「すゞしろ日記」を読みました。
先日購入した電気スタンドがなかなか快適なので、寝る前の軽めな読書もけっこう楽しいことに今さらながら気付きました。
そんなわけで、毎夜ちょっとづつページをめくっていた「すゞしろ日記」、2巻とも読了。
以前購入した「趣味の文具箱30」で、画家の山口晃さんのインタビュー記事を読んで以来ずっと気になっていた本なのです。
山口さんのことは、ほぼ日刊イトイ新聞の特集が印象深くて、すごい人なんだなあと思ってました。
(実際に絵を見た記憶があるのは、成田空港の壁画だったかな?)
○技術とは、なぜ、磨かれなければならないか。- ほぼ日刊イトイ新聞
「すゞしろ日記」を読むにあたっての難点は、ぎっちりとかきこまれた絵や文字がとにかくコマカイので、B5の判型でも目に少々つらいことでしょうか。
(前述の「趣味の文具箱」内ではA4原稿の原寸大で見ることが出来るのが貴重!それでもコマカイけれど。
使っているペンや紙の話など、実は道具にさほどこだわっていないことがわかって新鮮でした。
己の手の内に高い技がある人はやはり、そうなるんだろうなーと納得。)
黒ペン一本でスルスルっと描かれたエッセイ漫画のような感じで構成されており、内容もごく普通の日常生活中心から、近所の美味しい店、旅先の体験等々。
奥さんにぴしゃりとツッコミを入れられるほのぼのとしたオチも毎度楽しいです。
あのキャラクターのファンとして、丸顔を真似して描けるようになりました。
「家で仕事している人」特有の視点に(私ごときでも)ああわかるなあという話もいくつか。
そんなユルさのなかでも時折の、制作に向かう心持ちや独自の絵画論をびっしりと書き込まれた回はとても勉強になりました。
毎回見開きづつの読み切りですが、残りのページ数が減っていくのが惜しくてしんみりとなるほど楽しかったです。
これ、月イチの連載を50回分で1冊にまとめているわけなので、次巻まではまだまだ年月がかかりそう...待ち遠しいです。
この本を機会に、画集など手元に置きたくなりました。
同世代の星として、尊敬の念が高まりましたよ。
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○すゞしろ日記
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