「キングスマン」を観てきました。
公開を楽しみにしていたのですけれど、最寄りのシネコンでは上映されてなかったので、ちょいと山越えして行ってきました。
今までの映画鑑賞前の予告篇上映を何度か見ていた感じだと、もう少し深刻な雰囲気の007みたいな話かと思っていたんですが、予想よりずっとふざけていて楽しかったです!
この人達がチームになれば、ドッシリ重厚な大作がいくらでも作れそうなのに、こういう映画にも出るんだなあというオドロキも。
若手の人気俳優が「英国男子」なんて呼ばれてますけれど、やっぱりもうちょい上の「英国紳士(おじさま)」な方々の貫禄にうっとりしますね...。
パッとしない境遇を送る主人公(いかにも若造な普段着がとにかく趣味が悪い...)がどんどん成長して、紳士スパイの上司達に能力や見かけが近づいていく物語なのです。
秘密の改造小道具だとかスパイとして活動する格言等々、古典的基本をおさているにもかかわらず、どこかでふざけている場面がしのびこんでくるため、見ているこちらも息抜きが出来る。
そのあたりのリズムが絶妙です。
スパイ映画でおなじみの、秘密の扉が開くとずらりと並ぶ小道具の壁、みたいなお約束も。
サヴィル・ロウのスーツをびしっと着こなし、毒を仕込んだコンウェイ・チュワートの万年筆で敵を倒し(レバーフィラーをクイッと押すと致死性のある毒素が起動するのです。これで最後に○○○が△△されてしまうとは....驚愕)、無敵の義足女子がスマイソンのノートに殺しのメモを取るんですよ!
・・・という、英国道具マニアの皆様にも楽しめるこまかいシーンも良いですね。
コリン・ファースとマイケル・ケイン両氏の鉄壁さはもう、誰もがうおぉと思うでしょうけれど、私は主人公の指導教官役として最後まで二人三脚で奮闘するマーク・ストロングさんが好きなのです。
(「裏切りのサーカス」でファンになりました。目が綺麗...悪役が多いらしいのだけれど...)
等々と、お楽しみどころが多くてしかしそれほど頭を使わずともよくわかる漫画っぽさもあって休日のデート等々にオススメな映画です。
あまりリアルにすると方向性が変わってしまうのできっとわざとなんでしょうけれど、爆発シーンなどの特殊効果がちょっと「安い」感じなのも面白かったです。
(そのかわり、教会での大乱闘シーンの演出は、スピード感あって本当にすごいのだ)
あと、序曲1812年の使い方がひどいです←褒め言葉。
「Vフォー・ヴェンデッタ」での、あの気高い場面とは対照的な"花火"のところ!
あんなふうにやっちまっていいのか...と半笑いでした。
10月以降〜年末も面白い映画がいっぱい控えていると知ったので、じゃんじゃん行きますよー
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コメント
見てきました。
円卓の騎士だとは気付きましたが、マーリンもちゃんと魔法使い枠らしいですね。
サミュエル・L・ジャクソンのファッションと行動(映画じゃないのメタ発言も)がはまりました。
投稿: むヰfrom mixi | 2015.09.22 17:51
ほどほどにコメディにしつつ、お約束もきちんと踏襲した面白い映画でしたね!
連休中にぼうっと見に行くにはたいへん適していたような気がします(・∀・)
投稿: ほしの | 2015.09.22 17:58