青色申告の準備についての初心者的こまごま(おすすめ本とか書類保存ファイルとか)
確定申告、平成26年度分からは「白色でも記帳が義務化される」と聞いて、どうせだったら青色申告だよなあ!
と真剣に考えたのが2年前の夏くらい。
今までは、年明けにばーっと諸々かき集め、経費などの出金系はExcelにまとめて一覧にし、国税庁HPのPDF作るシステムに直接入力。
という短期決戦な流れでやってました。
まあそんな感じでOKな働きぶりがしばらく続いていたのですけれど。
しかし近年の収入と税金の額を考えると、青色による節税力は相当大きいということに(やっと、ハッキリと)気付きました。
年末年始(2013-14年)に集中してネットで情報を集めたり、下記のようなHow to本を読み込んでみて、なんとか理解できそうと思ったので。
昨年の正月明けすぐくらいに青色申告承認申請書を税務署に送りました。
その後、何度か申告講習案内等のお知らせ文書が税務署から郵送されてきているので、受理されている模様。
今からだと、3月15日までに申請すると、来年提出の申告(いきなり今年のは無理ですご注意!)から青色で出来ます。
以下、自力記帳をしたこの一年のために読み直したり購入したりして役立った本。
○フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
これは、2007年に買った本でしたけれど、当時の確定申告時からかなり役立ちました。
(当時は、必要経費の考え方についてとにかくいろいろ知りたかった。)
対話形式で読みやすいです。
今もよく売れているみたい。
○図解 いちばんやさしく丁寧に書いた青色申告の本〈’15年版〉
店頭で立ち読みした時点でいちばん頭に入りやすかったので、即購入。
毎年の版が出ています。
典型的な「入門教科書」という感じですが、アンダーラインをひきつつノートにまとめながら1冊読み通すことで、帳簿の仕組みの基礎や専門用語の数々が初めてわかった感じ。
その時点で知りたかったことがちゃんと全部解説されていたので、インデックス付箋をつけて長期保存のマニュアルになる予定。
○最新 知りたいことがパッとわかる勘定科目と仕訳が見つかる本
この本は、あらゆる仕訳例がジャンル別にまとまっていて、解説と共に非常に重宝してます。
辞書的に使えるので、超初心者に限らず自力で記帳する人には手元にあって便利ではないでしょうか。
こちらも、自分の場合によく使いそうな事例が載ってるページにはインデックス付箋をつけてすぐわかるようにしてあります。
インターネットのおかげで、どんなものが何の科目になるのか?程度のことはさくっと調べられるご時世ではあるのですが。
それでもかなりこの本は役立ってます。
ソフト上の「かんたん記帳機能」的なものにばかり頼りたくない
(それが必ずしも正しい結果になるとは限らないということにも気付いた。だんだん慣れてくると、帳簿上でちゃんと入力したくなる。)
場合にも有効です。
上に書いたように、最近の記帳ソフトは超初心者にも迷い無く入力できるよう親切な手引き機能が満載なので、ある意味「何も考えなくても」進行できてしまう面も多いんです。
しかしやっぱり、入門レベルとはいえ簿記の知識の土台はあったほうがタメになるよなあと思えた本。
これは書店売りではありません。
初めて購入した「やよいの青色申告」パッケージ版の付録の教科書本。
○やよいの青色申告 15<新消費税対応版>←現時点最新版
(おそらく毎年似たような感じの本はついてると思われます)
操作法だけでなく、なんで青色申告でお得になるかだとか、最初の書類申請から記帳の基礎知識まで、オールカラーかつ大型フォントで超初心者むけにものすごく親切に解説されています。
この一年で、この本もけっこう付箋だらけとなりました。
ソフトウェアの「やよいの青色申告」ですが、
こちらはMac版が存在しないので、とりあえず下記のような感じで2台にインストールして使用してます。
● 普段のメイン記帳用に、Mac内Parallelsに入れたVista内
↑ Parallelsのような仕組み上での動作保証はされていないけど、全く問題なく操作できてます。
● 万が一のバックアップ 兼 Parallels上でなにか不具合が出たとき用として、8.1が入っているWindowsノートパソコン
(こういう場合の複数インストールはOKなので、両方とも認証されました。 → 弥生製品のライセンスについて)
○青色申告_やよいの青色申告 15 | 青色申告ソフトなら弥生 ← 体験版ダウンロードできます。
このソフトについては、Amazonでのレビューをみて当初かなりびびっていた「有料サポート(ときどき勧誘電話もかかってくるらしい)」。
しかし、結局わりと早いうちに自分から申込んでしまいました。
電話は、加入してもかかってきたのね(笑)!その後どうですかみたいな感じで。
サポート、少なくとも初年度のこの1年はかなり役立っているように思います。
さすがに電話相談するほど緊急なことはなかったんですが、昼にメールで質問したことが夕方までにはちゃんと回答されて助かったことが多数。
こんな場合はどう記帳するのが一般的に正しいか?
という件のモヤっとした疑問が、かなり些細なレベルから教えてもらえて有り難かったです。
あと、加入したことで「弥生ドライブ」という、専用のデータストレージの使用権を得られたのもなかなか便利で。
自分のマシン内にも何重もの履歴でバックアップを作ってくれるだけでなく、ソフト終了時に自動でバックアップを送信してくれるところが良いです。
(クラウドから直接開いて編集も可能で、自分は基本、この方式をとっています。
マシンを切り替えて操作するときに便利でした。
Dropboxを使ってみたこともあったのですが、保存のタイミングが合わないのか同期がうまくいかず。)
スタンダードと言われるソフトなだけあって、入力に慣れてくるほど「良く出来てるなあ」と感心することが多い機能がたくさんついてます。
有料サポートに入っている限りは最新版を送ってくれるらしいので、それに見合った状況のうちは使い続けようと思っています。
ここの会社だけでなく、近年流行のクラウド版確定申告を使うかは、かなり迷うところです。
一応、代表的な各社の試用も経験したのですが、いずれ長期にわたってちゃんとやろうとすると当たり前ながら月々の料金が発生してくるし。
Mac版ソフトを熱望していたけれど、Parallelsで「やよいの青色申告」が動くならまあいいやという気分になってしまっています。
口座取引を読み込んで自動仕訳、チャットで相談できる等々、さまざまなことが大変便利になっていることは体験して知っているのですが、完全に乗り換えるのもなあという感じ。
頭が超文系なのでどうなることやらと思っていましたが、手帳だのノートだのを常時ちまちまと記録することが好きな性分が意外にもこの方面でも役立った気はします。
なんとかこの年末年始と同時に、初年度の帳簿もだいたいまとめ終われたかな?という感じです。
(もちろん、私の場合たいして複雑でもないパターン化されたものが中心の出入金ばかり。
そして、発生の都度、家計簿的に入力できるくらいのヒマはあるからで。
という大前提が存在します。
しかし情報収集を始めた頃はびびりすぎていて、記帳代行サービスとか税理士さんに依頼だとかの選択肢も考えていたんだよね。大進歩です。)
ちなみにこの一年、領収書等の各種書類をまとめるのに、コクヨのノビータというクリアフォルダがとても役に立ちました。
○ノビータシリーズ|商品情報|コクヨS&T
入れる書類の量に従って、フォルダの厚みが変わってくれるところが大変便利。
普段のレシート類は、専用の箱やフォルダへ忘れず放り込むようにしています。
それらをA4紙に貼り並べて、ノビータのポケットに収納というのが月末の定期作業となっています。
12ヶ月分のレシート+カード明細などの書類を分野別に収納できるよう、私は20ポケット版を使用。
もっとこまごま余裕をもって分けたければ30や40ポケットも有りです。
毎月ぎゅうぎゅうに詰まった感じになりましたが、年末はかなりぶ厚くなりましたよ。
○Amazonではこちら → コクヨ ノビータ
1年が終わった今は、ノビータから取り出して別のバインダに(長期保存が必要なので、キングファイルのようなタイプのものに背ラベルを貼って)綴じ込んでしまったので、ぺったんこの空っぽ状態から再スタートしてます。
各ポケットには、エーワンの月別インデックスラベルでとても見栄え良く使えました。
○[ 02101:インデックスラベル 月別 ] - 商品情報|ラベル・シールのエーワン
1-12月を順に貼っていくと、ぴったりA4の高さ内で12ヶ月分のラベルが並ぶことに感心したのでした。
数字の視認性も高いし、ラベルがコーティングされていて丈夫だし、まっすぐ貼れるガイド線etc.隅々まで気が利いています。
○Amazonではこちら → エーワン(A-one) インデックスラベル 月別 12面 32×23mm 6シート(72片) 02101
というわけで、まだ決算書は出力していないので最終段階に至っておらず油断は出来ませんが、
"帳簿付け"って、いろんなことが数字でわかる深ーい世界なんだな!
と実感した1年でありました。
これからも続けられるといいな〜。
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コメント
私もMac使いですがこれほぼ専用にMBPにブートキャンプでWindows入れています。
やっぱりこういう数字計算系はWin優秀だなあと思います(ものすごく感覚的に言ってますが^^;)
一通り打ち込み終わった後にどの帳簿からどんだけ手を加えても虹色くるくるもバグることも落ちることもなく即座に全てに反映されて感心…無理にMac版で探さなくてよかったと思ってます。
もう10年近くになりますが税理士さん介したりしてないので本が頼り。
きたみさんの本は楽しくわかりやすいですよね!
その他の2冊は持ってないので覗いてみようと思います。
情報ありがとうございます!
投稿: shideko | 2015.01.22 12:28
私は、Macは趣味でサブ的に使っていた時がとても長くて、Adobeまで入れたメインマシンとして使うようになってから、まだ3年も経ってないんですよ。
やよいの青色申告、デザインはあんまりおしゃれじゃないですが、堅実で、機能に気が利いていて、まさに「良いWindowsソフト」の王道みたいな雰囲気ですよね。
こういうのも悪くないなあと思いつつ使っています。
非常勤講師だったり派遣社員だったり、はたまた完全無職だったり(笑)、いろんな形態でアップダウンしながら過ごしてきた年月だったので、青色申告は今になってようやく挑戦に至ることができました。
申告のHow to本は、きたみさんの本のような、ちょっと昔に出たものでも全く問題なく通用するし当時の刊行で今もベストセラーという良書が多いような気がしますね。
投稿: ほしの | 2015.01.22 14:55
黄色のきたみさんの本とピンクの仕訳本を持っていて、やよいの青色申告使ってます。
仕訳本、とても分かりやすいですよね~!
「同じ~」と画面の向こうで頷いていました。
ちなみにファイルはコクヨのスケジュール&仕訳ファイルです。
これは文具王がお勧めしている記事を読んで購入しました。
私は商工会議所の会員になっており、無料で個別レクチャーしてもらえるので、
弥生のサポートは受けたことがないのですが、今年度は忙しくて青色10万円になりそうです。
1年分の領収書を1か月で入力するという無謀な私…
コツコツ毎月つけていればこんなことにはならないのですが(汗)
投稿: かきつばた | 2015.01.27 15:05
文具王おすすめのファイル、これすごいですね!
一年早く知りたかった(ノ∀`)
やよいのサポートは便利なんですがあくまでもHow toだけで税務のぶっちゃけた路線(これって経費に入れちゃってもいいんですかね?とか、もっとなんとかなりませんかね?的な方面の相談)は無理なのが難点ですね。
いつか、こういうことを何もかもプロの人に丸投げできるくらい、忙しくなりたいものです、ホント。
投稿: ほしの | 2015.01.27 17:11