デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす:2014 後編
※デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす:2014 前編の続きです。
← 左のアイコン画像は、下で紹介している「Scapple」のものです
私が、過去バージョンからのOneNoteで最も好きで活用しているのは、カーソルを置いてクリックしたところからテキストボックスを作ることが出来て、そのハコが自由に動かせること。
いわば、画面の中にフセンを好きなだけ作り、好きな位置に貼れる仕掛け。
OneNoteといえばこれ!というくらい愛用してきた機能でした。
Macをメインで使うようになってから、主に上記のボックス作成機能を持つものも含め「OneNoteっぽい役割を果たす似たようなソフト」を片っ端から試しました。
●かなり似ている!と感心してしばらく使っていたのはGrowly Notes。
(いまAppStoreで500円なのですね!
私が使い出した当時はβ版だったのか無料だったのです。だからこそ、かなり驚いたというか…
書類のバインドも含めたソックリ度を追求するならこの値段でも十分おすすめです。
アプリアイコンを筆頭に各所デザインがイマイチ垢抜けてないのが欠点といえば欠点。
単語を置くときにボックスの動きに独特な癖があるので、それが気に入れば。)
●書き込んだボックスを付箋的に扱えるという点では、マインドマップ用ソフトも似た機能を持っていて、かつてはマインドピースをよく使っていたことも。(前回の言及記事)
これはWindows版とのダブルライセンスで購入し、両方のマシンでわりと活用しました。
しかし、機能更新が2009年あたりから止まっていることと、そのせいもありUIが今となっては「古い…」と感じてしまうのでほぼ使用停止中。
高機能なことは確かなので、インストールは必ずしているんですが。
(そういえば、旅行の持ち物リストを作るときに今も使っている!)
●わりと以前から、テキスト情報の格納に使っているのがATOKPad。
Windows/Mac/iOS版全て使っています。これはEvernote経由の同期。
主に仕事で使うメールの定型文を格納してますが、個人的なメールやSNS投稿など、まずは一旦推敲してから放出したい文章もここでまとめることが多いです。
●2007年くらいに「これは画期的」と感動してインストールしたYojimbo。
あの頃は大福みたいな土台がついたiMacだったっけ...。
手持ちバージョンが相当古いにも関わらずアップグレード料金で最新版が買えたので近年になって使用再開したのですが、じっくり作られていて今も使い勝手良し。
今となっては、「Evernoteと機能がそっくり」と言ってしまえばOKなくらい、出来ることが似てますが。
その名の通り「日本の用心棒」なデザインで気恥ずかしかったアプリアイコンも近年からファンタジー調にかっこよくなって、今後も長い付き合いになりそう。
→ Bare Bones Software | Yojimbo
私にとっては「同期できないスタンドアロンのEvernote」という位置づけなんです。
(シンボリックリンクでどうにかすればDropbox使って複数マシン間の同期が可能、とのことですけれど)
私は「いちいち同期しない」ことがかえって気に入ってるので、このまま。
現在、主にWEBのクリッピングを分野別に管理しています。
画面の隅に自分で作ったタグ(チュートリアル、文具情報等々)の列を常駐させて、URLをブラウザからドロップすれば自動的に振り分けてくれる機能も愛用中。
印刷メニューからの、WEB→yojimbo内へPDF出力の機能も便利です。
●OneNote的というよりは日記用におすすめですが、デザインの良さで気に入ってる代表格なのがDay One。
→ Day One | A simple and elegant journal for iPhone, iPad, and Mac.
デスクトップとiOS版のセットで買ってiCloud同期してこそ真価を発揮するような気がします。
これは情報収集用というよりは、出先で旅メモ代わりに今後もゆるーく使いたい秀逸アプリ。
Markdown記法にも対応していて、文章をいい感じの見た目にできるのも好きです。
※関連過去記事:トラベラーズノート、シンガポール編できました。+おすすめな旅日記アプリ
●そして今年に入ってから偶然発見し、非常に気に入っているのがScapple。
→ Literature and Latte - Scapple for Mac OS X and Windows
(Mac用はappStoreで買えますが、まずは上記サイトから試用版をDLすること推奨。)
Windows/Macの両OS版あります。日本語は問題なく入力できますが、英語版しかありません。
マインドマップ的なものを作るためのソフトなのかもしれないけれど、これはその装飾機能はごくシンプルなものです。
マップやチャートを作るためのショートカットも整然としていて良い。
それらの描画機能を設定で外せば、完全に「クリックしたところで付箋が作れる」、OneNoteの(私にとっては)いいとこどりのソフトになるのです。
(線でつないだり囲ったりの操作はまったくしていません。
無装飾のテキストボックスの中に書いて好きなところに配置する、付箋貼付ボード的な利用に限定。)
Preferenceの「Return ends editing」のON/OFFで
エンターキーを押すごとに新しくボックスを作るか
(こういうのは単語ごとに付箋化されるので、持ちものリスト作るときなどには便利)
ひとつのボックスの中で改行しながら長文をじっくり書き込むかも、設定次第で使い分け可能。
・・・ということで、私が以前OneNoteでやっていたように、周囲に小ネタ付箋を並べつつ、大きな付箋の中で本文を清書するなんてのも一画面の中で出来る!
文章をつなげるときは、わざわざscapple上で連結せず、付箋を上から本文にしたい順に並べてガーッと全部をコピーし、エディタ上(例えば、ブログを投稿するMarsEdit)にペーストすると、その並びどおりに1文になってます。
右下に「Zoom」操作機能があって、画面を無限に拡げて俯瞰もできるし、逆に目に優しい巨大文字への拡大も可能。
OneNoteのように、バインダー式にページがまとまるのでなく、画面1枚が1ファイルという感じの管理になりますが、私にはそれで十分です。
iCloud保存が優先的になっていて私はそちらに置いてますがが、ローカル保存も普通に出来ます。
Windows版と混在させる時が来たら、Dropbox保存にしようかな。
ない物ねだりに過ぎるかもしれませんが、いつかiPadやiPhoneでも使えたらいいのに!
○参考リンク:
・マインドマップより簡単!思考を投げ込むツール、Scapple | Lifehacking.jp
・アプリ『Scapple』を100%使いこなすために必須なショートカットと初期設定 | あなたのスイッチを押すブログ
これ、同じサイトから出しているScrivenerというソフトともドラッグアンドドロップで連携可能なんですが
→ Literature and Latte - Scrivener Writing Software | Mac OS X | Windows
論文や小説等、ガッチリと材料を調査して土台構築を必要とする長文原稿執筆に特化したもの。
すごい機能満載なのはわかるんだけど、私にはちょっとオーバースペックでした。
でも使いこなしたいなー
(そちら方面が仕事の夫には「まさにこういうのを探していたんだ!」と大変喜ばれたのでヨシとする。)
これもScapple同様にMacではappStore売りされていますしWindows版もありますが、まずは試用版DLでの開始がおすすめです。
というわけで、2記事に渡って長々とまとめましたが、また5,6年位経てば情報管理ソフトの主流もガラリと変わっているでしょう。
その時にパート3として(しつこく)まとめを書けたらいいな!
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