうかギリギリのライン、て程にグロテスクなこともありな)
のが特徴のひとつなんですが。
今作ではその深〜いダーク・ファンタジーな風味はだいぶ薄れていたかもという気はします。
勝手な期待ではありましたが、まあ不満があるとすればそのあたり。
ロボット達がメインでそのぶん、有機物は少なめ(笑)だから仕方ないか。
私、ヘルボーイシリーズ(特に2のゴールデン・アーミー)が大好きなんですよ。
そう新しい映画ではないので再放送やら録画やらを何十回も眺めているうちに、今作鑑賞中ももう、ヘルボーイ視点になっていることに気付きました。
「あのカイジュウは上半身が、ヘルボーイに出てきた○○妖精と同じ形状で、傷から血が出る感じもそっくり」
「あのロボットは頭の形は○○と同じだからよっぽどこういうのが好きなんだなあ!」
「今回のロボットも、可動部分はゴールデン・アーミー達のあの部品を受け継いでいる..」等々。
と鑑賞中、頭の中でうるさいのなんの。
自分のオタクな突っ込みぶりにうんざりであります。
パシフィック・リムに話を戻すと、これ確実にブルーレイ買うだろうなという気がしました。
声優陣が豪華だと話題の吹き替え版でも鑑賞したいし。
あとなにより、特典映像でついてくるであろう監督音声解説が楽しみです。
ヘルボーイのブルーレイの場合ですが、監督があれほどに思い入れたっぷりで熱心に喋りまくってるオーディオ・コメンタリーって、あんまり他に知らないくらい。
場面の小道具や特殊効果の中にいろんな意味を込めていることを次々と解説してくれるので、映画館で1度や2度観たくらいじゃわからんだろう?と言いたくなるようなコマカーいネタばらし満載。
これの、さらに熱くなるであろうパシフィック・リム版を是非とも聴きたいのですよ!
今回、出版されることをコミミにはさんだので早速予約してある、ギレルモ監督のネタ帳本、
「Guillermo del Toro Cabinet of Curiosities: My Notebooks, Collections, and Other Obsessions 」(洋書)
11月頃に届くみたいなので楽しみに待つことにします。
彼の頭の中がちょっとだけ覗けるかもしれない。
内容については下記リンクが参考になるでしょう。
○映画「パシフィック・リム」ギレルモ・デル・トロ監督のすさまじいスケッチ集 - GIGAZINE
こういう突き抜けた才能あってこそ、の作品群なんだろうなあ。
面白そう!
参考リンク:
○ギレルモ・デル・トロ - Wikipedia
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