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2015.08.30
能率手帳ゴールド、9年目が届きました。
商戦が本格的になると思われる9月直前の今、そろそろ綿密に計画を練り始めた方々の背中を押したい、毎年恒例の「来年の能率手帳」の記事です。
というわけで私も、早々に買い物を始めました!
今回は売り出しがだいぶ早まっている気もするんですが、似たような写真の記事を2014年も書いてますね。
●「一番欲しい手帳を早々に購入」という対策が効きますように。
このとき買った、週間スケジュールのBindexリフィルは3ヶ月ほど未使用のままでいて「あらら...使う前から挫折かー!」と思っていたのですが春以降、ここでも毎月載せている絵日記用として不死鳥のように蘇り中。良かった〜
来年用リフィルもゴールド手帳と一緒に届きましたよ。
●能率手帳ゴールド、8年目が届きました。
この手帳をまとめた写真って、冊数が増えてくるほど大変なんです。
視界が真っ黒だし、1冊に2本づつ付いている栞紐のふさふさがたくさん飛び出てきて怖いし...
去年の今ごろ「来年はこういうふうにしよう!」と張り切って考えた手帳の構成でしたが、夏前後の時期で能率手帳ゴールド以外のメンバーが大幅に変わってしまいました。
ほぼ日手帳avecが便利すぎて分厚いA5サイズをあまり手に取らなくなったことや、システム手帳の便利さを再確認して突然(この、途中からいきなり始められるところもシステム手帳の良さなんだよね〜)乗り換えてしまった件もあって...これはこれで興味深い変わりよう。
以前も言ったことがありますが、
そのときどきの公私の時間の使い方や生活の形態、気分の向き具合etc. それらの変化に従って、「最適」な手帳ってころころと変わっていくものなんです。
欲する気分に素直に応じて、可能な範囲で柔軟に切り替えていくことが大事だと思っています。
だから、4ヶ月先から使うものを今からそんなにガッチガチに決めこまないほうがいい気もするのです。
とりあえず半年ぐらい維持できたら上出来...と思われる形態をゆるく定めてみましょう。と、自分に言い聞かせる。
2014年下半期(?)の変化、近々にまとめてここに書こうと思います!
というわけで、唯一「来年も使う」と確信出来ている能率手帳ゴールドは、8月内で注文してしまいました。
2016版で9冊目になります。
惰性とかでなく、この手帳は本当に使っていて年々の良さが実感できているので増えていくことが嬉しいです。
使い方も長い年月で安定してきて
「この件は能率手帳のほうに書いておこう」
という判断が無理なく出来るようになってきました。
昨年末に掲載の記事ですが、ざっくりした使い方などを下記にまとめさせて頂きましたのでご覧下さい。
●同じ手帳を同じ方法で長く使い続けるということ | みんなの手帳部 | 日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)
この手帳を核にしていれば最低限、他がどうでもまあ大丈夫!という安心感があるので。
その他のノートや日誌類は1年のなかでコロコロ乗り替えてしまうんですよねぇ...
重要件の抜き書きなどの手段はとっていますが、3〜5年程度で(能率手帳ゴールド以外の古いものは)未練なく廃棄して片付けられる理由も、このメイン手帳があるからいいや。 という割り切りがあるからです。
ここまでの数になってきたので、すぐ手に取れる場所に置くのはさすがに直近5年程度のものだけにして、それより古いのは大事に保管しています。
何十冊も本棚にずらっと並べてニヤニヤしながら読み返す老後になるよう、頑張らなければ...!
今使っている2015版の手帳、秋に入りつつある現在、革のフカフカ度が増してきてるんですが、なぜか今年は擦り傷も多め。
(外出がそれなり多かったから?)
届いた来年の手帳は、久しぶりにシボ標高低めの表面+ツヤ多めの好みな状態で。
毎年のことながら、いいねぇ革って面白いわねぇと惚れ惚れしています。
今までの年月、ほかにも様々な製品をつまみ食いしてきましたが、この手帳のような「何で書いても心地良い」紙というのはまだまだ世の中に少ないんだなあと思うようになりました。
ほんのちょっと値上がりしてしまいましたが、この紙質と作りの良さを可能な限り維持して頂きたいです。
長年のユーザーさんは皆そう思っているはず...。
9年目なんてまだまだひよっこ扱いであろう、日本の伝統ある手帳ですから!
見返し部分、なんとなくはじめた「今年偶然手に入った丸型限定」のシールを貼り並べることが止まらなくなり、年末までにもう少し増えればいいなと思っているところ。お洒落デコレーションじゃなくてすいません...
バナナでも買えばいいかしら。
「月間予定表」を無理矢理横向きにメモする方式も定着しました。
ここは、季節家事や重要な買い物や支払いなどの1行ネタを書くところ。
月に1-2度まとめ書きすることが多いですが、後々(数年単位の振り返りでも)役立つページとなっています。
今の時期は生活ネタのほかにも、秋の手帳/文具/書籍調達に備えて、店頭で出会えたら要検討なモノの品名や値段を書き並べたりもしているので。
週間ページ右側のメモ欄は濃いめな密度となっています...
そろそろこの手帳名での検索で辿り着く方も増えてくる季節。
長年ほめているせいなのか「ブログ読んで自分も使い始めたんです」と言って下さる方も有り難くて。
来年もお揃いになる皆様、よろしくお願いします。
しっかり使いますから、長ーく作り続けてくださいねー!
●能率手帳ゴールド関連のその他過去記事●
・2013年・能率手帳ゴールド、来年で7冊目です。
・2012年・能率手帳ゴールド、6冊目を買いました。
・2011年・能率手帳ゴールド、5冊目を買いました。
・2010年・能率手帳ゴールド、4冊目を買いました。
・2009年・能率手帳ゴールド、3冊目になりました。
・2008年・はじまりは、能率手帳ゴールド。
・2007年・手帳買い、とりあえず終了(と誓う)。
・手帳を問わず、の手帳本。
↑おすすめな手帳本「能率手帳の流儀 」のレビューです。
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○能率手帳ゴールド 2016 ←Amazonではこちらです。小型版も値段は同じです。
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2015.08.27
開店特価で買ったペン、お気に入りです。(ミルコロール万年筆)
7月の話になってしまうのですが、最寄りの駅ビルの中に「東急ハンズ トラックマーケット」という小さな店が出来ました。
(帰宅後に調べたところによると、ハンズが本体の、フランチャイズ制の期間限定店舗のようです。
実際、今回の店も3ヶ月ほどの営業で10月に閉めてしまうみたい。
品揃えは、"ちょっと便利な生活雑貨"が中心。)
その開店の日、たまたまなんですが午前中に駅へ行く用事があったのです。← ひどい天気だったけれど意を決して伊東屋に向かおうとしていた!
そしてやはり偶然にも、駅構内に入る寸前に、開店告知の看板を見かけ
「ハンズがこんな田舎に来たのか…ちょっと寄ってからにしよう」
とUターンして駅ビル内に戻ったわけで。
入ってみると、朝から大雨だったせいで開店初日にも関わらずけっこう閑散としており。
意外と小さいスペースだったので、軽く一回りしてから東京に向かおうと、レジ近くまで歩いて行ったら!
「開店記念!高級筆記具特価!」
という表示にズガーンと打ちのめされたのです。
ワゴンに(まるでお中元売れ残りセールの如く、箱を開いた状態で)ずらりと並べられているのは、新品なのに定価の三分の一くらいまでに値下げられた万年筆やボールペン。
文具的要素はほとんど無い雰囲気の店なのに、なぜか突然の「万年筆3分の1」が積まれていたらそりゃ〜血が沸騰しますよね? ← 大げさ
ざっと見た感じおそらく、全国のハンズから流れ着いた、売れ残ってしまった在庫?
都会のハンズのショーケース内に長らく飾られていたけど、ずっとそのままで
(箱は完璧なのにペン先の金が若干曇っていたのもあったのは、そんな環境だったのではないか?)
ついにこんなところへ送られてしまった… 等々と想像しながら:←ほんとに勝手に想像しただけですよ:
食い入るように眺めていた私。
サファリ1000円とか、1万円クラスの国内メーカー金ペンが3000円とか、種類はさほどなくともドサドサと置いてあってなかなかの目玉っぷりでした。
客寄せ効果を狙っているのだろうし、こういう幸せは大勢の人に行き渡るべきなので 1本だけ。
と自分に言い聞かせ。
しかし並んでいるなかからいちばんお買い得(定価が高い)のを選んでしまいました。
セーラーのミルコロール万年筆です。
○ミルコロール(Millecoloré)万年筆 | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト
これ、発売当時に画像で見て「ずいぶん大胆な柄の軸だなー」と思った記憶はうっすらとあります。
調べるとけっこう良い値段すること(3万円)を知って以降、そのまま忘れかけていました。
そういうところが、この売場に流れ着いた理由なのかな?
似た感じでキティちゃんがついてるのはもっと高かったような。
○ハローキティ40th.万年筆 | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト
ミルコロールの青系配色の軸のほうもワゴン内に並んでいました。
しかし、赤-白-ピンクの金輪で区切られたシマシマがちょっとファンシー文具な雰囲気もあって、こちらがとっても可愛い!
店員さんもメガネをかけ直してじーっとペン先や小さいラベルの文字を確認して下さったのですが、線幅の種類は結局不明なままに「まあいいや、細そうだし」と買ってしまいました。
(あとから「中細」しかないモデルなのだと知りました。)
というわけで、これが大特価10000円だったというわけです。
「お会計、一万円でございます」
「ぜ…税込みでいいんですか…!( ꒪⌓꒪)」
ホクホクしつつ、そのまま電車に乗って銀座に直行した自分もずいぶんスゴいなあとは思うんですが。
そのとき伊東屋で買ってきたブルーアワーのインクを入れて使っているんです。
●過去記事:トワイライトブルー色のインクを使いはじめました。(モンブラン ブルーアワー)
保証書も箱もきちんとあり、ピカピカ新品の素敵なペンですよ。
プロフェッショナルギアの21金ペン先モデルがベースになっているので、10年近く前に購入した長刀と全く同じ体格なのです。
●過去記事:セーラーの長刀万年筆を買いました。
堅実 VS きらきらファンシー。
正直言って、ここまで違う見かけなのも面白すぎです。
生き別れて全く違う環境で育った双子姉妹のよう…!
国内三社ではセーラーがいちばん「あんまり持ってない」メーカーだったので、買ったのはずいぶん久々でした。
ここの中細ペン先は初めてだったのですが、いやあ、使いやすいですね。
大変良いコンディションのペン先だったのは幸いでしたが、手帳やノートに幅広く対応する中細線幅は、実に万能。
こまかく書き込める細さなんだけれど、インクの濃淡もきちんと出てくれるちょうど良さ。
ブルーアワーの青緑も綺麗に映えますよ。
接地時は硬めだけど書き進むほどにバネ感のある僅かにポワンとくる弾力は「そうそう!セーラーってこんな感じだよね」と思い出させてくれるもので。
この万年筆、見かけ含めて本当に好きになりました。
(金リングの数の分、ふつうのプロフェッショナルギアより重いかな?ほんのちょっとですけど。)
まあ確かに、これがハンズで定価売りされていたら買うか?と問われればモゴモゴと黙るしかないのですが、いろんな巡り合わせで引き寄せられた良縁と解釈します。
大事にするよー!
さて3日後「どうなかったかな」と再びそっと覗いてみたのですが、ワゴンの中は見事にカラッポに売り切れており、お店も賑わっていました。
セール品、まだ残っていたら物欲再燃確実だったので、ホッとした次第です。
転売目的での買い占めなどされず特価仲間のペン達が、各家で幸せな余生を送ってくれますように。
-----amazonではこちらです----
○セーラー万年筆 万年筆 ミルコロール 11-3029-331 ピンク
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2015.08.26
手帳絵日記7月編 +「ほぼ日手帳ガイドブック2016」を読みました。
今さらの時期ですが、7月も無事に続いたので備忘録的に。
(8月の現在もInstagram内で順調に更新を続けております。フォロワーさんも本日で1000人を超えましたー!)
使用リフィルは、Bindexのバイブルサイズです。
○能率 Bindex 2016年 手帳 リフィル ウィークリー No.022←Amazon
クリーム色地で、万年筆ユーザさんにもおすすめな厚手の書きやすい紙です。
デザインも良いので見開き8分割な週間レイアウトをお探しの方にはとてもオススメなリフィルなんですよ。
(絵日記が続くかどうかはともかく、何かには使えそうなので!)来年用のを既に確保済みです。
いずれ詳細後述しますがこれをやっている影響なのか、この夏からスケジュール管理用途でもシステム手帳がドーンと復活中なのです。
私の中で、フランクリン・プランナー時代以来の6穴ブームが来ている....!ような気がします。
●関連過去記事:
・手帳絵日記6月編 + カーボン黒インクを使いはじめました。
・手帳絵日記5月編 +「手帳で楽しむスケッチイラスト」を読みました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
そして5年ぶりぐらいに購入した、来年用ほぼ日手帳のガイドブック。
○ほぼ日手帳公式ガイドブック2016 This is my LIFE. ←Amazon
ほぼ日手帳とは、創刊以来つかず離れず(使わなかった時期の次に来る揺り戻し的愛用もまたすごいんだ!)のお付き合いになります。
今までの傾向から言うと、この本を買うときはかなり「本気と書いてマジ」なユーザーを目指したい年なのです。
下記リンク先の投稿のとおり、7月からのavec後期版を入手以来、現在も快調に進行中。
来年もきっと使うであろう期待が高まっているので、9月の発売開始が祭りのように楽しみだったりするのですよ...。
もう来週かー
●関連過去記事:7月から、ほぼ日手帳avec(後期版)を使う予定です。
ほぼ日手帳用語といえますが「秘密の縦ライン」を境界にして左側にチェックボックス付の当日ToDoを上から書き並べ、右側に関連するメモ、という書き方が定着しました。
(相変わらず時間軸の数字は無視。)
右エリアは当日前後で完結する即効的な用件メモしか書かず、長い期間で構築しそうな考察やリストは、他のノートに記述するようにしています。
そうすることで、深めのアイデアメモは行方不明にならずに済んでいるし、ほぼ日はあくまでも「当日用のToDo系ホワイトボード」のように割り切って使える、ちょうどいい場所となっています。
最初の写真くらいの密度で毎日埋まっているので、広さもまたちょうどいいんじゃないでしょうか?
パソコンのキーボードの下位置に置いて常に確認したり書き込んだりできる取り回しのしやすさは、文庫サイズだからこそ。と思うのです。
今日中にこれをやると決めた件の消化率が、厚く大きなノートに全ての書きものを一元化していた頃と較べると格段に上がりました!
このまま来年もavecオリジナルで、軽やかに続けたいと思ってます。
忙しいときほど万年筆ではなくボールペンになってしまうので、何も貼り付けずとも上写真のように紙がボコボコ波打ってきます。
この「使い古した辞書っぽさ」が味わいたくて、定期的にこの手帳に戻ってきてしまう。 と言ってもよいでしょう....
さてガイドブックのほうですが、来年発売セットの膨大な情報もじっくりと眺めましたけれど
(こういうものは、実物と写真はけっこう印象違うのは学習済みなのですが。
画面と書籍で見た限りではリバティプリントやミナペルホネンの布地模様が素敵...
でもきっと自分の場合は本体だけ買うことになるのかなーとも思う...)
楽しみにしていたのは、いろんな方の使いこなし方特集なのですが、こちらも盛りだくさんで満足です。
私は、Instagram内の人気ゆえにこの春くらいに気がついたきくちあつこさんの投稿のファンです。
毎投稿5000以上(!)もいいねがついているし、影響を受けたと思われる若い方のファッション系イラスト投稿もたくさん見るようになりました。
きくちさんの絵が書籍化されていると知って、何ヶ月か前にこちらも購入。
○oookickooo FASHION SKETCH BOOK←Amazon
描き道具のひとつとして紹介されていたロットリングの製図ペン(isograph)もさっそく使ってみたところ、今やかなりのお気に入りとなりつつあります。
このペンもまたいずれレビューします
このほぼ日手帳のガイドブックにも、きくちさんの手帳ページや使い方が掲載されていると聞いてそれが今回1番楽しみにしていた件でした。
自分の腕を磨く場として、2009年からA5のカズンに日々描き続けていらっしゃるとのこと。
ああー(描けるものとレベルは全く違いますが)この継続とトレーニング魂は見習いたいと思います!
イラストやデコレーションで華やかなページを作る人は、SNS上でも目立つことは確かなんですが、当然そのようなユーザーばかりのはずもなく。
私も上の写真のように、ほぼ日手帳は文字書きなぐりが中心です。
本書の手帳使いこなし特集は、そういう手間と時間をかけたカラフルな紙面を作る人だけでなく、いい感じのバランスで「生活に根付いたあらゆるタイプの使い方」が網羅されているところが好きだな〜と思いました。
(女優の鈴木保奈美さんも、いたって主婦的なこと中心のメモ書きであることにホホゥと思いましたし、レシピ文や編み図でびっしりと書き込まれた密度感のある手帳を大切に持っている方々も素敵。
"絵を描く人"はネット上でけっこうリアルタイムに鑑賞させてもらっているので、文字系の達人の記事のほうがむしろ興味深いですね。)
とまあそんな感じで、今のところは予習用として何度もめくっているガイドブックです。
80ページの「何度読んでも笑えるマンガ」の左横部分が、実に都合良く方眼の空白となっていますので、そこへ買いたいアイテムをリスト化して価格ごとメモし、付箋をつけておくといいですよ!
↑
本書購入者の誰もやってないであろう裏技。
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2015.08.22
ライヨールのペーパーナイフを使いはじめました。
7月のはじめのことになりますが、素敵なペーパーナイフをプレゼントしてもらいました。
ずっと欲しかったものだったので本当に嬉しい!
今も日々手にとってはウフフと感動しています。
開封(開箱にも!)やOA用紙の切り裂きに関しては、カッターでなくペーパーナイフのほうがいかに便利か2年ほど前に気付いたので、下リンク先の記事内でレビューしたコクヨのものを使い続けていたんです。
Amazonなら500-600円台の安価にもかかわらず、しっかりした作りで機能性にも優れている...まさに「必要にして充分」そのものなペーパーナイフです。
●関連過去記事:ペーパーナイフを使い始めました。
上の記事をアップしてから
「事務仕事で長年使ってます」「うちにも昔からありますよ」
と多くの方々から声をかけて頂いて、人気商品だったんだなーと気付いた次第です。
特に必要性を感じないと思う方も大勢いらっしゃるかと思うのですが、便利さに気付くと私の場合はほぼ毎日手にするくらいは用事が発生している文具の1つ。
仕事部屋以外に、居間にもコクヨナイフを備えてあります。
ライヨールは、こういうものがあると知って以来「憧れのペーパーナイフ」としてじっくり調べたこともあったのですが。
しかし、"いつか買いたい物欲リスト"の下のほうでフツフツとくすぶっていました。
(集めるような文具でもないだろうし、500円ので問題を感じていなかったので...という大きな葛藤があった。
パリに行ったら探して買ってこようと思っていつつ、なんだか気後れしているうちに帰国日になってしまったし。)
これは、そもそも地名である「ライヨールの○○(カトラリー類や刃付ナイフが主流)」と言われる製品群の中でも「FORGE DE LAGUIOLE フォルジュ・ド・ライヨール」というメーカーから出ているものです。
その他に「シャトーライヨール」などもよく知られているとのこと。
近年ですと、モンブランとのコラボで万年筆やペーパーナイフを出したのが文具ネタとして記憶に新しいです。
○L’Aubrac スペシャルエディション
○FORGE DE LAGUIOLE 繊細な手作業で作られる最高のペーパーナイフ | BOQ
伊東屋のショーケースに並んでいた実物は、想像していたより華奢な感じがしたのですが、握りの材質が木や骨や角などいろいろあって、金属の装飾も優雅。
もう!すんごくかっこいいのです。
私が選んだ「牛角」も、白っぽい象牙のような感じから真っ黒に近いようなのまでいろいろあります。
(店頭には各材質1本づつしか並んでないので、可能なら在庫を何本か見せて貰うといいと思います)
クリーム色地のなかにうっすらブラウンの筋が流れていて、カフェオレみたいに見えたのが可愛らしい1本を選びました。
手に吸い付くように馴染む握りの丸みと、見かけ以上にしっかりした重さがもうたまりません。
ネットで調べても正体がハッキリしないのですが、ライヨールのものであることを示すセミだかミツバチだか(ハエと書いてある情報も発見...)の手彫りの飾りもふっくりしていて可愛いんですよ...
もう一生モノな逸品だと思うので、経年変化も愛でつつ、常に机上の見えるところに置いて使い込んでいきたいと思います。
「こ、これは...実物を初めて見た気がするっ...」
とショーケースに貼り付いて眺める私に呆れつつ
「こういうのこそ、憧れのを使ったほうが毎日楽しいんじゃないの?」
と言ってくれた夫に感謝。
ペーパーナイフなので、鋭利な刃はついていません。
しかし、かなり薄手で硬い金属なので、こまかい紙片にまでサクサクと切り裂ける快感は愉しい!
手に先端を押しつけると、切れはしませんがけっこう痛いので、取扱注意であることには変わりません。
コクヨはわりと厚みがあり、両刃仕様なのでざっくざくと段ボールにも荒々しく使える感じ。
(ライヨールは片刃なのです。)
もちろん、Amazonの箱をあけるような力仕事にはコクヨのほうに活躍してもらいます。
ということで、2種類使い分けられるからいいのだ!
○FORGE DE LAGUIOLE(フォルジュ・ド・ライヨール) | ブランドサイト一覧| インターコンチネンタル商事株式会社
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2015.08.17
最近の映画鑑賞3本分まとめ(トムさんと恐竜とバケモノ)
8/7に行きました。
○『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』公式サイト
例の「飛行機からぶらさがる」シーン、あれがスタント無しの実写であるとけっこう宣伝されている(気がする)ので、これが劇中最大の見せ場なのだろう...!
と思っていたら開始早々に宙づりになっており、まだまだこういうのがあるのか〜状態でした。
その後もダム穴に飛び込んだり水中でえらい目に遭ったりで、絶対こんな途中で死んじゃったりはないんだろうなとわかっていてもこちらが緊張してしまって正視できないギリギリ具合...
シリーズ毎度のことですが、こういう展開のアイデアを考えたり極力スタント無しで演じたりするトム・クルーズさん現在53歳はすごいわと思います。
オブリビオン(←好きすぎてブルーレイ買った!)や、オール・ユー・ニード・イズ・キルは、近年の良作として今もくり返し見てしまいます。
これからも頑張って欲しいです。
サイモン・ペッグとジェレミー・レナーの3人組話といってもよいくらい活躍度が上がってきたのは嬉しいです。
サイモンさんは今回もやっぱり超ギリギリのタイミングで操作してドアを開けたり(スタートレックでもそういうことしてなかったっけ?)データを書き換えたりで忙しそうでした。
6作目になる続編はもう計画がはじまってるとのことなので、応援しなくちゃ〜。
○ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション - Wikipedia
8/9に行きました。
IMAXで見た方が絶対スゴいんだろうなーとは思ったのですが、二人分だと結構な料金なので2D字幕にて鑑賞。
(その代わりポップコーンを大盛りサイズに。)
やはりですね、前作が2001年ですから。
視覚効果の技術が飛躍しまくっていて、恐竜がロボットとかでなく本当に生きてるような感じで、結構怖いんです。
直接の場面はさすがに無いものの、人間が次々に襲われていくところなどは「プレデター」を思わせるのは私だけか?
バリバリ噛む音とか、血しぶきだって飛ぶし....これ、お子様の夏休み映画にしてもいいのかしら?という残酷な感じもありです。
(しかし、下記リンクのwikiをみてもわかるとおり、多種類の恐竜が登場するので、その方面が大好きな方にはすごく楽しいと思います。)
クリス・プラット演じる主人公がラプトル:大きめのトカゲのような恐竜:のグループのボスとしてコミュニケーションするところが面白いです。
賢いラプトル達が終盤、攻殻機動隊のタチコマのように働くところもじんわりと感動です。
ブライス・ダラス・ハワードが最初のほうでは、利益主義でパークの恐竜に対しては非情であるように描かれるのですが、現状打破のために主人公と走り回っているうちにだんだんと魅力的な"素"が出てきて可愛らしくなっていくところが良いです。
we should stick together, for survival なーんて彼氏に言われたらもうシビれますがな〜!
ホンノリとした恋愛ストーリーもうまいこと織り込んである、予想よりずっと面白かった映画でした。
とりあえず、恐竜パークは実現しないであろうけど、こちらが乗り物でまわるような本格的サファリパークなんかは万が一ということもあるので怖いから行きたくないなあ!としみじみ思った次第です。
(また続編あるんだろうなーという終わり方でした。)
当初は全く見る気はなかったのですが、オススメを受けたとのことで「じゃ、ついて行こうか」程度の感じでだったのです。
予想に反して、かなり心動かされてしまったので自分でもビックリですよ。
(とはいえ私は「サマーウォーズ」けっこう好きで放映の度にジワりと涙目になってるので。ある種のツボが似ているのかもしれず...
今回も目玉の水分があぶないところでした。なんでだ?)
人間界の「渋谷」の裏設定としてバケモノ界の「渋天街」が存在するわけですが、特にこの世界の背景美術が、ものすごーーく美しいのです。
自然の風景というよりは、市場や町並み、競技場などの活気ある感じがこまかくきらきらと描き込まれていて。
それだけでもう大画面で眺められて良かった!と満足でした。
設定画集、店頭で開いてみて良かったら欲しいんですが....→バケモノの子 ARTBOOK(Amazon)
ストーリー自体は、ちょっと都合の良い(かもしれない)お伽話と言ってもよいのですけれど、それ以上に人の心の闇をこういうふうに表現するのか...という感心も。
17歳の時点でそこまで考えるものだろうか?という疑問はあったけど、なんとなく身につまされたというか。
キャラクターの顔が、声を演じる人にけっこう似せて描かれているのも印象的でした。
例えば、豚鼻のお坊さん、絶対リリー・フランキーなんだろうな!とひと目見て思ったくらいソックリで(笑)。
個人的なイチオシは、イノシシ少年の次郎丸君です。
そしてあの、かなり最初から登場してたフワフワした生き物の正体はずーっと謎でしたが、ナウシカでいうテトみたいなものですかね!
というわけで、アニメ映画は久々でしたがこれは見て良かったです。
素敵な夏休み娯楽となりました。
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2015.08.08
トワイライトブルー色のインクを使いはじめました。(モンブラン ブルーアワー)
7月に伊東屋の万年筆売場で購入したインクです。
今年に入って最初に行った時に訊いてみたら
「これから入荷の予定なのです」と言われて諦め、
先日の訪問時には、インク売場の隅にひっそりと1個だけ置いてありました。
(外箱から眺めた感じでは)けっこう地味...?と思いながら購入。
30ml量の小箱にもかかわらず、緊張の2160円でした。
まあ、モンブランだからなー
レギュラーの巨大ボトルから、サクッと出っ張りを切り落として立方体にまとめたようなこのデザイン。
モンブランは、現在の角型インク瓶形状を採用してからキャップのつくりもやたらと豪華になりましたが、
それをきっちりメインに生かしている無駄のないプロポーションになっていて、この30mlキューブはとても美しい!
もともとラベルもない仕様なので、縞模様に盛り上がるガラスを全面に楽しむことが出来ます。
机の上に飾っておいても絵になるなぁ。
いつかの将来カラっぽになった時は、
レギュラー使いしている(けどボトルデザインが実用的すぎてイマイチ好きじゃない)あれやこれやの他社インクを詰め替えて末永く愛用したい!
とつい考えてしまいました。
現在60mlで売り出しているレギュラー組の巨大インク達も、このボトルに入れて半量サイズとして売ってくれないかなあ...。
私は「ブルーアワー」というのが色名だと当初思っていたのですが、これは筆記具のほうで展開されているブルーアワーシリーズに合わせた「トワイライトブルー」という色なのですね。...ややこしいっ
○マイスターシュテュック ブルーアワー コレクション← こうして眺めるとインクが激安に見えてくる不思議!
"日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯"という意味のブルーアワー、この贅沢な言葉へさらに畳みかけるようにトワイライトときたかー!
と、うきうき試してみたところ、かなり好きな"あおみどり"です。
ウォーターマン(またはパーカー)のブルーブラックや、色彩雫の「月夜」が好きな人には見馴れた系統といえます。
書き始め時点で比較すると、ウォーターマンのような紺の青みがあまりなく、最初から緑多め。
少しフンワリしたあたたかい印象の、海系あおみどりと言えましょうか、素敵な色ですよ!
細字に入れても濃淡が綺麗なインクだと思います。
ボールペンだと、シグノのブルーブラックに似てる気がします。
ただし、やはりこれも紙の上で緑化が進んでいきます。
色彩雫の松露のような、書いてすぐからどんどん変わる!という速度ではありませんが、
次の日あたりに眺めると、ちょっと青が抜けてきた?とうっすら気付くくらいに。
:トモエリバー紙上の場合です。
このインク、先月の中盤に購入したのですが、そのとき試し書きしたメモがすでに、『ほぼ日手帳の7月の(タブやフォントに使われている)色』と全く同じグリーンになっていてびっくり。
この系統のインクの緑化は紙によってけっこう違います。
例えば、上写真で書き込んだコレクトの情報カードは比較的、書きたての青みが長く維持できている感じですが、上に書いたようにトモエリバーなど手帳用に表面加工されたような紙は、日単位でどんどん緑になっていく感じです。
バンクペーパーもゆっくりめで、1ヶ月たって海水温がほんのちょっと上がってきたなと言う程度の緑化←...全く参考にならない情報
緑化速度は違うもののウォーターマンのブルーブラックもそんな感じ。
(インク名も時々書き添えているのですが)10年日記を書いていると、5年ほど前の記述がもう既にミントグリーンといえるほど明るい緑に変わっているのに気付いたりして、こういう経年変化もなかかなか面白いです。
...という具合に、ほんの僅かな色味の違いや時間による変化に一喜一憂しているから、インクって増えていくんですかね?
毎回、「これで大満足!もう買わない!」
って思うぐらいには気に入ってるのは確かなのですが、いつのまにか。
この方面のミニマリストになる道は長く険しく、時々工事中です。
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2015.08.04
最近の映画鑑賞2本分まとめ(ミニオンズとマッドマックス 怒りのデス・ロード)
吹き替えしかやっていない状態だったので一瞬迷ったのですが、行って良かったです。
面白かった〜!
そもそも、大部分の時間を占めるミニオン達は人語を話さないという設定
(とはいえ、ときどき英語やスペイン語っぽい単語をぺらぺらしゃべって自己主張するのが可愛い。たまに日本語も混じるのは吹き替え仕様かな?)
ので、おそらくほとんど生の声なのだと思われます。
ミニオンは、前作までは「怪盗グルーの研究所でバナナから合成された」とばかり思っていたのですが...
古代から生き続ける不死身生物という設定に変わってた!
悪役スカーレット・オーバーキルの天海祐希さんの声が全く違和感なしというか、見かけも本人をキャラ化したかのような馴染み具合だったのも素晴らしいです。
どのキャラクターも漫画的なゴム人形ぽいデザインなのですけれど、服の布地や揺れ方、建物の装飾といった実に細か〜いところまでが作り込まれていて、そういうところをじっと観察するのも楽しい。
ちょっと前までこういう、可愛い系緻密CGはピクサーの独壇場な世界だった気がしましたけれど、もう違うんだなあ。
(バナナというよりはトウモロコシのつぶつぶのように)群れになって動き騒ぐミニオン達をみていると、良い時代になったなあと眼福な気分です。
たいへん勉強になりました。
また見たい。
来年になるのでしょうが、スターチャンネルでの放映を楽しみに待とうと思います。
そうそう、エンドロール後ぎりぎりまで特別映像は続くので、終わったと思って帰っては駄目ですよ!
ミニオンの関連グッズってけっこう出てきているんですが、映画の画像をそのままプリントしたものを除き立体アイテムは何故かあんまり可愛くないのは何故だろう?
比較的高額なフィギュアでも、少々「なんか違う」と思われるものがあり。
それはサイズ感なのか、体格の比率なのか、髪の毛の感じなのか?CGの可愛さが完成されすぎているのか?
それともユニバーサルスタジオに売っているものなら可愛いのかも?ああ行ってみたい。可能ならハリウッドのほうで!
いいのがあれば買う気満々なのに、いまだ出会えていません。
トイストーリーのLGM(エイリアン)達はいっぱい持ってるんだけどなあ。
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7月19日に2D字幕版でみてきました。
公開から1ヶ月くらい経っていたにも関わらず、意外とお客さん入ってるんだなーという印象。
私たちも最初はほとんど興味がなかったのに、じわじわと耳にする高評価で「それなら行かねば!」となったのです。
終演後、
「.....どうしよう...予想外に感動したじゃないの!」
と、オロオロしたのでした(笑)。
砂漠の上をひたすら、ドドドド...と改造車(のような戦車のような)乗り物で、群れになって行きつ戻りつしながらワイワイ追っかけるだけ!
というのが、ぱっと見の感じではあります。
しかしこれが思い起こすと
「これが、(ネットで噂になっていた「あの場面」であり、)マッドマックスの醍醐味かっ」
と、グッとくるポイントが多いんだな〜
ストーリーがわかりやすく比較的シンプルめな構造であるからこそ見た目の個性が際立ち、こちらも余裕をもって味わえる!
というべきでしょうか。
火噴きギター+大音量スピーカータワーと太鼓叩きの一軍が何故こんな緊急時(だと思う。)の戦車に積まれているのか?
弱り気味のメンバーの口のまわりに吹き付けられるあの銀粉スプレーは何なのか?
「血液袋の人」は貧血にならんのか?
奥様チームがやたらと美しいのはすごい!とか
あの地域のインフラが正常に機能して復興していく続きを見たい!等々....
観たあとにもわいわいと楽しめたし、いろんな視点で掘り下げることも可能であろう内容だったのでした。
私の行ったシネコンでは、この時期というのもあり、いちばん小さいのではないか?と思われる公民館的規模な劇場のスクリーンでした。
やはりそれでは音響が不満な感じ。
いかにも地響きドンドコという感じの場面ばかりなのですから、もうちょっと初期の大部屋な頃に鑑賞していたら....という悔いが残りました。
私は以前からニコラス・ホルトのファンなのですが、ああこの人はウォーボーイズみたいな塗りまくり顔の役でも、目の美しさが隠せない人なのだわ!
と改めて感動であります。
他にも意外と大物な方がたくさん出演していて、そんなに面白くないだろうという初期予想で出遅れたのが、実にもったいないことでした。
(でもわりと残酷かつ暴力シーンも有るので、乗物主体だからと言ってお子様向け作品ではないですよ)
○Mad Max: Fury Road: Full Behind the Scenes Movie Broll - Tom Hardy, Charlize Theron - YouTube
○マッドマックス 怒りのデス・ロード - Wikipedia
というわけで、この夏は面白い映画の公開が立て続けなので、どんどんみていきたいと思います!
(V8の△ポーズを決めながら)