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2014.03.20

本の電子化用に、とうとう裁断機を買いました。

140320増税前に何か買っておきたいモノは?と思った時に、浮かんだのがなぜかこれ。
脳内欲しいものリストの上位に長いこといたにも関わらず、躊躇期間も長かったのは
「収納場所がない(シロウトに大げさすぎるのでは?)」
ということだったのですけれど...。

DURODEX 自炊裁断機 ホワイト 200DXW ← Amazon

しかしこの機種は、ハンドルが折り畳み出来る上に縦置き収納が可能だとわかりました。
商品説明には、
「収納時は幅400mm、奥行170mm、高さ395mm(縦置き収納時)と幅17cmの隙間に収納が可能」
とあります。
書斎のクローゼットを調べてみたところ、この程度の空間なら大丈夫そうです。

本体色は黒と白から選択できます。
「ハイエンド裁断機(?)としてのかっこよさ」を重視するなら断然黒でしょう。
・・・とさんざん迷ったのですが、壁や机上に視覚的に溶け込めることを念頭に置いて無難路線に走り、白で注文したのでした。

 
サイズ以外に、注意すべきは10kg近い重量です。
「同様機種内では最軽量」と書いてあるのが信じられなかったのですが、他社製品はもっと重いのね!

裁断部周辺が集中的に重いので、持ち運びや位置変更のときなどは、くれぐれもご注意ください(特にギックリ腰方面)。
Amazonのページでは、バケツか何かのように軽々と持ち上げる笑顔の女の子の画像が貼ってありますが、これは無いな...とすぐに実感できることでしょう。
(確かに、あのようにハンドルを持ち手にして運べるのは便利なのですけど。
 毎回、息を殺して机の上に置いてます。)

 
ハンドルの折り畳みだけでなく、安全ロック機構等とにかく間違ってケガをしないようなさまざまな工夫が凝らされていて、値段分の性能はあるなあという感じ。
当然、切れ味はもう怖いくらいに、サックリと分厚い紙束が切れます。
「真っ直ぐでなく、いくらか斜めに切れる」
とのレビューをAmazonで読みましたが、
切れ端をじっと眺めて「ああ...この位のことか..」と気付くごく僅かなレベルです。

140320

ここ数日でかれこれ50冊!程度の古雑誌を切ったのですが、10冊を過ぎたあたりで、適切な力の入れ方や抜きどころがわかってきました。
恐る恐るの感じで体重をかけても3秒程度で裁断できるのですが、一番下の紙を切り終わるプツっという手応えのすぐ後にハンドルを緩めると無駄がない。
(刃を最後に受け止める部分は、樹脂製の棒状のパーツになっていて、これは柔らかいので消耗品。
 少しづつ切り傷がついていって、その溝が深くなると切り残しが発生する原因になるとのこと。
 なので、このパーツも大事に長持ちさせないとね。)

18mm、コピー用紙でだいたい200枚の厚みまで1度に裁断できるのも助かっています。
上掲載の写真で、裁断機の横に並べられた棒状のものは、本体ページから切り離した背の部分です。断面スベスベですよ。

押さえのための定規もしっかりと固定できるので、同判型のものを次々に裁断するとき便利だし、LEDの赤い光で裁断位置をキッチリ示してくれるのも良いです。

刃の交換だけでなく、研ぎ直しやオーバーホールなども有料でやってくれるそうです。
(将来、その類の用事でメーカー送りにするときのため外箱は畳んで取っておくことに。)
上に書いた樹脂製の刃受けは、機会が来れば何本かまとめて買っておこうかしら...。

パーソナル断裁機<200DX> ← メーカーHP

裁断時の最大の注意点は、クリップやホチキス針などが裁断位置に入らないようにすることです。
刃が欠けてしまいますからね。
本そのものが違う綴じ方でも、はさんであるカタログ等の付録冊子がホチキス留めだったりするのがほとんどです。
このあたりは何度かヒヤヒヤしながら事前に発見して取り出しました。
この件に加えて、裁断位置は、背に近すぎる(綴じ糊が固まっている)場所を切るのはとても固くて、刃のためにもあまりおすすめできませんので、中の活字が途切れない程ほどの距離を狙うべきかと思います。


今までずっと「オルファのカッター+カッターマットでシャキシャキと手切り」でいいやと思ってきましたし、実際それで結構な冊数を電子化してきました。
●関連過去記事:文庫本を"自炊"してみました。

しかしもう、裁断機を1度使ってしまうと戻れません...1冊3秒でいいし。
手切りと違うのは、すべての紙のサイズが同じに揃ってビシッと真っ直ぐなことでしょう。
カッター刃を往復させることで発生していた紙粉の汚れがなくなるので、線を引き摺ったようなスキャンの失敗も無く、機械内を清潔に保てます。

わりと高額でしたが、うちは仕事柄、皆が本をたくさん持ってるので今後も愛用を確信です。

 
140207紙で世に出た書籍を自分で裁断してスキャンする電子化作業って、とてもとても不毛だ!
とは心底、思っています。
言ってみれば、美味しく作ったスパゲティーをわざわざ雑に乾麺に戻すような、無駄と効率の悪さ?
本を切ることそのものへの罪悪感もあるし...。
そう遠くない将来、「自炊」なんてことが笑い話になるといいんですけど。

今のところスキャンする書籍は、ここ10年未満で、捨てるには惜しいと保管し続けたけどほとんど読まなくなった雑誌のバックナンバーが中心。
これらがまだ何十冊もあって棚内占有率も高めなので、仕事の合間の時間でザクザクやりはじめてます。

Kindle等で購読する雑誌や読み物は近年かなり増えてきました。
ちなみに左の写真は、自分でスキャンしたものでなく、電子データで購読を契約しているもの。
(「pen」だけでなく、今年からインテリア雑誌の「エルデコ」も年間で読んでみることにしました〜
 両方、同じ雑誌のFujisan.co.jpというところで読んでます。
 ここの良いところは、ブラウザから読めるので機器・OSを問わないところ。
 私のデスクトップの27インチ全画面表示は、とても読みやすいです。
 iOS用アプリも使い勝手良くてiPadでもよく読みます。DLしてオフライン閲覧も可能。)

 
Amazonで買うときは、可能な限りKindleのほうを選択するようになりましたけれど、まだまだ紙でしか売ってないものも多い。
紙で大切にとっておきたい、内容も見た目も素晴らしい本は(今後購入予定含めて)膨大にあるのも悩みどころ。

「天井までの大型本棚」をせっかく実現した以上、なんでもかんでもガツガツと電子化せず、目標としては常に「まだ少し余裕があるなー」程度に本棚を空ける程度でやめておくつもりです。
将来、自身の老化ゆえに、タブレットやPCの光る画面を見ることが目につらくなる時がくるかもしれませんし...。
読書は、可能な限り一生ずっと続ける楽しみにしておきたいですから。
そのあたりは、取捨選択と「ほどほど」を保とうと思います。

それでも、現在進行形でまだ本は増えてますので、どんどんと片付けますよ!

●関連過去記事:「電子書籍のこまごま」カテゴリーのバックナンバー

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コメント

たしかにメディアやプラットフォームが変わる過渡期の出費はバカにならないですね。それが技術革新とコストダウンにつながっているという気もしますが。(20年前にiPhone5sと同等品を作っていたら、コストは3億円超という話もありますね。本当だろうか?)

>(将来、その類の用事でメーカー送りにするときのため外箱は畳んで取っておくことに。)

この部分がちょっと意外でした。w ほしのさんだったら、デジカメを使う様な気がしたもので。

投稿: cretinino | 2014.03.20 11:06

いま本当に過渡期まっただなかですよね。
この方面、これからどうなっていくんでしょう...。
まさか、裁断機なんか自前で買って喜ぶような日が来るとは、ほんの数年前は想像すらしてませんでした。
少なくとも雑誌に関しては、嵩張らない・廃棄の手間が要らないという意味で電子版の使い勝手は最高です。

刃の研ぎ直しやオーバーホールって、本体ごとメーカーに送り返さなくちゃいけないんです。
この重さとサイズが入る段ボール箱を新たに調達するのはちょっと難しい気がした(取説にも、当たり前のように「この箱で送って下さい」と書いてある!)ので、今のところは保存するつもりです...が、ちょっとなあ!(迷い中)

投稿: ほしの | 2014.03.20 14:17

理解しました。なるほど。

投稿: cretinino | 2014.03.20 14:49

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