「バルテュス展」に行ってきました。
展示終了まで一ヶ月切っていることがわかったので、先日の金曜に行ってきました。
良い天気だったので、上野公園の緑がきらきらしてました。
○バルテュス展 ← 公式サイト
正直、これまで予備知識がほとんどなかったのです。
「没後初の大回顧展」ということでこれを機会に勉強したくなりました。
先日、NHKのBSプレミアムで放映されていた特集番組がとても興味深かったのですよ。
○バルテュスと彼女たちの関係 - NHK ← 6/1に再放送があります
23日の午後時点では、
「平日でも予想よりは混んでる、でもまだ絵の前の好きな位置に立って好きなペースで見学は可能」
という感じでした。
会場は、全体的にかなり暗くしてあって、絵画や解説パネルを光で浮かび上がらせているような状態。
光線による色の見え方に非常にこだわる画家であることは、後半のアトリエ再現展示や生前のインタビュー番組の上映でわかりましたので、そういう環境に近づけているのかなと思いました。
それゆえに、絵に関するこまかい文章をいちいち近寄って、読み取るのに時間を割いている人も多かったんです。
絵を眺めることに注力できますので、500円かかりますがヘッドホンでの音声ガイドを借りることを(眼球が大人な皆様には特に)強くお勧めしたいです。
解説以外にも、夫人の節子さんによるバルテュス生前のエピソードや絵のモデルになったときの体験等々 の語りも多く入っていて満足!
図録は品切れしているのか、6月に入ってから送ってくれるとのこと。
その送料も込みで2400円なのはだいぶお得と思われる分厚さでしたよ。
美術展では毎度のことですが、帰り道で他に何も買い物できないくらいの大荷物になるので。
購入後に配送を頼もうかな?と計画していた私には、むしろ朗報でした。
特設ショップに並べられていた書籍も手にとってぱらっと中を見たところ、評伝など数冊読んでみたいものがあったので、これも帰宅後にネットで注文しましたよ。
便利な世の中だなー
「美しい日々」や「夢見るテレーズ」などの代表的な作品(どれも結構大型の作品であることにも驚いた!)の実物を鑑賞出来て感激です。
絵の対象の多くが少女の身体だったことで、決して万人から好意的な評価を受けたわけではなく、スキャンダラスな画家としての誤解も煩わしかったのではないかと思うのです。
東洋、特に日本から大きな影響を受けたことも展示から学ぶことが出来ました。
(まさに今の日本のアニメや漫画とも切り離せない世界を感じます。
女の子以外に、猫の絵も多いのですよ。)
また、行く前に入門書的に買ってみたのですが「美術手帖」の5月号、よくまとまった特集なのでおすすめです。
というわけで「平日ひとり美術館」、自宅仕事だからこそ気ままに出来ることですが徐々にハマってきました。
帰りに都会の文具店に立ち寄れるだけでなく、地元の規模とは全く違う巨大デパ地下で美味しいおかずも買って帰れるし、そこそこ運動にもなるしで、(まあちょっと寂しいんだけど)新しい趣味にしようっと。
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