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2014.06.29
「トランセンデンス」を観てきました。
昨日行きました。
地元の映画館ではIMAX2Dでも公開されていましたが、通常字幕版にて鑑賞。
今まで何度か予告篇を見てきて、そこから想像していたストーリーと実際はだいぶ違っていたなぁ。
・・・というモヤっとする件を抜きにして褒めるとすると、ジョニー・デップ以外にも配役がけっこう豪華なのが気に入りました。
ポール・ベタニーやキリアン・マーフィやモーガン・フリーマンがいい感じに(贅沢に)脇を固めていて、多少はツッコミどころがあるストーリーになっても、"目に栄養な感じ"で救われると言えましょう。
あと、最初のほうに出てくる、(この時は)ケーキ屋の女の子が他の映画で印象に残ってた人で、
つまりそこそこ重要配役なのかもとピンときた→つまりあのケーキに何かがっ。
的な連想をしていたらそれがばっちり当たってしまい、うわぁ!と思いました。
あとから調べたら「ザ・シューター/極大射程」の未亡人役の女優さんだった。
というか、ルーニー・マーラのお姉さんなのだとwikiで知ってビックリ。目ぢからが強い姉妹だよね!
主人公が乗り移った人工知能は、文字どおり全知全能の域までいくかというほどに人間を超越(トランセンデンス)しようと進化していって、それを匂わせるような現象も起こったりするんだけれど実のところストーリーの本筋はそういうことではない...
と、じわじわ気付かされてしまうので、良くも悪くもこれが評価を分けるかもしれません。
展開上「?」が浮かぶモヤモヤポイントは数々あるので、話の規模に較べると「大作っぽさ」は低めではあるけれど
しかしまあ、夫婦にはこういう形もあるんだなあという、意外と後味しみじみな話ではあります。
(電気は大切にね!)
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2014.06.27
代官山の蔦谷書店に行ってきました。
「一度覗いてみたい!」と憧れていた代官山のTSUTAYA、昨日行くことができました!
○代官山 蔦屋書店 | 代官山DAIKANYAMA T-SITE
いや〜期待どおり、ステキな本屋さんでした。
上記HPの写真からもうかがえる通り、天井近くまで本が美しくレイアウトされていて、穏やかな照明や木のインテリアの重厚感等々、とにかくお洒落。
文化/アート系各分野が、棚を見つめているだけで芋づる式に(判型の規模や和/洋書関係なく、いくらか独特な視点で)関連書籍を次々に提案しているところが面白く、あっという間に時間が経ってしまう感じです。
Amazonページでいうところの「よく一緒に購入されている商品」とか「この商品を買った人はこんな商品も買っています」が、そのまま可視化されているというか...!
こんな感じに ↓ 三つの2階建てのビルが渡り廊下でつながってまして、いろんな世界に行けるテーマパーク感が楽しい。
施設・店舗 | 代官山DAIKANYAMA T-SITE
どの階も、あちこちに大きめのソファ等々で構成された「ゆったり座れるスペース」があり、調べ物をしたり音楽を聴く人々がくつろいでいました。
(1階に大きめのスタバがあるんですが、それを店内あらゆる場所の休憩どころへ持ち込んでよいとのこと。)
売場ではあっというまに時間が経ってしまって、全体的には実にさらっとしか眺めていないので残念なのですけれど。
それでも何となくのイメージというか直感でAmazonのウィッシュリストに放り込んでいた数々の
「うわーこれ実物みたかった!」
という、(比較的珍しめだったり高額だったりする)本を実際に手に取ることが出来て幸せ。
文具売場は、書斎館のように壁(窓?)面にずらっとペンが飾られていて壮観でした。
予想していたよりは小さいスペースだったけれど、みっちりと詰まっていて。30分はボーッとして居たかもしれないな...
ポスタルコ製品も揃っていたし、好きな色の革ブックカバーや限定インク等々、気になるものはたくさんあったのですけれど、なんとか踏みとどまった!
サファリのコーラル軸はそのうちEFあたりで買ってしまうかもしれない。綺麗な色だね〜
というわけで、"都会の洗練お洒落オーラ"にやられてしまった私たちは、2階のラウンジで一息入れる(=ビールを飲む)ことにしたのですけれど、これがまた、椅子といい内装といいどこか外国の高級ホテルのよう。
ほの暗いソファ席に案内されると、メニュー代わりにiPadが静かに手渡されるのです。
壁の棚には、美術品がところどころ置かれていたりan・anなどの雑誌の膨大なバックナンバーがファイリングされていたり。
ビールが注がれるグラスも、触るのを躊躇するくらい薄い硝子で作られていて、もう隅々までかっこいいのでした。
この黒ビールは1杯1000円くらいしましたが!たまらなく美味しかったです...。
一日中ここで本を読めたら天国だろうなあ。
このラウンジだけでなく、店全体が夜中の2時までやっているんですって。
近くに住んでたら(←それ自体とんでもなくハードルは高い。)まいにち通ってしまいそう。
あえて平日を選びましたが、それでもけっこうな混雑ぶりでしたから土日はどんな様子なんでしょうか。
本好きにとっては最高に楽しいところでした。
我が家からはかなり遠い場所であることが残念です。
いつになるかわからないけれど、是非また行きたい!
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2014.06.24
gentenで羊革のポーチを買いました。
2月の終わり頃ですが、新丸ビルをふらっと歩いているときにgentenの店舗をみつけて購入しました。
以前から革のちいさな入れ物が欲しくて、通販サイトの画像で眺めて気になっていたもの。
(雑誌の「あの人のカバンの中身」的な特集では、良い感じに使い込まれた革小物を持っている人が大半で、ちょっと影響されたというのもあり...。)
「ウールシープポーチ」という品名で、羊毛用の羊の革なんだそうです。
なんとか実物を見たいと思っていた「レンガ」という赤系のも在庫にあって、その全部を(確か3個くらい)見較べさせて貰った気がします。
他に「キャメル」と「ダークブラウン」がありました。
シボのこまかさ、ツヤの出方、色の深み...もうそれぞれに革の個性が大きくて。
通販でなく店頭で選ぶ楽しみでもあるのですが、ひとつひとつ全く違う印象だったので迷いまくりでした。
お店の方とお話しつつ、比較的シボの粒子が小さく均一な感じのに決定。
そのかわり元々の光沢は少なめなので今後の育成具合次第、といったところかも。
もうフワッフワなんですよ手触りが。
それでいてしっとりと吸い付くような、イキモノっぽい可愛らしさで。
革ひもの大きめな縫い目による手作り感も、全体の丸々とした印象を後押ししていて素敵です。
サイズは、横幅15cm・高さ9cm・奥行き8cm です ← カタログ記載数値
うんと小さいというわけでもないんですが、手のひらの上にコロっとのっかる規模でしょうか。
サイズとしては化粧ポーチなどに良さげなのですが、水気や粉ですぐ汚れてしまいそうで自信なし。
ようやく使いはじめた今のところは、iPhoneと、ロディア等A7くらいのメモ帳+ペン、あとはリップクリームetc、ほんの最低限の小物を詰めて散歩用バッグ← これもいまちゃんとしたのを探し中 に放り込んで出掛けることが多いです。
そのとびきり柔らかな革質から考えると、使えば使うほど素直に色つやに味が出てきそうな予感がします。
これからが楽しみ!
●この10年近くで着々と増加しているgenten小物の関連過去記事:
・gentenの文庫カバーを買いました。
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2014.06.19
今年の紙色に思うことのこまごま(手帳やインクなど)
年明けに、書店の手帳コーナーで衝動買いした1日1ページレイアウトのA5手帳、なんと(な、なんと!私にしては珍しく!)いまだに飽きていません。
●関連過去記事:今年からデイリーA5手帳も使い始めてます。(NOLTY メモリー2)
カバーは結局、ウィークリー手帳用の青革版とお揃いにしたい理由もあり、赤革ルガードにつけ替えました。
さすがのクオリティで多少厚めの本体でも変な癖はつくこともなく、ツヤツヤ輝きながら働いてくれてます。
●関連過去記事:
・赤革のダイアリーカバーを買いました。
・来年の週間手帳を買ってきました。(NOLTYベルノA5バーチカル)
・青革のダイアリーカバーが増えました。
A5版に使われているNOLTYのダイアリー用紙、とても気に入ってるのです。
レイアウトも文句ないので、少なくともウィークリー手帳は今後数年、同じのを使い続けるつもりでいます。
1日1ページ手帳は、
「コレを使ってしまうと普通のノートの大量な買い置きが消化できない」
という(実に個人的な事情から来る)欠点を恐れてなるべく避けていたのですけれど、
やっぱり、手帳形式は便利。
最初から日付が印刷してあるから、あらかじめ明日やそれ以降のページに、やることリストや外せない予定を伝言のようにメモしておけることや、
全ページに今月/来月のカレンダーがついてることなど。
さりげなく気の利く秘書が、常に机の上に乗っているような感じ?
少なくとも三分の一以上は毎日埋まっていて、逆に1ページで足りないということも月に1〜2度程度迄で済んでいるので、A5サイズであることも今の私の生活には適正であるような気がします。
この用紙、書き心地は文句ナシで、他のノートに数日浮気をしても結局戻ってくるほど好みなのですが。
唯一すこし気になるのは
「クリーム色が濃いめ」
ということ。正直、毎日こればかり使っていると黄色みの強さが目についてくるというか...
上掲載の写真は、インクの青さを強調する補正をしてあるので、紙面は実際より結構白っぽく写ってます。
今年の私が、何故か(春夏になっても)地味色系のインクばかり使う理由は多分、このクリーム紙の上に更に鮮やかな色で書き込むと、コントラストが強すぎて目がチカチカしてくるからなのですよ。
普通の青インクすら派手に映るので、結局ブルーブラックやグレー系を好むようになってしまったのかも。
気分転換に、あと何度かこまかい浮気(1週間くらいは、試用と称して他の「非クリーム紙(白とか水色とか!)」のノートを使ってみる)を繰り返す予感はします。
1日1ページ手帳を来年も使い続けるとして、これぐらいは"脱"クリーム紙にしようとなった場合、強力な候補は9月の発売で今から気になっている、半年版のほぼ日カズンでしょうか。
ほぼ日手帳「分冊」についてのアンケート 「2015年版は、はじめての「分冊」を製作します。」- ほぼ日刊イトイ新聞
かつてカズン発売当初にいちはやく購入したにも関わらず、挫折も早かったのは
「手帳の厚さと重さで、(月間や週間の)他ページへ行き来するのに手首が疲れる」
という情けない理由だったので、これが厚み半分になれば解消されるはずと目論んでいるんですけれど、どうでしょう。
とはいえクロゼットの中に積んである、国内外で買い置きしたノート達は今日も
「そろそろドーンと使ってくれや」と囁いてくるのです...。
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一番上の写真のインクは、パイロット色彩雫の「紺碧」。
このあおいろは、下の紙色にはあまり関係なく輝くような主張の強さ。
大粒のブルートパーズを思わせます。
混じりけなくひたすら真っ青なところも涼しげで、ターコイスインクを通り越した夏らしさもまた良いなあと!
スタブのペン先といっしょに使用復活中です。
小さめの字を書くなら、ミュージックよりはずっと使いやすい「たいらペン先」。
思い切って調整をお願いして良かったです。
●関連過去記事:ペンクリニックで絶好調になりました(ヘリテイジ912)
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2014.06.12
デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす:2014 後編
※デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす:2014 前編の続きです。
← 左のアイコン画像は、下で紹介している「Scapple」のものです
私が、過去バージョンからのOneNoteで最も好きで活用しているのは、カーソルを置いてクリックしたところからテキストボックスを作ることが出来て、そのハコが自由に動かせること。
いわば、画面の中にフセンを好きなだけ作り、好きな位置に貼れる仕掛け。
OneNoteといえばこれ!というくらい愛用してきた機能でした。
Macをメインで使うようになってから、主に上記のボックス作成機能を持つものも含め「OneNoteっぽい役割を果たす似たようなソフト」を片っ端から試しました。
●かなり似ている!と感心してしばらく使っていたのはGrowly Notes。
(いまAppStoreで500円なのですね!
私が使い出した当時はβ版だったのか無料だったのです。だからこそ、かなり驚いたというか…
書類のバインドも含めたソックリ度を追求するならこの値段でも十分おすすめです。
アプリアイコンを筆頭に各所デザインがイマイチ垢抜けてないのが欠点といえば欠点。
単語を置くときにボックスの動きに独特な癖があるので、それが気に入れば。)
●書き込んだボックスを付箋的に扱えるという点では、マインドマップ用ソフトも似た機能を持っていて、かつてはマインドピースをよく使っていたことも。(前回の言及記事)
これはWindows版とのダブルライセンスで購入し、両方のマシンでわりと活用しました。
しかし、機能更新が2009年あたりから止まっていることと、そのせいもありUIが今となっては「古い…」と感じてしまうのでほぼ使用停止中。
高機能なことは確かなので、インストールは必ずしているんですが。
(そういえば、旅行の持ち物リストを作るときに今も使っている!)
●わりと以前から、テキスト情報の格納に使っているのがATOKPad。
Windows/Mac/iOS版全て使っています。これはEvernote経由の同期。
主に仕事で使うメールの定型文を格納してますが、個人的なメールやSNS投稿など、まずは一旦推敲してから放出したい文章もここでまとめることが多いです。
●2007年くらいに「これは画期的」と感動してインストールしたYojimbo。
あの頃は大福みたいな土台がついたiMacだったっけ...。
手持ちバージョンが相当古いにも関わらずアップグレード料金で最新版が買えたので近年になって使用再開したのですが、じっくり作られていて今も使い勝手良し。
今となっては、「Evernoteと機能がそっくり」と言ってしまえばOKなくらい、出来ることが似てますが。
その名の通り「日本の用心棒」なデザインで気恥ずかしかったアプリアイコンも近年からファンタジー調にかっこよくなって、今後も長い付き合いになりそう。
→ Bare Bones Software | Yojimbo
私にとっては「同期できないスタンドアロンのEvernote」という位置づけなんです。
(シンボリックリンクでどうにかすればDropbox使って複数マシン間の同期が可能、とのことですけれど)
私は「いちいち同期しない」ことがかえって気に入ってるので、このまま。
現在、主にWEBのクリッピングを分野別に管理しています。
画面の隅に自分で作ったタグ(チュートリアル、文具情報等々)の列を常駐させて、URLをブラウザからドロップすれば自動的に振り分けてくれる機能も愛用中。
印刷メニューからの、WEB→yojimbo内へPDF出力の機能も便利です。
●OneNote的というよりは日記用におすすめですが、デザインの良さで気に入ってる代表格なのがDay One。
→ Day One | A simple and elegant journal for iPhone, iPad, and Mac.
デスクトップとiOS版のセットで買ってiCloud同期してこそ真価を発揮するような気がします。
これは情報収集用というよりは、出先で旅メモ代わりに今後もゆるーく使いたい秀逸アプリ。
Markdown記法にも対応していて、文章をいい感じの見た目にできるのも好きです。
※関連過去記事:トラベラーズノート、シンガポール編できました。+おすすめな旅日記アプリ
●そして今年に入ってから偶然発見し、非常に気に入っているのがScapple。
→ Literature and Latte - Scapple for Mac OS X and Windows
(Mac用はappStoreで買えますが、まずは上記サイトから試用版をDLすること推奨。)
Windows/Macの両OS版あります。日本語は問題なく入力できますが、英語版しかありません。
マインドマップ的なものを作るためのソフトなのかもしれないけれど、これはその装飾機能はごくシンプルなものです。
マップやチャートを作るためのショートカットも整然としていて良い。
それらの描画機能を設定で外せば、完全に「クリックしたところで付箋が作れる」、OneNoteの(私にとっては)いいとこどりのソフトになるのです。
(線でつないだり囲ったりの操作はまったくしていません。
無装飾のテキストボックスの中に書いて好きなところに配置する、付箋貼付ボード的な利用に限定。)
Preferenceの「Return ends editing」のON/OFFで
エンターキーを押すごとに新しくボックスを作るか
(こういうのは単語ごとに付箋化されるので、持ちものリスト作るときなどには便利)
ひとつのボックスの中で改行しながら長文をじっくり書き込むかも、設定次第で使い分け可能。
・・・ということで、私が以前OneNoteでやっていたように、周囲に小ネタ付箋を並べつつ、大きな付箋の中で本文を清書するなんてのも一画面の中で出来る!
文章をつなげるときは、わざわざscapple上で連結せず、付箋を上から本文にしたい順に並べてガーッと全部をコピーし、エディタ上(例えば、ブログを投稿するMarsEdit)にペーストすると、その並びどおりに1文になってます。
右下に「Zoom」操作機能があって、画面を無限に拡げて俯瞰もできるし、逆に目に優しい巨大文字への拡大も可能。
OneNoteのように、バインダー式にページがまとまるのでなく、画面1枚が1ファイルという感じの管理になりますが、私にはそれで十分です。
iCloud保存が優先的になっていて私はそちらに置いてますがが、ローカル保存も普通に出来ます。
Windows版と混在させる時が来たら、Dropbox保存にしようかな。
ない物ねだりに過ぎるかもしれませんが、いつかiPadやiPhoneでも使えたらいいのに!
○参考リンク:
・マインドマップより簡単!思考を投げ込むツール、Scapple | Lifehacking.jp
・アプリ『Scapple』を100%使いこなすために必須なショートカットと初期設定 | あなたのスイッチを押すブログ
これ、同じサイトから出しているScrivenerというソフトともドラッグアンドドロップで連携可能なんですが
→ Literature and Latte - Scrivener Writing Software | Mac OS X | Windows
論文や小説等、ガッチリと材料を調査して土台構築を必要とする長文原稿執筆に特化したもの。
すごい機能満載なのはわかるんだけど、私にはちょっとオーバースペックでした。
でも使いこなしたいなー
(そちら方面が仕事の夫には「まさにこういうのを探していたんだ!」と大変喜ばれたのでヨシとする。)
これもScapple同様にMacではappStore売りされていますしWindows版もありますが、まずは試用版DLでの開始がおすすめです。
というわけで、2記事に渡って長々とまとめましたが、また5,6年位経てば情報管理ソフトの主流もガラリと変わっているでしょう。
その時にパート3として(しつこく)まとめを書けたらいいな!
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2014.06.11
デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす:2014 前編
2008年に以下の記事を書きました。
相変わらずコレ系のソフトを相棒にパソコンに向かうのが好きです。
手書きとは違う部分の脳が動く気がするし。
(文字が速く打てる利点が生かせるからかもしれないです。
万年筆片手に紙の上で考えを練るのとは、また別ということで。)
というわけで、6年ぶり(!)に同じような内容でまとめてみました。
3月にいきなり初めてのMac版が出て、更に全面無料化されたのMicrosoftのOneNote。
あれはかなり驚きました。
うちのブログでこのソフトについて初言及したのがなんと2004年なんです。
Macに憧れつつもメイン環境を長らくWindowsにしてきたのはOneNoteがあったから。
というのも理由のひとつだったほど、日々使ってきました。
以来、Macで早く出て欲しいと切望してましたがまさかタダとは!
→ Microsoft OneNote – ノート作成ソフトウェア
さっそくインストールもしたし、iPhoneやiPad版も入れてみたのですよ。
しかし結論からいきなり言ってしまうと、たぶん(少なくともMacでは)あんまり使わないかなー。
これからもアップデートされるのだろうけど、まだまだストレス多し。
無料になった代わりに、Microsoftのクラウド上限定でデータが保存されるようになったようです。
これが動作のモッサリ化を引き起こして、良い印象を持てませんでした。
1文字打つごとに同期ボタンが反応して、裏で保存しているのがわかるし…
やはり、同じ無料バージョンでも、Windows版のほうが動作も軽くて使いやすい気がします。
あと、私の環境に限ったことなのかわかりませんが、ATOKでの文字変換(文節ごとの移動や変換)がうまく動作しません。
この時点で、やれやれ…と思ったのですが、打ち込んだフォントが標準でMSゴシックだったりするのがもう決定打です。
とにかく、個人的な設定がほとんど何も変えられないので、これが無料ということなのか…というがっかりのほうが大きかったです。
作文仕事より、WEBからのクリッピングなどに特化すればストレスは少ないかな?
iOS端末からも、テキストボックス等がデスクトップ側で貼り付けたそのまんまのレイアウトで閲覧出来るのはかなり便利だと思いますし。
今回のクラウド同期版のOneNote、「いまごろ出るのはタイミング遅いよ!」という感想が正直なところです。
(Windowsの世界では今どれくらい浸透してるんだろう...?
いまだに数ヶ月に1度、使い方について記事にコメントやメールを頂きます。)
数年前までと大きく事情は変わり、こういうソフトはクラウド保存や複数端末での同期の機能がついてないと「残念」とレビュー上で言われてしまう時代になっているんですよね。
OneNoteなりの歴史や個性は認めるけど、出来ることが似通いすぎている大御所Evernote等々から乗り換えるほどじゃない。
と思うんですけれど、どうでしょうか。
これじゃなくても同じことがこなせるソフト、もう出過ぎているような気がします。
私自身は、Evernoteは有料で契約していろんな件の同期に使っているし、
(レシピサイトからのクリッピングだけでなく、料理本から直接スキャナやカメラで取り込んだデータをiPadから閲覧しながらゴハンも作ってます。
ホントこの機能だけでも便利すぎるんですが、無料の容量ではすぐ足りなくなってしまう使い方。
画像からも文字検索してくれるので、材料や料理名での検索が料理本スキャンのデータからでも可能なのが素晴らしい。)
Dropboxも今のところ容量内だけど、超えればお金払うのは全然構わないという位には活用してます。
(家族間での共有フォルダも作っておくと、データの受け渡しに何かと便利…
結局、こういうことにも使ってた自宅サーバーも近年撤去して、スッキリしました。)
いやはや、すごい時代がきたものですよ。
次記事で、現在Mac上で(OneNoteの後継的役割で)使っているソフトを紹介したいと思います。
→ デジタルで「ひとりブレスト」するソフトをさがす:2014 後編
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2014.06.05
花ブローチのデスクトップアイコンを作りました(単品配布)
久しぶりに、デスクトップアイコンの単品配布コーナーを更新しました。
ダウンロードは、HPトップページの右側、IconKioskからどうぞ。
Mac版、Windows版ともに256pix四方サイズまでの拡大表示が可能です。
各OS上の方法で、フォルダに貼り付ける等してお使いください。
flowers2なのは、以前同じところでかなりソックリな感じのを作ったことがあるからなのですけれど、ちょっとづつですが作り方を試している件があるので、バージョンアップ版みたいなものだと思って頂ければ!
Macアイコンの場合、うちの場合はからっぽのフォルダーに貼り付けた状態のものでダウンロードしてもらっていますが、他所では.icnsという形式でのアイコン配布も多いです。
専用のソフトを使わない場合、icns形式をフォルダに手動で貼り付けてアイコンフォルダ化するにはどうしたらよいか?
というのを、私はつい最近まで知りませんでした。
以下、覚え書き。
←左の画像は下記の操作とは関係ありません。
作ってるときに画面を撮影してinstagramに載せたものです。
.icnsデータをCommand+iを押して情報パネルを開いたとき、アイコンの画像は一番下の「プレビュー」には出ますが、パネル左上隅の小さな画像はMac共通のicnsアイコンのものになっています。
これを、貼付先フォルダの情報パネル左上隅にコピペしても、フォルダにはICNSと書かれたOSシステムアイコンが貼り付けられるだけです。
というわけで、解決策は、.icnsを「プレビュー」で開きます。
(ダブルクリックすると、標準ではプレビュー上で開くようになっています)
この上でCommand+aを押して全て選択の状態にし
(一番上に掲載した画像のように、アイコンの中には複数のサイズでの表示要素が同梱されているのです。
「プレビュー」上で左側のサムネール表示が、大きいのから小さいのまでいくつか出るのでわかると思います。
これを全部選択します。)
選択後、Command+cでコピーします。
貼り付けたい先のフォルダのCommand+iで表示させた情報パネル左上隅にある小さな画像の上に先程のアイコン情報をCommand+vでペースト。
これで、icns形式→フォルダへ貼付を手動で行うことが出来ます。
●前回のアイコン更新記事:新しいアイコンセットを作りました。(続:きらきらボタンセット)
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2014.06.02
モンブランの90周年グレーインクを買ってきました。
「バルテュス展」を見に行った日、上野の人混みのすごさで心が折れそうになったのですが、もうひと足のばして銀座に寄って帰って来ました。
左写真は、モンブラン銀座本店で購入した90周年の灰色インクです。
売場は、限定マイスターシュテュックがディスプレイされていて、ピンクゴールドペン先の美しいことと言ったら!
さらりと「これ下さい」と言えればどんなに楽しいか...とも思ったのですが、その傍らに置かれたインクだけにしておきましたよ。
ボトルが可愛らしくて、普段使用している巨大な靴型サイズに較べるとだいぶ小ぶりです。
私はモンブランの限定インクは今まで買ったことがないので、このクラシックな丸い形状がとても珍しく感じました。
箱のデザインも、昔風ででそのまま飾っておきたいような、インク色に合った落ち着いた雰囲気ですよね。
PermanentGreyという表記が気になりまくりだったので、いろいろと質問したかったのですが
(古典成分?顔料?染料?インクフローは?)
なんというかそういうガッついたマニアックな質問ができる雰囲気でもなく、私も周囲の華やかな空気を読みすぎてしまったので。
とりあえず穏やかに
「このインクは他のとどう違うんですか」
と訊くに留めました。
店員さんは
「こちらは他の色のインクと何も変わりません」
「普通のインクと同じに使ってください」
を繰り返すばかりでしたし
「オイスターグレーと色味が少し違うという程度に考えてください」
とのことでした。
ふーむ...
箱をひっくり返したところが下の写真です。
耐色性に優れていて、5年以内に使い切りましょう、とのこと。
実験した方のお話だと、耐水性(書いた上に水を流してみる)もなかなか優秀なインクなんだそうです。
お店の人がいくら「同じです」と主張しても、箱がわざわざPermanentと言うからにはとにかく「定着しやすい成分」が入っていることは確かですよね〜。
入れる軸は、手元にたくさんある廉価系鉄ペンで気負いなく運用していく計画だったのですが。
結局、キャップの気密性が抜群に良い、なおかつ両用式のペンであるプラチナブルゴーニュのBニブ
(と言っても実質 中字線幅なペン先として私の中で分類されている。)
で、まずは使ってみることにしました。
インクも注入も、空のカートリッジへ詰め替える方式で。
プラチナなら"インクかき混ぜ銀玉"が入ってるし...。
●関連過去記事:ブルゴーニュ色の万年筆を買いました。
一番上の写真は、instagramに載せるのでかっこつけて149と一緒に載せましたけれど、このペンに今回のグレーインクを入れる勇気はまだ出ない...。
9年前の誕生日(..若っ)に購入したものですが、キャップの名前刻印はすっかり色が落ちて素彫り文字となってしまいました。
感想ですが、色味は、ごくごく普通の灰色な気がします。
オイスターグレーの、あの「書き出し時に出現する紫っぽい不思議な感じ」を取り去った以外に、特に違いがわからないのでは?
といえるほど、よく似ていますし。
●関連過去記事:モンブランのオイスターグレイインクを買いました。
濃淡差がかなり大きくて墨絵のような感じが出せるので、太字めのペン先が実用的かと思います。
書き味は、
これはあくまでも個人の感想ということなんですが「サラサラしている」気が。
うーん、プラチナペン先で書いてるせいなのか?
乱暴に言ってしまうと「粉っぽい」。
インクフローは全く問題ないし、確かに他の染料インクと差異は感じないんですけれど。
みずみずしさとは違う系統の滑りやすさがあり、意外とこれが好み(や適した紙)を選ぶかもしれない。
↑
個人の感想です。ペン先の個体差に起因する件なのかもしれないです。
とはいえ、使いやすい筆記感なのは満足しました。
やはり黒インクよりは目に穏やかで、鉛筆に似たあたたかい印象がありますから、普段用にけっこう重宝しているのがグレー系のインクなのです。
もう少し軸内で煮詰まれば更に使い勝手良い色味になりそうですし。
私にとって、耐色や耐水の性質が自分にどれだけ必要かどうかは謎。
しかしさっそく日記などに使い始めました。
見かけの良さも大いに気に入っているので、限定だからと惜しまずに消費したいです。
空き瓶の再利用もまた楽しみにしようかと。